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文献名1大本七十年史 下巻
文献名2第5編 >第2章 >1 満州事変と大本よみ(新仮名遣い)
文献名3桶伏山の建碑よみ(新仮名遣い)
著者大本七十年史編纂会・編集
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2021-03-10 11:56:18
ページ93 目次メモ
OBC B195402c5212
本文のヒット件数全 1 件/五六七殿=1
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本文  一九三一(昭和六)年の八月、出口聖師の更生の祝が盛大におこなわれ、教団をあげて躍進的活動に入る旨の指示があった。その指示にたいして、諸会議で一致して協力しようという決議がおこなわれた。地方においてもようやく、そのための本格的活動がなされようとするときもとき、九月の八日には、綾部の本宮山(桶伏山─鶴山)の山頂に三基の碑石が建てられた。
 中央の碑石は神声碑という。碑面の上段には「うぶこえ」と横書きされ、「三せんせかいいちどにひら九うめのはな もとのかみよにたてかえたてなをすぞよ すみせんざんにこしをかけうしとらのこんじんまもるぞよ めいじ二十五ねんしようがついつか で九ちなお」ときざみこまれた。右側の碑には、大本教旨の「神者萬物普遍の霊にして人波天地経綸能大司宰也 神人合一志天茲に無限乃権力を発揮⦿ 王仁誌」という文字が記され、左側の碑には、〝盛なりしみやゐのあとのつる山にやまほととぎす昼よるを啼く〟〝よしやみは蒙古のあらのに朽るともやまと男の子の品は落さじ〟の和歌二首がきざまれた。二首のうちのまえの一首は、一九二一(大正一〇)年、第一次大本事件のとき破壊された本宮山神殿のあとに関するものであり、あとの一首は、聖師が入蒙した際パインタラにおいて死線に直面したときの辞世の歌である。
 教旨のきざまれている教碑は、一九二〇(大正九)年の六月に、仙台の千代分所から献納された六七五〇キロ(一八〇〇貫)の仙台石でつくられている。聖師によって大書された「大本教旨」がきざみこまれ、五六七殿の東側に伏せておいてあったものを、大正一二年一二月九日に、本宮山に建立するため、山頂に引きあげられていたものである。しかしそのときはまだ碑を建てるまでにいたらず、文字面をそのまま伏せておかれたものである。神声碑と歌碑は一九三一(昭和六)年の八月八日から、五六二五キロ(一五〇〇貫)の仙台石にほりはじめられ、九月一日にほりおわって本宮山に引きあげられたのである。
 この三基の碑石建立のとき、聖師の「これから十日後に大きな事件が起き、それが世界的に発展する」という言葉が信者にもらされたが、その言葉のとおりに、十日目の九月一八日に満州事変が勃発した。このことについて聖師は一ヵ月後の一〇月一八日に、亀岡の大祥殿で「九月八日は大本にとって不思議な日であります。本宮山は一名桶伏山といって、大本教旨を書いた大きな天然石を彫刻したなりで時期が来るまで伏せておいて、蒙古入りをした。帰ってきてもまだ起す時期が来なかったのであるが、その石を本年九月にて、神様からはじめて早く建ててくれといはれて建てた。気がついて見ると、新の九月八日に建てあげていた。それから十日後の九月十八日には満州問題が起ると予め言っておいたがその通りに起りました」(「真如の光」昭和6・10・18)と語っている。
 その後、大本瑞祥会第五回総会(昭和7・2・4)の席上でも、くりかえし次のように語られた。「本宮山に─桶伏山にあの碑が立ったならば、いよいよ神が表に出るといふことは、神様が始終仰せられ、私も始終これを申しておったのでありますが、いよいよ神声碑がもとの御宮さんの跡へできあがったのが九月八日でありました。九月八日の仕組、まず第一着に満州事変が起るとあの碑の前で大勢の人と話しておりましたら、愈々十八日にあの事変が突発したのです……八日といふのは、すべて意味のある日であります。八といふのは開くといふ字である。八は開き輝くところの日であります。それで、どうしても今後の満州事変といひ、いろいろと世の中に起って来ることは、これはもう神界の経綸が実現の緒についたことであるといふことをお考へになって差支へないのであります……」。
 以上のように碑石が本宮山に建てられたことは、「神が表に出る」という予言のときを知らしめ、「神界の経綸が実現の緒についた」という、大本にとっては、神・幽・現三界の立替え立直しにかかかる、きわめて重大な時機の到来を象徴するものであった。

〔写真〕
○本宮山の碑 右は教碑 中央は神声碑 左は歌碑 綾部 p95
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