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文献名1霊界物語 第4巻 霊主体従 卯の巻
文献名2第7篇 因果応報よみ(新仮名遣い)いんがおうほう
文献名3第42章 無道の極〔192〕よみ(新仮名遣い)ぶどうのきわみ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2022-08-15 03:07:10
あらすじ常世彦は巧言令色によって神人らを感服させつつ、八王八頭の神人らをほとんど自分の臣下のように従えてしまった。これにより諸神人らは、国祖大神を軽んずるようになってしまった。国祖は常世彦の勢いがすさまじいことを察し、やむを得ず八王大神の称号を許した。各地の神々らは、常世彦の八王大神襲名を祝って駆けつけた。常世彦は以降、常世城に奉戴していた盤古大神塩長彦を国祖に取って変えて、自分が地上神界の実権を握ろうと画策するようになってしまった。常世彦は諸神人らを集めて、国祖と神務に奉仕する神々らを隠退させようとはかり、数を頼んで奥殿に参入した。そしてまず、神務に奉仕する神々らを根の国に追放するよう、国祖に勧告した。国祖はただ何も言わずに奥殿深く姿を隠してしまった。
主な人物 舞台 口述日1921(大正10)年12月28日(旧11月30日) 口述場所 筆録者外山豊二 校正日 校正場所 初版発行日1922(大正11)年3月30日 愛善世界社版255頁 八幡書店版第1輯 462頁 修補版 校定版264頁 普及版115頁 初版 ページ備考
OBC rm0442
本文のヒット件数全 4 件/根の国=4
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本文  常世彦は衆を恃みて、その横暴いたらざるなく、八王八頭その他の神司らをほとんど臣下のごとく頤使するにいたりぬ。さるほどに奸佞邪智に長けたる邪神の内面にありて操縦する常世彦は、巧言令色よく天下の諸神人を悦服せしめたりける。
 八王八頭をはじめその他の神司らは、常世彦のあるを知つて、国祖大神をほとんど有名無実無用の長物と感ずるにいたりけり。常世彦は執拗にも国祖大神に対し、八王大神の称号を得むと迫ることますます急にして、万々一国祖にして聴許なき時は、みづから進ンで国祖大神を斥け自ら地上の一大主権を掌握せむとの強硬なる態度を持し居たるなり。
 而して神務長大八洲彦命以下、国祖直属の神人をはじめ、高照姫命以下の女性が、八王大神称号の聴許につきて国祖に対し、異議を言上したることを深く恨み、これを常に眼の上の瘤とし居たりしが、国祖は常世彦の勢、到底制すべからずとし、涙を嚥ンで彼らの言を採用し、ここに八王大神の称号を与へ給ひける。
 この事を聞きつけたる世界各山各地の有力なる神司は、先を争ふて聖地ヱルサレムに参集し、その栄職に就けることを祝し、聖地の大広間において衆神司歓呼のあまり、底抜け騒ぎの大祝宴が催され、大広間の中央には高壇を設けて、常世彦まづ登壇して新任の挨拶をなし、かつ、
『今より天使長の名称を廃し、八王大神と呼ばれたし』
と宣示したり。集まる諸神人は鬨の声を挙げて、その宣示を歓び迎へ、拍手喝采の声は聖地ヱルサレムも崩るるばかりなりき。これより八王大神の世界における声望は、旭日昇天の勢を示し、大神の一言はいはゆる鶴の一声となりて、遺憾なく実行さるることとなりける。八王大神は最早斯うなりては、国祖は第一に眼の上の瘤となり、すべてに対して厳粛不動なる御態度は、和光同塵的神策を行ふにあたり、非常に邪魔物となりたれど、頭無き身体は生命を保つこと能はざるがごとく、いづれかの有力の神人にして、かつ吾意に随ふ神人を戴かねばならぬことを悟りたるなり。ここに八王大神は、父の時代より常世城内深く奉戴し居たりし盤古大神塩長彦に望みを嘱し、盤古大神の承認を得て国祖の地位に代らしめむとし、あらゆる手段をめぐらし、第一着手として八王八頭を説きつけしめたり。
 しかるに万寿山の八王磐樟彦一派は頑としてその誑惑に応ぜざりける。ここに八王大神の悪心日に日に増長し、遂には八王八頭をはじめ八百万の神人を地の高天原なる聖地ヱルサレム城の大広間に集めて、露骨に国祖大神の御退隠を勧告し、国祖にしてこれを容れたまはざる時は、諸神人を率ゐて天の若宮に参向し、日の大神に直願せむことを提議したりける。
 つぎに大八洲彦命、言霊別命、神国別命、桃上彦命、大足彦その他の正しき神人を根の国に追放し、かつ女性側としては高照姫命、真澄姫、言霊姫、竜世姫以下の神司を根の国に追放せむことを国祖大神に迫り、これまた聞き入れざれば、天上に坐す日の大神に奏願せむことを提議したり。
 同じ邪霊に心魂を全部誑惑されたる神人は、一も二もなく満場一致をもつて、これに賛成したれば、八王大神は満面に笑をたたへながら、傲然として大手を振り、大宮殿に参入し国祖大神に謁して、まづ第一に、
『大八洲彦命以下の男神司および高照姫命以下の女神司を根の国に追放されむことを』
と奏請したりけるより、国祖大神は、大いに怒らせたまふもののごとく、黙して答へたまはざりけり。八王大神はなほも進ンで言ふやう、
『われ今世界の諸神人を代表して、世界永遠の平和のために善言を奏上す。しかるに大神は吾言を請容れたまはず、不平の色を面に表はしたまふは、天下諸神人の至誠を無視し、かつ天地の律法を自ら破りて憤怒の顔色を表はしたまふに非ずや。大神のみづから制定されし律法に言はずや、「怒る勿れ」と。しかるに、大神は自ら律法を制り、また自らこれを破りたまふ。律法の守りがたきは、固より大神制定の律法に無理を存すればなり。国祖大神にして自ら守ること能はざるごとき不徹底なる律法は、天下を毒し神人を誤らしむること多し。貴神はこの罪によつて、すみやかに根の国、底の国に隠退さるる資格十分に備はれり。われは今天地の真理によつて貴神に言明す』
 天が地となり、地が天となり、桑田化して海となり、海は変じて山となる、乱暴極まる言辞を弄し、国祖大神をはじめ数多の侍神司をしてその言の高慢不遜と悪逆無道に舌をまかしめたり。
 国祖は一言も答へたまはず、玉の襖を閉ぢて奥殿深く御姿を隠したまひける。アヽこの結果は、いかに落着するならむか。
(大正一〇・一二・二八 旧一一・三〇 外山豊二録)
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