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文献名1霊界物語 第9巻 霊主体従 申の巻
文献名2第5篇 百花爛漫
文献名3第33章 栗毛の駒〔426〕
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ夏姫はこの様子を見て、夫・春山彦や月・雪・花の娘たちの信仰心の強さに引き換え、自分自身の覚悟の薄さを嘆き、懺悔の歌を歌った。
梅ヶ香姫は、自分たち三姉妹の宣伝使を温かく迎え入れ助けてくれた夏姫の心を湛える歌を歌い、夏姫を慰めその場の雰囲気を晴らした。
そこへ門外が騒がしくなった。森に強力の三五教の宣伝使が現れたため、村人たちが宣伝使の捕縛を、春山彦に奏上に来たのであった。
春山彦は村人たちの願いを聞き入れたふりをして安堵させた。そして、自分には考えがあるので任せてくれるように、とその場の宣伝使たちに言い残し、栗毛の駒にまたがって森に進んでいった。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年02月17日(旧01月21日) 口述場所 筆録者大賀亀太郎 校正日 校正場所
OBC rm0933
本文の文字数1840
本文のヒット件数全 1 件/橘姫=1
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本文  夫、娘や諸人の、信仰強き真心に、恥ぢ入り言葉も夏姫は、あからむ顔に紅の、袖に涙を拭ひつつ、
『あゝあさましの吾心  神の造りし神直日
 心も広き大直日  教の道に真心を
 朝な夕なに籠め給ふ  春山彦の夫神や
 月雪花の可憐し子の  神の大道に身を委ね
 心を尽くし麻柱の  誠捧ぐる心根の
 その健気さに引換へて  母と生れし夏姫の
 心の空は紫陽花の  色も褪せたる恥かしさ
 日に夜に祈る神言の  清き尊き御教を
 臨終の際に忘れ果て  女心のはしたなく
 思ひ切られぬ愛惜心  絆の糸に繋がれて
 解くに解かれぬ心の迷ひ  言ふに言はれぬ縺れ髪
 奇しき御稜威の隈もなく  照らさせ給ふ神の前
 あゝ恥かしや面目なや  神の御為め国の為め
 世人のためになるならば  たとへ夫婦は生別れ
 可憐しき娘の玉の緒の  絶えなむ憂きを見るとても
 千引の岩の永久に  揺がぬ身魂となさしめ給へ
 弱き女の心根を  笑はせ給はず諸人よ
 春山彦よ月雪花の吾娘  拙き母と笑うては下さるな
 焼野の雉子夜の鶴  子の可愛さに絆されて
 歩み迷ひし心の闇  あゝ恥かしや恥かしや
 松竹梅の宣伝使  見下げ果てたる夏姫と
 笑はせ給はず幾千代も  吾身の魂を照させ給へ』
と、慚愧の涙一時に、滝津瀬のごと降る雨の、袖ふり当てて泣き沈む。
 この場の憂を晴らさむと、御稜威も開く梅ケ香の、姫の命の宣伝使、声淑かに、
『あゝ勿体なや夏姫様  生みの母にも弥勝る
 厚き尊き御志  何時の世にかは忘れませうぞ
 春待ち兼ねて咲き匂ふ  花の蕾の梅ケ香姫
 げにあたたかき春山彦の  神の命の御情
 木枯そよぐ冬の宵  妾を助け労りて
 心も堅き岩屋戸に  姉妹三人助けられ
 何の不足も夏姫の  命の厚き御待遇し
 神の恵みも高砂の  尾の上の松に木枯の
 当りて冷たき人の世に  五六七の神の松心
 堅磐常磐に松代姫  心も清き秋月の
 姫の命の志  繊弱き竹野姉君を
 助けむ為めに雪より清き神心  愛の女神の深雪姫
 親子団居の睦まじき  六つの花散る初冬の
 空に彷徨ひ道の辺に  橘姫のそれならで
 旅に労れし梅ケ香姫  天教山にあれませる
 木の花姫の御恵み  黄金山に現はれし
 埴安彦や埴安姫の  命の生魂かからせ給ふ
 春山彦の御情  五十六億七千万年
 五六七の御代の果てしなく  御夫婦親子の御情
 どうしてどうして忘れませう  真心深き夏姫様
 何卒妾に心を配らせ給はず  三五教を守ります
 神の御教に従ひて  玉の緒の御命を
 堅磐常磐に保たせ給ひ  親子夫婦は睦まじく
 日に夜に感謝の暮しを続かせ給へ  妾は繊弱き宣伝使なれど
 山海の御恩を報ずるため  朝な夕なに御無事を祈り奉らむ
 心も安くましませや』
と声も優しく述べ立つる。斯かる処へ、門前騒がしく村人の声、
『申し上げます、只今間の森に強力無双の三五教の宣伝使現はれ、盛んに宣伝歌を歌ひ始めました。吾々村人は前後左右より十重二十重に取り巻いて生捕り呉れむと思へども、眼光鋭く何となく、威勢に打たれて進み寄ることが出来ませぬ。何卒々々春山彦の命様、御出馬あつて彼の宣伝使を召し捕り給へ』
と門口より呼ばはるにぞ、春山彦を始め一同は思はず顔を見合せ、暫時思案に暮れけるが、春山彦は立ち上り、表に聞ゆる大音声にて、
『常世神王の御家来、鷹取別の治し召す、間の国に参来り、三五教の宣伝歌うたふとは心憎き宣伝使、今打ち取らむ。者共先へ帰つて弓矢の用意いたせ、ヤア家来共、駒の用意』
と呼ばはりたり。数多の村人はこの声にやつと胸撫で下し、間の森に一目散に走り行く。春山彦は一同に向ひ、
『何事も、吾々が胸中に御座いますれば、何れも様は御安心の上、ゆつくり休息遊ばされよ』
と言ひ捨て、栗毛の駒に跨り、手綱かいくり、しとしとしとと表を指して進み行く。
(大正一一・二・一七 旧一・二一 大賀亀太郎録)
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