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文献名1霊界物語 第33巻 海洋万里 申の巻
文献名2第2篇 鶴亀躍動よみ(新仮名遣い)かくきやくどう
文献名3第7章 心の色〔922〕よみ(新仮名遣い)こころのいろ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2022-08-10 18:52:22
あらすじ続いて鷹依姫が銀扇を開き、これまでの経緯を読み込んだ祝歌を歌った。竜国別の祝歌は簡単であれ国依別への厚い友情を読み込み、感嘆しない者はなかった。石熊も、これまでの三五教への改心からの経緯を読み込んだ祝歌を歌った。
主な人物 舞台ウヅの館 口述日1922(大正11)年08月26日(旧07月4日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年11月10日 愛善世界社版75頁 八幡書店版第6輯 282頁 修補版 校定版76頁 普及版31頁 初版 ページ備考
OBC rm3307
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本文  鷹依姫は立上り、嬉しげに銀扇を開き、少し曲つた腰を伸ばせる様な心持にて、おとなしく歌ひ始めた。
『常世の国の自在天  斎きまつりしバラモンの
 神の教を諾ひて  此上なきものと思ひつめ
 自凝島に打わたり  アルプス教と銘打つて
 高春山にたてこもり  テ、カ、二人を司とし
 教を伝ふる折柄に  思ひがけなき三五の
 神の司の方々が  言霊戦を開くべく
 登り来ませし其時に  竜国別の吾伜
 巡り会うたる嬉しさよ  国依別の神様は
 竜国別や玉治別の  教司や杢助さま
 お初の姫と諸共に  いと懇ろに三五の
 教を諭し玉ひつつ  錦の宮に伴れ帰り
 朝な夕なに神の前  使はせ玉ひし嬉しさよ
 黒姫様が預りし  黄金の玉ははしなくも
 いつの間にやら紛失し  黒姫さまが驚いて
 ヤツサモツサと修羅もやし  吾等親子を疑ひて
 詰めよせたまふ恐ろしさ  此事忽ち高姫の
 耳に聞えて親と子は  黄金の玉の捜索を
 言ひつけられて是非もなく  高砂島にふみ迷ひ
 いろいろ雑多と憂苦労  嘗めたる御かげに神様の
 誠の道を心より  悟りて親子はテ、カの
 二人と共にアマゾンの  速瀬を渡りて空を蔽ふ
 時雨の森に立向ひ  獣の王となりすまし
 神の御言を宣べ伝ふ  時しもあれや琉球の
 玉の力を身に受けし  言依別の神司
 国依別の神人が  吾等一同を救ひ上げ
 アルゼンチンの都まで  伴ひ玉ひ帰りける。
 吾等親子は勇み立ち  来りて見れば末子姫
 神素盞嗚大神の  此処に現はれましまして
 御稜威を照させ玉ひつつ  大恩受けし国依別の
 神の命に末子姫  千代の契を今日の宵
 結ばせ玉ふと聞きしより  心も勇み気も勇み
 有難涙にくれました  国依別の神様よ
 末子の姫を末永く  いつくしみつつウヅの国
 ウヅの館に永久に  鎮まりゐまして世の人を
 安きに導き玉へかし  あゝ惟神々々
 尊き神の御恵を  感謝しまつり妹と背の
 身も健かに幸かれと  国治立大御神
 豊国姫大御神  其外百の神達の
 御前に祈り奉る  あゝ惟神々々
 御霊幸はひましませよ』
と歌ひ了つて、重き体をゆすり乍ら、元の座に着いた。竜国別は立上り、銀扇を開いて、自ら歌ひ自ら舞ふ。
『高姫さまや黒姫の  鋭き眼に睨まれて
 思はぬ嫌疑をうけ乍ら  親子は悲しき旅の空
 自凝島を後にして  荒波猛る海原を
 命カラガラ渡り来て  高砂島に上陸し
 鏡の池に居を構へ  親子二人が玉捜し
 心の鬼に責められて  夜陰に紛れてアリナ山
 スタスタ登り下りつつ  アルゼンチンの荒野原
 ポプラの蔭にて皇神の  清き尊き御教
 かかぶり茲に親と子は  初めて迷ひの夢もさめ
 曠野を渉り海を越え  艱難辛苦の其果ては
 アマゾン河の森林に  兎の王の神となり
 言依別や国依別の  教司の神人が
 光に照され屏風山  帽子ケ岳に攀登り
 茲に一行十八の  身魂と共にやうやうに
 ウヅの都に来て見れば  思ひがけなき末子姫
 捨子の姫と諸共に  降りゐますぞ有難き
 吾等親子は朝夕に  神の恵を嬉しみて
 仕へまつれる折もあれ  救ひの神とたよりたる
 神素盞嗚大神は  又もや此処に天降りまし
 げに温かき言の葉を  下させ玉ふ尊さよ
 自凝島をあちこちと  手を引き合うて巡りたる
 いとも親しき道の友  国依別の神司
 球の御玉の光もて  ウヅの御国の神柱
 司となりて末子姫  妻に持たせつ永久に
 鎮まり玉ふ妹と背の  今日の御式を親と子が
 心の底より感激し  祝ひ奉るぞ嬉しけれ
 国依別よ若草の  妻の命と末永く
 鴛鴦の衾の夢さめず  身も健かに栄えませ
 あゝ惟神々々  神の恵は目のあたり
 現はれますぞ尊けれ  現はれますぞ尊けれ』
と極めて簡単なる歌なれども、竜国別が国依別に対する友情の籠りあるに、何れも感歎せざる者はなかつた。石熊は立上り、銀扇を開いて、自ら歌ひ自ら舞ふ。
『高照山の山麓に  バラモン教の神館
 太しく広く立て並べ  朝な夕なに大国彦の
 神の命の神霊を  斎きまつりて諸人を
 教へ導きゐたりしが  アルゼンチンのウヅ都
 三五教の勢ひは  旭の豊栄昇る如
 四方に輝きわたりしを  心の中の曲者に
 そそのかされていろいろと  神の大道のさまたげを
 致せしことの恥かしさ  乾の滝にあらはれて
 命危き所をば  末子の姫に助けられ
 巽の池に向ひ立ち  足を痛めていろいろと
 悩む折柄側近く  添ひて仕へしカールさまが
 心配りの神徳に  足の病も癒やされて
 心も勇み身も踊り  ウヅの都に来て見れば
 教の花は日に月に  梅花の如く薫りける
 かかる所へ三五の  錦の宮の大教主
 言依別の出でましに  再び喜悦の花は咲き
 上下睦びて惟神  教を伝ふる折もあれ
 神素盞嗚大神の  いと厳かな神懸
 アマゾン河に向ひたる  鷹依姫や高姫の
 司を救ひて逸早く  珍の都に帰れよと
 宣らせ玉ひし神言に  言依別の大教主
 吾等四人を従へて  帽子ケ岳に向ひまし
 めでたく凱旋なし玉ひ  帰りて見れば素盞嗚神の
 瑞の尊は日月の  御空に輝く御姿
 天降ります尊さよ  斯くも尊き神人の
 集まり玉ふ珍館  国依別や末子姫
 妹背の契を月清き  今宵の空に結びます
 其嬉しさに石熊も  皇大神の底知れぬ
 深き仕組を拝察し  心の限り身の限り
 誠を捧げまつりつつ  天地百の神達に
 誓ひて仕へ奉る  あゝ惟神々々
 神の御霊の幸はひて  心濁れる石熊を
 千代に八千代に永久に  使はせ玉へ国依別の
 神の命や末子姫  珍の御前に願ぎまつる
 あゝ惟神々々  御霊幸はひましませよ』
(大正一一・八・二六 旧七・四 松村真澄録)
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