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文献名1大本七十年史 下巻
文献名2第8編 >第2章 >2 教団活動の確立よみ(新仮名遣い)
文献名3「神の家」づくりよみ(新仮名遣い)
著者大本七十年史編纂会・編集
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
ページ1046 目次メモ
OBC B195402c8222
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本文の文字数2827
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本文  一九六二(昭和三七)年には、教団は開教七十年をむかえ、またその年は三代教主就任十年、教主還暦の年にもあたっていた。教団はこの年を一つの節として有意義にむかえるため、一九六〇(昭和三五)年を準備の第一年としてさらに諸体制に刷新をくわえ、神教宣布の積極的推進を決意した。
 二月の節分には、一九六三(昭和三八)年節分までを期限として開教七十年記念事業を決定し、神定聖地の造営・記念出版・彩霞苑の完成が発表された。
 四月には本部機構を強化し、内事室、総務室、教学院、祭務部(祭事・霊祭・庶務・作業の四課)、宣教部(組織・宣教・文書宣伝の三課)、海外宣伝部(海外宣伝課)、大道場、財務部(会計課)、庶務部(庶務課)の二室一院六部一〇課に組織された。教会制度への移行にともない、地方組織の指導を強化するため、宣教部に組織課をもうけ、文書宣伝課は、月刊雑誌・単行本・パンフレット・映画を統合して企画から実行までを担当し、視聴覚宣教の実効があがるように配慮された。またこのとき海外宣伝課が部に昇格した。機構改革にともなうおもな人事はつぎのとおりである。

総長出口栄二、総務出口虎雄・大国以都雄・佐藤尊勇・伊藤栄蔵(8月1日海外宣教より帰国後就任)・広瀬静水・米川清吉・土居重夫、審査院長斎藤継述、内事室長出口虎雄、総務室長広瀬静水、教学院長桜井重雄、祭務部長佐藤尊勇、宣教部長米川清吉、海外宣伝部長代理重栖度哉(8・1伊藤栄蔵)、大道場長出口新衛、財務部長土居重夫、庶務部長山内俊明、大本学苑長出口新衛、楽天社社主出口虎雄。

 なお、六月には、道場講座の二部制を統合して、五日間(亀岡四日・綾部一日)とし、時代の動きに即応する改善がなされた。
 こうして開教七十年をむかえるためのあらたな体制をととのえた教団は、その本来的な使命である宣教を第一義として、「神教宣布を積極的におこなう」べく教団の全勢力をこれに集中した。そして、大本は「世の鑑、世界に型を出すところ」の教示にもとづき、教団本部はもとより、地方教会、信徒の家庭にいたるまで、みろくの世のひな型をつくりだすという「神の家」づくりが、活動の基調となった。そのため婦人会・青年会をふくむ一体的な運営のもとに、六月以降全国的にリレー式総合研修会をひらき、「家族ぐるみの信仰」と「分苑・支部の神の家づくり」につとめた。一一月一一・一二日には綾部のみろく殿に、全国の地方機関長一七〇人が参集して第一回全国総合研修会が開催され、「立替え立直しと救世の神業について」「現在の時点にたって大本人として何をなすべきか」「大本信仰に根ざした生活はいかにあるべきか」についての研修をおこない、宣教意識の高揚がはかられた。
 この総合研修会は二日間にわたって、本部講師の基調講話、参加者による階層別・地域別討議、それを集約する全体討議の形式ですすめられた。その特長としては、従来の聴く講座方法をあらためて、一般・婦人・青年の階層別討議による話合いに力点をおき、性別や地域差、さらに年令の相違によって生じている考え方の差をちぢめて信徒間の協調をうながすなど、地域宣教への自立的意欲をたかめるのに役だった。また、教主補の処生七訓が生活のモットーとされ、霊性の向上、信仰生活の確立にもこまかい指導がなされた。
 基調講話ではとくに「立替え立直しと大本の使命」が強調されたが、教主からは八月の瑞生大祭のあいさつのむかで、「私たちの使命は、あくまでも現実の社会にあって、自分を修めるとともに、人の心を和め、神に目覚めさせる努力を続けることにあるのでございますし、教団としての大きな活動は世界の平和・人類の幸福に貢献することにある」(「愛善苑」昭和35・9)とその方向がしめされ、またつづいて一一月の開祖大祭では、教主から「みろくの世を願うのあまり、立替立直しを待つ心が横にそれて、何かことあれかしの、信仰とはだいぶ遠い心にそれてしまう方がございます。……お筆先、霊界物語をよく読み返していただき、正常な信仰人としてのあり方をしっかりつかんでいただきまして、信仰に、各自の職業に、はげんでいただき、信仰した甲斐のあるようになっていただきたい」(「愛善苑」昭和35・12)とさとされている。
 総合研修会と並行して視聴覚宣教も本格化し、人型運動と関連して、一月には一週間にわたって、札幌・仙台・東京・静岡・名古屋・京都・大阪・広島・小倉・熊本の民放一〇局から、大本のスポット放送がながされ、七月からは巡回映画班が、三丹・山陰・山陽・近畿・東海地区を巡回し、東海地区では一三日間・一六会場で三七八五人の入場者をえている。電波放送では、五~六月に北海道放送・中部日本放送・朝日放送・九州朝日放送の民放四局から、毎週金曜日に大本講座を放送した。その後中部日本放送では一一月から翌年六月にかけて放送をつづけ、その間五ヵ月にわたり、出口伊佐男名誉総長の大本講座が対談形式で連続放送されて注目をあつめた。朝日放送では五月以降も放送が継続されている。またあたらしいこころみとして、レコードプレヤーやテープレコーダーの普及に即応して、愛善歌を吹きこんだソングシートが発売され、九月からはテープ宣教も導人されて、教主の挨拶・講話・部外講師の講演・大祭実況などが、生の声をとおして地方へながされることになり、宣教にいろどりをそえた。
 一方、『霊界物語』縮刷普及版は三月に全巻の刊行をおわり、ひきつづき『天祥地瑞』『大本神諭』(第一巻)が刊行され、神書の拝読・研鑚が奨励された。二月には教学院から「大本教学」(季刊)が創刊され。また対外宣伝用パンフレットとして、新企画で、手がるな新書判の叢書『人類の進路─大本の筆先─』や、シリーズものとして『祖霊のまつり』や『窈子さんの霊界探検』、その他『大本事件とは』『神の啓示』などがつぎつぎと出版された。
 七月には、事務の負担を軽減するため、本苑・別院・主会・支部など地方機関の役員改選を一本化して実施し、地方組織に青年部・婦人部をおいて、活動の一体化と青年会・婦人会組織の拡充を指導した。ついで八月には、派遣宣伝使を駐在特派宣伝使・派遣宣伝使・臨時派遣宣伝使の三種として、従来の本苑・主会単位の派遺をとりやめ、全国を北海・東北・関東・北陸・東海・近畿・山陰・山陽・四国・北陸・北九州・南九州の一一地区にかけて派遣し、広域指導にきりかえられた。このようにして宣信徒の相互交流をはじめ、分苑・支部の共同連帯化をふかめるよう、その隘路や方式を具体的に考えてゆくもっとも基本的な問題と取組み、教会制度推進の前提となる組織体制の強化充実が着々とはかられていったのである。

〔写真〕
○家族ぐるみの信仰 教団と青年会 婦人会が一体となって真剣な話合いがおこなわれ地固めがなされた p1048
○三代教主出口直日 昭和35年 亀岡天恩郷 朝陽館 p1049
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