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文献名1大本七十年史 下巻
文献名2第7編 >第4章 >1 道統の継承よみ(新仮名遣い)
文献名3二代苑主の指導精神よみ(新仮名遣い)
著者大本七十年史編纂会・編集
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
ページ830 目次メモ
OBC B195402c7412
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本文  二代苑主時代における教団の指導精神と宣教活動をみるためには、二代苑主の宗教理念をかえりみる必要があろう。その意味で当時発表された二代苑主の言説にはきわめて示唆にとんだものがある。

〈感謝の生活とお土のご恩〉 「今日という日は、後にも先にも、ただ今かぎりしかない。万劫末代、今という今、今日という今日は二度と来ない。この一日感謝に満ちた喜こびの生活をつづけてこそ、神さまのみ心にかなった一日だと思います。たとえ悪いことがあったとて、大難を小難にまつりかえて頂いたと思い、神様にお礼を申し上げる気持がなくてはならぬ。またいいことがあれば、まことに結構な御守護と神様に感謝しなくてはなりません。とにかく日々を感謝による歓びの生活をすることが、何より神様の御喜び下さることです」(「愛善苑」昭和22・7・15)。また「何といっても、神様が根本で、そのお心にそむいては何も出来ないのです。天の恩、地の恩、人の恩、これを忘れてはならぬ」(「愛善苑」昭和23・5)ときびしくさとされている。
 土の恩については、つぎのようにのべられている。「日本の一番大切なことは、お土のご恩を感謝し、増産をすることだと思います。日本はやはり農業国です。みんなその気持でお土を大切にしなければなりません」(「愛善苑」昭和22・7・15)。二代苑主によって、〝人はみな土よりいでで土にいき土の恩うけ土にかくるる〟〝一さいを生み出す土の神の恩知らずに送る人ぞうたてき〟〝天の恩知るとも地の恩知らざれば母を忘れしごとくなりけり〟と詠まれているように、「大地のご恩」がくりかえし強調された。大地の教えは現実生活につながる教えであった。世界平和も、「感謝の生活」と「お土のご恩」を一人一人が腹の底からわかるようにならねば、ほんとうではないとされるのである。

〈祈りと心〉 「神様は昼夜を分かたず御守護を下さっておるのですから、自分一人のことや、家のことをあれこれと神様に願わんでもよい。国がよくなるように、世界中がよくなるようにお願いしていただきたい。神さまは人のためや世のために働こうとする人には、きっと厚い御守護を、祈らなくともされているはずです。愛善苑は一人一家の願いどころではない。みんなか救われ、みんながよくなるように心を立て直し、働いてもらわねばならんところです」(「愛善苑」昭和22・7・15)という言葉や、「難かしいことを教えなくても、手近いことをもっともっと教えなければいけません。学問では立派な人物は出来ないのです。……まず幹部の人や講師が、開祖さま、聖師さまの御精神を十分腹に入れておいてもらいたいと思います。愛善苑は立直しの実地を行うところであるのに、大変おくれています。開祖さまの教が土台であるのに、さっぱりしみこんでいません。……昔は朝晩のお礼でも水行をせねば、御神前に出なかった位はげしかったもので、よほどの決心がなければ、とても信仰を続けることはできなかったものです。この頃はまことに楽で真剣さが足りない。男も女もこれではどうにもなりません。第一に理屈が多すぎると思います。時代に順応してゆかねばなりませんが、悪い意味の民主かぶれは困ったものです。第一お蔭のとりようが浮わついています」(「愛善教報」昭和23・12)という教え、さらに、「口では何とでも言えるが、行ないがともなわなかったら、今後の御用には役に立ちませんから、このことをよく考えて下さい。……町の人からもほめられ、信者さんの間でもほめられ、どこにでも用いられるような人にならなくては、ほんとうの神様の御用はさせていただけないのです」(「愛善苑」昭和23・12)という教示にも、祈りと言行一致のあり方が説かれている。

〈一つの世界と一人の入信〉 「この信仰をしている人は、今日は、モウ神様を拝んでばかりいたのでは、すまない時になってきているのです。いまおしぐみがここまで出来てきたのです。本当に活動の時期になってきているのですから、拝んでばかりいてもいかんのです。万教同根、あれです。世界が一つになったら、ミロクの世、平和な世界がくるのです。いままでは、いくらいっても分ってもらえなかったのです。世界か一つになるということは、五十年、六十年も前からいってきたのです。今はこうして、一つの世界にならねばいかんと、誰もが言っていますが、そのころはヤマコとか、気ちがいとかいって相手にするものがありませんでした。時節がきたのです。大本の信者は、よほどしっかりしないと、足もとから火がついて来るようなことになってしまいます。そういう大事な時期になってきているのに、日ごろ神様々々といっている人が、さっぱり御用にならんということでは、神さまに申しわけがないことになってしまいます。……世界の桧舞台に出るのも、よう出ないのも、皆の心一つやから、しっかりして下さい。しかしこの頃、そんなことする必要はない、歌さえ作っていたら天国へ行ける、などといっている人があるそうやが、そんな人は大きな神様のお邪魔です。そんなよいかげんな者のいうことを聞いていたら、あきまへんで。この大きな御用をせんならん時に、しっかりせんと、ふるい落されてしまいますよ。いろいろなことがおくれてしまってどもならん。世界的な働きをせねばならんのに、グズグズしているとあきまへんぜ」(「愛善苑」昭和25・11・1)との言葉には、一つの世界をめざす大本信仰の行き方が示され、「このたびは畜生、虫けらまでも助けると神様はおっしゃっていますが、落ちている御魂をどんどん上げてやることです。一人が信仰に入れば、そのひっぽう(系統)、それから先祖、守護神が皆世に上ります。……とにかく誠の道を世の中に広めて下さい……。私のせんならんご用と、三代のご用とは、神界で決まっている。……みんなあと戻りせんように、道を見定めてしっかり信仰して下さい」(「愛善苑」昭和26・9)というはげましには、大本入信の意義がわかりやすく解明されていた。

〈三位一体のご用〉 「元来わたくしは固くるしい気性でしたが、聖師さまの昇天後は、なぜか気性が変って、聖師さまによく似てきました。聖師さまが、つきまとうて守護されていることが、私にはよく分ります。……私は、教祖さまと聖師さまとすみ子のご用を、三位一体となってやりますから、心配せんと安心していて下さい」(「愛善苑」昭和26・2)という三位一体のご用の確信は、〝厳霊瑞の霊の御教を守りて道を開かむとぞ思ふ〟〝みちとせの神の経綸のあけがらす世界平和の道はこのみち〟〝戦争に入れる力を平和なる道につくせばこの世天国〟(二代苑主作)の歌のこころににじみわたっていた。
 以上によってもわかるように、二代苑主の指導精神の特徴は、開祖・聖師の道統を皮膚で感ぜしめるような生き生きとした教えであり、さらにそれにくわえるに、金勝要の神(大地の神)としての特殊使命をはたすべく、大地のご恩と世界平和の強調であり、「りくつ」や学問でなく、実地におけるまことのおこないが主張され、日本的なもののうえにたって世界中と仲よくするという、平和に徹したあり方をとられたことである。

〔写真〕
○不抜の信念 出口すみ子筆 p831
○開祖(右)と聖師の奥都城 昭和23年 綾部 天王平 p833
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