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文献名1霊界物語 第33巻 海洋万里 申の巻
文献名2第2篇 鶴亀躍動よみ(新仮名遣い)かくきやくどう
文献名3第11章 波静〔926〕よみ(新仮名遣い)なみしずか
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2022-08-19 18:59:45
あらすじ高姫は神素盞嗚尊のお歌に感じ、自ら手を打って踊り舞い、心の底から打ち解けて懺悔の歌を歌うと、席に戻った。国依別は自らの出自を歌に歌いこみ、言依別命の教主に宣伝使に任命されて神業に仕えていた経緯を歌った。そして末子姫との婚礼に際して、高姫をはじめ数多の神司から祝いの歌をもらった喜びを歌い、夫婦の幸を神々に願った。末子姫は国依別の歌に対して言霊歌で応えた。父大神の御心を継ぎ、夫婦の幸の願いを言霊歌に歌いこんだ。そして、国依別とともに父大神の後を追い奥殿に進んだ。ここに結婚祝賀の歌も終わり、各自館に帰って行った。後に捨子姫は、国依別・末子姫夫婦の媒酌で松若彦に嫁ぎ、国依別夫婦に仕えて偉功を立てることになるのであった。
主な人物 舞台ウヅの館 口述日1922(大正11)年08月27日(旧07月5日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年11月10日 愛善世界社版113頁 八幡書店版第6輯 294頁 修補版 校定版117頁 普及版43頁 初版 ページ備考
OBC rm3311
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本文  高姫は再び立つて、尊の御歌に感じ、懺悔的の歌を謡ひ、此度は自ら手を拍つて舞ひ狂ひ、心の底より打解けて見せた。其歌、
『変性男子の腹をかり  生れ出でたる高姫は
 知らず識らずに高ぶりて  八岐大蛇の曲霊に
 何時の間にかは欺かれ  疑心暗鬼の雲蔽ひ
 心の空は烏羽玉の  全く暗となりにけり
 神素盞嗚大神の  清き尊き御心
 少しも悟らずいろいろと  力限りに妨害し
 其神業を遅らせし  深き罪をも咎めずに
 許させ玉ひし瑞御霊  深き仁慈を目のあたり
 拝みまつりて高姫も  心の駒を立直し
 初めて開く胸の暗  あゝ惟神々々
 神の水火より生れたる  人は七転八起てふ
 坂を越ゆべきものなるに  神の大道にさやりたる
 其罪科も悟らずに  いろいろ雑多と身をいらち
 心を曇らせ玉の緒の  生命危き境遇に
 出会ひし事も幾度か  七死八生の関を経て
 漸くここに着きにけり  金剛不壊の如意宝珠
 黄金の玉や紫の  玉を初めて麻邇宝珠
 あらゆる宝を吾の手に  納めて功績を誇らむと
 いらちし事の恥かしさ  それのみならず国依別の
 教司の此度の  慶事を手もなく覆さむと
 思ひ余つて真心の  梶取り外し曲津見の
 醜の虜となり果てて  いろいろ雑多と動きたる
 其行ひの恥かしさ  あゝ惟神々々
 神の心に宣り直し  見直しまして高姫が
 心の罪を赦せかし  言依別の神司
 松若彦を初めとし  鷹依姫や竜国別の
 珍の命や石熊の  教の司の御前に
 謹み敬ひわびまつる  かくも悟りし高姫は
 いよいよ今日より慎みて  我情我慢を放擲し
 尊き神の御柱と  成りて仕へむ人々よ
 心さかしき高姫と  さげすみまさず手を引いて
 神の御為世の為に  功績を立てさせ玉へかし
 あゝ惟神々々  神の御前に願ぎまつる』
と歌ひ終り元の座に着く。
 国依別は立つて歌ひ舞ふ。
『仰げば高し久方の  神の恵をかかぶりて
 松鷹彦の子と生れ  天の岩戸の閉されし
 それの騒ぎに親と子は  風に木の葉の散る如く
 ちりちりパツと散りみだれ  暗にさまよふ幼児の
 吾兄弟も白雲の  遠き国路へさすらひの
 悲しき身とはなりにけり  あゝ惟神々々
 かかる情なき兄弟も  神の恵の幸はひて
 恋しき父に巡り会ひ  兄妹の所在をば
 初めて悟る胸の内  天の岩戸も一時に
 開き初めたる如くなり  三五教の大道に
 救ひ上げられ宗彦は  言依別の教主より
 名さへ尊き宣伝使  国依別と任けられて
 主一無適の信仰を  深く心に刻みつつ
 東や西や北南  遠き近きの隔てなく
 海と陸との分ちなく  神の御為世の為に
 力の限り尽せしが  思ひがけなき今日の空
 月日は清く照りわたり  星の光はキラキラと
 輝きわたる尊さよ  神素盞嗚大神の
 珍の御子と生れませる  末子の姫と今日よりは
 千歳を契る妹と背の  鴛鴦の衾の新枕
 千代も八千代も変りなく  皇大神の御恵と
 三五教の神司  信徒たちは言ふも更
 高姫司の御恵に  今日は嬉しき此宴会
 天津神達国津神  百神達の御守りに
 笑み栄え行く高砂の  島根に青き一つ松
 緑の色もこまやかに  五六七の御代の末子姫
 幾千代までも睦まじく  神の館に止まりて
 教を開き国人を  いと安らけく平けく
 守らせ玉へ惟神  畏み畏み願ぎまつる
 畏み畏み願ぎまつる』
 末子姫は三十一文字を以て、言霊の歌をよみ、国依別の歌に答へ、且つ其慶事を祝した。

末子姫『あら尊といく千代迄もうごきなく
  えにし結びしおしの衾の

 かけまくもきみの天降りしくになれば
  けはしき人のこころだになし

 さしのぼるしののめの空すみ渡り
  せこのかんばせそふる月影

 たらちねのちち大神のつきの魂
  てらさせ玉ふとよの神国

 ながかれとにしきの宮にぬかづきて
  ねがふ心ぞのどかなりけり

 はに安のひこの教のふかくして
  へいわの風はほどほどにふく

 ます鏡みがきすましてむつまじく
  めをとの道をもも年もがな

 やくも立ついづもの神のゆはせたる
  えにしにあればよきもあしきも

 わかくさのゐもせの道のうるはしく
  ゑらぎゑらぎてをくるうまし世』

と四十五音の折込み歌を謡ひ、悠々として国依別と共に、父大神の後を追ひ奥殿に進み入る。これにていよいよ結婚祝賀の歌も済み、一同歓を尽して、各自の館々へ立帰るのであつた。あゝ惟神霊幸倍坐世。
 次に捨子姫は国依別、末子姫夫婦の媒酌に依り、これより一年の後松若彦の妻となり、国依別夫婦の部下に仕へて、偉功を立てたりにける。
(大正一一・八・二七 旧七・五 松村真澄録)
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