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文献名1大本神諭
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3大正7年旧10月29日よみ(新仮名遣い)
著者
概要
備考直の昇天後に王仁三郎が書く
タグ データ凡例 データ最終更新日----
年月日1918(大正7)年12月2日(旧10月29日) 神霊界掲載号大正7年12月22日号(第76号)【大本教祖号】 8頁 神霊界八幡書店復刻版第3巻 403頁 七巻本なし 五巻本未調査 三五神諭なし 東洋文庫天の巻なし 東洋文庫火の巻247頁 連合会水の巻なし 大本史料集成未調査 庶民生活史料集成92頁
OBC os155
本文のヒット件数全 3 件/坤の金神=3
本文の文字数3056
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本文

 艮の金神国常立尊が、明治二十五年から永らく出口直の体内を借りて、若姫君の尊と引添ふて変性男子と成りて、三千世界の世の立替の経綸を、筆先に書して知らしたなれど、後の立直しの筆先は未だかかして無いから、変性女子の体内を籍りて是から時節に応じて書すぞよ。世の立替は世の元から経綸いたして在る事が、一分一厘違はん、皆出て来る時節が迫りたのであるから、此経綸は変りは致さんなれど、世の立直しは人民の肉体を使ふて致さねば成らぬ事であるから、人民の改心次第で速くも成り、亦遅れも致すから、是から変性女子と役員が確かり致して下さらんと、中々大事業であるから、一寸の油断も寸暸も無いぞよ。二代の御世継は澄子に命令は下りて居るなれど、モウ少し立直しの筆先をかかねば成らぬから、変性女子の体内を借りて筆先を出すから、今迄のやうな筆先の見やう致して居りたら大きな間違いが出来いたすぞよ。此筆先は国常立尊が変性女子の体内を借りて知らすのであるから、男子にかかした筆先とはチットは筆の使い方が違ふなれど、神の経綸は毛筋も間違いは致さんから、其の覚悟で筆先を読みて、腹帯を緩まんやうに致して下されよ。
 明治二十五年から大出口直の手を借りて、三千世界の大芝居が始まるぞよと申して知らしておいたが、一番叟、二番叟、三番叟も相済みて、いよいよ是から初段が始まるぞよ。初段、二段の始りて居る間に、世界の大本は皆揃ふて霊魂を研いて、何彼の準備を致して、三段目の立役者となりて、此の乱れ切った世界を尉と姥とで掃除致して、昔の元の水晶の松の神代に立直さねば成らぬから、是からは段々と因縁の御魂を綾部の大本へ引寄して、御霊を研かして、今度の二度目の世の立直しの御用に使ふ、末代の仕組が致してあるから、此大本の肝心の役員は真心から親切に御取次ぎを致して下さらぬと、好き嫌い在るやうな事では、折角神が綱を掛けて引寄した身魂を取逃すやうな事が出来いたすぞよ。此の大本は何事に由らず神界の命令通りに致さねば、途中で経綸が変りたら今度の事は成就いたさんぞよ。今度世の立直しが出来致さなんだら、世界はモ一つ乱れて潰れるより仕様はないぞよ。此世界を立直す尊い経綸の判る所は、綾部の龍宮館、地の高天原より外には無いから、我も私もと申して是からは金銀持って、御用に使ふて下されと申して来るもの斗りであれども、神の赦しなき人民の宝は受取る事は成らぬぞよ。汚れたものが一分混りても、今度は水晶の神代に致すには大きな邪魔に成るから、役員の人は充分気を付けて下され。変性男子の御魂国常立尊が女子の手を借りて念を押しておくぞよ。
 世界は九分九厘と成りて、昔からの生神の経綸は成就いたしたから、変性男子若姫岐美尊は天に上りて守護いたすから、日の大神、月の大神、天照皇大神御三体の大神は、地へ降りまして今度の御手伝を遊ばすなり、艮の金神国常立尊は天地を駆廻りて世界一切を構ふなり、坤の金神は弥々奥役となりて地の神界を主護いたして三千世界を一厘の経綸で立直す役となりたから、是から天地の様子も世界の一切も大変りが致すのが迅いから、何程自我の強い人民でも、悪の強い邪神でも、改心いたさな成らんやうに、一日増しに変りて来るぞよ。昔から斯世初りてから未だ無き事がセングリセングリ出来いたすぞよ。珍らしき事も出来るぞよ。
 艮の金神が出口直の娘を王子と八木へ遣りてありたのは、神の経綸であると申して、男子の手と口とで知らして在りたが、王子の梨木峠で、昔からの因縁に由りて、本田親徳と変性女子との面会をさして、女子に霊学を授けるやうに致したのも、王子の産土暗りの宮を仲立に致しての事でありたぞよ。澄子も王子へ暫く遣りて、幼い年から色々と人の能ふせん辛い目をさして在りたが、其時から変性女子に面会さして綱が掛けてありたので在るから、肉体は二代と夫婦に致して、坤の金神の奥役を為してあるぞよ。是も人民には一寸見当の取れん仕組であるぞよ。八木へ久子を遣りてあるのも、深い経綸であると申したが、明治三十一年の紅葉の色の真盛りに、八木からの頼みで変性女子が参りたのであるぞよ。変性男子は人民に百日の水行を命して、身魂を研いて水晶に洗濯いたす御役なり、変性女子は霊を以て人民の身魂を研く御役に拵らへてあるぞよ。其霊魂の因縁に由って、男子の旅立には、何時も大空が曇りて雨が降りたなり、女子の旅立には何時も火の守護で在るから、曇りた空も直に晴天となりたので在るぞよ。変性男子は肉体が水、霊体が火であるなり、女子は肉体が火で霊体が水であるから、男子の旅立には水の守護なり、女子の出立には火の守護と成りたのであるぞよ。変性男子の霊魂は天の役、夫の役なり、女子の霊魂は地の役、妻の御用であるぞよ。火と水との守護で、天地を開く火水の経綸であるから此の先は天と地との神の働きが明白に判りて来るぞよ。変性女子の身魂を明治三十二年の六月二十三日に、龍宮館の高天原へ引寄して、色々と気苦労をさして、身魂の荒研きを致さしたが、女子も余り我が強かりたので、改心さすのに十年掛りたが、明治四十二年の七月十二日から坤の守護に致して、大本の経綸の御用を命して来たぞよ。それでも末だ世の立直しの御用さすには、余り混りが有りて間に合はぬから、大正七年の七月十二日女子の肉体の誕生日から、此世の荒衣を脱がすために、七十五日の肉体と霊魂の大洗濯を致さしたぞよ。出口直は十三日の間食物を取上げたなれど、女子の肉体は余り曇りが激しいから、四十八日の間食物を取上げて、身魂に苦労をさして二度目の世の立直しの御用に使ふので在るぞよ。何事も皆神からの命令でさせられるので在るぞよ。変性女子の身魂を〆木に掛て、汚ない分子を吐出さしておいて、五十日目から国常立尊が坤の金神と引添ふて、女子の霊魂を世界中連れ廻りて、世の立直しの守護がさして在るぞよ。七十五日の床縛りが済みて、二日の間肉体を休まして、三日目には大本変性男子の肉体の最後の大祭を致させ、四日目は祖霊社の祭りを済まさせ、五日目には変性女子の口を借りて、大本の立直しの厳しき教えを、大本の役員信者に申聞かしてあるから、チットも間違いの無いやうに、是から此大本の中は心配りを致して下さらぬと、肝心の仕組が遅れるから、天地の神々様に申訳のない事になりて了ふぞよ。翌けて六日目、旧十月の三日、新の十一月六日の五つ時、神界の経綸が成就いたして、今度の世界の大戦争を一寸止めさして置いて、其晩の四つ時(十時三十分)に、天からの御迎で出口直は若姫君尊の御魂と引添ふて天へ上りたぞよ。是からは天の様子も明白に判り出すぞよ。一旦出口直は天へ上りたなれど、直の御魂は三代の直霊に憑りて地の御用を致すぞよ。直の御魂は天にありては国常立尊と引添ふて、大国常立尊大出口神となりて世界の守護を致すなり、地に降りては変性女子の身魂に国常立尊が憑りて、立直しの御筆先をかかすなり、出口直の御魂は木花咲耶姫殿の宿りた身魂の三代直霊に憑りて、直霊主尊となりて、地の神界の御用を致さす経綸が成就いたしたから、是からの大本の中は是までとは大変りが致すぞよ。今一寸大本の内部静かにあるから、世界も一寸の間だけは静かにあれど、此節分が済みたる大本も世界も何彼の事が喧ましう忙しうなるから、今の静かな中に、何彼の準備をいたして置かねば、俄に橡面貌を振らねば成らんやうな事になるぞよ。
 大正七年旧十月二十九日、新の十二月二日、変性女子に憑りてしるしをく。
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