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文献名1出口王仁三郎著作集 第3巻 愛と美といのち
文献名2如是我観 >平和にいきるよみ(新仮名遣い)
文献名3日本魂とはよみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
ページ356 目次メモ
OBC B195303c617
本文のヒット件数全 1 件/山野河海=1
本文の文字数1227
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本文  日本魂とは、天地の先祖の神の精神と合一した心である。至仁至愛の大精神にして、何事にも心を配りゆきとどき、凶事に逢うとも大山のごとくびくともせず、物質欲を断つて、精神はもつとも安静な心である。天を相手とし、凡人と争わず、天地万有山野河海をわれの所有となし、春夏秋冬も、昼も夜も暗も、雨も風も雷も霜も雪も、みなわが言霊の自由になしうる魂である。いかなる災禍に逢うも、艱苦を嘗めるも意に介せず、幸運に向かうも油断せず、生死一如にして昼夜の往来するごとく、世事いつさいを惟神の大道にまかせ、好みもなく憎みもなさず、義を重んじて、つねに安静なる魂が日本魂である。つねに心中のどかにして、川水の流るるごとく、末にいたるほど深くなりつつ自然に四海に達し、我意をおこさず、才智をたよらず、天の時に応じて、神意にしたがつて天下公共のために活動し、万難に撓まず屈せす、無事にして善を行なうを日本魂という。
 奇魂(智慧)よく活動するときは大人の行ない備わり、真の智者となり、物をもつて物を見きわめ、自己にひとしからんことを欲せずして、身魂ともに平静である。小人というものは、自己を本として物を見、自己にひとしからんことを欲するがゆえに、つねに心中静かならず、これを体主霊従の精神という。今の世の中一般の心はみなこの心である。
 誠の日本魂のある人民は、そのこころ平素内にのみ向かい、自己のひとり知るところを慎み、自己の力量才覚を人に知られんことを求めず、天地神明の道にしたがいて交わり、神の代表となつて善言美辞を用い、光風霽月のごとき人格をそなえて、自然に世に光輝をはなつ身魂である。心神つねに空虚にして一点の私心なければ、常永に胸中に天国あり、何事も優れまさりたる行動を好み、善者を喜びて友となし、劣り汚れたるを憐れみ、かつ恵む。富貴を欲せず羨まず、貧賤をいとわず侮らず、ただただ天下のために至善をつくすことのみに焦心す。この至心至情こそ日本魂の発動である。わが身富貴に処しては君国のために心魂をささげ、貧に処しては簡易生活に甘んじ、欲望を制してかりそめにも他を害せず、自暴自棄せず、天命を楽しみて自己応分の天職を守る。これこそ日本魂の発動である。
 天下修斎の大神業に参加するとも、けつしてあわてずさわがず、身魂つねに洋々として大海のごとく、天のむなしうして鳥の飛ぶにまかすがごとく、海の広くして魚の踊るにしたがうごとき、不動の精神をつねに養う。これが神政成就の天業に奉仕する身魂の行動でなければならない。
 凡人の見て善事となすことにても、神の法に照らして悪しき事はこれをなさず、凡人の見て悪となす事にても、神の誠の道に照らして善き事は勇みてこれを遂行すべし。天意にしたがい大業をなさんとするものは、一疋の虫といえどもみだりにこれを傷害せず、至仁至愛にして万有を保護し、世の乱に乗じて望を興さぬ至粋至純の精神を保つ。これが誠の日本魂の発動である。
(「昭和青年」昭和9年3月)
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