王仁DBβ版 出口王仁三郎と霊界物語の総合検索サイト 文献検索 画像検索 単語検索 メニュー開く
サイトの全面改修に伴いサブスク化します。詳しくはこちらをどうぞ。(2023/12/19)

文献名1出口王仁三郎全集 第8巻 わが半生の記
文献名2【上巻】故郷の弐拾八年よみ(新仮名遣い)
文献名3親子よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考『故山の夢』p300-304
タグ データ凡例 データ最終更新日2023-11-06 15:24:47
ページ157 目次メモ
OBC B121808c71
本文のヒット件数全 0 件
本文の文字数587
これ以外の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい 霊界物語ネット
本文 ─二十六七歳の頃─

夕暮に吾が住む館にたづね来しをみなをおくる真夜中の道
小幡橋わたるころより雪降りて吹く風さむく家路にともなふ
約二里の彼女がやかたへ雪の道高下駄はきておくり着きたり
中村の彼女の父はおどろきてお前は何処の馬骨かと訊く
侠客の名を売つてゐた多田亀は一人むすめの彼女の父なる
多田亀は吾が首筋を押へつけこれでもどうだと拳骨ふりあぐ
吾が家の一人娘を貴様等の自由にさせぬと声高に呶鳴る
僕ばかり悪いのではないお互ひよと首押へられつ言ひかへしたり
ふりあげたその拳骨を如何するかお前の可愛い娘の男よ
多田亀はプツと吹き出し手をはなしお前は度胸が太いとほめる
俺とこの養子になるならこの娘やつてもよいと微笑みて言ふ
百日目に養家を出されたこの男これでもお気に入るかと吾云ふ
そんなこととくの昔に聞いてゐる俺は娘のこころ次第だ
彼の女両手をついてお父さん貰つておくれよ一生の願ひだ
これからは侠客の道教へてやるなどとそろそろ喧嘩の話す
盃を片手ににこにこ多田亀は穴のあくほどわが顔をみる
一寸気の利いた男よ侠客になればかならず名を挙げるだらう
多田亀といへば丹波の山中で押しも押されもせない侠客
背はたかく身体はふとく力強く一寸見てさへおそろしき男
鬼とでも組みつくやうな侠客も娘の愛におぼれしとみゆ
やがてもう夜があけるから穴太まで送つてあげよ彼女に父いふ
親と子の縁を結びの盃を重ねてひよろひよろ雪道かへる
霊界物語ネットで読む 霊界物語ネット
オニド関係の更新情報は「オニド関係全サイトの更新情報」を見れば全て分かります!
王仁DB (王仁三郎データベース)は飯塚弘明が運営しています。 /出口王仁三郎の著作物を始め、当サイト内にあるデータは基本的にすべて、著作権保護期間が過ぎていますので、どうぞご自由にお使いください。また保護期間内にあるものは、著作権法に触れない範囲で使用しています。それに関しては自己責任でお使いください。/出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別用語と見なされる言葉もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。/ 本サイトのデータは「霊界物語ネット」掲載のデータと同じものです。著作権凡例 /データに誤り等を発見したら教えてくれると嬉しいです。
連絡先:【メールアドレス(飯塚弘明)
プライバシーポリシー
(C) 2016-2024 Iizuka Hiroaki