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文献名1霊界物語 第75巻 天祥地瑞 寅の巻
文献名2第1篇 玉野神業よみ(新仮名遣い)たまのしんぎょう
文献名3第3章 玉藻山〔1897〕よみ(新仮名遣い)たまもやま
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ顕津男の神は、玉の泉の汀に立ち、真鶴の国土を造り固めようと七十五声の言霊をのり上げた。すると、七日七晩の間に、玉野丘は次第に膨れ上がり、膨張して、真鶴山の頂上をも真下にみるほどに高くそびえるに至った。従う神々の言霊は、一様に澄み切っているわけではないので、顕津男の神のあと、真言厳の神の清い言霊を奏上することで、真鶴の国土を無限大に拓き膨らませることができたのである。水火が澄み切っていない神の言霊が混じると、かえって宇宙に混乱をきたすことがあるので、このようにとり計らったのである。顕津男の神は、澄んだ言霊の持ち主である真言厳の神を選んで、交互に生言霊を奏上した。その他の神々は、それぞれ言霊をのり上げて、神業を補助する役に回った。このように、言霊の清濁美醜は、天地の水火にお起きに関係し、神界の経綸の進み具合にも影響する。言霊の応用は慎重になすべきである。本書を拝読する人は、常に言霊を練り、円満晴朗の言霊の持ち主とならなければ、神明の気を和らげ、神業を補佐することができないのである。顕津男の神が国土造りの歌を歌うと、玉野丘を中心とした国原は、次第に湯気が立ち昇るとともに、その高さと広さはどんどん増していった。真言厳の神は、言霊歌を歌ったが、その中で、玉野丘が盛り上がってできた山を、玉藻山と名づけた。また、かつての玉泉から流れ落ちる滝を、玉藻の滝と名づけた。続いて、遠見男の神、圓屋比古の神が、玉藻山創造の様子を歌に歌った。
主な人物 舞台 口述日1933(昭和8)年11月03日(旧09月16日) 口述場所水明閣 筆録者森良仁 校正日 校正場所 初版発行日1934(昭和9)年2月3日 愛善世界社版 八幡書店版第13輯 300頁 修補版 校定版44頁 普及版 初版 ページ備考
OBC rm7503
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本文  顕津男の神は、玉の泉の汀に立たせ給ひて、真鶴の国土を𪫧怜に委曲に造り固めむと、七十五声の言霊を宣り上げ給へば、玉野丘は次第々々に際限もなく膨れ上り、右に左に南に北に四方八方に膨脹して、真鶴山の頂上も真下に見るばかり高まり聳ゆるに至りぬ。此間殆んど七日七夜を費し給ひける。百神はおはしませども瑞の御霊の如く澄み切り給はざれば、異口同音に言霊を奏上し給ふよしなく、先づ顕津男の神生言霊を宣らせ給ひ、次に真言厳の神の清き言霊を奏上して、真鶴の国土を無限大に拓き膨らせ拡ごらせ給ひけるぞ畏けれ。
 言霊の水火の全く澄み切りあらざる神の水火を交ふる時は、宇宙に混乱を起し、修理固成の神業成り難ければ、斯く取計らひ給へるなりき。
 我曾て四尾山に登り、数多の信徒と共に天津祝詞を奏上し、神言を宣り、七十五声の言霊の限りを尽して奏上しけるに、山麓を隔てて、程遠き大本の事務所に明瞭に聞えたるは、我言霊のみにして、其他の人々の声音は混乱其極に達し、只ワアワアと聞ゆるのみなりしと、大本の役員等は我に語りたることあり。斯の如く濁りたる言霊を異口同音に一度に唱ふるは、反つて天地の水火を乱すものなることを知るべし。朝夕神前に唱へ奉る神言と雖も、常に信徒の濁れる声音にかき乱されて、清澄なる言霊を奏上し得ざるを以て、大本大祭の外は信徒と共に奏上する事を神に恐るるが故に、中止し居るものなり。
 大祭の時と雖も、我言霊を衆人の為めに乱さるるは甚だ不愉快にして、神明に対し恐れ多きを自覚しつつあり。然るが故に遠き神代の紫微天界の国土造りの言霊も、異口同音に宣り給はざりし理由を知るべきなり。
 顕津男の神は澄みきらひたる言霊の持主なる真言厳の神を選みて、交る交るに生言霊を奏上し給ひ、其他の神々は各自一柱づつ言霊を宣りて神業を助け給ひたるなりき。斯の如く言霊の清濁美醜は天地の水火に大関係を有し、神界の経綸に就いても大なる逕庭あれば、謹むべきは言霊の応用なり。
 故に本書を拝読せむとする人は、心を清め身を清め、平素に言霊を練り、円満清朗の持主とならねば、聴者に感動を与へ、神明の気を和らげ且つ神業を補佐する事を得ざるなり。
 顕津男の神の国土造りの御歌。
『アオウエイ
 タトツテチ
 伸びよ膨れよ玉野森
 ハホフヘヒ
 膨れ拡ごれ弥高に
 伸びよ拡ごれ玉野丘
 マモムメミ
 圓くなれなれ玉野丘
 御子よ生れませ
 アオウエイ
 国原栄えよ
 サソスセシ
 月日も輝け
 カコクケキ
 地よ固まれ
 ナノヌネニ
 水よ湧け湧け
 サソスセシ
 草木も繁れ
 ヤヨユエイ
 生物ことごと生命を保て
 ヤヨユエイ
 地の限りは水よ乾けよ
 ワヲウヱヰ
 運行循環よ運行循環
 ラロルレリ。
    ○
 此の神業は永久に
 主の大神の御霊代と
 なりて栄えて神と人との
 永久の住所となれよかし
 万代かはらぬ神の子の
 只一筋の生命の綱を
 幾万劫の末までも
 弥つぎつぎに続けかし
 此霊線を御霊代に
 至大天球を固め終へ
 皇神国の栄えをば
 堅磐常磐に固めむ主の神の
 清き正しき言霊の
 いと永々と栄えませ
 嗚呼惟神々々
 皇神国は神の聖所
 神の御裔のすめらぎの
 堅磐常磐に鎮まりて
 世界悉く知らしませと
 言霊清く宣り上ぐる』
 斯く歌ひ給へば、玉野丘を中心として目のとどかぬ国原は、次第々々に湯気立ち昇ると共に膨れ拡ごりて、其高さは次ぎ次ぎに弥高まり、其広さは次ぎ次ぎに弥拡ごりて、真鶴の国の瑞祥を目のあたり見るに至れり。茲に真言厳の神は言霊の御歌詠ませ給ふ。

『タトツテチタタの力の功績に
  この国原は拡ごり行くも

 アオウエイ神の水火の幸ひに
  この国原はよみがへりつつ

 月も日もわが目路近くなるまでも
  弥高みける玉野の丘は

 見渡せば玉野湖水は次ぎ次ぎに
  膨れあがりて干潟となりぬ

 玉野湖の水は次第に乾き行きて
  残るは青き玉藻のみなる

 八千尋の湖の底まで言霊に
  膨れあがりて山となりつつ

 勇ましも嗚呼楽しもよ国土生みの
  神業に光る厳の言霊よ

 厳と瑞の生言霊の水火合せ
  玉藻の山はわき立たせけり

 玉野湖の水底までも玉藻山の
  傾斜面となりし今日の目出度さ

 瑞御霊生言霊に風起り
  雨は大地をたたきて降るも

 地は揺り空に雷轟きて
  稲妻光らす言霊の水火よ

 天も地も揺り動きて風起り
  この国原を生かしますかも

 地揺りて百の汚れも曲神も
  亡び行くこそ目出度かりけり

 天地の汚れ払ふと風も吹け
  雨も降れ降れ雷轟け

 アオウエイ生言霊の功績に
  玉藻の山は伸び立ちにける

 タトツテチ水火の力に浮脂
  なす国原は固まりて行く

 カコクケキ月は御空に輝きて
  光の限り神国照らすも

 主の神の御霊なるかも天津日の
  貴の光の隈もなければ

 久方の天之道立神の道
  こもらせ給ふ天津日の影

 顕津男の神の御霊の輝ける
  月は御空の鏡なるかも

 玉泉わが言霊にわき立ちて
  山の傾斜面を落滝津かも

 玉泉あふれて終に滝となり
  この国原をうるほし助けむ

 今日よりは玉野の山を改めて
  玉藻の山と称へまつらむ

 玉泉ゆ湧きて落ち行く滝津瀬を
  玉藻の滝と今日より称へむ

 万丈の空より落つる滝津瀬の
  音は四辺に響き渡るも』

 遠見男の神は御歌詠ませ給ふ。

『千早振る神代ゆ伝はる言霊の
  水火の功のたふときろかも

 瑞御霊生言霊に玉野丘は
  天津空まで立ち伸びにける

 国土を生み神生ますなる岐美なれば
  生言霊の冴えのよろしも

 言霊の御稜威畏し瑞御霊
  今日の神業を見つつ嬉しも

 吾は只畏み奉り今日よりは
  瑞の御霊の神業に仕へむ

 国原は弥次ぎ次ぎに拡ごりて
  玉藻の山はわき出でにけり

 万斛の水を湛へし玉野湖も
  生言霊に干あがりにけり

 真言厳の神の功を今ぞ知る
  吾は側にも寄れぬ神なり

 遠見男の神と名乗れど今となりて
  吾は近見男神なりにけり

 遠く見る生言霊の力なく
  吾は近くを見る御魂なるも

 今日よりは神の賜ひし御名に依りて
  近見男神となりて仕へむ

 足許の事さへ見えぬ吾にして
  遠見男の名はすぎたりと思ふ

 紫微宮ゆ二柱神生れまして
  国土造りの神業助けますかも

 この国土に天降りましたる瑞御霊の
  功は千代のいしずゑなるらむ』

 圓屋比古の神は御歌詠ませ給ふ。

『神生みの神業を負ひます瑞御霊の
  生言霊の水火のたふとさ

 天も地も一度に動く言霊の
  水火を持たせる岐美の功よ

 真言厳の神の功績今ぞ知る
  生言霊はみなぎらひたり

 真鶴の稚き国原今日よりは
  堅磐常磐に固まり栄えむ

 わが立てる玉藻の山はつぎつぎに
  うなりうなりて高くなり行くも

 鳴り鳴りて鳴り轟きてはてしなき
  生言霊に国土を生ませり

 玉野比女生代の比女の神業を
  詳細にわれは今覚りける』

(昭和八・一一・三 旧九・一六 於水明閣 森良仁謹録)
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