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文献名1霊界物語 第39巻 舎身活躍 寅の巻
文献名2前付よみ(新仮名遣い)
文献名3序歌よみ(新仮名遣い)じょか
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
八岐大蛇や悪神たちがはびこる暗黒の世の中は、みなたがいに相争い合っている。それがために国家社会は刻々に危機に瀕して乱れきっている。

医学衛生は完備しても病気が蔓延し、交通機関が完備しても有無通じる道もない。国家の富力が増進しても飢餓が人々に迫る。

眼を転じれば外侮の脅威はますます高まり、国交は非運となり、人の思想は悪化していつ爆発するとも知れない。

これを思えば夜も寝られず、涙は頬を伝って流れる。古今未曾有のこの惨状を救って松の神の代に開くための神の道を立てさせ給う尊さよ。誠の神が現れて治めたまわるときはいつになるのだろうか。

天地の神もあきれ果て、風雨雷電は激怒し、水神怒り海神は怒涛を巻き起こして地上の生き物を洗い去り、大地の神は干ばつを、地震の神は家屋を倒し、火竜は地上の穢れを焼き尽くす。軍神は天賊地妖をくまなくみな殺し、清め給うぞ尊いことである。

天来未知の大偉人が現れ来たり、天地のもろもろの穢れを潔斎し、神に選ばれた民を永遠に救って五六七の御代となれば、ここに初めて地上に天国が顕現し、無上至楽の世となるだろう。

邪神を懲らし善神を救うご経綸こそ、まったく皇神がわれらに賜ったご遺訓である。この神意を解する者がなかったために、皇大神は神の教えを立て給い、綾の聖地に現れまして皇道本義を宣り給う尊き世となったのである。

神の御綱に引かれて寄り集う人はおしなべて、この御教えを遵奉し模範を世界に示せば、次第に人は善良な身魂となって世のために尽くす真人となる。

そうすれば神は喜び、自然に天地は清まって神の御国に泰平を謳い、御恵に浴する御代となるであろう。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年10月21日(旧09月2日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1924(大正13)年5月5日 愛善世界社版前付 1頁 八幡書店版第7輯 273頁 修補版 校定版前付 1頁 普及版前付 1頁 初版 ページ備考
OBC rm390001
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本文  八岐大蛇や醜狐  曲鬼探女の蔓れる
 暗黒無道の世の中は  仁義道徳影も無く
 常世の闇の如く也  人の心は日に荒び
 世道は月に頽廃し  親子疎んじ睨み合ひ
 兄弟互に相鬩ぎ  親戚争ひ相離れ
 朋友信を忘却し  各自に悪罵嘲笑し
 上下は常に反目し  意志の疎隔は恐ろしく
 紛擾絶ゆる暇も無く  資本家労働者相対し
 農商工は振起せず  不景気風は吹き捲り
 官民互に卑みて  政令全く行へず
 主僕疎遠に堕りて  国家社会は刻々に
 危機に瀕しつ諸々の  譎詐の曲業時を得て
 暴戻盛に行はる  忠誠の人士は足曳の
 山に隠ろひ野に潜み  頭をもたぐる時を得ず
 奸邪は天下に跳梁し  誠の神は世に出でず
 乱れ切つたる娑婆世界  挽回すべき由も無し
 医学衛生完備して  悪疫益々蔓延し
 交通機関は完備して  有無通ずるの途もなし
 国家の富力増進し  而して饑餓は人々の
 頭に刻々迫り来る  法警成るに従ひて
 殺傷頻りに行はれ  生産倍々夥多にして
 物価は時々に凋落し  輸入超過の惨状は
 全くその度を失ひぬ  国庫漸く窮乏し
 兌換借款滔々と  経済界を危くし
 国防成るに従ひて  国辱頻りに興るあり
 高貴は俗に親しみて  卑賤は倍々僣上す
 富豪階級は押なべて  皆文弱に流落し
 淫酒の欲を漁りつつ  日に夜に社会を汚し行く
 貧弱愈窮乏し  怨嗟の声は弥高し
 都会に住める人々は  安逸快楽に馴れ染まり
 奢侈限り無く増長す  田舎は都会の風に染み
 淳朴の気は地を払ふ  学者の偏狭陋劣さ
 怪論迷説相ひさぎ  宗教宣布に従事する
 僧侶は教義を曲解し  宗祖の教旨を滅して
 品行月に堕落しつ  精神界を攪乱し
 武人は銭を愛着し  士道全く廃り行く
 商賈は謀計事と為し  信用全く地に落ちぬ
 青壮年は悪風に  眼を眩惑し世に習ひ
 競うてハイカラのみ好む  良家の子女は学校に
 通ひ乍らも蝶の如  紅白粉を塗立てて
 淫靡の風は吹き荒び  不良少年続出し
 社会の秩序を混乱し  拾収すべからず成り果てぬ
 賢母良妻家に泣き  蓄妾常に逸楽す
 芸妓屋娼妓屋繁昌し  良家益々相寂し
 国家の元老はただすらに  老後を急ぎ勢力を
 争ひ乾児を相募り  政客権を弄び
 党弊擁護に余念なく  神聖無垢の議事堂に
 禽獣叫び蛇を投げ  雲助輩の行動を
 演出するこそ慷慨けれ  国家の選良は大切な
 国議を軽視し侮辱して  喧々囂々市場の如し
 国帑を猥に浪費して  民の負担は日に重く
 賦課は益々大となり  国家破産の緒を開く
 眼を転じて眺むれば  外侮頻りに相到り
 国交益々非運なり  人の思想は悪化して
 噴火山上にある如く  何時爆発も計られず
 此をば思ひ彼想ひ  夜も碌々に眠られず
 涙は腮辺に滂沱たり  古今未曾有の此惨状
 救ひて松の神の代に  開かむための神の道
 樹てさせ玉ひし尊さよ  あゝ惟神々々
 御霊幸へましまして  五逆十悪の濁世を
 誠の神の現はれて  治め玉はる時はいつ
 松間の長き鶴の首  亀の齢の常久に
 守らせたまへと祈りまつる  天地の神も放り坐し
 風伯怒りを相発し  颱風屡到来し
 雷電ひらめき激怒して  天津御空に鳴り渡る
 水神忽ち嚇怒して  水難頻りに続発し
 海神怒濤を捲き起し  地上の蒼生を洗ひ去り
 大地の神は旱魃を  もたらし地疫を払ひまし
 地震の神は地軸をば  時々に動揺し玉ひつ
 汚れし家屋を焼倒し  火竜は紅蓮の舌を吐き
 地上の汚穢を焼き尽す  軍神怒りて天賊や
 地妖を隈無く鏖殺し  清め玉ふぞ畏けれ
 神の恵の幸ひて  天来未知の大偉人
 現はれ来り天地の  諸の穢を潔斎し
 誠の道にかなひしと  神に選まれ了ふせたる
 民をば常永に救ひまし  五六七の御代と成るなれば
 爰に初めて天国は  地上に芽出度顕現し
 無上至楽の世と成らむ  邪神を懲し善神を
 救はせ玉ふ御経綸  謂ふも畏き限り也
 是ぞ全く皇神の  吾等に賜ひし御遺訓ぞ
 万代倦まず皇神は  神訓垂れさせ玉へども
 世人の心いや曇り  神意を解するものも無く
 大義を没し名分を  覚らざるものばかりなり
 皇大神は世を歎き  神の教を立て玉ひ
 世人を導き救はむと  綾の聖地に現れまして
 皇道本義を宣り玉ふ  尊き世とは成りにけり
 神の御綱に曳かれつつ  寄り来る人は押並べて
 斯の御教を遵奉し  模範を世界に示しなば
 人は次第に善良の  身魂と化りて世の為に
 尽す真人となりぬべし  さすれば神は喜ばし
 自然に天地は清まりて  五風十雨の順序よく
 日月双び輝きて  万民歓喜の雨に濡れ
 草木は緑に禽鳥は  神の御国に泰平を
 謳ひて神の御恵に  浴する御代となりぬ可し
 あゝ惟神々々  神代の遠き物語
 『舎身活躍』寅の巻  序文に代へて述べ立つる。
大正十一年十月廿日
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