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文献名1霊界物語 第44巻 舎身活躍 未の巻
文献名2第1篇 神示の合離よみ(新仮名遣い)しんじのごうり
文献名3第7章 山口の森〔1176〕よみ(新仮名遣い)やまぐちのもり
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2023-01-20 14:56:05
あらすじ治国別の供人となった松公、竜公も述懐の歌を歌いながら山道を下って行く。一行六人はかなり大きな老樹の茂った山口の森にたどり着いた。夜露をしのごうと森の中に入り、古い祠の跡と見える台石の場所で夜を明かすことになった。六人はそれぞれ述懐の和歌を歌い、蓑を布いて寝に就いた。
主な人物 舞台山口の森 口述日1922(大正11)年12月07日(旧10月19日) 口述場所 筆録者外山豊二 校正日 校正場所 初版発行日1924(大正13)年8月18日 愛善世界社版84頁 八幡書店版第8輯 170頁 修補版 校定版87頁 普及版39頁 初版 ページ備考
OBC rm4407
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本文  五三公は急坂を下り乍ら稍緩勾配になつたのを幸ひ、真先に立ちて歌ふ。
『高天原の霊国に  現はれ玉ふ主の神は
 天が下なる民草の  みたまを清め愛信の
 道を体得せしめむと  三五教を開きまし
 悪にくもりし人々の  心に真如の日月を
 照らさせ玉ふぞ有難き  斎苑の館に名も高き
 五三公さまは選まれて  治国別の伴となり
 烈風すさぶ河鹿山  峠を難なく打渡り
 曲の軍を追散らし  さしもに嶮しき下り坂
 易々渡り玉国別の  神の命がこもりたる
 祠の森に辿りつき  ここに二夜を明しつつ
 バラモン教の人々を  数多言向け和し置き
 又もやのり出す膝栗毛  心の駒も勇み立ち
 吾身をのせて進み行く  あゝ惟神々々
 尊き神の御恵みに  人と生れし天職を
 完全に委細に尽し了へ  皇大神の御前に
 復命したるその上は  高天原のみのりにて
 霊の迷ふ八衢や  根底の国に落さずに
 此身此儘天国の  夜なき国へ導きて
 第二の吾れを末長く  守らせ玉へ惟神
 神は吾等と共にあり  神の御子と生れたる
 わが身の上の頼もしさ  朝日は照る共曇る共
 月は盈つ共虧くる共  仮令大地は沈む共
 三五教の皇神の  守らせ玉ふ言霊を
 無上唯一の武器となし  八岐大蛇のわだかまる
 醜の教を悉く  言向け和し地の上に
 高天原の楽園を  開き奉らでおくべきか
 吾は賤しき身なれども  神の光に照らされて
 奇しき功を立てし上  えり立てられて宣伝使
 仕へ奉るも遠からじ  ランチ将軍片彦の
 軍勢は如何に強くとも  わが言霊を打出せば
 雲霞の如き大軍も  風に木の葉の散る如く
 鷹に逢ひたる小雀の  戦き騒ぎ逃ぐる如
 言向け散らすは目の当り  あゝ惟神々々
 祠の森に残されし  玉国別の一行は
 神の恵みの幸はひて  谷間をひろげ土をかき
 善をば尽し美を尽し  大宮柱太しりて
 高天原に千木高く  瑞の舎仕へまし
 国家鎮護の霊場と  開かせ玉へ惟神
 神の御前に五三公が  赤心こめて祈ぎ奉る
 あゝ惟神々々  御霊幸はひましませよ』
    ○
『ウラルの神のこもりたる  その名も高きアーメニヤ
 大気津姫の一族が  コーカス山の神人に
 追はれて常世へ逃げしより  バラモン教は虚に乗じ
 数多の兵士引率れて  城の周りに火を放ち
 焼き尽したる悲しさに  一人の兄を尋ねむと
 暗にまぎれてアーメニヤ  立出で四方の国々を
 さまよひ居たる折もあれ  バラモン教の捕手等に
 思はぬ所で見つけられ  危き生命を救けられ
 隙を窺ひ虎口をば  漸く逃れて駆け出し
 月の国々巡歴し  ウラルの教の聖場を
 兄は居ぬかと尋ねつつ  二年三年経つ内に
 バラモン教の神司  エール、オースに見出され
 抜擢されて片彦が  秘書役までも上りつめ
 大黒主の命を受け  斎苑の館へ攻めよする
 軍の中に交はりて  駒に跨りイソイソと
 河鹿峠に来て見れば  三五教の神司
 治国別の言霊に  打なやまされ散々な
 憂目に出逢ひ片彦や  部下の軍兵悉く
 雲を霞と逃げ散りぬ  後に残りし吾々は
 薄の穂にも怖れつつ  足をしのばせ山神の
 祠の前に来て見れば  豈はからむや兄さまの
 亀彦さまは言霊の  妙力得たる宣伝使
 治国別と相分り  狂喜の涙やるせなく
 道公さまのもてなしで  治国別に対面し
 名乗り玉へと訪へど  バラモン教に仕へたる
 汝の如き弟は  わが身に持てる覚えなし
 なぞと首を横にふり  剣もほろろの御挨拶
 頼みの綱も切れはてて  取つく島も泣ジヤクリ
 わが捕へたる伊太公を  玉国別の御前に
 返し奉らにやどうしても  兄弟名乗は出来よまいと
 早くも胸に悟りしゆ  竜公さまを伴ひて
 清春山の岩窟へ  到りて伊太公救ひ出し
 漸く兄の怒りをば  解いたる時の嬉しさよ
 それにまだまだ嬉しいは  ハルナの都に蟠まる
 八岐大蛇の征討に  参加なさしめ玉ひたる
 神の尊き御恵み  幾千代迄も忘れまじ
 仮令天地はかへるとも  わが魂は永久に
 巌の如く動かさじ  短き此世に存らへて
 有らむ限りの力をば  尽し了りて神の身の
 夜なき国の楽みに  浴し奉らむ嬉しさよ
 治国別の宣伝使  此松公が言の葉を
 完全に委曲にきこし召せ  皇大神の御前に
 祈らせ玉へ惟神  神かけ念じ奉る』
と歌ひつつ行くのは、治国別の弟松公にぞありける。
 竜公は又歌ふ。
『朝日は照る共曇る共  月は盈つ共虧くる共
 仮令大地は沈む共  バラモン教の悪神を
 言向和し神国の  栄えを世界に輝かし
 生きては此世の神となり  死しては高天の天人と
 なりて常世の花の春を  歓ぎ楽しむ霊にと
 すすませ玉へ惟神  われ等は神の子神の宮
 肉の宮をば脱出し  夜なき国へ行く時は
 吾一代の功名を  神はうべなひ玉ひつつ
 数多の乙女を遣はして  歌舞音楽を奏しつつ
 芳香四方にくゆらせつ  栄え久しき天国に
 歓び迎へ給ふまで  心を尽し身を尽し
 善と真とを地の上に  輝き渡し三五の
 神の御むねに叶ふべく  守らせ玉へ天地の
 畏き神の御前に  竜公司が謹みて
 一重に願ひ奉る  此世を造りし神直日
 心も広き大直日  唯何事も人の世は
 過ち多きものならば  広き心に宣り直し
 又もや見直し聞き直し  許させ玉へ惟神
 神の御前に願ぎ奉る』
 斯く歌ひ乍ら漸くにして山口についた。谷川は左にそれて水音さへも聞えなくなつて来た。此処には可なり大きな老樹の茂つた森がある。之を山口の森といふ。一行六人は夜露を凌がむと宵暗の中を足さぐりし乍ら進み入る。古い祠の跡と見えて台石ばかりが残つてゐる。此処に一行は蓑をしき一夜を明す事となりける。

治国別『山口の時雨の森に来て見れば
  鳥さへ鳴かぬ暗の静けさ。

 此先はバラモン教の戦士
  われを討たむと待ち構ふらむ。

 如何程の猛き魔人の攻め来とも
  わが言霊に伊吹き払はむ』

万公『月かげもなきくらがりの木下暗
  明かして通る吾師の一行。

 河鹿山漸くここに下り来て
  神の恵みに一息するなり。

 御恵みの露は辺りに光れども
  月なき夜半は見るすべもなき。

 やがて又東の空をてらしつつ
  月の大神上りますらむ』

晴公『星かげは真砂の如く輝けど
  木の葉のしげみに隠れましぬる。

 よをてらす月の御神の功は
  天照る神に劣らざるなり。

 天伝ふ月日の神の御めぐみに
  人はさらなり万物栄ゆく』

五三公『斎苑館しづまりゐます素盞嗚の
  瑞のみかげを今ぞしのばゆ』

松公『道のため世のため尽す赤心は
  暗夜を照らす月にあらずや。

 暁の空をてらして紅の
  雲を押分け上る日の神。

 夕暮の空に輝く三日月に
  天の岩戸の開けしかとぞ思ふ。

 月見れば百のうきごと消えて行く
  瑞の霊の洗ひますらむ。

 人皆の行く可き道は惟神
  神の心に叶はむがため。

 此森に一夜を明かし明日は又
  浮木の森に雨やどりせむ』

竜公『バラモンの醜の司の此処彼処
  伺ひよらむ心しませよ。

 片彦の目付の神は河鹿山
  山口四辺に彷徨ふと聞く』

治国別『何事も神の心に任すこそ
  人の行く可き大道なるべし』

 此処に一行は蓑を布き夜露を冒して安々眠りに就きにける。
(大正一一・一二・七 旧一〇・一九 外山豊二録)
(昭和九・一二・二六 王仁校正)
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