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文献名1霊界物語 第1巻 霊主体従 子の巻
文献名2第4篇 竜宮占領戦よみ(新仮名遣い)りゅうぐうせんりょうせん
文献名3第27章 竜宮城の死守〔27〕よみ(新仮名遣い)りゅうぐうじょうのししゅ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ竹熊、魔子彦、熊彦の同盟は内部分裂により統制を失って離散した。竹熊は厳の御魂の信任を得る作戦に出た。厳の御魂は竹熊が改心したものと思い、安堵をしていた。竹熊は厳の御魂の系統である木常姫と力を合わせて、竜宮城を内部から瓦解させようとしていた。そのために、自分の妻・菊姫を離縁して、猿飛彦の妻であった木常姫を奪おうとした。猿飛彦は木常姫の陰謀を知ると、怒ってこれを追い出した。竹熊と木常姫はこれ幸いと猿飛彦と菊姫を讒言した。厳の御魂は竹熊と木常姫を信任していたので、両者の結婚をやむを得ず承諾した。金勝要神は猿飛彦と菊姫の陳情によって、竹熊・木常姫の悪事を知った。また大八洲彦命は彼らの陰謀を見破っていたので、金勝要神とともに、厳の御魂に彼らの悪事を知らせて、二人の結婚を破棄するようにと諫言した。竹熊と木常姫は怒って魔軍を駆り、大八洲彦命と金勝要神を攻撃した。竜宮城の戦闘は激烈を極め、地の高天原も竜宮城も暗雲に包まれてしまった。厳の御魂は驚いて竜宮城を立ち去り、シナイ山に避難した。竜宮城は金勝要神がわずかな武将とともに死守していたが、ほとんど全滅に近い打撃を受けていた。
主な人物 舞台 口述日1921(大正10)年10月22日(旧09月22日) 口述場所 筆録者外山豊二 校正日 校正場所 初版発行日1921(大正10)年12月30日 愛善世界社版159頁 八幡書店版第1輯 103頁 修補版 校定版160頁 普及版84頁 初版 ページ備考
OBC rm0127
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本文  竹熊、魔子彦、熊彦の三角同盟軍は、前述のごとく内部の暗闘より統制力を失ひ、一時は諸処に潰走した。そのため暫時の間は、地の高天原もやや小康を得てゐた。
 以前の失敗に懲りた竹熊は攻撃の方法を一変し、こんどは千辛万苦の結果、厳の御魂の信任を得ることに努力した。厳の御魂はやや安堵され、彼らはほとんど改心の実を挙げたものと思はれ、少しく油断があつた。そこで竹熊は策の当れるを心ひそかに喜びつつ、厳の御魂の系統なる木常姫と力を協せ、心を一にし内部より竜宮城を瓦解し、両神は竜宮城の王たらむとの手筈を定めた。竹熊は自分の妻なる菊姫にワザと汚点をつけこれを離縁し、猿飛彦の妻なる木常姫を奪はむとした。
 ここに猿飛彦は竹熊の謀計を覚り、怒つて木常姫を追ひ出した。竹熊と木常姫は謀計の図に当れるを喜び、竜宮城に参上り言葉たくみに猿飛彦や、菊姫の乱倫悪行の数々を捏造して、これを厳の御魂に進言した。
 ほとんど信任した竹熊、木常姫の言に耳を傾け、厳の御魂は竹熊と木常姫の結婚を事情やむを得ずとして、許されることになつた。ここに大八洲彦命と金勝要神は、猿飛彦と菊姫の詳細なる陳情によつて彼らの陰謀を知悉された。竹熊が木常姫と結婚せむとした真の目的は、木常姫が、厳の御魂の肉身の系統であるから、自分の権勢力を増しておき、徐に時を待つて竜宮城を占領せむとしたのである。また木常姫は夫なる猿飛彦の頑迷にして、かつ強硬なる態度に、やや嫌忌の情を発してゐた際であるから、表面温良にして多くの者の信任厚き竹熊と夫婦になり、金勝要神や、大八洲彦命の地位に取つて代らむと考へたからである。
 竹熊らの陰謀を知悉したる大八洲彦命は、金勝要神と共に面を冒して厳の御魂に諫言し、かつ速かに竹熊と木常姫の結婚を、破棄せむことを道理の上より強請した。この様子を窺ひ知つたる竹熊と木常姫は、大いに怒つて大八洲彦命に打つてかかつた。しかして一方木常姫はあまたの魔軍の応援を得て、金勝要神を八方より挟撃し、ほとんど窮地に陥れむとした。ここに小島別は、仲裁の労を執らむとして少数の軍を引率し、急いで竜宮城に馳せ参じ百方手を尽した。しかるに戦闘はますます激烈となつた。しかして竹熊はエデンの園に陣を取り、木純姫、足長彦らを参謀として陣営を構へた。
 このとき地の高天原も、竜宮城も暗雲に包まれ、天地は惨憺として咫尺を弁ぜざる光景である。さうして天の一方よりは、数万の魔軍が竹熊にむかつて応援する。その時の大将は大森別、加津彦、杉森彦の面々である。にはかに雷鳴天地にとどろきわたり、雨は盆を覆へすごとく、東北の風は、地上一切のものを天上に捲き上げむとするの惨状であつた。
 ここに厳の御魂は驚きおそれて竜宮城を立ちいで、高杉彦、安熊らの部将を引率れ、シナイ山に避難された。しかして後には金勝要神主宰の下に小島別、元彦、高杉別を部将として、竜宮城を死守した。この時地の高天原も、竜宮城も惨憺たる光景で、殆ど全滅に近かつたのである。
(大正一〇・一〇・二二 旧九・二二 外山豊二録)
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