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文献名1大本七十年史 下巻
文献名2第5編 >第3章よみ(新仮名遣い)
文献名3声明・主義・綱領よみ(新仮名遣い)
著者大本七十年史編纂会・編集
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2022-07-04 21:22:37
ページ170 目次メモ
OBC B195402c5302
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本文  一九三四(昭和九)年の七月二二日、昭和神聖会は世人注目のうちに発会した。
 「人類愛善新聞」は全面をついやしてその発会を報道した。その文には「……ここに出口玉仁三郎氏の蹶起とはなり、過去数ヶ月間、帝都を中心に各方面有識者と諮り深き諒解盟約を遂げたる結果として、それら人士の支持声援によつて新たに昭和神聖会の結成発会を見るに至つた。即ち愛国的諸団体の戮力合同を促進し、憂国諸名士の協心結束を遂げて、以て皇道主義的諸政策の力強き貫行を期せんとする……」と前書されている。当日軍人会館には、三〇〇〇余人が集まって空席がなくなり、会館前にも人々がたむろする状態であった。
 昭和神聖会統管出口王仁三郎、副統管内田良平・出口宇知麿をはじめ、来賓・有志がずらり壇上にならんで、大国の司会で式が進行した。祝辞をのべた人々のうちには、内務大臣後藤文夫、衆議院議長秋田清、津村貴族院議員、安藤・佐藤・渡辺・貴志の各中将、頭山満、松岡洋右などかおり、祝電は逓信大臣床次竹二郎・皇道会・明倫会・世界紅卍字会などから寄せられて、その数は一五〇〇通ばかりもあった。声明・主義・綢領はつぎのとおりである。

   声明
方今国際状勢愈々紛糾し、皇国日本の前途に重大なる危機を孕み、国内の不安益々深刻にして国民その帰趨に迷ひ、徒に非常時の叫びを聞くこと久しく未だこれを克服さるるの時あるを見ず。惟ふに是れ神聖なる天地の大道、皇道の精神を忘失して、外来文物制度に侵毒せられたるに由る、然るに未だ真に覚醒する者尠なく、滔々として闇黒不安の流れに狼狽するのみ。吾人は久しく静観して覚悟するあり、今や天の時は漫然傍観するを許さず、憂国の至情は此処に敢然身命を挺して聖慮を安んじ奉らむとする決意を為さしむ。依つて肇国皇道の大精神を体して政治に経済に外交に教育に一切を究明し、皇祖の大神勅を奉戴し、皇業を翼賛し奉り、神洲日本の美し国を招来せむと誠心奉公を誓ひ、茲に昭和神聖会を創り以て其目的達成に遇進せむとす。
 右声明す。
  昭和九年七月二十二日 昭和神聖会代表 出口王仁三郎

   主義
本会は神聖なる神国日本の大道、皇道に則り、万世一系の聖天子の天業を翼賛し奉り、肇国の精神を遵奉し、皇国の大使命と皇国民天賦の使命達成を期す。

   綢頷
一、皇道の本義に基き祭政一致の確立を期す。
一、天祖の神勅並に聖詔を奉戴し、神国日本の大使命遂行を期す。
一、万邦無比の国体を闡明し、皇道経済、皇道外交の確立を期す。
一、皇道を国教と信奉し、国民教育、指導精神の確立を期す。
一、国防の充実と農村の隆昌を図り、国本の基礎確立を期す。
一、神聖皇道を宣布発揚し、人類愛善の実践を期す。

 組織としては、総本部・地方本部および支部をおき、総本部は東京に、地方本部は枢要の地に設置されることになった。役員には統管一人、副統管二人、理事・評議員若干人かおり、また地方本部には長一人・次長二人をおくことにした。機関としては、神祇部・政治経済部・外交部・思想教育部・国防部・遊説部・統制部・経理部がもうけられた。発会直後の賛同者にはつぎの人々があった。

内務大臣後藤文夫、逓信大臣床次竹二郎、文部大臣松田源治、農林大臣山崎達之輔、貴族院議員一条実孝・岩城隆徳・津村重舎、伯爵香川桜男、衆議院議長秋田清、衆議院議員吉田靭明・芦田均・志賀和多利・水島彦一郎・栗原彦三郎・小池仁郎・長島隆二・中村継男・赤松克麿・八田宗吾、陸軍中将安藤紀三郎・等々力森蔵・貴志弥次郎・佐藤清勝・奥平悛芦・渡辺良三、陸軍少将三浦真・斎藤瀏、陸軍軍医総監芳賀栄次郎、軍中将山下巍一郎・大橋省・佐藤皐蔵、軍少将南郷次郎・末次幸二郎・江口金馬、軍大佐関根群平、法大教授板橋菊松、日大教授鈴木堯、国学院大教授中村至道、拓大教授満川亀太郎、専大教授吉田衛、早大助教授吉村正、上智大講師景山哲夫、早大講師関一雄・高田集蔵、日医大講師中村康、専大講師吉川兼光、政治学博士五来欣造、医学博士井上重喜・神野悌一・竹林秀雄・渡辺覚平、元帝大教授山崎吉助、元大審院判事山本錚太郎、文部省嘱託君塚勝彦、外務省嘱託細野軍治、文士倉田百三、歌人前田夕暮、評論家高田末吉、実業家喜谷市郎右衛門・西尾正左衛門・藤井米次郎・岩崎清七、生産党総裁内田良平・同委員長吉田益三、黒竜会頭山満・葛生能久、政教社長五百木良三、愛国社長大島高精、皇道会副幹事小畠錦一郎、新日本国民同盟主佐々井一晁・同組織部長神田兵三、大道連盟小島高踏、青年日本同盟会長津久井竜雄、紫雲荘橋本徹馬、大日本国粋会総本部蓮井継太郎、政党解消連盟松岡洋右、大日本愛国青年同盟会長三宮維信、大日本関東国粋会梅津勘兵衛、日本新聞主筆若宮卯之助、軍協会主筆野間久治郎(昭和神聖会発行の名簿による)。

 このように各界の指導者や代表者が数おおく賛同しており、日本におけるもっとも有力な団体としての構成を形づくっていった。
 ちなみに、昭和神聖会綱領の第六項にある「神聖皇道を宣布発揚し、人類愛善の実践を期す」という一項は聖師によっておぎなわれたものである。それは、当時、「皇道」とさけばれながら、偏狭な日本精神や武士道的なものと混同され、真の皇道が誤解されることをおそれて「神聖皇道」とし、また愛国運動者がとかく戦闘的で、愛善の精神が欠けているところから、とくにこの一項が挿入されたという(前掲「大国上申書」)。
 また第三項の「皇道経済」については、すでに「人類愛善新聞」に聖師の論文がかかげられて、おおきく世間の注目をあつめていたものであり、昭和神聖会発会と同時に、『皇道経済我観』と『祭政一致の大道』というパンフレットが発刊されている。

〔写真〕
○神聖皇道を宣布発揚し人類愛善の実践を期す 昭和神聖会発会式 東京 時事写真速報の報道 p171
○昭和神聖会総本部 東京 四谷区愛住町 p173
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