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文献名1霊界物語 第32巻 海洋万里 未の巻
文献名2第1篇 森林の都よみ(新仮名遣い)しんりんのみやこ
文献名3第4章 鰐の言霊〔895〕よみ(新仮名遣い)わにのことたま
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2022-04-26 17:42:12
あらすじ鰐の頭は四人の宣伝使の前に現れ、感謝の意を込めた歌を歌って歓迎の意を表した。竜国別は兎と鰐の一族を前に、時雨の森を守り平和を取り戻す決意を歌で表明した。テーリスタンは滑稽な歌を歌ってその場を和め、また勇気を鼓舞し、兎と鰐を安堵した。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年08月22日(旧06月30日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年10月15日 愛善世界社版40頁 八幡書店版第6輯 165頁 修補版 校定版42頁 普及版17頁 初版 ページ備考
OBC rm3204
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本文  鰐の頭はツカツカと四人の前に現れ来り、さも嬉しげに頭を垂れ感謝の意を表し且つ歌ふ。
『仰げば尊し天地の  神の恵は目のあたり
 天の河原に棹さして  アマゾン河の河口に
 降り給ひし神の御子  鰐の一族喜びて
 赤き心を捧げつつ  茲に現はれ参ゐ来り
 祝ぎ仕へ奉る  あゝ惟神々々
 尊き神の御恵  吾等が上に降りけり
 吾等のすさむ魂も  一度に開く木の花の
 薫るが如く栄えけり  鷹依姫の神様よ
 竜国別の神様よ  はるばる此処に天降りまし
 吾等が王と仕へたる  兎の君の鎮まれる
 霊地に現れ給ひしは  天地の神の御恵みか
 譬方なき喜びに  これの湖水を包みたる
 青垣山の草木迄  色美しく生々と
 甦りたる如き思ひなり  吾等は月の大神の
 貴の御子なる兎族  尊み敬ひ朝夕に
 心を尽し身を尽し  モールバンドやエルバンド
 虎狼や獅子熊の  襲ひ来れる災禍を
 防ぎて守る永の年  さはさりながら吾々は
 神の御水火を受けながら  昔の罪の消えやらず
 げに浅間しき此境遇  如何に心を尽すとも
 神の御水火の言霊を  照らす事さへ白波の
 中に漂ふ悲しさに  月日を送る甲斐もなく
 これの湖辺を棲処とし  十里四方の霊地をば
 僅に守る計りなり  さはさりながら吾々が
 これの湖辺に棲む間は  如何なる猛き獣類も
 容易に犯し得ざるべし  あゝさりながらさりながら
 猛獣毒蛇と生れたる  彼の身魂は憐れにも
 神の御子にて御子ならず  優勝劣敗罪重ね
 弱肉強食日に月に  行ひ続け生命を
 僅に保てる憐れさよ  あゝ惟神々々
 神の御霊の幸はひて  天が下なる生物は
 互に愛し助け合ひ  争ひ猛ぶ事もなく
 神の恵を平等に  受けて身魂を磨き上げ
 賤しき殻を脱ぎすてて  再び魂は天国の
 神の御許に立帰り  万の物の長として
 権威のこもる言霊を  自由自在に使用する
 神となさしめ給へかし  鷹依姫の神司
 竜国別の御前に  鰐族一同を代表し
 清く磨きし言霊の  恵の光に天地の
 すべての生物救ひませ  あゝ惟神々々
 神の司の御前に  誠の限りを現して
 慎み敬ひ願ぎ奉る』
と唄ひ終り、堅牢なる甲を以て包まれたる長大なる身体を左右に揺りながら、満足の意を表し、数多の鰐と共に前後左右に舞ひ踊り、歓迎の意を示したり。竜国別は立上り、兎と鰐の愛らしき群に向つて、さも嬉しげに歌をうたふ。
『天地の水火をうけつぎて  生れ出でたる神司
 三五教の宣伝使  鷹依姫の体を借り
 肉の宮をば建造し  生れ出でたる神司
 竜国別は今此処に  大空伝ひ照り渡る
 月大神の宮の前  貴の神徳拝しつつ
 兎や鰐のともがらに  稜威の言霊宣り上げて
 心の丈を宣べ伝ふ  あゝ惟神々々
 神の恵を蒙りて  稜威の聖地と聞えたる
 綾の高天に聳り立つ  錦の宮を後にして
 黄金の玉の所在をば  探ねむものと高砂の
 島に渡りていろいろと  心の駒のはやるまに
 醜の企みを立てながら  再び神の御声に
 眼をさまして美はしき  元津身魂となりにけり
 神の恵は隈もなく  青人草は云ふも更
 鳥獣や魚に虫  草木の片葉に至るまで
 恵の露を垂れ給ふ  公平無私の神心
 漸う悟り今茲に  現はれ来る吾々は
 知らず識らずに大神の  仕組の糸に操られ
 進み来りし者ならむ  誠の神の御使と
 定められたる四人連れ  今は汝が親となり
 兄ともなりて天地の  神の恵をこまやかに
 時雨の森の果てまでも  隈なく広め御恵みの
 雨降り注ぐ楽園と  堅磐常磐に守るべし
 あゝ惟神々々  神の御霊に生れたる
 兎や鰐の一族よ  必ず歎く事勿れ
 吾等四人の神人が  ここに現れ来た上は
 モールバンドは云ふも更  如何なる猛き獣類も
 神の恵の御水火より  生れ出でたる言霊に
 言向け和し敵もなく  争ひもなく永久に
 平和の森となさしめむ  あゝ惟神々々
 神の御水火に生れたる  吾等を始め汝が群
 仮令天地は変るとも  尊き深き御恵みを
 一日も忘れず朝夕に  神の御前にひれ伏して
 其神徳を称へかし  神は吾等と倶にあり
 神は汝らの身を守る  神の恵に開かれし
 天が下なる生物は  仮令如何なる曲者も
 いかでか恐るる事あらむ  心を清め身を浄め
 神のまにまに真心を  尽せよ尽せ諸々よ
 竜国別が改めて  汝等が群に宣り伝ふ
 あゝ惟神々々  御霊幸はひましませよ』
 テーリスタンは面白き歌をうたつて興を添ふ。
『鷹依姫や竜国別の  教の司の御後に
 カーリンスと諸共に  広袤千里の荒野原
 草を分けつつ進み来て  アルの港に安着し
 大海原を船に乗り  渡つて来る折柄に
 俄に烈しき荒風に  浪立ち狂ひ鷹依姫は
 真逆様に海中へ  ザンブとばかり陥りて
 姿見えなくなつて来た  孝心深き竜国別は
 吾身を忘れて海中に  飛込み姿を失ひぬ
 テー、カー二人は驚いて  最早叶はぬ百年目
 殉死なさむと意を決し  一イ二ウ三ツで飛込めば
 後白浪に呑まれつつ  竜宮海を探険と
 思うた事の的外れ  亀の背中に乗せられて
 ゼムの港に漂着し  天祥山に立向ひ
 モールバンドに出会し  吾言霊の神力に
 「オツトドツコイ」こら違うた  鷹依姫の言霊に
 言向け和し荒男  二人の命を救ひつつ
 天祥山の谷を越え  果てしも知らぬ荒野原
 涼しき風に送られて  チンの港に安着し
 船を造りてアマゾンの  河口さして進み来る
 音に聞えしモールバンド  エルバンドの此処彼処
 怪しき頭を擡げつつ  吾等一行の顔を見て
 何が怖いか知らねども  水勢強き河の瀬に
 姿を隠し失せにける  あゝ惟神々々
 神の恵を蒙りて  教司の神力に
 恐れ戦き逃げたるか  何は兎もあれアマゾンの
 河の岸をば攀上り  此森中に来て見れば
 幾千年とも限りなき  年の老いたる兎の王
 数多の眷族引きつれて  吾等一行を慇懃に
 迎へに来たる嬉しさよ  広袤千里の森林の
 その中心に斯の如  聖き霊地のあらむとは
 夢にも悟り得ざりしが  豈計らむや天伝ふ
 空に輝く月の神  形計りの宮居をば
 清けき水を繞らせる  此霊場に鎮祭し
 兎の王の一族が  朝な夕なに真心を
 捧げて祈るゆかしさよ  あゝ惟神々々
 神の宮居と生れたる  人は尚更神の道
 清く守りて天地の  深き恵を感謝しつ
 皇大神の御心に  叶へ奉らであるべきや
 いよいよ茲に三五の  神の司と現はれて
 仮令獣と云ひながら  其源を尋ぬれば
 何れも同じ神の御子  救ひまつらでおくべきか
 兎の群よ鰐の群  必ず心を悩めまじ
 鷹依姫の一行が  現はれ来りし上からは
 如何なる魔神の災も  旭に露の消ゆる如
 払ひ清めて禍の  根を絶ち神の御恵の
 露に霑ふ花園と  開き守らむ惟神
 神の御稜威を嬉しみて  これの聖地を能く守れ
 あゝ惟神々々  御霊幸はひましませよ』
とうたひ終り、社の前に端坐し、神恩を感謝し、且つ一時も早く此森林の災を除き、再び綾の聖地に帰し給へと祈願なしける。惟神霊幸倍坐世。
(大正一一・八・二二 旧六・三〇 松村真澄録)
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