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文献名1霊界物語 第36巻 海洋万里 亥の巻
文献名2第4篇 言霊神軍よみ(新仮名遣い)ことたましんぐん
文献名3第24章 三六合〔1012〕よみ(新仮名遣い)みろくごう
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2022-10-15 13:01:07
あらすじ続いて、サガレン王の左守タールチンの妻・キングス姫はこれまでの経緯を述懐する祝歌を歌った。またエームスも顕恩郷をサガレン王と共に出立してから、竜雲に牢獄に捉われていたこと、牢獄を脱出して王と松浦の里に逃げ、そこで天の目一つの神に出会って改心したこと等、これまでのいきさつを祝歌に歌った。サガレン王は天の目一つの神の媒酌によって君子姫をめとって妃となし、シロの島に君臨した。エームスは清子姫をめとり、サガレン王の右守となって仕えた。ケールス姫は天の目一つの神の弟子となり、ついに宣伝使となって天下四方の国々を巡教した。竜雲はシロの島を放逐されたが、インド本土に帰って心を改め、神の大道の宣伝に従事したという。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年09月24日(旧08月4日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年12月30日 愛善世界社版269頁 八幡書店版第6輯 678頁 修補版 校定版281頁 普及版117頁 初版 ページ備考
OBC rm3624
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本文  キングス姫は立上り、銀扇を拡げて歌ひ舞ふ。
『白雲山の山麓に  そそり立ちたる神館
 天地を包みし黒雲も  今や全く晴れわたり
 正義の光は日月の  輝く御代となりにけり
 タールチンの吾夫は  サガレン王に見出され
 左守の神と任けられて  朝な夕なに真心を
 尽して仕へゐたりしが  何処ともなく降り来る
 曲の司の竜雲が  舌の剣に貫かれ
 其身も危くなりければ  バラモン教の大神に
 朝な夕なに真心を  捧げて祈りし時もあれ
 心傲ぶる竜雲が  妾に向つて恐ろしや
 天地許さぬ恋雲の  心汚き其艶書
 吾背の君の目を忍び  いらへをなせと迫り来る
 余りの無道に呆れ果て  天地に神はなきものか
 誠の神のいますなら  此黒雲を逸早く
 晴らさせ玉へと祈る折  吾背の君は側近く
 進ませ玉ひて竜雲が  艶書を見せよと恥かしや
 迫りますこそ是非なけれ  顔赤らめて竜雲が
 心乱れし艶書を  吾背の君に相渡し
 夫婦和合の謀計  茲に返書を認めて
 恋に迷ひし竜雲を  夏風涼しき藤の森
 大木の下に誘ひつ  企みも深き陥穽
 道の真中に相穿ち  今や遅しと待つ内に
 神ならぬ身の竜雲は  かかる企みのある事を
 夢にも知らず夜に紛れ  館を一人立出でて
 恋しき女の只一人  空を眺めてわれ待つと
 思ひ詰めたる愚さよ  竜雲忽ち坂路に
 吾背の君の穿ちたる  無残や穴におち込めば
 木蔭に潜みしタールチン  君の仇をば滅すは
 今此時と勇み立ち  かねて用意の鍬をもち
 苦しみ悶ゆる竜雲の  頭の上よりバラバラと
 岩石交りの土塊を  蔽ひかぶせて何気なく
 吾家をさして帰りけり  悪運尽きざる竜雲は
 思ひ掛なくエームスの  神の司に助けられ
 命カラガラ城内に  慄ひ慄ひて立帰り
 あくるを待つてエームスを  吾側近く呼び出し
 汝はわれの危難をば  救ひし功績はよみすれど
 タールチンやテーリスと  心を協せて吾身をば
 ベツトせむとの企みなり  かくなる上は一時も
 容赦はならぬと言ひ放ち  情容赦も荒縄に
 手足を縛りて牢獄に  投込みけるぞ無残なれ
 あゝ惟神々々  神の御霊の幸はひて
 吾等夫婦は牢獄に  捕へられたる身乍らも
 少しの苦痛も感じなく  神の賜ひし吾魂は
 天地を広く逍遥し  東雲近く旭かげ
 昇らせ玉ひて六合を  照らさむ時を待つ内に
 アナン、ユーズの神司  義兵を起して城内に
 鬨を作つて攻め来る  其勢ぞ勇ましき
 吾等夫婦は忠勇の  神の司に助けられ
 サガレン王の隠れます  小糸の里の岩窟に
 暫しかくれて竜雲を  誅伐せむと謀計
 めぐらす折しも三五の  神の司の宣伝使
 北光神の現れまして  神の誠の御心を
 完美に委曲に説き諭し  心にかかりし村雲を
 洗ひ玉ひし嬉しさよ  サガレン王を始めとし
 君子の姫や清子姫  吾背の君やエームスや
 テーリス、ウインチ、ゼム、エール  百の司と諸共に
 言霊軍を編成し  風に旗をば翻し
 旗鼓堂々と山路を  単縦陣をはり乍ら
 攻めよせ来りし勇ましさ  又もや北光彦神
 ここに現はれましまして  善悪正邪の道を説き
 敵と味方の隔てなく  心の空の村雲を
 伊吹払ひて救ひまし  神人和楽の瑞祥を
 八尋の殿に集まりて  祝ぎまつるぞ嬉しけれ
 あゝ惟神々々  御霊幸はひましませよ
 朝日は照るとも曇るとも  月は盈つとも虧くるとも
 仮令命はすつるとも  神の御為国の為
 心尽しの大丈夫が  神と君とに捧げたる
 其真心は永久に  千引の岩のいや固く
 千代も八千代も動かざれ  神は吾等を守ります
 吾等は神の子神の宮  神に等しき行ひを
 現はしまつり世の人を  神の大道に導くは
 神の司と任けられし  吾等の尊き務めなり
 国治立大神や  塩長彦大御神
 大国彦の御前に  真心捧げて願ぎまつる
 あゝ惟神々々  御霊幸はひましませよ』
 エームスは立上り祝歌を謡ふ。
『常世の国の自在天  大国彦を祀りたる
 バラモン教の神館  顕恩城にあれませし
 大国別の貴の御子  国別彦の吾君は
 心汚き曲神に  虐げられて聖地をば
 後に見すててはるばると  百の悩みに堪へながら
 大海原を乗越えて  波に浮べるシロの島
 珍の御国に着き玉ひ  バラモン教の大道を
 心をつくして遠近に  開かせ玉ふ有難さ
 セイロン島の国人は  君の御徳を慕ひつつ
 遠き近きの隔てなく  集まり来りて大神の
 恵に浴し吾君の  其仁徳に感激し
 遂には君を王となし  大峡小峡の木を伐りて
 珍の館を建設し  サガレン王と奉称し
 主師親三徳兼備せる  神の司よ大君と
 上下一般喜びて  仕へまつれる時もあれ
 醜の魔風のふきすさび  隙行く駒の恐ろしく
 城内深く侵入し  ケールス姫を手に入れて
 ウラルの教を隈もなく  此国内に拡めむと
 企みし曲津の竜雲が  天運ここに相尽きて
 今は全く旧悪を  吾大君の御前に
 つつまずかくさず言上し  救ひを求むる世となりぬ
 思へば思へば過ぎし夜半  月見をせむと藤の森
 峰に上りて吹き来る  夜風に汗を拭ひつつ
 月の光をほめながら  坂道下る折柄に
 辷り落ちたる陥穽  訝しさよと窺へば
 思ひもかけぬ人の声  こは何者の悪業か
 おちたる人は何人と  供を家路に走らせて
 鋤や鍬をば数多く  使ひて漸く救ひ上げ
 月にすかして眺むれば  豈計らむや朝夕に
 君に仇する曲津神  心汚き竜雲と
 悟りし時の残念さ  斯うなる上は是非もなし
 天地の神の御心に  任さむものと断念し
 家路に帰り一夜さを  明かす間もなく竜雲が
 捕手の奴に捕へられ  案に相違の牢獄に
 投込まれたる無念さよ  あゝさり乍らさり乍ら
 神は至愛にましませば  いかでか悪魔の竜雲を
 見のがし玉ふ事やある  あゝ待て暫し待て暫し
 心を清め身を清め  尊き神の御救ひに
 これの牢獄をぬけ出し  サガレン王の御為に
 八岐大蛇の宿りたる  醜神たちを悉く
 神の伊吹に吹き払ひ  清明無垢の聖場と
 立直さむは目のあたり  あゝ惟神々々
 大国彦の御神よ  われらが尽す誠忠を
 憐み玉へと祈る折  アナン、セールやウインチや
 ゼムの司が時を得て  義勇の軍を編成し
 進み来りて吾々を  救ひ玉ひし嬉しさよ
 勇気はここに百倍し  勢込んで竜雲が
 居室をさして進み行く  あはれやユーズを始めとし
 アナン、セールやシルレング  誠の司は室内の
 俄作りの陥穽に  おち入り玉へば諸人は
 曲の巣くへる此館  深入りするは虞あり
 一先づここを引返し  再び軍備をととのへて
 彼竜雲が輩を  剣の威徳に斬りはふり
 殲滅せむといひ乍ら  軍を返すもどかしさ
 あゝ惟神々々  神の此世にましまさば
 悪を退け善神を  何故助け玉はざる
 などと愚痴をばこぼしつつ  思ひ思ひに一同は
 一先づ姿をかくしける  サガレン王はテーリスや
 エームス二人に助けられ  河森川の坂道を
 下りて時を松浦の  小糸の里に至りまし
 正義の勇士を駆り集め  再び竜雲誅伐の
 準備をすすませ玉ふ折  北光彦の神司
 鳩の如くに降りまし  続いていでます君子姫
 清子の姫の宣伝使  吾大君と諸共に
 心を協せ御力を  一つになして宣伝歌
 歌ひて進む勇ましさ  神の恵の幸はひて
 今日の喜び松の世の  堅磐常磐の礎を
 築き玉ひて永久に  白雲山の雲もはれ
 神地の都の庭固く  千引の岩の其上に
 千代の住処を固めつつ  神を敬ひ民を撫で
 治め玉はむ今日の日は  五六七の御代の開け口
 一度に開く木の花の  咲耶の姫の御姿
 蓮の花の一時に  匂ひ出でたる目出度さよ
 あゝ惟神々々  御霊幸はひましませよ』
 此の外数多の神司の祝歌は沢山あれども、紙面の都合に依りて省略したり。
 因にサガレン王は天の目一つの神の媒酌に依り、君子姫を娶つて妃となし、シロの島に永久に君臨する事となりぬ。又エームスは目一つの神の媒酌にて清子姫を娶り、サガレン王が側近く右守神となつて、顕幽一致の神政に奉仕し、ケールス姫は悔い改め、天の目一つの神の弟子となり、宣伝使を許されて天の下四方の国々を巡教し、竜雲は此島を放逐され、本国印度に帰り、心を改めて大道の宣伝に従事せしといふ。惟神霊幸倍坐世。
(大正一一・九・二四 旧八・四 松村真澄録)
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