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文献名1霊界物語 第26巻 海洋万里 丑の巻
文献名2第4篇 波瀾重畳よみ(新仮名遣い)はらんちょうじょう
文献名3第14章 大変歌〔779〕よみ(新仮名遣い)だいへんか
著者出口王仁三郎
概要
備考
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あらすじ吹き来る夜嵐に社は風にゆられてギクギクと音を立てた。物音に乗じて亀彦は社から出て床下の三人に近寄り、白衣の布をふわりと頭から被せた。そして、木花姫神の声色で託宣を始めた。そして三人を戒めると、九月九日にすでに麻邇の宝珠は聖地に納まったので、早く聖地に帰るようにと促した。亀彦は託宣を終えると、闇に紛れて館を指して帰ってしまった。亀彦の託宣に、名指しされた三人は始めて、お互いが同じ場所で玉を探していることに気付いた。高姫は国依別に騙されたことに気がついて怒り、その怒りを黒姫と高山彦に向けて罵り始めた。黒姫は高姫の八つ当たりを聞いて怒り、日の出神が偽天狗に騙されるのか、と逆に食ってかかる。高山彦も日ごろの思いが爆発し、高姫・黒姫に懸っているという日の出神と竜宮の乙姫に対して疑いを並べたてると、慢心を改めて聖地に帰り、懺悔して改心するようにと促した。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年07月19日(旧閏05月25日) 口述場所 筆録者外山豊二 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年6月5日 愛善世界社版200頁 八幡書店版第5輯 212頁 修補版 校定版220頁 普及版72頁 初版 ページ備考
OBC rm2614
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本文  折から吹き来る夜嵐に  湖水の面は波高く
 島の老木の根本より  吹きも倒さむ勢に
 神さび建てる神社  風にゆられてギクギクと
 怪しき音を立て初めぬ  これ幸ひと亀彦は
 社の扉を打開き  そろそろ階段下り来て
 玉に魂をばぬかれたる  三つ巴の玉奴
 身辺近く進み寄り  白衣の着物を頭より
 フワリと被り吹く風に  長き袖をばなぶらせつ
 声も女神の淑かに  宣り出せるぞ面白き
 天教山に現はれし  われは木花姫神
 その御心を汲みとりて  汝等三人の迷人に
 玉の在処を説き示す  あゝ惟神々々
 御霊幸はへましまして  三五教やバラモンの
 どちらか知らぬが宣伝使  三人ここに現はれて
 憑依もせない天狗の  宣示を誠と思ひつめ
 長途の旅をエチエチと  暗かき分けて波の上
 三つの御霊の鎮まれる  竹生の島に漕ぎつけて
 隠してもない神宝を  下らぬ意地に絡まれて
 探しに来る愚さよ  鼻高姫や村肝の
 心の暗の黒姫や  頭の光る福禄寿面
 揃ひも揃うた大馬鹿の  社殿の下の玉探し
 たとへ百丈掘つたとて  金輪奈落その玉は
 出て来る気づかひあるまいぞ  日の出神や竜宮の
 乙姫さまの生宮と  威張つて居たが何の態
 女神の癖に荒い事  吐くと思ふか知らねども
 決して女神が云ふでない  三人の心に憑りたる
 副守の鬼が吐くのだ  要らぬ苦労をするよりも
 吾身の行ひ省みて  玉の詮索思ひ切り
 一日も早く大神の  誠の道を世の中に
 懺悔さらして仕へ行け  先に来たのは高姫ぢや
 次に出て来た黒姫が  言依別の遣はせし
 玉掘神と誤解して  吾劣らじと暗雲で
 指の先まですりむきつ  オチヨボのやうに砂を掘り
 いよいよ味噌を摺鉢の  糠喜びの砂煙
 何時迄お前が掘つたとて  隠してないもな出ては来ぬ
 高山彦のハズバンド  婆さまのお尻をつけ狙ひ
 六十面を下げながら  ようも天狗に欺された
 あゝ惟神々々  訳の解らぬ奴ばかり
 こんなお方が三五の  教の幹部に坐るなら
 それこそ勿ち聖場は  地異天変の大騒動
 亀彦ドツコイ亀の背に  乗つて波間に浮び来る
 木花姫の御心を  承はりて現れた
 玉の在処を守り居る  わしは誠の女神ぞや
 三つの玉は神界の  御経綸なれば高姫が
 何程日の出神ぢやとて  現はれ来る筈はない
 そんな謀反は諦めて  一時も早く三五の
 綾の聖地に立帰り  神に御詫をするがよい
 九月八日の秋の空  黄金花咲く竜宮の
 一つ島なる諏訪の湖  玉依姫の御宝
 天火水地と結びたる  麻邇の宝珠は由良港
 秋山彦の庭先に  鳩の如くに下りまし
 言依別を始めとし  梅子の姫や五十子姫
 お前の嫌ひな玉能姫  初稚姫も諸共に
 神輿に乗せて悠々と  由良の川瀬を遡り
 嬉しき便りを菊の月  今日は九日四尾の
 山の麓の八尋殿  たしかに納まる日なるぞや
 お前もグヅグヅして居ると  後の祭の十日菊
 恥の上塗りせにやならぬ  生田の森の館から
 直様聖地に帰りなば  前代未聞の盛典に
 首尾よく列して五色の  麻邇の宝珠を拝観し
 尊き神業の末端に  奉仕出来たであらうのに
 執着心に煽られて  憑依もせない天狗に
 だまされぬいて遥々と  探ねて来る盲神
 気の毒なりける次第なり  あゝ惟神々々
 それが叶はぬと思ふなら  一時も早く立帰れ
 玉守姫が親切で  一寸誠を明し置く
 そろそろ風も強なつた  嵐に吹かれて何時迄も
 ここに居つては堪らない  ウントコドツコイ高姫さま
 ヤツトコドツコイ黒姫さま  高山彦の福禄寿さま
 そんならお暇申します  ドツコイシヨのドツコイシヨ
 ウントコドツコイドツコイシヨ  ヤツトコセーのヨーイヤナ
 アレはのせーコレはのせー  ヤツトコドツコイ玉探せ。
と歌ひ了り、暗に紛れてクツクツ噴出しながら英子姫の館を指して帰り行く。
    ○
 ここに三人の玉探し  汗をタラタラ流しつつ
 無言のままで一心に  側目もふらず土掘りの
 真最中に亀彦が  俄に女神の作り声
 高姫、黒姫、高山彦の  福禄寿頭の三人と
 図星を指されて高姫は  ハツと驚き立上り
 よくよく見れば黒姫や  高山彦の二人連れ
 アヽ残念や口惜しや  国依別の極道奴
 日の出神や高姫や  竜宮さまの生宮を
 マンマとよくも騙したな  馬鹿にするのも程がある
 十里二十里三十里  痛い足をば引ずつて
 いよいよ今度は如意宝珠  その外二つの宝をも
 うまく手に入れ年来の  願望成就と思ひきや
 又だまされて玉探し  わしより若い奴輩に
 馬鹿にしられて口惜しい  黒姫さまもこれからは
 チツとしつかりするがよい  高山彦も余りぢや
 朝から晩までニヤニヤと  黒姫さまの面計り
 眺めて居るからこんな事  流石に尊い竜宮の
 乙姫さまも腹を立て  遠くの昔に魂ぬけの
 あとは盲の守護神  今までお前を生宮と
 思うて居たのが情無い  思へば思へば腹が立つ
 それぢやに依つて初から  神の誠の御道は
 夫婦あつては勤まらぬ  わしがあれ程言うたのに
 馬耳東風と聞き流し  肝腎要の竜宮の
 乙姫さまにぬけられて  その面付は何の事
 暗夜でお面は分らねど  定めて夜食に外れたる
 梟のやうな面付で  アフンとしてるに違ひない
 私も愛想がつきました  何程日の出神ぢやとて
 こんな分らぬ守護神  憑いた御身を伴にして
 どうして神業が勤まらう  チツとは改心なされませ
 性懲もなく又しても  油揚鳶にさらはれた
 高山彦の親爺さま  六日の菖蒲十日菊
 きくさへ胸が悪くなる  再度山の大天狗
 身魂の曇つた国公に  サツと憑つて世迷言
 吐いた言葉を真にうけて  ここ迄来たのは情無や
 あゝ惟神々々  神の御都合と諦めて
 これから大きな面をして  正々堂々陣を張り
 言依別のハイカラに  恨みを晴らす逆理屈
 御二人しつかりしなされよ  神の教を次にして
 親爺の事や女房の  身の上計り気にかけて
 現を吐すと此通り  これこそ神の御戒め
 これで改心なさつたか  思へば思へば馬鹿らしい
 お前のやうな没分暁漢  黄金の玉を盗まれて
 在処探ねてはるばると  竜宮島に二三年
 留まりながら何の態  お前の帰つたその後で
 初稚姫や玉能姫  玉治別や友彦に
 又もや麻邇の如意宝珠  尊い御用を占領され
 天地の神の御前に  何うして顔が立ちますか
 胸に手を当てつくづくと  考へなさるがよからうぞ
 何程泣いて悔んでも  もう斯うなれば是非は無い
 サアサア皆さま帰りませう  一度に開く梅の花
 開いて散りて実を結ぶ  平助お楢の両人が
 腹から生れたお節等に  馬鹿にしられて堪らうか
 高姫ぢやとて骨がある  お前のやうなグニヤグニヤの
 蒟蒻腰では無い程に  見違ひなさるな高姫が
 岩より堅い大和魂  日の出神の生宮に
 お前のやうな盲神  何うしてついて来たであろ
 うまい果実にや虫がつく  賢い人には魔が来る
 お前の忠告真に受けて  今迄出て来た高姫も
 余り偉そにや言はれねど  大将は素より看板ぢや
 側に付添ふ副柱  こいつに力の無い時は
 何程偉い生宮も  策を施す余地がない
 持つべきものは家来ぢやが  持つて困るは馬鹿家来
 こんな事なら初から  お前を使ふぢや無かつたに
 悔みて返らぬ今日の首尾  諦めようより仕様が無い
 あゝ惟神々々  御霊幸はへましませよ。
と、流石の高姫も焼糞になつて、黒姫、高山彦に八当りの歌をうたひ、胸の焔を消さむとして居る。
    ○
 星の明りに黒姫は  高慢強き高姫の
 歌を聞くより腹を立て  暗をすかして眺むれば
 前歯のぬけた膨れ面  汗をブルブルかきながら
 蟹の様なる泡を吹き  眼を怒らして睨み居る
 黒姫見るより腹を立て  こちらも劣らぬムツと顔
 声の色まで尖らして  日の出神の生宮と
 当てすつぽうな名をとなへ  世界が見え透く見え透くと
 何時も仰有るその癖に  たかの知れたる再度の
 山に隠れた野天狗に  うまく騙され泡を吹き
 何程腹が立つたとて  私に当るといふ事は
 お前さまそれはチト無理ぢや  口に税金要らぬとて
 業託言ふにも程がある  私も女の端くれぢや
 日の出神の生宮が  高姫さまなら黒姫は
 矢張竜宮の乙姫ぢや  日の出神と引添うて
 竜宮さまの御手伝  これで無ければ神界の
 経綸は成就せぬぢや無いか  あなたは何時も言うただろ
 その言霊を夢の如  ケロリと忘れて黒姫に
 熱を吹くとは余りぢや  私もチツトは腹が立つ
 私丈なら何うなりと  悔しい残念堪らうが
 二世を契つたハズバンド  高山さままで引出して
 悪口言ふとは虫がよい  神のお道を世の中に
 伝へて歩く高姫の  仰有る事とは受取れぬ
 真の日の出神さまは  余り偉い慢神に
 愛想をつかして御帰りの  あとに曲津が巣をくみて
 お前の御口を自由にし  そんな悪口吐くのだろ
 油断も隙も無い御道  一寸慢神するや否
 八岐の大蛇の醜魂に  のり憑られて眼はくらみ
 魂は捻けて此の通り  国依別や秋彦の
 身体に憑つた野天狗に  チヨロマカされてはるばると
 夜を日についで三十里  琵琶の湖までやつて来て
 寄辺渚の離れ島  隠してもない玉探し
 お腹が立つのは尤もぢや  さはさりながらお前さま
 胸に手をあてトツクリと  考へなさるが宜しかろ
 真の日の出神ならば  玉の在処は居ながらに
 判然分らにやなるまいに  海洋万里の島々を
 うろつき廻る玉探し  それから可笑しと思て居た
 何うしても斯うしても腑に落ちぬ  口先ばかり偉さうに
 頬桁叩くやくざ神  早く帰すがよいわいな
 これから心改めて  三五教の神司
 言依別の命令に  ハイハイハイと箱根山
 痩馬追うて登る様に  神妙に御用を聞きなされ
 私はこれで三五の  神の御道は止めまする
 聖地へ帰つて人々に  何うして面が合はされよう
 鉄面皮なる黒姫も  今度計りは何うしても
 面向け致す術が無い  変性男子の筆先に
 慢神致すと面の皮  引きめくられて家の外
 歩けぬやうに成り果てて  頭抱へて奥の間に
 潜みて居らねばならないと  御示しなさつてあるものを
 日の出神の生宮を  無性矢鱈に振り廻し
 せつぱつまつた今日の空  思へば思へば御気の毒
 私は同情いたします  これから聖地へ立帰り
 心の底から改めて  今迄とつたる横柄な
 態度をすつかり止めにして  小猫のやうになりなされ
 仁慈無限の神様の  尊き試練に遇ひました
 あゝ惟神々々  御霊幸はへましませよ
 叶はぬから帰りませう。
    ○
 高山彦はムツとして  薬鑵頭に湯気を立て
 ドス声頻りに張りあげて  高姫さまよ黒姫よ
 日の出神や竜宮の  乙姫さまを楯にとり
 一丈二尺の褌を  締めた男を馬鹿にした
 俺は元からお前等の  言うとる事が怪しいと
 思うて居たがまさかにも  こんな馬鹿とは知らなんだ
 男の顔に泥を塗り  返しのつかぬ恥かかせ
 日の出神もあるものか  尻が呆れて屁も出でぬ
 お前の様な年寄を  女房に持つのは厭なれど
 尊い竜宮の乙姫が  肉の宮ぢやと聞いた故
 高姫さまの媒介で  波斯の国から遥々と
 天の鳥船空高く  乗つて来たのは馬鹿らしい
 白い頭に黒い汁  コテコテ塗つて誤魔化して
 枯木に花の咲きほこり  こんな事だと知つたなら
 お前と添ふのぢや無かつたに  日の出神も竜宮の
 乙姫さまも此頃は  ねつから当にはならないぞ
 執着心にそそられて  国々島々かけめぐり
 玉の在処を探し行く  二人の婆の馬鹿加減
 俺は愛想が尽きたぞよ  国依別や秋彦の
 若い男の憑霊に  眉毛をよまれてこんな態
 どうして聖地へ帰られうか  女子供に到る迄
 俺の顔見りや馬鹿にする  かうなり行くも高姫や
 黒姫二人の為す業ぞ  あゝ惟神々々
 玉の詮議は今日限り  すつぱり思ひ諦めて
 誠心に立帰り  三五教の神司
 玉照彦や玉照姫の  貴の命の神人が
 御言畏みよく仕へ  必ず自我を出すでない
 高山彦が両人に  真心こめて気を付ける
 あゝ惟神々々  神のまします此島に
 何時迄居つても仕様がない  恥をばしのび面被り
 兎も角聖地へ立帰り  心の底から今迄の
 誤解慢神悉く  神の御前に御詫して
 赤恥さらせばせめてもの  罪滅しとなるであろ
 それが嫌なら高姫も  女房の黒姫今日限り
 三行半の離縁状  すつぱり書いて渡さうか
 今迄男を馬鹿にした  天罰忽ち報い来て
 こんな憂目に遇うたのだ  改心するのは結構だ
 高天原の門開き  慢心すると此通り
 世間の人に顔向けの  ならない様な事が来る
 今日からサツパり心をば  洗ひ直して惟神
 うぶの心になるがよい  サアサア帰のうサア帰のう
 吹き来る風は強くとも  高波如何に猛ぶとも
 仁慈無限の大神の  大御守を力とし
 杖と頼みて帰らうぞ  あゝ惟神々々
 御霊幸はへましませよ。
(大正一一・七・一九 旧閏五・二五 外山豊二録)
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