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文献名1霊界物語 第2巻 霊主体従 丑の巻
文献名2第7篇 天地の大道よみ(新仮名遣い)てんちのだいどう
文献名3第45章 天地の律法〔95〕よみ(新仮名遣い)てんちのりっぽう
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ地の高天原をしろしめします国治立命、豊国姫命は、神界の混乱は厳格な神律が定められていなかったためであるとして、天道別命とともに、律法を制定された。内面的な律法:反省よ。恥ぢよ。悔改めよ。天地を畏れよ。正しく覚れよ。外面的な律法:第一に夫婦の道を厳守し、一夫一婦たるべきこと。第二に神を敬い長上を尊み、博く万物を愛すること。第三には、互いに嫉妬み、誹り、偽り、盗み、殺しなどの悪行を厳禁すること。この律法を天下万神人に宣布する前に、竜宮城と地の高天原で実行して模範とすることとなった。この律法により竜宮城と地の高天原はよく治まった。また大足彦が魔軍を追い払ったことで、黄金時代が現出した。しかし遠い国はいまだ泰平でなく、律法も行き渡っていなかった。稚桜姫命は天下泰平のお喜びに、諸神の遊楽場にお出ましになった。そこで眉目秀麗な男神が舞うのを見て、にわかに顔色蒼白になって倒れ伏した。大八洲彦命は驚いて介抱し、奥殿に運び入れた。そして薬を選び手を尽くして看病したが、容態はよくならなかった。あるとき稚桜姫命は舞を見せよと仰せられ、諸神は神楽を奏上した。舞曲を一心に眺めていた稚桜姫命はまた吐息をもらして倒れ伏した。その夜、大八洲彦命が看病していると、稚桜姫命は玉照彦の名を連呼された。大八洲彦命は稚桜姫命に玉照彦について尋ねたが、命は寝入ってしまって返事がなかった。大八洲彦命はただちに玉照彦を招き、稚桜姫命の看病を命じた。するとそれより命の病は日に日に回復した。そして玉照彦は稚桜姫命の側近く仕えることになった。
主な人物 舞台 口述日1921(大正10)年11月08日(旧10月09日) 口述場所 筆録者桜井重雄 校正日 校正場所 初版発行日1922(大正11)年1月27日 愛善世界社版229頁 八幡書店版第1輯 241頁 修補版 校定版233頁 普及版109頁 初版 ページ備考
OBC rm0245
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本文  地の高天原に宮柱太しき立て千木高しりて鎮まりゐます、国治立命、豊国姫命の二神は、神界のかくまで混乱の極に達し、収拾す可からざるにいたりしは、諸神人に対し、厳格なる神律の制定されざるに基づくものなりとし、ここに天道別命とともに律法を制定したまうた。
 その律法は内面的には、「反省よ。恥ぢよ。悔改めよ。天地を畏れよ。正しく覚れよ」の五戒律であつた。また外面的律法としては、「第一に、夫婦の道を厳守し、一夫一婦たるべきこと。第二に、神を敬ひ長上を尊み、博く万物を愛すること。第三には、互ひに嫉妬み、誹り、偽り、盗み、殺しなどの悪行を厳禁すること」等の三大綱領である。
 この律法を天下に広むるに先立ち、まづ竜宮城および地の高天原より実行し、これが模範を天下万神人に伝示し堅く遵奉せしむることと定められた。これより高天原は規律正しく、ことに一夫一婦の道は厳格に守られてゐた。
 竜宮城も地の高天原も、天使大八洲彦命、大足彦らの機略縦横の神策により、常世姫の魔軍を伐ちはらひ、平穏無事に治まり、諸神司は太平の夢に酔ひ、花に戯れ、月を愛で、荘厳なる神楽を奏上して神の御祭を盛大に挙行し、舞ひ遊ぶ黄金時代となつた。
 しかるに遠き国々はいまだ泰平ならず、したがつて大神の律法もゆきわたるまでに至らなかつた。茲において稚桜姫命は天上および天下泰平の御喜びに、盛装を凝らして諸神司の遊楽場へ出場遊ばされ、高座より愉快気にこれを眺めてをられた。このとき、眉目清秀なる年若き男神司は、長き袖の錦衣を着し中央に立ち、音楽につれて淑やかに舞ひはじめた。実に万緑叢中紅一点の観があつた。時に稚桜姫命は、にはかに顔色蒼白となり、吐息をつき、その場に倒れ伏したまうた。
 大八洲彦命以下の神将は驚いて介抱し、奥殿へ送りたてまつり、柔かき夜具を八重に重ね、その上に命を安臥させたてまつり、いろいろと介抱に余念なかつた。神司はめいめいに病床を訪ね、いろいろの薬草を遠近の山々より求め来つてこれを勧めた。されども命は御首を左右に振つてこれを拒絶したまひ、命の様子は日をおふて疲労を増すばかりであつた。神司は種々と手をつくし、心をつくした。されど、命の病気にたいしては何の効能もなかつた。このとき命は思ひ切つたやうに、神楽の舞を見せよと仰せられた。直ちに諸神司は準備に取りかかり、命の御前に神楽を奏上した。音楽につれて数多の乙女は長袖をひるがへし、淑やかに舞ひはじめた。諸神人の歓呼の声、拍手の響きは天に轟くばかりであつた。
 稚桜姫命はその舞曲を一心に眺め、眼を諸方に配り、また「あゝ」と吐息をもらして床上に伏したまうた。大八洲彦命は御病のかへつて重らむことをおそれ、舞曲を中止し、自分はただ一柱枕頭に侍して看護に余念なかつたのである。夜中稚桜姫命は、
『あゝ玉照彦、玉照彦』
と連呼された。大八洲彦命はあわてて、
『玉照彦は如何にいたせしや』
と問ひたてまつつた。命は何の返答もなく、すやすやと眠らせゐたまうのであつた。
 大八洲彦命はただちに玉照彦を招き、命の看護を命じた。それより稚桜姫命の御病は日に日に恢復し、玉照彦は命のそば近く奉仕することとなつた。雨の夜も風の荒き日も瞬時も御傍を離したまはず、玉照彦を掌中の玉のごとくに愛されたまうた。
(大正一〇・一一・八 旧一〇・九 桜井重雄録)
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