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文献名1霊界物語 第5巻 霊主体従 辰の巻
文献名2第6篇 聖地の憧憬よみ(新仮名遣い)せいちのどうけい
文献名3第36章 言霊の響〔236〕よみ(新仮名遣い)ことたまのひびき
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2020-04-03 16:03:44
あらすじ埃の宮では、天教山・地教山の宣伝歌を節面白く歌う宣伝使に神人らが群がっていた。祝部神はその声に心勇んで、祝彦、杉高彦とともに声のする方に進んでいった。埃の宮で吹きすさぶ烈風にも負けずに歌う宣伝歌は、月照彦神と祝部神であった。その宣伝歌は地教山にまで届いた。地教山の高照姫神は黄金の幣を取り出して、烈風を払った。真澄姫神は地教山の高殿から、埃の宮で宣伝を続ける夫神・月照彦神のために歌を歌った。その歌は埃の宮の宣伝使たちに届いた。二宣伝使は勇気百倍して、宣伝を続けながら聖地エルサレムを指して進んでいく。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年01月12日(旧12月15日) 口述場所 筆録者加藤明子 校正日 校正場所 初版発行日1922(大正11)年4月15日 愛善世界社版215頁 八幡書店版第1輯 593頁 修補版 校定版217頁 普及版92頁 初版 ページ備考
OBC rm0536
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本文 『昔の昔、其昔  国治立の大神は
 天地四方の神人の  拗け曲れる霊魂をば
 直さむために神柱  四方の御国に遣はして
 世の立替へを知らせむと  東や西や北南
 千々に其の身を窶しつつ  雪の晨や雨の宵
 虎棲む野辺も厭ひなく  神の救ひの言の葉を
 科戸の風に吹き拡め  四方の国々隈もなく
 行き渡りたる暁に  天教山に現はれし
 野立の彦の大神や  木花姫の御指揮
 地教の山に現はれし  野立の姫の大神の
 宣示を背にいそいそと  めぐり車のいとはやく
 変る浮世の有様を  心にかくる空の月
 つきせぬ願は神人の  霊魂、霊魂を立直し
 清き神代に救はむと  わが身を風に梳り
 激しき雨を浴びつつも  三千世界の梅の花
 一度に開く常磐樹の  常磐の松の神の御代
 心も清き木花の  開いて散りて実を結び
 スの種四方に間配りし  神の恵を白浪に
 漂ふ神こそ憐れなり  朝日は照るとも曇るとも
 月は盈つとも虧くるとも  假令天地は倒に
 地は覆へり天となり  天はかへりて地となるも
 何と詮方千秋の  恨を胎すな万歳に
 神の恵の言の葉に  眼をさませ百の神
 耳を欹だて聞けよかし  聞けば香ばし長月の
 九月八日のこの経綸  九つ花の開くてふ
 今日九日の菊の花  花より団子と今の世は
 体主霊従の神ばかり  世は常暗と鳴門灘
 渦まきのぼる荒浪に  浚はれ霊魂は根の国や
 底の国へと落ち行きて  消えぬ地獄の火に焼かれ
 或は氷の刃もて  無限の艱苦をなめくじり
 蛙に出会うたその如く  天地はかへる蛇の群
 蛇に等しき舌剣を  振ふは大蛇の悪神ぞ
 その悪神に取りつかれ  素より清き大神の
 霊魂と生れし神人は  知らず識らずの其間に
 体主霊従となり果てぬ  体主霊従となり果てぬ
 この惨状を救はむと  国治立尊もて
 百の神々天教の  山に集ひて諸共に
 赤き心を筑紫潟  誠を尽す神々の
 清き心も不知火の  波に漂ふ憐れさよ
 暗路を照らす朝日子の  神のみことの隠れます
 天の岩戸はいつ開く  この世は終りに近づきて
 この世は終りに近づきて  鬼や大蛇やまがつみや
 醜女探女の時を得て  荒振る世とぞなりにけり
 荒振る世とぞなりにけり  あゝ神人よ神人よ
 神の救ひの声を聞け  耳を浚へてよつく聞け
 眼を洗つてよつく見よ  眼を洗つてよつく見よ』
と節面白く謡ひながら異様の扮装にて、数多の神人に取囲まれ謡ふ神があつた。祝部神はこの声を聞き、何となく心勇み、祝彦、杉高彦と共に、肩を搖りながらその声目蒐けて突進した。
 激しき風に吹き捲くられて、地上の一切は、見るも無残に落花狼藉、神人は烈風に遇ひし蚊の如く、蟆子のごとく中天に捲き上げられてしまつた。されど臍下丹田に心を鎮め神力を蒙りし神のみは、大地より生えたる岩石の如くびくとも動かず、悠々として烈風吹き荒ぶ広野を、風に向つて濶歩しつつ、雄々しくも宣伝歌を謠つた。その声は風の共響きに送られて地教山の高照姫神の御許に達した。真澄姫神、祝姫神の耳にはことさらに痛切に響いたのである。果して何人の宣伝歌であらうか。云はずと知れた月照彦神と祝部神の宣伝歌であつた。
 高照姫神は黄金の幣を奥殿より取り出し、烈風に向つて左右左と振り払ひ給へば、風は逆転して東北より西南に向つて吹き捲つた。その時二神使はまたもや歌をよまれた。その歌は地中海の西南なる埃の宮を通行しつつある夫神の耳に音楽のごとく微妙に響いた。真澄姫神は地教山の高閣に登り言葉涼しく謡ひ始めた。
『仰けば高し久方の  天津御空に澄み渡る
 月照彦の大神の  恋しき御声は聞えけり
 雨の晨や風の宵  この世を思ふ真心の
 君が御声は天の下  四方の国々鳴り響き
 響き渡りて今ここに  地教の山まで届きけり
 地教の山まで届きけり  嗚呼尊しや言霊の
 誠の響きは鳴り渡る  雄々しき声は雷か
 雷ならぬ神の声  その声こそは世を救ふ
 神の御旨に叶ふべし  神の御旨に叶ふべし
 妾は茲に大神の  みこと畏み日に夜に
 世の神人らを救はむと  思ひあまりて村肝の
 心の空も掻き曇る  心の空も掻き曇る
 曇るこの世を清めむと  心も清く身も清く
 光隈なき月照彦の  神の命の雄叫びに
 四方の草木も靡き伏し  伏して仕へむ天地の
 草木の神も山川の  正しき神は君が辺に
 い寄り集ひて統神の  教へたまひし言の葉の
 三千世界の梅の花  曇る心の岩屋戸を
 一度に開く梅の花  月照彦の大神の
 霊魂は照るとも曇るとも  神の依さしの神業に
 はむかふ魔神は非ざらむ  あゝ勇ましき月照彦の
 神の命の功績や  あゝ勇ましき祝部の
 神の命の宣伝よ』
と声涼しく謡ひ始めた。風は涼しき声を乗せて地中海の西南にいます二神の許に送り届けた。二神は勇気百倍して、さしも激しき烈風の中を撓まず屈せず、またもや声を張り上げて、山野河海の神人らに警告を与へつつ、ヱルサレムの聖地を指して進む。
(大正一一・一・一二 旧大正一〇・一二・一五 加藤明子録)
(昭和一〇・三・三〇朝 於吉野丸船室 王仁校正)
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