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文献名1霊界物語 第55巻 真善美愛 午の巻
文献名2第3篇 玉置長蛇よみ(新仮名遣い)たまきちょうだ
文献名3第14章 春陽〔1422〕よみ(新仮名遣い)しゅんよう
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2017-05-14 19:19:02
あらすじ万公は神殿に参拝を終り、一同が談話する居間に神懸りとなって現れ、謡いはじめた。テームスの家筋は、元は月の国のヒルナの刹帝利であったが、民の怨みが重なって国家が転覆し、フサの国に逃れて玉置の村に里庄と現れたことを明かした。そして悔い改めた上は、祖先の罪とがも消え、これからは子孫の末に至るまで清き生涯を送るようにと諭した。治国別も続いて謡い、神の教えに寄り添って神業に仕え、道を踏み外さずに進んで行くことを教導した。そして諄々と現・幽・神界に処する道を説き、終わって大神の御前に感謝の祝詞を奏上した。テームス夫婦は神の恩恵を悟り、邸宅を解放して立派な社殿を造り、三五教の大神を鎮祭した。万公はスガールと結婚しテームス家の世継ぎとなった。シーナは姉のスミエルと結婚し分家した。アーシスとお民も治国別の媒介によって夫婦となり、三五教の教えを宣伝して神業に参加した。
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年03月04日(旧01月17日) 口述場所竜宮館 筆録者外山豊二 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年3月30日 愛善世界社版181頁 八幡書店版第10輯 100頁 修補版 校定版186頁 普及版80頁 初版 ページ備考
OBC rm5514
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本文  万公は神殿に参拝を終り、一同の打解けて談話せる居間に神懸りとなつて現はれ来り謡ひ始めた。

万公(謡曲調)『此世を造り玉ひたる、 千早振る尊き神が現れまして、 神の善悪正邪をば、 立別け玉ひ人々の、 心にかかる村雲を、 伊吹払ひて天国を、 此地の上に建設し、 堅磐常磐の五六七の世、 いや永久に栄えゆく、 松の神世をたてむとて、 天教山に現れませる、 木花姫の神柱、 コーカス山に現れませる、 日出別やウブスナの、 珍の館に永久に、 教を守らせ玉ひつる、 八島主を始めとし、 自転倒島に至りては、 桶伏山の聖場に、 錦の宮の太柱、 太しき立てて皇神を、 斎かひ奉り朝夕に、 赤心籠めて仕へます、 玉照彦の神柱、 瑞の魂と現はれ玉ひ、 玉照姫の神柱、 厳の魂と現はれ玉ひ、 暗夜を照らす英子姫、 紫姫と諸共に、 此世の悪魔を竜国別や、 其他百の司たち、 神政成就の聖場と、 定めて珍の御教を、 四方に開かせ玉ひつつ、 神素盞嗚の大神の、 御言畏み万寿山、 霊鷲山やエルサレム、 黄金山に神柱、 太しく立てて現身の、 暗世を永遠に照らさむと、 努め玉ふぞ有難き、 ウブスナ山の斎苑館、 八島主の部下となり、 月の御国に蟠まる、 八岐大蛇や醜鬼を、 言向和し三五の、 誠一つの御教を、 以て世人を救はむと、 松彦、竜彦、万公を、 従へまして河鹿山、 激しき野分に吹かれつつ、 祠の森や山口の森、 凩荒ぶ荒野を渉り、 野中の森や浮木の森、 バラモン教のゼネラルと、 威勢輝くランチ片彦将軍を、 誠の道に言向けて、 苦集滅道説き明し、 道法礼節明かに、 教へ玉ひて弟子となし、 尚も進んでライオンの、 清き水瀬を横切りつ、 ビクトリヤ城の刹帝利、 左守の司の危難をば、 救ひ給ひて漸々に、 駒の蹄を列べつつ、 シメジ峠を乗り越えて、 玉置の村のテームス館、 月照る夜半に出でまして、 猪倉山に捕はれし、 此家の娘スミエルや、 スガール姫を救はむと、 勇み進んで出で玉ふ、 谷川渉り岩を越え、 漸う鬼春別将軍の、 屯し玉ふ巌窟に、 忍び入りつつゼネラルや、 カーネル始め其他の、 百の司を言向けて、 道晴別やシーナの司、 二人の娘を救ひまし、 神の力に守られて、 此家に帰り玉ひける、 万公別は此家に、 進み来たるや忽ちに、 わが家に帰りし心地して、 親の許しもなき儘に、 主人気取りと早変り、 家内の上下隈もなく、 巡視を了へし時もあれ、 此家の主人テームスは、 四人の負傷者の全快を、 悦び玉ひ師の君に、 感謝のためと海川や、 山野に出でて求めたる、 美味しき物を歓待して、 感謝の誠を尽しつつ、 鬼春別や久米彦将軍が、 此場に居るに仰天し、 心の底より憎悪して、 一時も早く追つ払ひ、 後日の難を逃れむと、 謀り玉ひし時もあれ、 鬼春別が熱烈な、 読経の威力に打たれまし、 霊肉忽ち脱離して、 見るも怖ろし地獄道、 寥しき旅に出でましぬ、 ああ惟神々々、 これが見捨て置かれうか、 一度息を吹返し、 霊肉共に改良し、 未来は清き天国の、 いや永久に花も咲き、 果物実る楽園に、 救はにや置かぬと三五の、 神の柱の治国別が、 赤心こめて大前に祈らせ玉へばアラ不思議、 神徳忽ち顕現し、 万公別や鬼春別の、 霊を守る精霊は、 テームス司の後を追ひ、 根底の国に飛び行きて、 救ひ帰りし嬉しさよ、 朝日は照るとも曇るとも、 月は盈つとも虧くるとも、 仮令大地は沈むとも、 三五教を守ります、 神の恵は永久に、 いや永久に忘れまじ、 そもテームスの家筋は、 元は尊き刹帝利、 ヒルナの国にときめきて、 数多の民を従へつ、 武勇を誇りし家なれど、 民の恨の重なりて、 ヒルナの国は忽ちに、 根本的に転覆し、 生命辛々フサの国、 玉置の村に現はれて、 茲に里庄となりすまし、 住み来りしも十五代、 又もや民の怨恨を、 重ね重ねて遠祖、 世々の祖等諸共に、 罪の重荷に地獄道、 根底の国に堕ち行きて、 悪鬼の群に飛び込みつ、 苦しき月日を送るこそ、 実にも悲惨の極みなり、 さはさり乍ら今日よりは、 主人のテームス逸早く、 悔改めて世を救ふ、 三五教の大道に、 仕へ玉ひし上からは、 如何なる祖先の罪科も、 朝日に露の消ゆる如、 夏の日向に晒されし、 氷の如く溶け行きて、 遠津御祖は云ふも更、 子孫の末に至る迄、 此世乍らに天国の、 清き生涯送りつつ、 世人を救ふ生神と、 成りて誉を万代に、 伝へむ今日の端緒を、 喜び祝ひ大神の、 御前に感謝し奉る、 ああ惟神々々、 霊幸倍ましませよ』

 治国別は音吐朗々として宣伝歌を謡ふ。

治国別(謡曲調)『千早振る、 神の造りし神の国、 すみきり守る神の国、 高天原の天国を、 此地の上に写しまし、 天に閃く星の如、 人をば地上に生み落し、 浜の真砂の数の如、 山川草木鳥獣、 うろくづ虫まで生ませつつ、 天と地との神業に、 仕へしめむと神の水火、 与へて降らせ玉ひたる、 人は神の子神の宮、 斯かる尊き人の身に、 如何でか曲の潜む可き、 体主霊従の小欲に、 五感を曇らせたればこそ、 天国浄土に帰るべき、 清き身魂は堕落して、 中有界や地獄道、 譬へ方なき醜穢なる、 餓鬼畜生の魔道へと、 誤り堕ち行くものなれば、 人は生命の有るうちに、 悔い改めて天地の、 神の心をよく悟り、 利己一偏の自愛心、 弊履の如く打すてて、 至仁至愛の神徳を、 身に備へつつ現世の、 光ともなり塩ともなり、 穢れを清め世を照らし、 天地の花と謳はれて、 此世の中を面白く、 渡り行くべき者なるぞ、 さはさり乍ら人の身は、 如何なる智徳ありとても、 神の教に離れなば、 善も変じて悪となり、 幸変じて災禍と、 忽ち変る浅間しさ、 唯人の世は天地の、 神の教を第一に、 守りて百の事業に、 いそしみ仕へ現世に、 ありては国の楯となり、 神霊界に至りては、 天津御国の良民と、 なりて神業に仕ふべく、 今より神の大道を、 踏み外さずに進むべし、 神は吾等と倶に在り、 神は汝と倶に在す、 神に受けたる此身魂、 如何で棄てさせ玉ふべき、 テームス司を始めとし、 百の人々皇神の、 愛と善との徳により、 心を清め身を浄め、 信と真との光明に、 輝き渡りて村肝の、 心の空に日月の、 光を照らさせ玉ふべし、 ああ惟神々々、 神の御前に三五の、 治国別の神司、 謹み敬ひ宣べ伝ふ』

と謡ひ終り、尚も諄々として現界、神界、幽界に処するの道を説き、終つて大神の御前に感謝の祝詞を奏上した。是よりテームス夫婦は心の底より神の恩恵を悟り、広大なる邸宅を開放して、立派なる社殿を造り、三五教の大神を鎮祭し、万公別をして神教を宣伝せしむる事となつた。而して万公はスガール姫を妻となし、テームス家の世継となり、シーナは姉のスミエルと共に分家して之に住み、アーシス、お民も亦治国別の媒介に依つて夫婦となり、玉置の村の花と謳はれ、三五の教を四方に宣伝し、神業に参加した。
(大正一二・三・四 旧一・一七 於竜宮館 外山豊二録)
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