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霊界物語あらすじ

説明を読む
ここに掲載している霊界物語のあらすじは、東京の望月氏が作成したものです。
まだ作成されていない巻もあります(55~66巻のあたり)
第27巻 海洋万里 寅の巻 を表示しています。
篇題 章題 〔通し章〕 あらすじ 本文
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霊界物語もいよいよ第二十七巻まで口述を終わりましたが、役員信者の中には教祖の筆先のみを偏信するあまり、霊界物語に対して目もくれない人もあるようだ。
さらに、なぜか虫が好かぬと言って、無闇やたらにけなす人もあるそうだ。
しかし私は断言する。大本の教理を真に理解しようと欲するのなら、どうしても本書を紐解かなければならないのだ。
私は大本信者のためにのみ本書を口述したのではない。現幽神すなわち三千世界の神仏、人類および禽獣、虫魚、草木に安息を与え、天国浄土を地上に建設するために、惟神的に三才の童子の耳にも理解し易いようにと卑近な語を用いて述べた神書である。
神は智者、学者、強者のみに真理を諭したまわず、誠の神恵は愚者、弱者をしてよく福音を味わわしめ給うものである。
この物語もまた右の御神慮に出でさせ給うものであります。一読すれば必ず何らかの光明に接することは、私の深く信じて疑わないところであります。
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現幽神の三界を守らせ給う国祖・国治立大神が、再びここに現れて五六七の神代を建て給う空前絶後の御経綸である。
あらゆる思想の悪風を根本的に改革し、天壌無窮の神国を堅め、神の御末裔の大君の御陵威を宇内に拡充し、臣民の大道を説き諭す大本の道である。
それを雑多に批評する似非忠臣が現れ、誠の神の御教えを傷つけ破る忌々しさよ。心次第に鏡に写る身で、どうして神意が理解できようか。
我が霊の源泉の御神政、瑞の御霊の説き諭す教えの旨がわからなければ、真の忠臣義士ではない。自己の心を省みよ。
ねじけ心を除却して円満晴朗、日月の輝き渡る神国魂を、海の内外に示してみよ。邪の道の曲人にとっては、神が憑って作った奇しき霊界物語がお耳に障るのは是非もないことだ。
これも霊魂の因縁で、変性女子を先入的に誤解しきった世迷言である。この物語がわからなければ、大本神諭の真の理解はいつまで経っても尽きはしない。
惟神に理知に堕した迷信を払いたまい、実相の真如の光を与えませ。口のある限り説き諭す。体主霊従の人々の気に入らないことばかり言わねばならぬ我が御魂。皇大神もみそなわし、迷える人の目を覚まして我が神界の奉仕を篤く守らせたまえ。
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01 01 〔783〕
桶伏山の東麓に建つ高姫館に、高山彦・黒姫夫婦がやってきた。門番の勝公・安公は丁寧に出迎えて、奥へと迎え入れた。
高姫は奥の間へ現れ、火鉢の前に座ると四角張って、二人が夫婦連れでやってきたことに嫌味を言った。黒姫は高山彦のたもとを引っ張って、早く帰れと促した。高山彦は、高姫の嫌味に賛同を表し、黒姫と口げんかをしている。
黒姫は、このようなことをしに来たのではない、と言って来意を告げた。国依別が高姫に進上するようにと、魚だと称して川石をどっさり持って来たので、高姫に処置を伺いに来たのであった。
高姫、黒姫は、これはてっきり国依別が意趣返しだと合点した。高姫は、国依別本人に問いただすのだと言い出し、安公に国依別を呼んで来るように言いつけた。
安公が国依別を呼びに行くと、秋彦も着いて来た。二人は滑稽を演じながらやってきて、安公を巻き込んで高姫館の門口で三文芝居をしている。
高姫は声を聞きつけて門口に出てきた。国依別は芝居の姿のまま、高姫の問いかけに俳句で答えている。そのまま国依別、秋彦は奥の間に入った。
高姫が、石の魚を寄越した意図を問いただしたが、国依別は相変わらずずっと俳句で答えて、高姫、黒姫を罵倒してなぶっている。黒姫は、高山彦に悔しくないのかとけしかけて、反撃するように促した。
高山彦は自分を滑稽に歌った歌を返してしまう。黒姫は怒って国依別の過去をあげつらった歌を歌って返した。それを聞いた国依別は大笑いして、黒姫の歌を褒め称える滑稽歌を返した。
さすがの高姫もあきれてしまう。再度の高姫の問いかけに、国依別は、石より固い高姫の心に敬意を表したのであり、食ってくれとは一言も言っていないと洒落の意を明かした。高姫も、あきれが過ぎて感心してしまう。
そこへ夏彦と常彦が、高姫のご機嫌伺いにやってきた。二人は案に相違して国依別、秋彦がその場に居たのでどぎまぎしている。国依別と秋彦は、密談の邪魔になるだろうから、と言って高姫館を去って行った。
帰り道、国依別は高姫もずいぶん辛抱強くなったと感心している。二人は滑稽口をたたきながら、国依別の庵まで戻ってきた。
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01 02 〔784〕
高姫館の前をとおりかかった友彦は、奥の間から人の話し声が聞こえてくるのに立ち止まり、久しぶりに館に戻ってきた主の様子を窺おうと、門の戸を叩いた。
門番の安公は、意地の悪い友彦を中に入らすわけにはいかないと押し留める。友彦はむきになって入ろうと門を押し始める。安彦は、今中に入って高姫と波風立てられてはこちらが迷惑するのでやめてくれ、と懇願する。
友彦は、それなら今日は帰ってやるが、明日は秘密の話があると高姫に伝えるようにと安公に申し渡した。
安彦は、友彦が来たと高姫に知られたら、四足御魂が来たから邸内をすっかり掃除して清めろ、と言われるのが落ちだと独り言を言っていた。それを通りかかった高姫が聞きつけ、友彦が来たなら掃除をしておけ、と安彦に言いつけた。
安彦は月明かりに庭に水を撒きながら、明日も友彦がやってきたらまた掃除を言いつけられて、こちらの体がもたない、と泣き言を言っている。そして、高姫のような人使いの荒い者には仕えていられない、と国依別を頼って館を逃げ出してしまった。
勝公は高姫たちのお膳を据えていたが、高姫から、安公のように逃げ出さないようにしてくれ、と言われて、しまった、安公に先を越されたと漏らす。
高姫は、逃げるつもりだったのかと勝公に問いただした。勝公は、逃げたいのはやまやまだが、高姫の留守居役をしていたので、誰も使ってくれないので仕方なくここに居るだけだ、と高姫に本心を明かす。
高姫はそれを聞いて怒るが、勝公がいなくなると飯の支度をする者がいなくなると困るから、仕方なく置いてやろうという。一方勝公も、早く逃げ出したいとこぼしながら納戸の方に姿を隠した。
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01 03 〔785〕
高姫、黒姫、高山彦は、夏彦、常彦と夕餉を済ませてひそひそ話にふけっている。高姫は夏彦と常彦に、麻邇の宝珠の神業の様子を尋ねた。そして、黄竜姫、蜈蚣姫、友彦、テールス姫らの手柄を聞いて、憤慨する。
そして、玉が聖地に来たのも自分たちを守護する日の出神と竜宮の乙姫のはからいだと嘯き出す。常彦は、それだから言依別教主は、高姫と黒姫が来ないと玉をお披露目できないと言って、二人が来るのを待っているのだ、と高姫に伝えた。
高姫は相好を崩して、言依別もこのごろはやっと出来てきた、と独りごちる。そして、それなら言依別の方からこちらにやってきて、懇願するべきだとまた嘯き出す。夏彦は、なんとか理屈をつけて、高姫・黒姫を動かそうと説得する。
話は杢助の話になり、高姫は杢助をけなし出す。夏彦はそれに同調する振りをして、杢助の本心を高姫・黒姫に諭そうと、たとえ話で説得する。
常彦は、国依別に石魚を持ってこさせたのも、実は言依別教主の指図で、それは高姫・黒姫がまだ寛大な心になっていないのではないか、という懸念から、それを試そうとしたのだ、と明かした。
高姫は、そんな心配は無用だと憤慨し、そこまで言うなら自分の大精神を見せてやる、と言って教主館に行くことをほとんど承諾した。
そこへ外から宣伝歌が聞こえて来て、亀彦が高姫館の門を叩いた。高姫は、今日は来客があるからと言って亀彦を帰した。高姫、黒姫、高山彦は、亀彦も国依別の計略の片棒をかついで後ろめたいのだろう、と笑っている。
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02 04 〔786〕
教主殿の奥の広間には、言依別命をはじめとして、梅子姫、五十子姫、英子姫、亀彦、音彦、玉能姫、玉治別、初稚姫、杢助が集まって、麻邇の宝珠の処置について協議を凝らしていた。
そこへ高姫・黒姫・高山彦の三人がやってきた。言依別命は三人を上座に招くが、高姫は嫌味を言い、ついでに玉能姫に当り散らし、ついで玉治別、梅子姫、五十子姫、英子姫にもひととおり当たり散らした。
玉治別は、なにほど系統だといっても、高姫に迎合盲従はできない、と反撃する。高姫は黒姫・高山彦にも言い負けぬようにとけしかける。黒姫は、杢助・初稚姫・玉能姫につっかかる。
玉治別が割って入って黒姫の話の腰を折ろうとしたので、高姫は玉治別をたしなめた。そして怒り心頭に達した振りをして、その場を立って帰ろうとする。英子姫が下手に出て高姫を留めると、高姫はしてやったりとその場に居直った。
高姫は、麻邇の宝珠を信者に公開するに当たってまず自分たちが玉を検めると手はずを決めだした。玉治別が茶々を入れたが、英子姫、五十子姫にたしなめられ、高姫の指図どおりに麻邇の宝珠公開の段取りが決められた。
杢助は来る九月二十三日を公開日と定め、一同賛成の後、各自退場していった。
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02 05 〔787〕
麻邇の宝珠公開日の当日、八尋殿に役員信者は溢れるばかりに集まり来たり、型の如く祭りも無事に終了した。上段の間には杢助をはじめとして英子姫、五十子姫、梅子姫、初稚姫、玉能姫、お玉の方、最高座には玉照彦と玉照姫が控えていた。
亀彦、音彦、国依別の幹部連、秋彦、常彦、夏彦をはじめ、英子姫と相並んで黄竜姫、蜈蚣姫、テールス姫が末端に控え、友彦は幹部の上席に顔を並べていた。
高姫、黒姫、高山彦は群集を掻き分けて、今日の玉検分役として意気揚々と盛装を凝らしてやって来て、英子姫よりも一段上座に着いた。
総務の杢助が立って挨拶をなした。杢助は本日言依別教主が病気で欠席の旨を一同に告げ、また自分は神業のために働きたいと思うところがあり、総務の後任に淡路島の東助を推薦しておいたと述べ、拍手を浴びた。
杢助は初稚姫、玉能姫、五十子姫、梅子姫を伴って社殿の奥深く進み、黄金の鍵で宝座を開くと、各々一個の柳箱を差し上げて高座に現れ、段上に行儀よく据えた。
高姫は段上にすっくと立って一同を見回し、演説を始めた。そして宝珠を三五教の宣伝使たちに授けたのも日の出神と竜宮の乙姫の慈悲であり、それがわからぬようでは三五教の神政の仕組は到底わからないと嘯いた。
そしてまず、黄色の玉の検めに取り掛かった。お民とテールス姫を傍らに立たせ、柳箱の紐をほどいて取ると、中に入っていたのは団子石であった。
よくよく見れば石には、「高姫・黒姫の身魂はこのとおり、改心せねば元の黄金色のたまには戻らぬぞ」と文字が記されていた。高姫は顔色烈火のごとくになり、お民とテールス姫に食ってかかった。
玉治別が高姫に口を出していなす。群集はわいわいと騒ぎ出したが、国依別は、今日は高姫と黒姫の身魂調べであり、最前高姫が言ったとおり、自身に懸る日の出神と竜宮の乙姫が仕組んだことだから、と呼びかけた。
高姫は仕方なく、今度は久助と友彦を呼んで、白色の玉の検めを始めた。中はやはり団子石で、同様の文字が記されていた。またしても群集は騒ぎ出した。国依別は、これは玉を扱った人の身魂が写ったのだと述べ立てた。
黒姫は国依別をたしなめて、これは玉を授かった久助と友彦の身魂のせいだと反論した。友彦は怒って、黒姫の首筋を取って叱り付けた。高山彦は友彦を掴んで段上から突き落とそうとしたが、友彦が体をかわしたため、高山彦が落ちてしまった。
大勢は高山彦を介抱しながら、黒姫館にかついで運んで行った。杢助は、友彦にも退場を命じた。友彦はそれにしたがって会場を後にした。高姫は杢助に文句を言い、お民、テールス姫、久助にも退場を言い渡すが、杢助が何事も自分の責任だからとその場をおさめた。
高姫は仕方なく次の玉を検めたが、結果は同じだった。玉治別は立ち上がって、せっかく竜宮島の聖地から苦労して持ち帰った宝玉を、高姫・黒姫が駄目にしたと怒って食ってかかった。
高姫は軽くいなして、今度は黄竜姫に当たりだした。黄竜姫はきっとして、高姫・黒姫に改心を促すが、高姫はせせら笑っている。
蜈蚣姫と玉能姫の玉検めになると、高姫は二人を口汚く罵り、箱の蓋を開けた。そこには黒い消し炭玉が入っていた。高姫は蜈蚣姫と玉能姫を罵りながら怒っている。
最後に紫の玉の検めを行うことになった。高姫はもうだいぶ嫌気がさしていたが、杢助に促されて、梅子姫と初稚姫を呼び、蓋を開いた。すると四方に輝くダイアモンドのごとき紫の光が射し、高姫もあっと驚いて後ずさりした。一同の拍手する音は雨霰のごとく会場に響いた。
そこへ佐田彦と波留彦があわてて走ってきて、杢助に注進した。言依別教主が消えてしまい、後に書置きが残してあったという。杢助が開いてみると、そこには、麻邇の宝珠の青、赤、黄、白の四個をはじめ、三個の宝玉、都合七個を訳有ってある地点に隠した、とあった。
そして、決してこのたびのことは玉の関係者のあずかり知ることではない、とあった。また杢助を総務の職から解任し、後任に淡路島の東助を任じるとあった。
また言依別命自身は、いつ聖地に帰るか未定であり、決して後を追ってはならないと書いてあった。杢助は黙然としてはらはらと涙を流し、千万無量の感に打たれる如くであった。
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02 06 〔788〕
玉照彦と玉照姫は、唯一本物だった紫の玉を持ってこさせた。高姫は、紛失しては大変だから自分が保管する、と言い出したため、国依別と言い争いになる。
玉照姫は、国依別に自宅待機を命じる。高姫は、言依別が出奔し、杢助が総務を辞職した今、自分が教主にならねばならぬ、と一人悦に入っている。
玉治別は波留彦、秋彦と共に高姫をたしなめ、またもや言い争いになる。玉照姫は、言依別は神界の経綸によって高砂島に渡ったことを明かし、杢助に筑紫島への出張を命じた。そして東助を総務兼教主代理とすることを発表し、高姫と黒姫は特別に相談役に任じた。
また、玉照姫は、もし高姫が紛失した四個の麻邇の玉を持ち帰ったら、高姫を教主とし、高山彦と黒姫を右守の役とすることを約束した。
それを聞いて高姫は、集まった一堂の信者たちから玉の情報を集めようとしたり、すでに玉が見つかったかのごとく威張り散らしたりした。それでまたしても、玉治別・波留彦と言い争いになる。
すると突然、高山彦が高姫・黒姫に暇乞いを告げた。竜宮の一つ島へ帰って、宰相に戻り、活躍するつもりだと言う。高山彦が去ろうとすると、その袖に黒姫がすがりつき、当たり構わず泣いて引き止めた。
玉治別は高山彦の出立を促して、黒姫の帯を掴んだ。黒姫は金切り声を放って一場の愁嘆場を演じた。黒姫は玉治別を振りほどいて群集をかき分け、高山彦を追いかける。
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02 07 〔789〕
玉照姫は、初稚姫、玉能姫、お玉の方に紫の玉を守らせて、ひとまず館に帰った。幹部たちも解散した。
高山彦は旅装を整え、アールとエースを従えて館を立ち居でようとしたときに、夜叉のように髪を振り乱して追いかけてきた黒姫に、ばったり出くわした。高山彦は裏口へ回って逃げようとしたが、黒姫は癪を起こしてその場に伸びてしまった。
これを見捨てるわけにもゆかず、仕方なく高山彦はアールとエースと共に黒姫を介抱した。黒姫は気を取り戻した。高山彦は、玉探しのためにこれまでの縁をあきらめてくれ、と改めて懇願した。
黒姫は高山彦につらつらと恨み言を述べ、懐剣を抜いて喉に当てて見せた。高山彦は意に介さず行こうとするが、黒姫はアールとエースにも命じて高山彦に食らいついて放さない。
高山彦は黒姫の執着心をたしなめ、改心して皆に愛されるようになって欲しいと説示し、アールとエースに命じて出立しようとする。
そこへ玉治別がやってきた。あくまでしがみつく黒姫に、高山彦はついに当て身を食わせて気絶させた。高山彦は玉治別に、気絶から回復させるツボを教えると、アールとエースを従えて行ってしまった。
玉治別は教えられたツボを押して黒姫を回復させると、黒姫に説諭した。黒姫は回復させてくれたことを玉治別に感謝し、また一切の執着を捨てるべく、錦の宮に向かって共に拍手祈願をした。
ちなみに、言依別命は国依別を連れて、南米と高砂島に渡り、鷹依姫と竜国別の行方を尋ねるかたがた、宣伝の旅に出ることになった。
高姫は春彦と常彦を連れて、四個の玉を見つけ出そうと言依別命を追って高砂島に行くことになった。
杢助は初稚姫、玉治別、五十子姫、亀彦、音彦、黄竜姫、蜈蚣姫を率いて、波斯の国のウブスナ山脈の斎苑の館を指して行くことになった。
黒姫は、高山彦が竜宮島または筑紫島に行ったと聞いて、二人の従者を引き連れて追っかけて行くことになった。
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03 08 〔790〕
神素盞嗚大神や国武彦の神言により、三五教の大教主・言依別命は神界の深い使命によってわざと玉を交換し、その責任を取って、国依別とともに聖地を出奔した。
明石で舟を買い求め、瀬戸の海に浮かんだ一つ島に立ち寄り、松の根本に埋めた金剛不壊の如意宝珠の前で祈願をこらした。すると空中に三柱の小さな女神が現れて、如意宝珠には構わずに早くテルの港に行くようにと告げた。
二人は舟を漕いで海を進み、いつしか琉球の那覇の港に到着した。この島は現代では当時に比べると十分の一くらいに沈んでしまったが、このときはずいぶん大きな島であった。
言依別命は、本当の神業を行うためには、この島にある竜の腮の球という、琉の玉と球の玉を手に入れて高砂島に渡る必要があるのだ、と説く。
玉のありかを尋ねる国依別に対し、言依別命は、国武彦大神によってあらましを知らされていると語る。琉の玉は潮満の玉、球の玉は潮干の玉であり、これらを携えて世界を巡れば、いかなる悪魔もたちまち畏服するという神器であると説いた。
言依別命は、ハーリス山の頂が日没後も輝いているのを指した。二人は夜を明かして明朝、頂に登ることにした。
二人は麓の幾丈もある槻の木の根本に大きな洞が開いているのを見つけた。洞の中はほとんど五十坪ほどもあり、奥には美しい草のむしろが敷き詰めてあった。
言依別は、ここが琉球王の隠れ場所だと気がついた。そして国依別に向かって、琉球王が帰ってくれば、彼らは我々にとって決して悪い者ではない、とすべてを見透かしているかのように諭した。
丑満のころ、外に騒がしい物音が聞こえてきた。国依別は、言依別命を起こそうとするが、熟睡している。国依別が外をうかがうと、相当な人数のようであった。国依別は一人入口に立って腕組みをして考え込んでいる。
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03 09 〔791〕
国依別は、もし数万の土人の襲来であれば衆寡敵せず、三五教は権謀術数は禁じられているが、ここは言依別命が熟睡しているのを幸い、茶目式で土人たちを驚かせて荒肝を取ってやろうと一人ごちた。
見れば、人々は白髪の老人を先頭に洞に近づいて来る。国依別は突然、虎狼が吠え猛るような唸り声を発した。声は洞穴に反響して、いっそう大きくなった。
外の男たちが二三人、小声で相談するのが聞こえた。人々は、ハーリス山の竜神征服のために出かけていたが、国依別の吠え声を聞いて、その間に虎狼か、あるいは竜神の片割れが洞穴に入り込んだと思い込んでいるようであった。そして、数歌を歌って征服しようか、と相談している。
国依別はこれを聞くと、先にこちらから数歌を怒鳴って聞かせた。人々は驚いて、魔神に自分たちの位置を悟られないようにといっせいに松明の火を消してしまった。あたりは真っ暗になった。
大勢の中から一人の男が大幣を打ち振りながらやってきて、洞穴の中の国依別に、正体を現すようにと問いかけた。国依別はその声に聞き覚えがあるように思ったが、ここぞとばかり南洋語でまくしたてた。
琉球の人々の中から現れたのは、若彦であった。国依別はハーリス山の竜神の振りをして若彦に語りかけて託宣を告げた。若彦は、一緒にいた常楠に、人々に竜神の託宣を告げるように言ったが、常楠は、声色が国依別の仕業ではないかと疑っていた。
国依別はなおも洞穴の中から話していたが、地声が現れてしまった。国依別はまた作り声に戻したが、問答するうちについに正体を現してしまった。
言依別命は目を覚まし、常楠と若彦が来ているだろうと声をかけた。一同は座して改めて会した。若彦は久しぶりの教主との対面となり、常楠は初対面となった。
常楠の語るに、先日から若彦の供としてこの島に渡り、ハーリス山の竜神と言霊戦を開始しているとのことであった。そのおかげで暴風が収まり、島人たちが二人を尊敬するようになった、また竜神は九分九厘恭順しており、あと一息執着心を絶てば宝玉を明け渡すところまで来ている、と報告した。
言依別命は、国依別の茶目式をたしなめた。夜が明けると、言依別命は四五十人の島人たちを引き連れて、ハーリス山に登って行った。
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03 10 〔792〕
若彦は常楠と共に熊野で修行中、木花姫命の託宣により、琉球の島に渡って竜神と言霊戦を行うことになっていたのであった。
一行がハーリス山に登る途中、国依別は空腹に耐えかねて、山腹の断崖絶壁に見事に生っている太平柿を常楠に所望した。常楠は、島人の一人に柿取りを依頼した。
島人チャールは、あの柿は竜神の持ち物であり、食った者は腹が膨れて苦しみ、遂には大蛇の子が腹を破って絶命する恐ろしい柿だと語ったが、国依別が竜神の化身ならば大丈夫かもしれないので取ってこようと請合った。
しかし島人ベースはいくら竜神が懸っていたとしても、食べるのは国依別の肉体だからやめた方がよいと忠告した。国依別は自分は肉体も完全に竜神の化身なのだからと適当なことを言って、柿を取ってくるように命じた。
命を受けたチャールとベースの両人は、あまりに柿がうまそうなので、使命を忘れて自分たちが食べ始めてしまった。仕方なく国依別は自分も断崖の柿の木に登って、むしって食べ始めた。
たちまち腹が布袋のように膨れて来た。国依別は慌てて木を降りようとしたが、相当に大きな大蛇が木を登ってきた。国依別は天の数歌を唱えたが、大蛇は登ってくる。辟易した国依別は、断崖の下の谷川の深淵に飛び込んだ。
チャールとベースも国依別の後を追って飛び込んでしまった。
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03 11 〔793〕
三人は谷川に流されていく。常楠は、ハーリス山頂のご神業参加に急がねばならず、さりとて三人を救わねば命が危うく、やや迷っていたが、ご神業は遅れても参加できようが、三人の命は急を要すると腹を決め、島人を指揮して下流に三人を追っていった。
谷川がやや広く浅くなった場所で、人々は三人を救い上げて人工呼吸を施し、水を吐かせて反魂歌を歌って蘇生させた。常楠は三人を槻の大樹に送って介抱させ、自らは言依別、若彦を追って山頂に登って行った。
国依別、チャール、ベースの三人はようやく元気回復してきたが、竜神の柿を食ったせいか、腹が膨れてきて苦しみ出した。国依別は大蛇退散と言って、天の数歌を繰り返すと、腹は元のとおりに治って苦しさが収まった。国依別は神恩に感謝し、祝詞を上げた。
国依別はチャールとベースのためにも出任せの歌を歌いながら祈願をこらした。すると二人の腹も元のとおりに治ってしまった。島人たちはこの神力に驚き、国依別に合掌した。
国依別はチャール、ベースと共に大神に全快を感謝する祝詞を唱えると、足を早めてハーリス山に登り、力いっぱい宣伝歌を歌いながら言依別命一行を追って行った。
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04 12 〔794〕
言依別命は、国依別らの身に変事があったとは思わず、一心不乱に神言を奏上しながら、千畳敷の岩石が散乱する谷間にやってきた。そこには山と山との間に紺碧の淵が広がり、風もないのに波騒いでいた。
若彦は波が騒いでいるのを見て、国依別が途中の太平柿を取って竜神の機嫌を損ねたのではないかと心配になる。
言依別と待っていると、常楠が息せききってやってきた。常楠はさいぜんの出来事を包み隠さず報告した。そこへ、国依別とチャール、ベースが宣伝歌を歌いながら登ってきた。
国依別はまた茶目っ気を出して軽口を叩いている。すると一陣の暴風が水面から吹き起こり、巨大な岩石を巻き上げる勢いになってきた。国依別は大木の幹に抱きついて必死に祈念していた。
言依別をはじめその他の人々は、暴風にも裾もふかれず端座していた。一同は国依別の様子を見てからかっている。国依別以外の人々には、暴風を感じていないようであった。言依別命は国依別をたしなめた。
夜が更けてきた。一同が月に祈願を凝らしていると、雨つぶてがばらばらと降ってきた。湖面は鉢のように窪みがいくつも生じてきた。雨が止まると湖底に火柱のようなものが横たわって輝き始めた。
四方の山々から怪音が響き出し、四辺は真っ暗となって見えなくなってしまった。湖面を渡ってくる白色の長大な怪物があった。白髪・髭を長く垂らして金色さんぜんたる角を生やし、口は耳まで裂け、金色の牙をむき出していた。
怪物は、竜神の眷属・竜若彦神であると名乗った。ハーリス山の竜神・大竜別命、大竜別姫命は、言依別命らが玉照彦・玉照姫の神命によって琉球の玉を受け取りに来たことを喜んでいる、と伝えた。
しかし言依別命幕下の国依別が、柿を盗んで喰ったために、眷属たちは大いに立腹し、琉球の玉を引き渡すことは考え直さなければならないと大評定の真っ最中であると伝えた。
国依別は自分が交渉しようと前に出ると、竜若彦命に対して、怪物の姿で現れて脅したことを非難した。また柿については、竜神が食べるわけでもないのに、人間に食べることを禁じて、天与の珍味を木に腐らせたことを、天恵を無視する大逆と非難した。
国依別が背水の陣で自棄になって力限りに天の数歌を歌うと、竜若彦命と名乗る竜神は次第に容積を減じて小さくなり、消えてしまった。
国依別は、竜神が執着心から難癖をつけて少しでも長く玉を手元に置いておこうとしていることを見抜き、水底に向かって、玉が三五教に渡るべき時節が来たことを告げ、大喝した。国依別の面はこのとき、崇高な威厳に満たされていた。
本文
04 13 〔795〕
国依別の言霊によって、竜若彦命と名乗る竜神は消滅し、大竜別命・大竜別姫命は改めてそろって現れ、琉球の玉をそれぞれお納めた玉手箱を言依別命、国依別に手渡した。
ここに竜神は一切の執着心を去り、三千年に及ぶ三寒三熱の苦行を終えて、悠々として紫の雲に乗り、天津日の稚宮に昇った。そして大神の右に座して天の水分神となって降雨を調節する大神に成った。
清く正しい言霊は、金剛不壊の如意宝珠とも言う。宇宙間においてもっとも貴重なる宝は声あって形なく、無にして有、有にして無、活殺自在の活用ある七十五声の言霊のみである。
今ここに竜神より受け取った琉と球の玉は、風雨水火を調節し、一切万有を摂受し祈伏し、摂取不捨の神業を完成する神器である。
ここに一同は湖水に向かって祝詞を奏上し、天の数歌を歌い上げて宣伝歌を歌いながら、元来た道を槻の洞穴まで戻っていった。
本文
04 14 〔796〕
比治山の麓、比沼真奈井の豊国姫命の聖場に使えていた照子姫と清子姫は、麻邇の宝珠が秋山彦の館にやってきたと聞いて、大神の許しを得て山を越え、由良港の秋山彦館までやってきた。
しかしすでに麻邇の宝珠は聖地に出立した後であった。二人は聖地に上って錦の宮に玉照彦・玉照姫を拝顔し、神勅を乞うた。すると言依別命の口を借りて託宣が下り、琉球の神島に渡るようにとの神命が下った。
二人は出立に際して高熊山に登って岩窟に籠もり、木花姫命の神勅を受け諭され、来勿止神に送られて西へと旅立った。
生田の森の玉能姫の館に一泊して、兵庫の港から船出をした。瀬戸内海を行く折りしも、暗礁に乗り上げて苦しんでいたが、馳せ来る船に助けられて、一行は琉球の槻の木の洞穴までやってくることになった。
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04 15 〔797〕
虻公(清彦)と蜂公(照彦)は、生田の森の館で駒彦より、言依別命教主が琉球に出かけたこと、それを追って高姫が船出したことを聞いた。
言依別命から清彦、照彦という名を授かって準宣伝使に抜擢されていた二人は、教主への忠心から、高姫が教主を妨害してはならじと、取るものも取り合えず、舟に乗って琉球に船出した。
途中、児島半島の沖合いの暗礁で難船している二人を発見し、救い出してみれば、これは比沼真奈井に仕えていた清子姫と照子姫であった。
四人は荒波を漕ぎぬけて、琉球の那覇の港に安着し、何ものにか引かれるように槻の木の大きな洞穴にやってきた。
照子姫と清子姫の祖先は行成彦命であり、四代目の孫に当たる。神勅を受けて豊国姫命が比沼真奈井に出現するに先立って現れ、比治山に草庵を結んで時を待っていたのであった。
過去にはウラナイ教時代の黒姫に出くわしていろいろ教理を聞かされ誘われたこともあったが、反駁もせずかといって付かず、表面上服従していたのみであった。
四人の男女は長い航海の間に、密かにお互いに意中の人を定めていた。清子姫と清彦、照子姫と照彦は互いに想いあっていたが、それを口に出さずにそれぞれ互いに胸中に秘めたままとしていた。
四人はここに一夜を明かすことにした。洞穴の中が整っていることから、ここは琉球の立派な酋長の住処かもしれないので、夜は清彦と照彦が交代で見張りに立つことにした。
一行はまず火をつけて、道々採ってきた木の実で夕食を済ませることにした。清彦は雑談のうちに、独身生活は不便なものだから、照彦は清子姫と夫婦になったら媒酌をしてやるのだが、と話を向けた。
清子姫、照彦はお互いに別に意中の人がいる風に答えた。そして照彦は逆に、照子姫と清彦が夫婦となったらどうか、と話を向けた。すると照子姫は、単刀直入に自分の意中の人は照彦だと明かした。
清子姫も、自分の意中の人は清彦だと明かす。四人がこのような話をしていると、洞穴の入口に二三人の話し声が聞こえてきた。清彦はそれが高姫一行だと気がつき、入口の方に偵察に行った。
高姫、春彦、常彦はおそるおそる入口から中をうかがいながら、お互いに先に入って様子を見てくるようにと譲り合っている。高姫は、言依別がすべての玉を持って高砂島へ渡り、高砂島の国王となる陰謀だと独り合点して、言依別命の改心を勝手に祈り、必死に祈願を凝らしている。
その様子に清彦は思わず噴出してしまう。清彦は声色を変えて高姫一行をからかった後、名乗り出た。高姫は相手が清彦たちだとわかると、俄かに勇気づいて春彦・常彦を引き連れて、清彦が止めるのも構わずに奥に入って行った。
高姫は、照彦が二人の美人を共に居るのを見て名乗った。清子姫と照子姫は手を付いて自己紹介をなした。高姫は、おおかた照彦と清彦が二人をかどわかしたか、たぶらかしたのだろう、と悪口を並べ立てる。
清彦が怒って高姫の胸倉をつかんだのを、照彦がひとしきりからかって間に割って入った。高姫は憤慨して、こんな乱暴な男をどう思うか、清子姫と照子姫に尋ねるが、案に相違して二人は、照彦・清彦が意に沿う方だと口にする。
高姫は言依別命がここに来たかと執念深く聞き出そうとする。一同は高姫を追い払おうと、すでに言依別命は琉球の玉を手に入れて台湾を経て、南米の高砂島に渡ったと答えて高姫の気をそらした。
高姫はそれを聞くと、春彦と常彦をせきたてて港に戻り、大海原に漕ぎ出して行ってしまった。
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05 16 〔798〕
高姫が去った後、言依別命一行が木の洞穴に戻ってきた。言依別命は無事に琉球の玉を手に入れたことを伝えた。清彦らは、教主に挨拶をなした後、この場所に至った経緯を報告した。清彦と照彦は、父である常楠と思わぬところで出会うことになり、挨拶を交わした。
清彦と照彦は、高姫が言依別命を追ってここまでやってきたことを話した。言依別命は、自分が琉と球の玉を持って高砂島へ渡れば、形骸に囚われた高姫が玉を狙って罪を作ることになる、と心配した。
言依別命は、玉の精霊を自分と国依別に移して、玉は若彦に命じて玉能姫の館に持ち帰るように命じた。言依別命は、この神業が成就したら若彦は玉能姫の夫として共に棲んでもよいことを示唆した。言依別命は常楠翁に対して、琉球島の王となるように命じ、清彦・照彦と共に島を守るように命じた。
言依別命は島人二人を伴って高砂島へ出立した。清彦と照彦は、清子姫と照子姫の姿がいつの間にか消えていることに気付き、落胆した。しかし、自分たちには紀の国に残してきた妻子があったことを思い出し、天則違反をせずに済んだことを感謝した。
しかしながら後に、二人の妻子は夫を捨ててどこかに姿を消してしまったことが判明した。また常楠翁は後に、ハーリス山奥深くに進み入って生き神となり、今に至るまで琉球島を守護することとなった。
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05 17 〔799〕
琉球の島に残った三人は親子親密に島を納めて、人々の尊敬を集めていた。ある夜、清彦の夢に、琉球沼という沼の対岸に、清子姫と照子姫が現れて歌い踊り、清彦を差し招いた。
清彦は目が覚めてから島人に尋ねると、確かに島にはその沼があるとのことであった。沼の中央の珊瑚礁の地下には千畳敷があるという伝説から、島人は誰も近づかないという。清彦は照彦を沼に行こうと誘った。常楠も島を探検するよう二人に命じた。
清彦と照彦は従者を連れて沼に到着した。二人は沼に着くと、湖面を眺めながら清子姫、照子姫への想いを歌った。
一行は砂を敷き詰めた麗しい沼を進んで行った。水深が深くて進めない所に来ると、八尋鰐の群れが現れて橋となり、一行はその上を渡って行き珊瑚礁に着いた。
清彦は珊瑚礁の上で、自分たちが到着したことを知らせる歌を歌った。すると珊瑚礁の小島の岩窟の中から四人の男が現れて一同の前で黙礼し、岩窟を降って一行を案内した。
広場に着いた一行が休んでいると、盛装した清子姫と照子姫が現れた。清子姫は、自分たちは天使長・広宗彦の系統だが、常楠はその従臣であった国彦・国姫の子孫であることを述べた。そして、これこそ言依別教主が定めた因縁であることを明かした。
清彦は、差し招く清子姫の手を取り、清子姫に夫婦の契りを承諾する返歌を返した。同様に照子姫と照彦も夫婦の契りの歌を交わした。
清彦と清子姫は、この沼を中心として島を治めて、琉の島の守り神となって子孫栄え、世は太平に治まった。照彦と照子姫は南の島に渡って治め、人々の尊敬を集めた。南の島を球の島と言い、現在の八重山群島はこの一部が残っている者である。照彦夫婦は台湾島北部にまで教勢を伸ばした。
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05 18 〔800〕
清彦と清子姫、照彦と照子姫は常楠が待っている木の洞窟に戻った。常楠は二人が妻を連れて無事に戻ってきたことを非常に喜んだ。
常楠は自分の血筋を明かし、これまでの人生を物語る歌を歌って、息子夫婦の婚姻を喜び、祝福した。そして、もはや心に残すところはないと歌うと、この国を永遠に守るためにハーリス山の山人に加わると宣言した。
常楠は歌い終わると天の数歌を歌い、合掌した。すると全身はたちまち真っ白になって姿は煙のように消えてしまった。兄弟夫婦は驚いて木の洞窟を走り出て父の名を呼び、突然の別れを嘆き悲しんだ。
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