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文献名1霊界物語 第2巻 霊主体従 丑の巻
文献名2第4篇 常世の国
文献名3第25章 蒲団の隧道〔75〕
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ竜世姫は常世城の神々から、言霊別命の失踪について詰問されたが、戯れ歌を歌ってその場をごまかした。
常世城の神々は、言霊別命の捜索に出て、城はほとんど空になった。その隙をついて、言霊別命の弟神・元照彦の軍勢が、常世城を包囲した。
元照彦は降伏の軍使を遣わし、常世姫はやむを得ず、金毛九尾の悪狐の正体を表して逃げ去った。
やすやすと常世城を手に入れた元照彦軍は、城内に入って油断していたが、そこへ常世姫の部下、竹熊彦・安熊の軍が急襲し、元照彦軍は城を奪われて敗走してしまった。
主な人物 舞台 口述日1921(大正10)年11月01日(旧10月02日) 口述場所 筆録者外山豊二 校正日 校正場所
OBC rm0225
本文の文字数1545
本文のヒット件数全 1 件/ウラル山=1
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本文  言霊別命の夜陰にまぎれて城中を遁げ出でたる藻脱けの穀のあとの祭りの光景は、実に惨澹たるものであつた。神司は残らず八方に派遣された。後には常世姫諸神司を集め、竜世姫の行動を怪しみ、いろいろと詰問をした。竜世姫は何といはれても平気の平左で鼻唄をうたひ、素知らぬ顔に誤魔化すのであつた。常世城の重神猿世彦は、竜世姫にむかひ、
『大切なる玉を、眠れる間に失ひたるは貴神司の責任なり。貴神司はこれより常世姫に事実を述べ、所在を詳かに自白せられよ』
と迫つた。竜世姫は飽くまで白を切り、ネル尽しの歌を作つて異しき手真似をなし、臀を振りつつ面白く踊りくるふのであつた。
 その歌は、
『長途の旅に疲れてグツと寝る  素人按摩が肩ひねる
 竹島彦が腰ひねる  寝るは寝るは他愛もなしに
 寝る間に飛び出た目の玉は  尋ねる由も泣き寝入り
 こねる理屈も立ちかねる  呆れてわたしは尻ひねる
 なんぼ理屈をこねるとも  わたしは何とも言ひかねる
 言霊別の神さんは  竜宮城へは往にかねる
 行衛はどこぢやと尋ねるも  妾は知らんで言ひかねる
 寝床の後を眺むれば  布団の隧道開いてある
 あまり寝るにもほどがある  常世の国の神さんの
 わたしは心を解きかねる  ねつてねつてねりさがし
 百度も千度もねるがよい  わたしに何を尋ねるも
 白河夜船のネル尽し  白川夜船のネル尽し』
と奥殿目がけて踊り入る。常世姫も呆れはて、やうやくに疑を晴らした。
 常世の城はほとんど空虚となり、守将は大部分出城して、言霊別命の跡を追ふて不在中である。にはかに城下に聞ゆる鬨の声。常世姫は高台に上つて城下をきつと打見やれば、豈はからむや、元照彦はあまたの神軍を引つれ、十重二十重に取囲んでいまや火蓋を切らむとする勢であつた。
 常世姫は進退これきはまり、直ちに和睦をなさむとて、竜世姫を軍使として、元照彦の神軍に遣はした。竜世姫は元照彦の前に出で、たがひに顔を見合せ、微笑しつつ常世姫の命を伝へた。
 元照彦は和議に関する信書をしたため、常世姫に送達した。その文意は、
『すみやかに城を捨て、汝はウラル山に退却せよ』
といふのであつた。常世姫はいよいよ進退谷まり、ただちに黒雲を呼び、金毛八尾の悪狐と化して東北の空高く遁げのびた。
 元照彦は常世の城に入城した。常世姫の部下の神軍は、残らず元照彦に降伏した。元照彦は諸神司の勤労を慰めむとて酒宴を催した。このときロッキー山の南方に立籠りたる常世姫の部下なる竹熊彦、安熊といふ勇猛なる魔神があつた。彼は常世城の陥落し、かつ常世姫の身をもつて免れたるを憤慨し、再びこれを回復せむとして身をやつし、城下近く進んで様子を考へたのである。
 このとき元照彦は心ゆるめ、丸裸のまま酔ひ倒れてゐた。竹熊彦、安熊は突然城内に侵入し、頭槌をもつて元照彦の部下を目がけて打ちまくつた。今まで元照彦に帰順せし常世城の神司は総立となり、四方より討ちかかつた。これらの諸神司は初めより酒を呑み酔ひしと見せて、その実水を呑み酒に酔ひし風をしてゐた。元照彦は驚きのあまり酔もにはかに醒め、生命からがら裏門より逃げだし、濠を泳いで裸のまま後をも水に、浪を打たせつつ震ひにふるふて、北方さして影を隠してしまつた。元照彦の運命はどうなるであらうか。
 元照彦の神軍はにはかに驚いて酔を醒まし、蜘蛛の子を散らすがごとく四方に遁げ散つたのである。
(大正一〇・一一・一 旧一〇・二 外山豊二録)
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