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文献名1霊界物語 第1巻 霊主体従 子の巻
文献名2第4篇 竜宮占領戦よみ(新仮名遣い)りゅうぐうせんりょうせん
文献名3第34章 シナイ山の戦闘〔34〕よみ(新仮名遣い)しないざんのせんとう
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじエデンの野で破れた竹熊一派は、堂山の峡谷に身を潜めた。竹熊はふたたび魔軍を招集し始め、シナイ山を攻撃することを企んだ。そして大虎彦に援軍を頼み、蒙古から数万の軍を集結した。大八洲彦命は竹熊軍を掃討してシナイ山の厳の御魂を救おうと、少数の神軍を率いて出陣した。金勝要神は出陣を思いとどまるように命に懇願した。それというのも、竜宮城内に身を潜める木常姫一派が、着々と謀計を進めていることを察知していたからである。大八洲彦命は金勝要神の請いを容れて、出陣を思いとどまった。そこへ、大虎彦は大群を率いてシナイ山に攻めかかった。厳の御魂は配下の神軍に命じて防戦に努めたが、衆寡敵し難く、陥落も間近と思われるほどになった。さらに天空からは、大自在天の部下の魔軍が現れて火弾を投下し、厳の御魂の神軍は窮地に陥った。厳の御魂は鷹取、雁姫を急使として、竜宮城の金勝要神に援軍を要請した。大八洲彦命は考えに考えた末、真澄の珠を鷹取、雁姫に託した。鷹取と雁姫は帰還し、真澄の珠を厳の御魂に奉った。厳の御魂は喜び勇んで珠を手に取り、珠を口にあてると、力をこめて敵軍に向かって息吹きの神業を行った。すると魔軍はたちまちに壊走し、姿を消してしまった。シナイ山の神軍は隊伍を整えて堂々と無事に竜宮城に帰還することを得た。
主な人物 舞台 口述日1921(大正10)年10月22日(旧09月22日) 口述場所 筆録者谷口正治 校正日 校正場所 初版発行日1921(大正10)年12月30日 愛善世界社版184頁 八幡書店版第1輯 111頁 修補版 校定版184頁 普及版96頁 初版 ページ備考
OBC rm0134
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本文  エデンの野に敗れたる竹熊一派は、わづかに身をもつて難を免かれ、堂山の峡に身をひそめ、遠近の山の端より、ふたたび魔軍をかり集めて、シナイ山を攻撃せむことを企て、魔軍の猛将なる大虎彦を辞を低うし、礼を厚うして招待し、シナイ山攻撃の援軍を依頼した。もとより同じ心の大虎彦は、竹熊の願望を一も二もなく承諾し、数万の蒙古軍を堂山の麓に召集し、旗鼓堂々として、士気冲天の慨があつた。
 このとき竜宮城に帰還して神務を管理したまひたる大八洲彦命は、シナイ山の攻撃軍を掃蕩し、厳の御魂を救ひ奉らむと、少数の神軍を引率して出陣せむとしたまうた。金勝要神は、命の袖を控へて、出陣を中止したまふべく懇請せられた。そのゆゑは竜宮城内に潜める竹熊の一派木常姫は深く城内に醜女、探女を放ち、大八洲彦命の不在を機会に竜宮城を占領せむと、着々と計画をすすめゐたる謀計を、金勝要神はよく看破しゐたまうたからである。
 また木常姫の応援として犬子姫は、橄欖山の麓にひそみ、あまたの魔軍を駆つて内外両面より竜宮城を占領せむとし、すでに事変の起らむとする間際であつた。しかるに城内の味方は、ほとんどシナイ山に登りて、竜宮城は守り手薄になつてゐたからである。大八洲彦命は金勝要神の進言を容れて、出陣を思ひとどまり竜宮城を固守せむことを決意した。
 しかし命の心にかかるは、シナイ山にまします厳の御魂の御上であつた。吾いま出陣せば竜宮城は敵手に落ちむ。出陣せざればシナイ山の危急を救ふことができぬ。進退これ谷まりし命の心中、実に想察するにあまりありといふべしである。
 ここに竹熊は大虎彦の応援を得、数万の蒙古軍を引率して、シナイ山に八方より攻めよせた。竹熊は木純姫、足長彦に命じ、遠近の諸山より集まりきたれる悪竜を指揮して雲を起し、大雨を降らせ、一直線にシナイ山の中腹に攻めよせた。しかるに一方山麓には、大虎彦の蒙古軍が十重二十重に取囲み、もつとも堅固に警戒の網をはつて構えてゐる。ここに山上にまします厳の御魂はこの光景を瞰下し、事態容易ならずと見たまひ、高杉別を主将とし鶴若、亀若、鷹取、雁姫、稲照彦を部将として、防戦につとめたまうた。されど衆寡敵しがたく、シナイ山の陥落は旦夕に迫り、厳の御魂の御身辺の危険は刻々に迫つてきた。このとき天上よりは大自在天大国彦の部下の魔軍無数に現はれ、火弾を投下し、厳の御魂の神軍を窮地に陥れた。厳の御魂は鷹取、雁姫を急使として、竜宮城にまします金勝要神に味方の窮状を報告し、応援軍を差向けらるるやう申し渡したまうた。
 大八洲彦命は進退ここに谷まつて、千考万慮の末、真澄の珠を、鷹取、雁姫に托したまうた。鷹取、雁姫は天空高く、敵軍の上を飛揚してシナイ山頂に達し、真澄の珠を厳の御魂の大神に奉つた。厳の御魂は喜び勇んで珠を手に取りたまひ、攻めくる敵軍にむかつて珠を口にあて、力をこめて息吹きの神業をおこなひたまうた。東にむかつて吹きたまへば、東の魔軍はたちまち潰れ、西にむかつて吹きたまへば、西の魔軍はことごとく散乱し、かくのごとくにして、八方の魔軍は真澄の珠の神力により、或ひは雲にのつて逃れ、或ひは霞に包まれてかくれ、四方八方へ散乱し遁走し全く影をかくしてしまつた。
 今まで暗黒なりし天地はにはかに快明となり、シナイ山の神軍はたちまち蘇生の思ひをなし、隊伍をととのへ堂々として無事竜宮城に凱旋した。
(大正一〇・一〇・二二 旧九・二二 谷口正治録)
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