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文献名1霊界物語 第22巻 如意宝珠 酉の巻
文献名2第2篇 心猿意馬よみ(新仮名遣い)しんえんいば
文献名3第5章 壇の浦〔697〕よみ(新仮名遣い)だんのうら
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2021-05-26 10:51:05
あらすじ
三つの玉が揃って一時は活気が出た聖地も、五人が黄金の玉紛失の責を取って探索に出かけたことが神人の間に喧伝されると、物寂しい感じが聖地の空に漂った。

三五教の幹部も信徒もこの話題でもちきりであったが、高姫がこのことについて演説会を開くという。三五教徒たちは高姫が何を言い出すのかと先を争って演説会につめかけた。

高姫は壇上で前口上を述べた後、黄金の玉紛失という一大事の際に誰も高姫のところにこの件で相談に来た者がないことを憤慨し、聴衆に八つ当たりをした。

国依別は壇上に上がり、逆に高姫が五人を追放同然にして玉探索の旅に立たせたことを詰問した。高姫は追い出したのではなく、理屈を説いて聞かせた結果、五人が自発的に探索の旅に出ることになったのだ、と反論する。

聴衆の中から、しきりに高姫を野次り、国依別の方を持つ者がいる。高姫は怒って怒鳴りつけるが、満座の聴衆は手を打って笑いさざめく。高姫は、自分の言が気に入らない者はすべて退場しろ、と言い渡す。

それに対してまた聴衆の中から高姫に対して野次が飛び、場内は騒然となった。そこへ言依別命は若彦、紫姫、玉治別を連れて壇上に現れた。聴衆は拍手で迎え、散りつつあった者たちも席に戻ってきた。

言依別命は悠然として何事があったかを問いかけると、聴衆の中から、黄金の玉紛失事件について高姫の論がまったく要領を得ないと、不服の申し立てがあった。言依別命は、何事も神様の御経綸であってこの件も心配するに及ばない、と答えた。

高姫は言依別命の態度がこの一大事に対して軟弱だと責め立てる。言依別命は、自転倒島の中心点に玉照彦・玉照姫の神人が守る三五教に心配はない、あまり黒姫を責めると高姫自身が玉を探しに行かなければならなくなる、と忠告する。

絶対にそんなことはない、という高姫に対して、言依別命は、人心が不安になっているから如意宝珠の玉を今皆に拝ませてもらいたい、と要求する。

高姫は売り言葉に買い言葉で、自分は厳重に秘密を守って保管していたと自信満々で、八尋殿の畳をめくって下から桐の箱を取り出した。そして得意顔に蓋を開けたが、中を見てさっと顔色が変わった。

国依別が中を見ると、ただ石が入っているのみであった。高姫は、一同の身魂が悪いので玉が石に見えるのだ、と強弁するが、聴衆から野次の嵐を受ける。

言依別命は、これも神界の都合だろうが、責任はすべて自分が取ると言ってその場をなだめた。一同は教主の言葉に免じてその場を退散した。高姫は石の入った箱を抱えて寒風の中、夜叉のような顔をして自宅に走って帰り行く。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年05月25日(旧04月29日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1922(大正11)年7月30日 愛善世界社版61頁 八幡書店版第4輯 402頁 修補版 校定版63頁 普及版28頁 初版 ページ備考
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本文  金剛不壊の如意宝珠を始め、紫の玉の改めて納まりたる錦の宮を背景とせる聖地は何となく活気加はり、神人喜悦の色に満ち、神徳日に日にあがりつつあつた。端なくも黒姫が保管せる黄金の玉の何者にか奪取され、黒姫は責任を帯びて、夜窃に鷹依姫、竜国別、テー、カーの五人、思ひ思ひに聖地を後に、玉の行方を捜索に出でたる事、忽ち神人の間に喧伝され、又もや不安の念に駆られ、何となく物淋しき感じが聖地の空に漂うた。三五教の幹部を始め、信徒は此処彼処に頭を鳩め、此話にて持切りであつた。高姫は錦の宮の傍なる高楼に付属せる八尋殿に宣伝使及び信者を集め、一場の注意を与へむと演説会を開いた。
 能弁家の高姫が此突発事件に対し如何なる事を言ひ出すやと、先を争うて立錐の余地なき迄集まつた。高姫は忽ち壇上に立上り、稍怒気を含み目を釣り上げながら、諄々と語り始めた。
 高姫は満座を睥睨しながら、
『皆さま、今日は能くこそ御出場下さいました。三五教に取つて一大事が突発致しましたに就ては、今後の注意は申すまでもなく、此処置に就て如何致したら宜しいか。神様の為、国の為、世界人類の為に由々しき大問題で御座います。と云ふのは、御存じの通り、広大無辺な御神徳に依りまして、一旦妾が神界の経綸上、腹に呑み込んだ顕国の御玉の一つ玉、金剛不壊の宝玉は、木の花姫様の御霊の懸らせ給ふお初さまの執成しに依つて、再び御神宝として此お宮に納まる事となり、モ一つの紫の玉は鷹依姫の改心帰順と共に、是亦錦の宮の宝物と相成り、曩に青雲山より運び来りし黄金の如意宝珠と共に、霊力体相揃ひ、いよいよ神政成就の機運到来疑なしと喜ぶ折しも、不注意なる黒姫がために、大切なる黄金の玉を紛失致しました事は、返す返すも残念で御座います。斯の如き大事変が突発して居るのに、皆さまは何ともないのですか。此噂は最早あなた方の耳には幾度も這入つて居る筈です。然るに今日まで妾の許に膿んだ鼻が潰れたとも云つて来た人がないのは、何たる冷淡な事で御座いませう。さぞ神様も諸君の至誠を御満足に思ぼ召すで御座いませう』
と棄鉢口調で八つ当りに当つて見せた。国依別は高姫の立てる壇上に立現はれ、
『高姫さまに御尋ね致します。吾々は此の件に就て、寄り寄り幹部と協議を凝らして居るのですが、何分肝腎の黒姫様の行方が分らないので、如何してよいのか調べる事も出来ない。承はれば貴方は専横にも、独断的に黒姫以下四人を放逐されたと云ふ事だが、そりや又誰の聴許を受けてなされましたか。一応吾々幹部に対し御相談がありさうなものです。これに就ては何か裏面に伏在するのではありますまいか。どうぞ此席上に於て、吾々の疑惑を晴らす為に、詳細なる御報告を願ひます』
『国依別さま、お黙りなさい。神界の事は俄宣伝使の巡礼上りのお前さまに、何うして分りますか。何事も神界の御経綸ですから、出る杭は打たれるとやら、チツトつつしみなされ』
『これは怪しからぬ。これが如何して黙つてをれますか。又あなたが黒姫以下を勝手に処置する権能は何処にあります。玉照彦、玉照姫様の御神慮も伺はず、又教主の御意見も無視して、勝手気儘にそんな事をしても良いのですか。左様な事が貴方に出来るのならば、お二人の宮司も、教主も、幹部も必要はないぢやありませぬか』
『妾はそんな肉体の云ふ事は聞きませぬよ。日の出神の生宮の御指図に依つて申上げたのだ。知慧や学で神界の御経綸が分るものですかい』
『貴方は二つ目に神界々々と仰せられますが、大変に都合のよい隠れ場所を御持ちで御座いますなア。吾々に相談する必要がなければ、何故御招きになりました?』
 満座の中より、
『国依別さま頼んますぜ。確り確り』
などと野次る者がある。
高姫『黒姫さまを決して逐出したのではない。妾が道理を説いて聞かし責任のある所を明かに示したのだ。そこで黒姫さまは自発的に尻をからげて玉の探索に行かれたのです。お前さま達もさうキヨロキヨロとして居る時ではありますまい。此広い世の中三人や五人探しに出た所で大海へ落した真珠の玉を探す様なものだ。何時も御道の為には生命も何も捧げると誓つて居るあなた方、此高姫が言はなくとも何故不言実行が出来ませぬか。まさかの時になつたら逃げる奴ばかりぢやと神さまが何時も仰有る。本当に神さまの御言葉は毛筋も違ひませぬ。サア皆さま如何なさる。決して黒姫さま許りの責任ぢやありますまい。国依別さま、あなたはまだ神界の事がテンで分つて居らぬ。自分の席にトツトとお下りなされ』
国依別『貴方は金剛不壊の玉の保管役と承はつて居りますが、大丈夫ですかな。余り他の事を云ふものぢやありませぬぞ。今日の非は他人の事、明日の非は吾事と云ふ事をちツとは御考へなさい』
『何をツベコベと云ふのだい。此高姫が保管する以上は、どんな偉い者が来ても、指一本触へさすものではありませぬ。万一其玉が損失する様な事があるとしたら、二度とお目に掛りませぬワ』
と肩を四角にし、少し腮を前へ突出し、憎々しげに言ひ放つた。満座の中より、
『まさか違うたら呑み込むのだから大丈夫だよ。大方黄金の玉も呑んだのかも知れないぞ。国依別さま、シツカリ頼む』
と野次る。高姫益々語気を荒らげ、
『千騎一騎の此場合、芝居見物か二十世紀の議会の様に、野次ると云ふ不心得者は誰だ。顔を隠して作り声をして、卑怯未練な。何故堂々と、意見があるなら高姫の面前へ現はれて仰有れ。卑怯ぢやありませぬか。たかが女の一人、一人前の男が其態は何の事だい』
と呶鳴りつける。満座の一同は手を拍つて、
『ワアイ ワアイ』
と笑ひさざめく。
高姫『皆さまは此席を何と心得て御座る。斯かる神聖な八尋殿に集まりながら、不届千万ではありますまいか。此高姫の云ふ事が気に入らねば、トツトと出て貰ひませう。沢山に頭数はごまめの様にあつても、どれ一つ間に合ふ者はない。なんと人民と云ふ者は情ないものだなア』
国依別『皆さま、高姫さまのお言葉が気に入らぬ方は、御註文通り御退場を願ひます』
 大勢の中より、
『国依別さまの仰せの通り、気に入らぬ者に退場せよなら、残る者は高姫一人よりないぞ、それでも良いか』
と怒鳴りたてる。高姫は躍気となり、
『神界の帳を切られても好ければ、トツトと出たが宜しい』
 大勢の中より、
『お前さまに帳を切られても、神界から切られなければ宜しい』
と叫ぶ者がある。場内は忽ち喧々囂々、鼎の沸く如く、雀蜂の巣を突き破つた如くであつた。
 此時言依別命は若彦、紫姫、玉治別と共に壇上に悠然として現はれた。
 一同は拍手して言依別命を迎へた。今や散乱せむとしつつあつた数多の信者は、再び腰を下し、花形役者の言依別命が高姫に対する論戦の矢は如何にと固唾を呑んで待つ事となつた。言依別命は満座に向ひ、声も淑かに、
『皆さま、今日は高姫さまの招きに依つて御集合になつたさうですが、何か纏まつた御話でも御座いましたか』
と極めて平静の態度で、微笑を浮べながら、満座に問うた。座中より一人の男がスツクと立上り、
『不得要領、何が何だか訳が分りませぬ。何だか黒姫さまが玉を奪られたとか云つて、ブウブウと私達一同に熱を吹かれるのですから、堪りませぬ』
言依別命『如何なる事かと思へば、黄金の玉の紛失事件ですか。それは少しも御心配はいりませぬ。何事も神さまの御経綸ですから、誰一人として神さまに対し不都合は御座いませぬから、御安心下さいませ』
 高姫は口を尖らし、
『コレコレ教主さま、あなたは何と云ふ事を仰有るのですか。三千世界を水晶にする誠の生粋の御玉を紛失しながら、肝腎の御方からそんな気楽な無責任なことを云つて如何なりますか。それだからあなたは変性女子の野良久羅者だと人が云ふのですよ。チツとは責任観念をお持ちなされ』
言依別命『世界を自由に遊ばす大神様が御守護の錦の宮、加ふるに玉照彦、玉照姫の神人が御守護遊ばし、且つ地は自転倒島の中心点、地の高天原の宮屋敷ではありませぬか。何事も皆神界のご経綸です。御心配は要りますまい。余り黒姫さまを御責になると、あなたも亦お困りになる事が出来ますぞ』
『エー奴灰殻の柔弱な言依別、モウ愛想が尽きました。これから妾が此高天原を背負うて立つ考へだ。お前さまにも一つの責任がある。黄金の玉が再び手に入るまで教主の席をお辷りなさい。日の出神が高姫の口を藉りて申し付けるツ』
『私は教主の地位に恋々として居る者ではありませぬ。併し乍ら此聖地は貴女が教主になつて治まる所ではありませぬ。やがて貴女は黒姫さま同様、玉を探しに行かねばなりますまい』
『エー何を仰有る。妾が今聖地を出ようものなら、サツパリ暗雲だ。終局には金剛不壊の宝珠も、紫の玉も、亦紛失するかも知れませぬぞ』
『万一其玉が紛失して居たら、貴女は如何なさいますか』
『そんな事仰有るまでもなく、此高姫が一つよりない首を十でも二十でも進上致しますワイな。そんな間抜と思つて御座るのですか。チツト黒姫とは品物が違ひます。あんまり見違ひして下さいますな。お前さまは教主と云つても、ホンの看板も同然、斯んな所へ出て来る場合ぢやありませぬ。スツ込んで居なさい、空気抜けさま』
『あなたの保管して居られる玉を一寸此処で皆さまに拝ましてあげて貰ひたい。斯う云ふ人心不安な時は噂は噂を生み、金剛不壊の玉も、紫の玉も紛失したげな……と大変な評判が立つて居ますから………』
『エー人間と云ふ者は仕方のないものだナ。天眼通でチヤンと見えて居る、決して紛失なんかして居ませぬ。直にお目に掛けます。折角妾が保管して置いた秘密場所を見せた以上は又場所を替へねばならぬ。どんな奴が信者に化けて這入り込んで居るか分つたものぢやない。妾は黒姫の様に松の木の根元へ隠し、毎晩々々、降つても照つてもお百度参りをして終局に人に嗅ぎつけられる様な拙劣な事はやりませぬワイなア、ヘン』
と稍軽侮の色を大勢の前に曝しながら、
『皆さま玉を拝ましてあげる。目が潰れぬ様にシツカリとしなされ』
と云ひながら、八尋殿の畳を一枚剥り、中より恭しく桐の箱を取り出し、
『皆さま如何です。斯う云ふ近い所に隠してあつても分りますまいがな。それだから灯台下は真暗がりと云ふのですよ。チツト身魂を研きなされ。言依別様、お前さまの命令した所とは違ひませうがな。お前さまの命令通り行つて居らうものなら、黒姫の様にサツパリな目に遇うて居るのぢや。サア蓋を開けて検めて御覧』
『どうぞ貴女開けて下さい』
『さうだらう さうだらう。此玉は実地誠の御神徳がないと、何程教主でも、身魂の曇りが現はれて、恥しうて、面を向ける事も出来ませぬワイ。サア皆さま、目のお正月を為してあげるから、心の饑饉を起してはなりませぬぞや』
と得意気に、
『サア此処に金剛不壊の如意宝珠の御宝、一つは紫の御玉、身魂が研けて居らぬと、玉石混同と云つて、石塊に見える人もありますよ。千里の馬も伯楽を得ざれば駑馬で終るとやら、皆さま、シツカリ眼を据ゑ、身魂を光らして御覧……否拝観なされ』
と口を一の字に結び、横柄な面付しながら、二三回玉箱を頭上に捧げ、静かに被覆を外し唐櫃の蓋を開けるや否や、顔色サツと蒼白色に変じ、舌を捲き、目を梟の如く円くし、肩を細く高くこぢあげ、首を半分ばかり肩に埋め、無言の儘立つて居る。
言依別命『高姫さま、立派な霊光が輝き給ふでせうなア』
 国依別はツカツカと進み寄り、玉箱の中を覗いて見て、
『ヤアこりや何だ。皆さま、玉と思ひの外、何時の間にか石に変つて居りますよ。これは誰の責任でせう。一つよりない首を沢山に渡さねばならぬ手品が見られようかも知れませぬ。とは云ふものの大変な事が出来致しました』
 一同はアフンとして呆れ返るばかりであつた。紫姫は、
『モシ高姫さま、こりや又何うした訳ですか』
『何うでもありませぬ。斯うして石に見えてもヤツパリ正真正銘の如意宝珠、お前さま達一同の身魂が悪いから、宝珠様が石に化けちやつたのだ。神さまは鏡も同様だから、皆さまの心が石瓦同然だから、皆さまの意の如く変化遊ばすのだ。それで如意宝珠と申します。……コレコレ如意宝珠様、さぞあなたは御無念でせう。せめて二三日か一週間、皆さま水行をしてお出でなされ。さうしたら本当の宝珠の御神体が拝めますよ』
 大勢の中より、
『オイ、高姫さま、何程研いても、見直しても、石はヤツパリ石ぢやないか。此中に一人や半分、魂の研けた者がないとはいへまい。それに誰も玉ぢやと言ふ者がないぢやないか。お前さまはあんまり慢心が強いから奪られたのだよ。さうでなくばウラナイ教を再設する積りで、黒姫と申合せ、黒姫に黄金の玉を持つてフサの都へ先へ帰らせ、自分は残りの二つの玉を何々して謀叛を企むのだらう』
 高姫クワツとなり、
『誠一つの大和魂の日の出神の生宮に向つて、何と云ふ事を仰有る。サア此処へ出て来なさい。黒白を分けてあげるから』
 大勢一度に、
『ウラナイ教、ウラナイ教の再設。……悪の道へ逆転旅行の張本人……』
と口々に呶鳴り立てる。高姫は烈火の様になつて、
『エー残念々々、此腹を切つて見せてやりたいやうだ』
と壇上に地団駄を踏む。
言依別命『高姫さま、何事も神界の御都合でせう。先づ御安心なさいませ。御一同さま、此れには何か神界の御都合のある事と私は確く信じます。どうぞ鎮まつて下さい。責任は私が負ひますから……』
と淑かに宥める。一同は教主の挨拶に是非なく、ブツブツ呟き乍ら錦の宮に拝礼し、各家路に帰つて行く。
 高姫は面を膨らし、石の玉箱を小脇に抱へ、夜叉の如き相好を寒風に曝し乍ら、己が居宅へ一散走りに帰り行く。傍の榎の枝に烏が二三羽、寒風に揺れ乍ら、枝の先にタワタワと波を打ち、空中に浮つ沈みつ『阿呆々々』と鳴き立てて居る。
(大正一一・五・二五 旧四・二九 松村真澄録)
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