文献名1大本史料集成 2 >第2部 昭和期の運動
文献名2第1章 運動の概要 >第4節 随感録 >(一)八面鉾よみ(新仮名遣い)
文献名3第6章 厳霊瑞霊よみ(新仮名遣い)
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『天主一霊四魂を以て心を作り、之を活物に賦与す、地主三元八力を以て体を作り、之を万物に与ふ。故に其の霊を守るものは其の体、其の体を守るものは其の霊なり、他神有りて之を守るに非ず。是れ即ち上帝の命、永遠不易』とは道の大原の教ふるところにして、又大本の霊学観なり。而して一霊とは直霊なり。四魂とは、荒魂、和魂、奇魂、幸魂なり。荒魂は真勇なり。和魂は真親なり。所謂経魂にして厳魂なれば、一々万々確固不易の霊能あり。奇魂は真智なり。幸魂は真愛なり。所謂緯魂にして瑞魂なり。操縦与奪自在の霊能あり。而して天下一般の活物、皆此の四魂を多少なりとも具備せざるは無し。荒和二魂の活動完全なる霊魂を称して厳の魂と謂ひ、奇幸二魂の活動完全なる霊魂を称して瑞の魂と謂ふ。而して直霊能く四魂を主宰し、完全なる活動を為さしむる場合を称して、伊都能売の霊魂と謂ふ。大本祝詞に曰く『直霊魂をして益々光美はしき伊都能売霊魂と為さしめ玉へ』とあるは、各人四魂を研き、神に等しき活動を為すべき、伊都能売の御魂とならむ事を祈るに在り。然れば厳の御魂は教祖に限定し、瑞の御魂は教主輔に限定せるが如く思考するは、大なる誤解なり。各人皆進んで厳の魂、瑞の魂は愚か、伊都能売御魂の活用が出来る所まで、磨き上げて神業を補佐されむ事を希望する次第なり。