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文献名1東京日日新聞
文献名2
文献名3昭和10年12月8日 号外
著者
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
OBC NPTNc19351208G2
本文の文字数3064
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本文 東京でも大検挙
物々しい六ケ所包囲
教主令子以下十名

東京地方検事局と警視庁は京都府警察部の大検挙と相呼応し八日払暁を期し一斉検挙に着手し戸沢、木内、芳賀、吉江、栗谷の五検事が予審判事と共に四隊に分れて警視庁特高課員数十名を指揮、警視庁側は前夜来徹宵特高課千速係長を総指揮官に四谷区愛住町昭和神聖会総本部、麹町区麹町一の一〇同会東京地方支部、同派の支所杉並区方南町皇道大本紫雲郷別院など六ケ所を包囲し首脳部たる土井靖都、広瀬義邦、木村貞次氏などを午前六時までに検挙、所轄署に留置するとともに総本部に前日から来泊した出口氏子息宇知麿氏も検挙したが四谷区愛住町七六の昭和神聖会総本部には午前四時ごろオーバーの襟を立てた戸沢検事をはじめ私服の警官五十名が円タクでポツリポツリと繰り込み、四時半千速係長の合図でドツとばかりに邸内に雪崩れ込んだ、二階建て五十坪ほどの本部はまだ深々と眠り電燈一つなかつたが、俄かの手入れで前夜京都から着ゐた教主の次男宇知麿氏等十名ほどの居住者は度を失つて右往左往、そのうち渋谷区千駄ケ谷二の四八三神聖会宣伝師杉山陸一(40)が本部に連れ込まれ、同人が拍手を打つてお祈りをあげるとそのあとから警官が御神体を押収するといつた手口、階上も階下もガラガラの捜索に近所の人も眼をさます、宇知麿氏等に対してはその場で強制処分の訊問があり、かくて七時四十五分神聖会本部の表玄関の大戸がガラリと開くや黒の二重廻しに同じ色のソフト帽を片手に持ち長髪の蒼白い人が刑事三名に守られて出てきた、問題の出口宇知麿氏だ、同氏はそのまま数町隔てた四谷署に連行され同署楼上の特高室で取調べを受けてゐる、なほ午前八時四谷の本部から『皇道と少女』といふ映画をはじめ愛善社発行の書籍その他多数の証拠書類をトラツク一台に満載して警視庁に引揚げた、東京で検挙されたのは宇知麿氏以下十名である昭和神聖会総本部から押収した物件はトーキー映画「皇軍と少女」全九巻、同「聖地の回復」全七巻、日本刀二振、木刀四振、書類、書籍、日誌等多数である

紫雲郷の天井を剥ぐ
信女十数名嗚咽にむせぶ

戸沢検事、両角予審判事の率ゆる警視庁特高課員、杉並署員の一隊卅名は八日午前五時杉並区方南町三一三皇道大本紫雲郷別院(昭和神聖会東京本部)を襲ひ、同別院の拝殿をはじめ各室から天井裏まで約二時間余にわたり捜索し証拠書類を押収、自動車三台に満載して午前六時五十分、検事局に送る一方、同別院の責任者土居清都氏を杉並署に同行取調べを行つた、同別院は間口十間奥行十五間の豪壮なる拝殿を持ち侍女十数名は不意の手入れにいづれも悲鳴をあげて右往左往しあわただしい場面を展開した、殊に種々の神殿供物その他が押収され清都氏が署員に同行されてゆくときは十数名の信女は拝殿ぎはの格子戸にしがみつき「あれ先生が先生か」と嗚咽にむせんでゐた

何事もない
笑止千万のこと
出口日出麿氏うそぶく
天恩郷本拠を衝く
(皆川本社特派員発)

【京都発】(皆川京都支局員記)八日午前三時半昭和神聖会、人類愛善会その他の活動機関の総本部である亀岡天恩郷周囲には警官隊が物々しく取巻き大検挙を前に不気味な光景を呈してゐる、その天恩郷内光照殿に忍び入れば、中は森閑として嵐の前の静けさ、戸を叩ゐても応答がなく、やむなく戸をこぢ開けて奥の間に入り、家人を起して出口日出麿氏(大本総統補出口王仁三郎氏の女婿)に会ふ、「大本に対しその筋の活動が進捗してゐるらしいが何か心当りはありませんか」と問へば語る
父王仁三郎が今日松江市の大本別院創立五周年大祭に赴き、また神聖会のすべての事務を司つてゐる副統監出口宇知麿が東京に赴き留守中であるから自分としてはただ意外の感に打たれてゐる、この前(大正十年)の事件当時は前もつて不気味な空気が漂ひ、恐ろしい予感があつたが、今度はそれが更になく神聖会の動きにつゐても警察並に憲兵隊その他の内偵が進められてゐたとは承知してゐたが、合法的以外に一歩も出てをらず心配はない、資金関係につゐても他の右傾団体が当局の調べを受けてゐるのに神聖会のみは一度も取調べられていないからいづれあることは覚悟してゐたが、この点も総て帳簿に明になつてゐる、いつ調査を受けてもいい準備が出来てゐる、教主王仁三郎の唱へてゐる新経済機構論も議論を実行に移す行為には一歩も踏み込んでいないからこの点も心配はない、しかし大正十年事件にも比すべき検挙が行はれるとは何か大本の中に大それた計画を持つてゐるとか、危険なもの隠匿してゐるとか予想しての結果だらうが、それは笑止千万である
なほ不安の急迫を知つて日出麿氏は大本最高幹部高木、東尾両総務と鳩首密議を開始してゐる(八日午前三時半記)

大本教の発展史

皇道大本教は明治廿五年京都府下綾部に住むお直婆さん─出口直子刀自当時五十七歳─が物質万能の世の建替へ立直しを叫んでいはゆる「お筆先」一万巻を造り現教主王仁三郎氏がそれを詳解しその精神運動を継承して今日にゐたつてゐる、総本部綾部に活動機関の本部を、京都市外亀岡町に活動の根源地たる天恩郷を置き天恩郷にはつねに四百余名が居住し内部には光照殿、月宮殿など幾多の造営物をはじめ大道場殿、大祥殿、信者のために簡易な宿舎として三棟の安生館等があり年中修行者の絶えることがない、また文書による宣伝その他和文、欧文ともに活字鋳造から銅板製版印刷、製本一切を完備した印刷所がある、大本教の対外的運動としては月刊機関誌「神の国」「瑞祥新聞」を発行して教陣を張る外大本瑞祥会を設立、数多の宣伝使を各地に派遣し大正十四年には欧洲まで進出、パリに欧洲本部を、また支那の世界紅卍字会など宗教界に共同戦線をしき大正十四年には人類愛善会を設立し総本部を亀岡に置き、その機関誌たる「神霊愛善新聞」を発行、更に支那の道院、救世神教、仏教、ラマ教、道教、儒教、回教を含む世界宗教聯合会を北平に設立する等その活動振りは頗る目覚しいものあり支那、英国、米国、ドイツ、フランス、イタリーを初めペルシヤ、スイス、ハンガリー、チエツコ・スロバキア、南米、カナダ、南洋等世界各国に数多の信徒を擁してゐる、外内地では千六百余の別院、分院及び分所、支部があり六千の宣伝使が活躍してゐる、なほ大正十年検挙当時問題となつた事実の内容は建造物に太政官令に抵触するものありとして十月廿日正午楼門に続く玉垣の屋根を剥離するなどの処分をはじめ「神霊界」に掲げた不敬記事は皇道大本を中心に説教した不敬極まるものでこのほか綾部を高天ケ原と称し幹部の称呼を「上ノ大将」「現代大将」などの敬語の使用を強ふるなど幾多問題となつたもので、当時教主補であつた出口王仁三郎は懲役五年、『大正日日新聞』顧問浅野和三郎は懲役十月、『神霊界』の執筆者吉田祐定は禁固三ケ月罰金百五十円に処せられた

大正十年の事件

大本教の大手入れは先に大正十年当時本部の置かれてゐた綾部に京都府警察部により敢行されたが、綾部における本宮山の建築物が太政官令に抵触するのとまた発行の『神霊界』の中に不敬な文字ありとせられたもので、教主王仁三郎氏以下幹部が検挙取調べを受けたもの、大正二年にも信者の体験的奇矯にわたる宣伝で事件を起したことがある
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