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文献名1霊界物語 第1巻 霊主体従 子の巻
文献名2第5篇 御玉の争奪よみ(新仮名遣い)みたまのそうだつ
文献名3第38章 黄金水の精〔38〕よみ(新仮名遣い)おうごんすいのせい
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2018-09-30 12:35:23
あらすじ一行は顕国の御玉を奉呈して竜宮城へ帰還し、三重の金殿に深く秘蔵した。この御玉は、ある尊貴な神の御精霊体である。また、このときの従神であった高杉別、森鷹彦はシオンの滝の清泉を大神の命によって持ち帰り、竜宮城の真奈井に注いだ。この井の水は、黄金水といわれるようになった。顕国の御玉は光の度を増して、あまりの光の徳のまばゆさに、直視するときは失明するほどであった。そこで国常立尊は、三重の金殿に深く、これを安置したのである。三重の金殿は光を増して葦原の瑞穂国をくまなく照らし、金色の鳶が飛び回り、善神が集まって音楽を奏した。五六七の神政の様相を呈していた。天の真奈井の清泉はにわかに金色に変じ、水の精が十二個の玉となってそれぞれ違った色をなり、地上に降下した。これを目ざとく見つけた十二の神司がこれを拾って、珍蔵した。これらの玉はそれぞれ、神変不可思議な力を持つものである。しかしながら、玉は十二個そろって神力を発揮するものであり、一つ欠けても用をなさないものであった。さて、大神の慈悲によって冠島・沓島での敗戦から救われた竹熊は、元の邪神と化し、顕国の御玉を汚し曇らせようと画策していた。そしてまず、黄金水の十二の玉を奪ってその神力を得ようと計画した。
主な人物 舞台 口述日1921(大正10)年10月23日(旧09月23日) 口述場所 筆録者谷口正治 校正日 校正場所 初版発行日1921(大正10)年12月30日 愛善世界社版203頁 八幡書店版第1輯 118頁 修補版 校定版203頁 普及版105頁 初版 ページ備考
OBC rm0138
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本文  ここに稚姫君命、金勝要神、大八洲彦命は歓喜のあまり、シオン山の大峡小峡の木を切り新しき御船をつくり、また珠をおさむる白木の御輿をしつらへ、恭しく顕国の御玉を奉按し、これを御輿もろとも御船の正中に安置し、安河を下りて竜宮城に帰還し、三重の金殿に深く秘蔵したまうた。この御玉はある尊貴なる神の御精霊体である。
 話はもとへかへつて、高杉別、森鷹彦は大神の命を奉じ、黄金造の器にシオンの滝の清泉を盛り、御輿の前後に扈従し目出度く帰城したまひ、この清泉は命の指揮の下に竜宮城の真奈井に注ぎ入れられた。それよりこの水を黄金水といふ。
 顕国の御玉の竜宮城に御安着とともに、三方より不思議にも黒煙天に冲して濛々と立ち騰り、竜宮城は今将に焼け落ちむとする勢である。この時たちまち彼の真奈井より黄金水は竜の天に昇るがごとく中天に噴きあがり、大雨となつて降り下り、立ち上る猛火を鎮定した。竜宮城の後の光景は不審にも何の変異もなく、依然として元形をとどめてゐた。
 金剛不壊の顕国の御玉は、時々刻々に光度を増し、一時に数百の太陽の現はれしごとく、神人皆その光徳の眩ゆさに眼を開く能はず、万一眼を開くときは失明するにいたるくらゐである。
 ここに国常立尊は、神威の赫灼たるに驚喜したまひしが、さりとてこのまま竜宮城にあからさまに奉祭することを躊躇したまひ、天運の循環しきたるまで、至堅至牢なる三重の金殿に八重畳を布き、その上に御輿もろとも安置し、十二重の戸帳をもつてこれを掩ひ深く秘斎したまうた。
 それより三重の金殿はにはかに光を増し、その光は上は天を照し、下は葦原の瑞穂国隈なく照り輝くにいたつた。金色の鵄は常に金殿の上空に翺翔し、天地の諸善神、時に集まりきたつて、微妙の音楽を奏し遊び戯れたまふ、実に五六七神世の実現、天の岩戸開きの光景もかくやと思はるるばかりである。
 天の真奈井の清泉はにはかに金色と変じ、その水の精は、十二個の美しき玉となつて中空に舞ひ上り、種々の色と変じ、ふたたび地上に降下した。このとき眼ざとくも田依彦、玉彦、芳彦、神彦、鶴若、亀若、倉高、杉生彦、高杉別、森鷹彦、猿彦、時彦の十二の神司は争うてこれを拾ひ、各自に珍蔵して天運循環の好期を待たむとした。
 この十二の玉はおのおの特徴を備へ、神変不可思議の神力を具有せるものである。
 ここに竹熊の一派は、危急を救はれし大神の厚恩を無視し、生来の野心をますます増長し、金殿に安置せる顕国の御玉を涜しくもらせ、無用の長物たらしめむとして四方の曲津神と語らひ、なほ懲りずまに計画を廻らしてゐた。この目的を達するには、その第一着手として黄金水の精より成り出でたる十二個の玉を手に入れねばならぬ。この玉をことごとく手に握れば、彼らの目的は達するものと深く信じたからである。ここにおいて竹熊は、将を射むとするものは先づその馬を射よとの戦法を応用せむとし、あらゆる方策を講じて竜宮城の従臣なる十二柱の神司を説き落し、あるひは討ち亡ぼして、その玉をいよいよ奪ひ取らむとした。この玉は十二個のうち、一個不足しても何の用をもなさないのである。
(大正一〇・一〇・二三 旧九・二三 谷口正治録)
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