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文献名1霊界物語 第27巻 海洋万里 寅の巻
文献名2第4篇 竜神昇天よみ(新仮名遣い)りゅうじんしょうてん
文献名3第13章 竜の解脱〔795〕よみ(新仮名遣い)りゅうのげだつ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2021-11-03 19:48:33
あらすじ国依別の言霊によって、竜若彦命と名乗る竜神は消滅し、大竜別命・大竜別姫命は改めてそろって現れ、琉球の玉をそれぞれお納めた玉手箱を言依別命、国依別に手渡した。ここに竜神は一切の執着心を去り、三千年に及ぶ三寒三熱の苦行を終えて、悠々として紫の雲に乗り、天津日の稚宮に昇った。そして大神の右に座して天の水分神となって降雨を調節する大神に成った。清く正しい言霊は、金剛不壊の如意宝珠とも言う。宇宙間においてもっとも貴重なる宝は声あって形なく、無にして有、有にして無、活殺自在の活用ある七十五声の言霊のみである。今ここに竜神より受け取った琉と球の玉は、風雨水火を調節し、一切万有を摂受し祈伏し、摂取不捨の神業を完成する神器である。ここに一同は湖水に向かって祝詞を奏上し、天の数歌を歌い上げて宣伝歌を歌いながら、元来た道を槻の洞穴まで戻っていった。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年07月25日(旧06月02日) 口述場所 筆録者北村隆光 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年6月20日 愛善世界社版213頁 八幡書店版第5輯 319頁 修補版 校定版219頁 普及版94頁 初版 ページ備考
OBC rm2713
本文のヒット件数全 2 件/瑞の御霊=2
本文の文字数3010
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本文
 大海中に浮びたる  誉も高き琉球の
 玉の潜みし神の島  三千世界の梅の花
 一度に開く時来り  綾の聖地に宮柱
 太敷立てて千木高く  鎮まりゐます厳御霊
 瑞の御霊の神勅を  玉照神の二柱
 完全に詳細に受け給ひ  瑞の御霊の御裔なる
 言依別に言依さし  潮満玉や潮干の
 珍の宝を索めんと  教主自ら国依別の
 教の司を引き率れて  浪路を遥に乗り渡り
 漸う此処に来て見れば  我より前に紀の国の
 若彦始め常楠が  又もや神の御勅宣
 正しく受けて逸早く  来り居ませる尊さよ
 天を封じて立ち並ぶ  欅の楠の森林に
 勝れて太き槻の幹  天然自然の洞穴に
 若彦、常楠両人は  木俣の神と現はれて
 島人等を大神の  稜威に言向け和しつつ
 時の来るを待つ間に  言霊清き言依別の
 瑞の命の大教主  国依別と諸共に
 来りましたる嬉しさに  若彦、常楠勇み立ち
 ハーリス山の山奥に  心も勇む膝栗毛
 鞭撻ち進む谷の奥  湖水の前に着きにける
 四辺は闇に包まれて  礫の雨は降りしきり
 物凄じき折もあれ  闇の帳を引き開けて
 波上を歩み進み来る  怪しの影を眺むれば
 髭蓬々と胸に垂れ  雪を欺く白髪は
 長く背後に垂れ下り  眼は鏡の如光り
 朱を濺ぎし顔の色  耳迄裂けた鰐口に
 黄金の色の牙を剥き  四五寸許り金色の
 角を額に立て乍ら  ガラガラ声を張りあげて
 怪しき舌をニヨツと出し  言依別の一行に
 向つて叱言を言ひ掛ける  叱言の条は竜神の
 守ると聞えし太平柿  国依別が畏くも
 盗んで食つたが罪なりと  執着心の鬼神が
 力限りに罵倒して  琉と球との宝玉を
 渡さじものと縄を張る  魔神の張りし鉄条網
 手も無く切つて呉れんずと  磊落不覊の神司
 国依別が言霊の  打ち出す誠の砲撃に
 流石の魔神も辟易し  おひおひ姿を縮小し
 豆の如くになり果てて  遂にあえなく消えにける。
 『あゝ惟神々々  御霊幸はひましまして
 金剛不壊の如意宝珠  国依別が丹田に
 秘め隠したる言霊の  力に刃向ふ楯はなし
 我は正義の鉾とりて  天地の神の大道を
 高天原の神の国  豊葦原の瑞穂国
 大海原の底までも  照らし渡さにや置くべきか
 国依別の言霊は  筑紫の日向の橘の
 小戸の青木ケ原と鳴る  神伊邪那岐大神が
 珍の伊吹になりませる  祓戸四柱大御神
 瀬織津姫や伊吹戸主  珍の大神始めとし
 速秋津姫神  速佐須良姫神
 此処に四柱宣伝使  此神等の生宮と
 なりて現はれ来りけり  大竜別や大竜姫の
 珍の命の竜神よ  是の天地は言霊の
 助くる国ぞ生ける国  幸はひゐます国なるぞ
 天の岩戸の開け放れ  根底の国も明かに
 澄み照り渡る今の世に  潮満珠や潮干の
 二つの珠を何時までも  抱きて何の益かある
 此世を救ふ瑞御霊  神の任しの両人に
 惜まず隠さず矗々と  汝が姿を現はして
 はや献れ惟神  神は我等と倶にあり
 仮令千尋の水底に  何時迄包み隠すとも
 三五教の我々が  此処に現はれ来し上は
 只一時も一息も  躊躇ひ給ふ事勿れ
 あゝ惟神々々  御霊幸はひましませよ
 一、二、三、四、五、六  七、八、九、十たらり
 百、千、万の神人を  浦安国の心安く
 堅磐常磐に守らんと  神の任しの此旅路
 諾なひ給へ逸早く』  早く早くと宣りつれば
 今迄包みし黒雲は  四辺隈なく晴れ渡り
 浪を照らして一団の  火光は徐々両人が
 佇む前に近づきて  忽ち変る二柱
 尊き女神と相現じ  満面笑を含みつつ
 言依別や国依別の  二人の前に手を束ね
 地より湧き出る玉手箱  各一個を両の手に
 捧げて二人に献り  綾羅の袖を翻し
 忽ち起る紫の  雲に乗じて久方の
 大空高く天の原  日の稚宮に登り行く
 執着心の深かりし  大竜別や大竜姫の
 珍の命の両神も  愈茲に三千年の
 三寒三熱苦行を終へ  神の恵みに救はれて
 茲に尊き天津神  皇大神の御右に
 坐まして清き神国の  常世の春に会ひ給ふ
 実にも尊き物語  語るも嬉し今日の宵
 陰暦六月第二日  松雲閣に横臥して
 団扇片手に拍子とり  さも諄々と述べて置く
 筆執る人は北村氏  神の稜威も隆光る
 三五教の御教の  栞となれば望外の
 喜びなりと記し置く  あゝ惟神々々
 御霊幸はひましませよ。
 国依別の言霊に竜若彦と称する怪物は忽ち雲散霧消し、再び現はれ来る大竜別、大竜姫は各手に琉、球の玉を納めたる玉手箱を、言依別、国依別の手に恭しく捧げ三千年の三寒三熱の苦行を茲に終了し、一切の執着を去つて、悠々として紫の雲に乗り、天津日の稚宮に上り、大神の右に座し、天の水分神となつて降雨を調節し給ふ大神と成らせ給うたのである。
 清き正しき言霊は一名金剛不壊の如意宝珠とも言ふ。此天地は言霊の幸はひ助け、生き働く国である。宇宙間に於て最も貴重なる宝は声あつて形なく、無にして有、有にして無、活殺自由自在の活用ある七十五声の言霊のみである。之を霊的に称ふる時は即ち金剛不壊の如意宝珠となる。天照大御神の御神勅に「言向け和せ、宣り直せ」とあり、之は神典古事記に明かに示されてある。天の下四方の国を治め給ふは五百津美須麻琉の玉にして、此玉の活働く時は天ケ下に饑饉もなく、病災も無く戦争も無し又風難、水難、火難を始め、地異天変の虞なく、宇宙一切平安無事に治まるものである。
 又、今此処に言依別、国依別の二柱の竜神より受取りたる琉、球の二宝は、風雨水火を調節し、一切の万有を摂受し或は折伏し、よく摂取不捨の神業を完成する神器である。
 ここに言依別命を始め、一同は湖水に向つて天津祝詞を奏上し、天の数歌を歌ひ上げ宣伝歌を歌ひ乍ら、心地よげに元来し道を下りつつ、槻の洞穴に一先づ帰る事となつた。
 言依別の一行は  竜の湖水を後にして
 千畳岩の碁列せる  奇勝絶景縫ひ乍ら
 足に任せて降り行く  登りに引き替へ下り坂
 思うたよりも速かに  何時の間にかは竜神の
 守り居たると伝へたる  太平柿の辺まで
 帰り来れば常楠は  フト立ち留り一行を
 顧み乍ら『教主さま  国依別神さまが
 大蛇の群に襲はれて  太平柿の頂上より
 身を躍らして青淵に  ザンブと許り飛び下り
 仮死状態となり果てて  渦に巻かれて流れたる
 改心記念の霊場ぞ  負ぬ気強い国依別の
 神の司は反対に  竜若彦に逆理屈
 いとも立派に喰はして  凹ませ給ひし健気さよ
 あゝ惟神々々  斯うなる上は常楠も
 神の心が分らない  善悪正邪の標準を
 如何して分けたら宜からうか  お裁き頼む』と宣りつれば
 言依別は打ち笑ひ  『国依別の言霊は
 天地の道理に適ひたり  善に堕すれば悪となり
 悪の極みは善となる  善悪同体此真理
 胸に手を当てつらつらと  直日に見直し聞直し
 人の小さき智慧もちて  善悪正邪の標準が
 分らう道理のあるべきや  此世を造りし大神の
 心に適ひし事ならば  何れも自然の道となり
 其御心に適はねば  即ち悪の道となる
 人の身として同胞を  裁く権利は寸毫も
 与へられない人の身は  只何事も神の手に
 任せ奉るに如くはない』  いと細やかに説きつれば
 国依別や若彦も  常楠翁も勇み立ち
 心欣々一行は  黄昏過ぐる宵の口
 楠と槻との森林に  極めて広き天然の
 ホテルにこそは帰りけり  あゝ惟神々々
 御霊幸はひましませよ。
(大正一一・七・二五 旧六・二 北村隆光録)
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