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文献名1出口王仁三郎全集 第5巻 言霊解・其他
文献名2【随筆・其他】よみ(新仮名遣い)
文献名3さア!と云ふ時の備へよみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2023-10-17 15:33:13
ページ472 目次メモ
OBC B121805c227
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本文  夜寝てゐる間に足を怪我しまして、五十日程なやまされ、続いて十五日間再発し、ホツホツと考へて見るのに足の思ふ様にいかぬ位つらいものはない。身体も心もピチピチしてゐるけれども、肝腎のおあしがない為に動きがとれぬ。総ての世の中の事はあしが元ぢやといふ事をホツホツ私は感じたのであります。
 今日は軍国日本の秋でありまして容易ならざる時であらうと思ひます。この間も出雲の国の素盞嗚尊の御聖蹟たる八雲山、一名高千場山へあがりました。何かこれは焦眉の急に迫つた因縁のある事だと感じまして、足は云ふ事をきかぬから、駕篭にかつがれて上つて来たのでありますが、これについて思ひ出すのは、素盞嗚尊が八岐大蛇を退治されたことであります。八岐といふ事は思想界に於ても色々と分れて統一されてゐない。又国々に於ても総ての国々が分れ、各にその弥足々々に軍備を整へて、所謂大蛇が割拠してゐる時代の事であります。我日本国に於ても四方八方から八岐大蛇がこの櫛稲田姫の国を併呑せむと時を狙つてをりますから、どうしても今日は素盞嗚の出現が必要となつたのであります。
 愈々之から世界の大峠にさしかゝつてゐる。吾々を初め信者諸氏と雖も、矢張り非常な、さわがしい、嶮しい世界的の大峠に今さし掛つてゐるのであります。今迄は大本に対しても妨害もあり、色々の事もありましたが、それでも平坦々たる大道を歩いて来たのであります。これからは非常に嶮しい荊蕀の茂る坂道を越えねばならぬ事もある。それで途中で落伍する入も出来るかも知れぬし、或は足を痛めてへたる人も出来るかも知れませぬが、其処の所を神様にすがつて何処迄も峠を見極め、勝利の都に逹する迄は、一生懸命に気張つて貰はねばならぬ時期がせまつたのであります。それに就て私等は一時半時と雖も心をゆるめた事はないのである。それにも拘らず自分の足が自由に動かせないで人にかいて貰うたり手をとつて貰うたり負うて貰うたりしてゐる様な事で非常に気が焦つてゐるけれども、これも何かの神様の思召かも知れぬ。今日の様に気が焦つてゐる様な時に、足をたつしやにして置くと私が何処に脱線するか知れぬから、神様がかうしてをられるのだと思うたりしてゐる。肝腎な御神業にか丶るベき人物が動けないといふ事も、これは一方から云へば神様の罰かも知れぬが、一方から云へば御経綸のある事と私は見直し宣直してゐるのであります。
 内外共に多事多端の世の中である。『豊葦原の瑞穂の国はいたくさやざてありけり』と古事記にある通り、表面は至極平穏無事の秋日和の様でありますが、如何なる処に如何なる妖雲がひそみ、或は時を待つ大蛇がひそんでゐるか知れない、否ひそんで居るのであります。それで私は四五年前からいつも云ふ通り、こゝ暫くは平和な安心な結構な日はないと始終云うて居りますが、今日よりも明日の世の中はなほ紛糾して来ます。色々の難問題が起つて来る。其覚悟を以て大本信者諸氏及び青年諸氏は腹帯をしめて、何時でも『さあ』と云へば御神業に当れる様に覚悟して貰はねばならぬのである。只茲に『神が表に現れて世のあらため致すぞよ』といふ所の御筆先が出て居りますが、愈々神示に依つて『艮鬼門大金神』『坤鬼門大金神』といふ旗が各分所支部に出来た。これは神様が愈々現実的に現れ、市井に現れて大活動をなされる時がせまつたものであります。それに就てはどうしても、青年及び信者の組織ある訓練が必要である。訓練の出来た百人の団体と数萬人の統制のない群衆と比較したならば、百人の方が何程力になるか知れぬ。それでこの昭和青年曾は隊長を初め、総ての人が同じ服装をしてゐる。同じ帽子を着て居る。これは神様が総てを平等に御使ひになる、魂に上下をつけて御使ひになつてゐるしるしであつて、現実的の階級の将官とか佐官とか勲章とかいふ様なしるしは一つもない。これは総ての外の団体と違うて居る。これが神軍たる所以であります。
 総て現界的に出来たものは、さうしても心から出来てゐるものと、さうでないものとがある為に、階級制度によつてこれを統一するより仕方がないが、この大本の団体は赤心と赤心との結合である。我れは人であり、人は我れである、自分は国家であり、天地であり、宇宙であるといふ境涯に到つて初めて統制がとれる。統制なくして統制がとれる。大本は備へなくして備へあり、宗教に非ずして宗教であり、政治に非ずして政治であり、芸術に非ずして芸術であるのであります。そこが現界と神界との経綸の違ふ点であります。
 それで総て大本は霊主体従と云ひまして、精神を主とし形を従としてゐる。霊主体従の意味から青年隊の服装に至る迄一つになつてゐるのであります。これは神様の一心同体と云ふ事を表してゐるのであります。それで亀岡の月宮殿も今度建設する長生殿も、今日迄の宮の様に表は立派で裏があるのではなく、十字の宮であつて、前から見ても、横から見ても、後から見ても、どちらから見ても同じ形である。これは昭和青年会の形と同じであります。併し形は同じやうであつても、参拝に入る所と神霊を祭る所とは、中に入ると違うてゐるのであります。これは精神的に位置があり、階級があるのであります。亀岡の月宮殿、綾部の長生殿の様子を見られても、大本の精神及び神様の御経綸がお判りになる事と思ひます。
 基督は十字を書いて居る。妙見さまは十字の先が尖つてゐる。紅卍字も十を曲げたのである。仏教の卍もさうである。総て『十』は『カ』と『ミ』である。大本は○の中に十でありますが、これを具体化して愈々総てのものを成功させる為に○を十にして十曜の紋が出来たのである。十躍の紋は今日出来たのではなくして、天地創造の国常立尊御出現の時に初めてきまつた紋であるといふ事を神界から承はつて居るのであります。これは宇宙に於ける一番古いものと思つてもよいのであります。
(昭和七・一〇・三〇 同七・一一・一五号 真如の光誌)
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