王仁DBβ版 出口王仁三郎と霊界物語の総合検索サイト 文献検索 画像検索 単語検索 メニュー開く
サイトの全面改修に伴いサブスク化します。詳しくはこちらをどうぞ。(2023/12/19)

文献名1出口王仁三郎全集 第8巻 わが半生の記
文献名2【上巻】故郷の弐拾八年よみ(新仮名遣い)
文献名3腕力よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考『故山の夢』p162-167
タグ データ凡例 データ最終更新日2023-11-01 08:08:24
ページ95 目次メモ
OBC B121808c44
本文のヒット件数全 0 件
本文の文字数688
これ以外の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい 霊界物語ネット
本文 ─二十三四歳の頃─

牛乳の得意先なる本町の内藤菓子屋にいつもやすらふ
牛乳の配逹をはればかへり路は内藤方に休むをつねとす
十六貫砂糖のつつみかつがむと共肌ぬいできばりかけたり
二十貫の五斗俵米楽楽とかつげる自分とあなどりてかかる
中なかに砂糖の包みおもくして千辛万苦やつとかつぎぬ
砂糖包かつぎあぐれば店員は両手を拍つて一斉にわらふ
十六貫の砂糖づつみにあらずして其実三十二貫ありけり
初めより三十二貫と聞きしならばこの砂糖包かつげざるベし
何事も人は気分で勝つものとこの時初めてさとりたるわれ
主人なる内藤半吾氏とそれ以後は水魚の交り結びたりける
内藤氏四十一歳われはまだ二十三歳のわかものなりけり
    ○
町風呂にはじめて入りて軽石で顔面こすりいたみくるしむ
町風呂ゆ帰れば顔は真赤いにただれて血さへにじみゐたりし
井上にきびしく破顔の原因を問はれて実状あかし笑はる
軽石は足のきびすを洗ふもの顔は石鹸であらへと笑へり
それ以後は井上獣医吾を呼ぶに軽石さんと綽名なしたり
軽石といはれて腹の立つままに巨石を運びて床にすゑたり
二十貫の土のついたる重石をすゑたるを見て井上おこる
コン畜生石をどつかへもつて行けこの軽石奴とどなりて止まず
軽石といはねば石を持ち出すといつて井上困らせにけり
これからは軽石なんかいはぬ故持ち出してくれよとやはらかに出る
素裸になつて石をばかつぎ上げ畳に落して床をぬいたり
虫の食た床板もろくもへし折れて石は床下に落ちて動かず
大工をば呼んでうせろと甲ばつた井上の声に飛び出しにけり
常大工無理にたのんで連れ帰りやつと床板張りてもらひぬ
こんな奴書生に置いちやたまらぬと俄に妻帯のはなしはじまる
霊界物語ネットで読む 霊界物語ネット
オニド関係の更新情報は「オニド関係全サイトの更新情報」を見れば全て分かります!
王仁DB (王仁三郎データベース)は飯塚弘明が運営しています。 /出口王仁三郎の著作物を始め、当サイト内にあるデータは基本的にすべて、著作権保護期間が過ぎていますので、どうぞご自由にお使いください。また保護期間内にあるものは、著作権法に触れない範囲で使用しています。それに関しては自己責任でお使いください。/出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別用語と見なされる言葉もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。/ 本サイトのデータは「霊界物語ネット」掲載のデータと同じものです。著作権凡例 /データに誤り等を発見したら教えてくれると嬉しいです。
連絡先:【メールアドレス(飯塚弘明)
プライバシーポリシー
(C) 2016-2024 Iizuka Hiroaki