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文献名1霊界物語 第40巻 舎身活躍 卯の巻
文献名2第2篇 寒梅照国よみ(新仮名遣い)かんばいしょうこく
文献名3第8章 使者〔1092〕よみ(新仮名遣い)ししゃ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2022-11-29 09:59:35
あらすじケーリスとタークスの二人は、述懐の歌を歌いながら清春山を登っていく。照国別に託された手紙を岩窟にいるバラモン教徒たちに渡すためにやってきたのであった。ようやく岩窟の前にたどり着いた二人は、耳を澄ますと奥から騒々しい声が聞こえてくる。二人は腕を組み頭を傾けて中の様子を怪しんでいる。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年11月02日(旧09月14日) 口述場所 筆録者北村隆光 校正日 校正場所 初版発行日1924(大正13)年5月25日 愛善世界社版93頁 八幡書店版第7輯 453頁 修補版 校定版97頁 普及版45頁 初版 ページ備考
OBC rm4008
本文のヒット件数全 1 件/ウラル教=1
本文の文字数3195
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本文  ケーリス、タークス両人は  照国別の命令を
 喜び勇み守りつつ  栗毛の駒に跨りて
 クルスの森を駆け出し  一目散に大野原
 吹き来る風に頭髪を  梳りつつ驀地
 谷を飛び越え山渉り  秋野にすだく虫の声
 いと悲しげに聞ゆなる  荒野ケ原を辿りつつ
 勢ひ込んで村肝の  心も勇み魂も
 清春山の岩窟に  進み行くこそ健気なれ
 清春山の麓にて  駒を乗りすて両人は
 崎嶇たる坂を登りつつ  三五教の宣伝歌
 歌ひ歌ひて進み行く。
 ケーリス、タークス両人は清春山の山麓に駒をつなぎ、烈しき山颪に当りながらエイヤ エイヤと一歩々々力をこめて登るのであつた。ケーリスは道々歌ふ。
『神が表に現はれて  善神邪神を立分ける
 人は神の子神の宮  とはいひながら人の身の
 いかでか神を審きえむ  三五教の神司
 神素盞嗚大神は  仁慈無限の御聖徳
 五六七の神と現れましぬ  バラモン教を統べ給ふ
 大黒主の神司  尊き神と聞ゆれど
 其源をたづぬれば  常世の国に生れませる
 常世神王自在天  大国彦の御裔なる
 大国別の神司  開き給ひし御教
 此正統は貴の御子  国別彦が現はれて
 バラモン教を守りまし  統べさせ給ふ道なるに
 鬼雲彦が現はれて  国別彦を放逐し
 自ら教主となりすまし  大黒主と名を変へて
 月の都に威勢よく  現はれ来りし曲津神
 善と悪とは明かに  これにて思ひ知られけり
 ウラルの教を奉じたる  ウラルの彦も源を
 詳しくたづね調ぶれば  此世を開き給ひたる
 塩長彦の神柱  盤古神王の正系を
 疎外しながら傲然と  八王大神の御裔なる
 ウラルの彦やウラル姫  その正系と詐りて
 枉の教を遠近に  拓いて此世を乱し行く
 其やり方の物凄さ  あゝ惟神々々
 御霊幸はひましまして  三五教やウラル教
 バラモン教の障壁を  一時も早く撤回し
 天地を造り固めたる  国治立大神の
 一つの教に服ひて  神の御為め世の為めに
 世界揃うて一日も  早く誠を尽すべく
 守らせ玉へ三五の  尊き神の御前に
 ケーリス、タークス両人が  慎み敬ひ願ぎまつる
 朝日は照るとも曇るとも  月は盈つとも虧くるとも
 仮令大地は沈むとも  誠一つの三五の
 教を守る事ならば  如何なる事か成らざらむ
 如何なる枉も恐れむや  神は吾等と倶にあり
 人は神の子、神の宮  これの尊き御諭は
 三五教の御教  バラモン教に比ぶれば
 天地霄壌の違ひあり  月日は空に明かに
 輝き渡り吾々が  頭を照らし給ひつつ
 心にかかる村雲を  神の息吹に払ひ除け
 清く照らさせ給ひけり  此世を造りし神直日
 心も広き大直日  只何事も人の世は
 直日に見直せ聞き直せ  身の過ちは宣り直せ
 かく明けき御教を  守り給へる神司
 照国別は吾々の  百の罪をば赦しまし
 生命を助け労りて  まだホヤホヤの信徒をば
 少しも疑ひ給はずに  かくも尊き御使を
 任さし給ひし有難さ  心は海の如くなり
 魂は空の如くなり  あゝ惟神々々
 神の守りの深くして  今まで迷ひしバラモンの
 胸は全く覚め来り  至仁至愛の大神の
 教に仕ふる嬉しさよ  あゝ惟神々々
 御霊幸はひましませよ』
と歌ひながら清春山の峻坂を登りつつあつた。最早山の三合目迄登りついた。これより坂は益々険しく道悪しく容易に登る事は出来ない難路である。タークスは一歩々々指先に力を入れながら、息を喘ませ登りつつ拍子をとつて歌ひ出した。
『ウントコドツコイ、ハアハアハア  フウフウフウフウ息苦し
 断崕絶壁きつい道  こんな処で倒けたなら
 体は忽ち千仭の  谷間にドツコイ転落し
 頭はめしやげ腕は折れ  手足も五体もグタグタに
 なつて猛獣のウントコシヨ  うまい餌食になるだらう
 ウントコドツコイ、ハアハアハア  コリヤ コリヤ ケーリス気をつけよ
 これから先が難関だ  照国別の御命令
 首尾よく御用をウントコシヨ  済まして目出度く復り言
 申し上げねば命をば  助けて貰うたウントコシヨ
 御恩報じが出来まいぞ  又もや烈しい風が吹く
 そこらの樹木をしつかりと  掴まへながら指先に
 力をこめて登らうか  こんな烈しいドツコイシヨ
 凩風に吹かれては  俺の体は散りさうだ
 ポーロやシヤムの連中は  嘸今頃はドツコイシヨ
 目玉の光つたウントコシヨ  大足別の司等が
 カルマタ国へ出陣し  主人の留守の間鍋焚き
 奥の一間に胡坐かき  ウントコドツコイ、ドツコイシヨ
 味よい酒を取り出して  鱈腹飲んで管を巻き
 ウントコドツコイ、ヘベレケに  なつて頭を右左
 張子の虎のウントコシヨ  様にプリプリふりながら
 駄法螺を吹いて居るだらう  照国別の御手紙に
 如何なる事がドツコイシヨ  書いてあるかは知らねども
 ポーロの奴はドツコイシヨ  定めて驚く事だらう
 ウントコドツコイ其顔が  今目のあたり見るやうに
 思ひなされて仕様がない  雨か霰か又風か
 地震雷火の雨か  何れはドツコイ悶錯が
 起つて来るに違ひない  其時ケーリス、ドツコイシヨ
 シツカリ致して曲神に  ちよろまかされてはならないぞ
 一旦誠の御教を  悟つた上はウントコシヨ
 ハアハアハアハア後返り  してはならない神の道
 登り難きは坂道だ  誠の道を進むのは
 此坂道をのぼるやうな  ウントコドツコイものだらう
 チツとの油断があつたなら  ガラガラガラガラ後戻り
 鋭く尖つたガラ石の  車に乗つて谷底へ
 落ちてはならぬドツコイシヨ  神が表に現はれて
 善悪邪正を立分ける  其功績はドツコイシヨ
 天地に広く鳴り渡る  雷の如ドツコイシヨ
 眠れる人の目を覚まし  心の枉を追ひやりて
 水晶玉の神の宮  救はせ給ふ有難さ
 あゝ惟神々々  ドツコイ ドツコイ御霊
 幸はひ給ひて吾々が  堅き心を弥固に
 練らせ給へよ三五の  神の司の太柱
 神素盞嗚大神の  御前に願ひ奉る
 朝日は照るとも曇るとも  月は盈つとも虧くるとも
 ウントコドツコイ山は裂け  海はあせなむ世はありとも
 一旦悟つた三五の  神の教は忘れなよ
 あゝ惟神々々  ケーリスしつかり肝玉を
 据ゑてかかれよ今暫し  登つて行けば岩窟だ
 ポーロやシヤムの顔を見て  もとの如くに撥返り
 バラモン教に堕落して  神の怒りに触れざらめ
 俺はお前の親友だ  お前を思ふ心から
 くどい事とは知りながら  一寸此処にて気をつける
 ウントコドツコイ、ドツコイシヨ  アイタタタツタ、アイタツタ
 あんまり喋つて足許に  眼を配るを忘れたか
 尖つた石のウントコシヨ  坂の車に乗せられて
 したたか打つた膝頭  赤い血潮がドツコイシヨ
 タラタラタラと流れ出す  此血の色を眺むれば
 余程俺の魂は  清められたに違ひない
 鮮血淋漓と迸り  東の空に茜さす
 日の大神の如くなり  誠の道に服ひて
 朝な夕なに肉体を  活動させて居るならば
 筋肉次第に活動し  血液流通よくなつて
 ウントコドツコイ、ドツコイシヨ  鬱血するよな憂ひない
 体をヂツと遊ばせて  体主霊従の事ばかり
 考へ暮す枉神の  血潮の色は真黒気
 ヤツトコドツコイ小人は  閑居しながらウントコシヨ
 不善を為すと聞くからは  人と生れし此上は
 月日の如く朝夕に  タイムを惜んで活動し
 ウントコドツコイ光陰を  空しく費やすウントコシヨ
 不道理至極の事をせず  朝から晩まで道のため
 誠のために働けば  こんな美しい血が循る
 あゝ惟神々々  三五教の神様の
 貴の御前に真心を  捧げて感謝し奉る』
 漸くにしてポーロ、シヤム等が守つて居る岩窟の前に両人は辿りついた。岩窟の口に二人はソツと佇み、中の様子を密に窺へば、奥には何となく騒々しい阿鼻叫喚の声が聞えて居る。ケーリス、ターリス両人は腕を組み頭を傾けながら、
『はてな』
(大正一一・一一・二 旧九・一四 北村隆光録)
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