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文献名1霊界物語 第40巻 舎身活躍 卯の巻
文献名2第4篇 関風沼月よみ(新仮名遣い)かんぷうしょうげつ
文献名3第17章 天幽窟〔1101〕よみ(新仮名遣い)てんゆうくつ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2022-12-04 12:04:31
あらすじテームス峠を下った一行はライオン川の川辺に着いた。春公は、川をしばらく下ったところに人に知られていない浅瀬があるのでそこを渡ろうと提案した。浅瀬に向かう途中、一頭の馬を見つけ、春公は宣伝使一行にならって馬に乗ることにした。川を渡ると、春公は兄の岩彦がヤッコスという名でバラモン教に潜入していたころに聞いた評判話を始めた。ヤッコスというバラモン教の新入りが、ライオン川で溺れていた唐獅子の子を助け、それ以来ヤッコスが危難に陥るたびに獅子が現れて助けるという。春公は、テームス峠を獅子に乗った文殊菩薩が走り抜けたという噂も語り、自分の兄の岩彦は文殊菩薩のようだと感嘆した。一行が玉山峠の頂上近くにさしかかると、狼の群れが現れ、その中の大きな一頭が春公の裾を加えて引き留めた。照国別は、狼は義獣だから何か変事を知らせてくれるのだろうと、着いていくことにした。狼は一行を谷川に案内した。そこには十人ばかりの人間が人事不省になって横たわっていた。照国別は従者たちに介抱を命じると、天津祝詞を奏上して魂呼びを始めた。カル、レーブを始めバラモン教徒たちは息を吹き返し、宣伝使たちに感謝した。そして照国別の一行に加わって大原野を行くことになった。行き当たった沼(葵の沼)で一夜を明かすことになる。一行が眠りに就くと、スガル、チルという二人の男は宣伝使一行とレーブとカルを縄で縛ってしまった。バラモン教の鬼春別将軍に差し出し、手柄を立てようという魂胆でひそひそと相談を始めた。しかし照国別はレーブとカル以外は心から三五教に改心したわけではなかったことを見抜いており、先手を打っていたレーブが縄を引っ張ると、逆にバラモン教の八人が縛られてしまった。照国別がレーブに命じて八人の縄を解くと、八人は沼に転がり落ちながら一生懸命に逃げ出してしまった。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年11月04日(旧09月16日) 口述場所 筆録者北村隆光 校正日 校正場所 初版発行日1924(大正13)年5月25日 愛善世界社版223頁 八幡書店版第7輯 499頁 修補版 校定版231頁 普及版102頁 初版 ページ備考
OBC rm4017
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本文  一行四人は漸くにしてテームス峠を下り、ライオン川の川辺に着いた。
春公『大分に足も疲れました。この儘川中を渡ると層一層足が疲れるものです。貴方等は馬があるから差支ないと云ふやうなものの、矢張馬だつて疲れてゐませう。私が最前歌つた通り、少し廻り道になりますが、これから十四五丁下へ下ると川幅の広い瀬の緩い浅瀬が厶います。それはバラモン教の連中でもあまり知らない秘密場所です。如何でせう、それから渡れば大変に無難ですが』
照国『さうだのう、安全な渡り場があるのに危険を冒して急流を渡る必要もあるまい。それなら少し迂回でも下流を渡りませう』
 かく話す処へ、バラモン教の神司が乗り棄てた一匹の馬、道端の草を目を塞いでむしりながら、ノソリノソリとやつて来る。
春公『ヤア何と神様と云ふお方は親切なものだなア。三人は駒、自分は親譲りの膝栗毛でてくつてお供をして来たが、折よく一匹の駒が落ちてゐる。これで愈四馬に跨がると云ふものだ。宣伝使様、乗つても宜しいか』
照国『落ちて居る馬だから別に盗んだものにもなるまい。もし落し主が分つたら其時返してやればよいから遠慮なしに乗つたがよからう』
 此言葉に春公は勇み立ち、馬の側に近づき首筋を撫でながら、
『オイ馬公、御苦労だが頼むよ。今日から俺がお前の仮の主人だ』
と云ひながらヒラリと飛び乗つた。比較的おとなしき馬で稀代の尤物である。これはバラモン教の釘彦が乗つて居た名馬であつた。いかなる激流も大も少しも屈せず渡り行くと云ふ奴である。ここに四人は轡を並べシヤンコ シヤンコと足並揃へて下流の浅瀬に到着した。水の深さは四五寸から一尺迄位な浅瀬である。其代りに川幅は外の場所に比べて三倍ばかりも展開して居る。四人は悠々として四方山の話に耽りながら四馬の首を一緒に並べて渡り行く。
春公『宣伝使様、バラモン教の清春山の岩窟に仕へて居たヤツコスと云ふ男が私の兄の岩彦だと聞きましたが、此川を渡るについて此ヤツコスに関し面白い話が厶いますから話して見ませうか』
照国『何卒話して下さい。随分珍談が……あの男の事だからあるだらうなア』
『私もヤツコスが兄ぢやと聞いて此川が一入床しうなつて来ました。此川にライオン川と名のついたのは此川上に天幽窟と云ふ樹木の茂つた人間の寄りつかれない大秘密境があつて、そこにはライオンが幾百千とも限りなく棲居を致して居ります。それでその天幽窟を一名ライオン窟とも称へ、従つて此川をライオン川と名付けられたさうです。昨年の春の頃、ヤツコスと云ふ男が此川を渡る時、川上に居つた唐獅子の子が二匹川へ遊びに来て、誤つて激流に落ち入りブカブカと流れて来ました。そこをヤツコスが通りかかり、溺れ死なむとする獅子の子を二匹ながら取掴まへて川堤へ救ひあげ、色々と介抱して水を吐かせ、背中に負うて天幽窟まで大胆至極に踏み込み、獅子の巣窟へ送り届けてやつたと云ふ話で厶います。それから其ヤツコスには獅子が守護をしてヤツコスの身に危難の迫つた時は、何処ともなしにライオンが沢山現はれて来て、危急を救ふと云ふ専ら評判……いや事実ださうで厶います。それを聞きこんで、清春山の大足別がこんな男を抱へて置いたら、まさかの時に大丈夫だと思ひ、自分の家来にしたと云ふ事ですが、其ヤツコスが果して兄の岩彦ならば本当に嬉しい事で厶います。昨日も文珠師利菩薩が獅子に乗つてテームス峠の関所を越えたと云ふ事を聞きましたが、丁度私の兄は文珠菩薩の様な男で厶いますなア』
『何と珍らしい話を聞いた。ライオン川でライオンの話を聞くとは之も何かの神界の摂理だらう』
 斯く話しつつ漸くにして難なく広き川を向ふ岸に渡り、再び道を十四五丁ばかり北にとり、玉山峠の麓にさしかかり、ハイハイハイと秋風に吹かれながら頂上さして登り行く。
 一行四人は、玉山峠の頂上から馬を飛び下り、各自馬の口をとりながらハアハア ハイハイと注意を駒に促しつつ七八分ばかり下つて来た。俄に一匹のかなり大きな狼現はれ来り、先頭に立てる春公の裾を銜へて無理やりに引つぱらうとする其挙動の怪しさ。
春公『こん畜生、人間様の裾を喰ひやがつて貴様は狼ぢやないか。こりや畜生、俺を喰はうと思つても貴様の手には合はないぞ。此方さまは勿体なくも此世をお造り遊ばした大自在天……オツトドツコイ国治立大神様のお道を開く三五教の金線の宣伝使照国別様のお供に仕ふる春公別さまだぞ。人間違ひを致すな。人間が喰ひたければテームス峠の頂上に酒に喰ひ酔うて倒れて居る半死半生の関守がある。彼奴をガブリとやつて鱈腹、腹を膨らすが宜からう。シーツどけどけ』
と右の手を打ちふつて追ひ除けようとすれども、狼は別に怒つた気色もなく、尾を犬の様に左右に打ちふりながら裾を喞へ引張つて放さぬ。
春公『こりやこりや、俺は急ぐ旅だ。往来の妨げを致すと、交番へ往来妨害罪で訴へてやるぞ。何だ飼犬の様に尾をふりやがつて、ハハア此奴ア山犬だなア。もとは人間の家に飼はれて居やがつたのが、主人の没落の為め貴様も一緒に流浪して到頭山に逃げ込み、山犬となり、デモ狼に進化したのだなア。人は境遇によつて人相迄変ると云ふ事だが矢張畜生でも其道理に洩れぬと見えるわい。こりや狼犬畜生、放さぬかい、十七八のナイスに引張られるのならチツとは気分が宜いが、貴様等に裾を引張られると、あまり宜い心持がせぬわい。エー畜生、合点の悪い奴だな。貴様狼犬ならチツとは獣の中でも王の部分だから人間さまの言霊位は分る筈だ。グヅグヅ致すと馬に踏み殺さしてやるぞ』
 狼は尾を頻りにふり裾を喞へ道の傍の木の茂みへ無理に引き込まうとする。
春公『もし宣伝使様、此畜生、洒落た奴で、柄にも似合はぬ四足の分際として吾々に揶揄ひやがるのです。一層の事蹶り殺してやつたら如何でせうか』
照国『狼と云ふ奴は義獣だから、そんな乱暴な事をしてはならない。何か吾々に変事を知らして呉れるのだらう。先づ狼の引張つて行く方へついて行つて見たら如何だ。千匹狼が通るので吾々一同を助けてやらうと思つて隠家へ引き行かうとするのかも知れぬぞ』
『さうだと云つて狼に引張られて行くのはあまり気分の宜いものぢやありませぬわ』
『おい狼、お前の行く処へついて行くから春公の裾を放してやつて呉れ』
 此声に狼は喞へた裾をパツと放し、照国別の前にスタスタとやつて来て、一寸頭を下げ挨拶をしながらガサリガサリと谷川目がけて下つて行く。照国別一行は狼の後について、水のチヨロチヨロ流れて居る谷川へ下つた。見れば其処に十人ばかりの人間が、顔を擦り剥き肩を外して人事不省になつて横はつてゐる。
『ヤア、沢山の怪我人だ。大方バラモン教の連中と黄金姫様との一隊とが衝突の結果であらう。さア照、梅、春の三人、一人々々谷水を手に掬つて口に含ませ、面部に吹きかけてやつてくれ。私はここで天津祝詞を奏上し魂呼びをするから』
『ハイ』
と答へて三人は各自に種々と介抱に力を尽した。漸くにして一人も残らず蘇生した。肩の外れた男がある、此奴は気のつかぬ間に元へ骨を直しやり、さうして鎮魂を施した。漸くにして息吹き返したのは黄金姫、清照姫をここ迄送つて来たレーブであつた。も一人の顔に大変な擦傷を負うてゐた男は、バラモン教の軍隊の先頭に立つて居たカルであつた。此二人を始め一同は救命の恩を謝し、三五教の大神の慈徳を感謝しながら宣伝使の後に従ひ玉山峠を下り、魔神の猛び狂ふ大原野を前後を警戒しながら守り行く事となつた。
 照国別外四人は馬に乗りレーブ、カルを始め八人は前後を守りつつ荒野ケ原を進み行く。前方にピタリと行き当つた浅き広き沼がある。漸くにして日は暮れかかつた。照国別は一同に向つて此処に一夜を明かすことを命令した。照国別の先導にて天津祝詞を奏上し神言を唱へ各自疲れはてて熟睡して了つた。望の夜の月は玉山峠の頂きから皎々と輝きつつ昇り始めた。一同の姿は手に取る如くハツキリして来た。スガル、チルと云ふ男は熟睡を装ひつつ一同の寝息を考へてゐた。夜の正子の刻、月は頭上を照らす刻限、スガル、チルの両人はソツと起き上り、懐中から捕縄を出し、一々数珠つなぎに照国別、照公、梅公、春公、レーブ、カルの六人を縛つて了つた。さうして外の六人をソツと揺り起してる。熟睡の夢を破られたキルと云ふ男『ウンウンウン』と云ひながら刎ね起き、
『ダヽヽヽ誰だい、人が小気味良う寝て居るのに鼻をつまんだり、こそばしやがつて宜い加減に寝ぬかい。困つた奴だなア』
 チルは小さい声で耳の端に口を寄せ、
『おい、キル公、大きな声で云ふな。今三五教の宣伝使や裏返り者をフン縛つた処だから、貴様等之から目を覚まして彼奴等の頭をかち割つてしまふか、但は鬼春別様のお馬の側へ引連れて行つて手柄をするのだから』
 キルはド拍子の抜けた銅羅声で、
『お前はチルぢやないか。折角命を助けてくれた宣伝使を縛ると云ふ事が何処にあるかい。こんな事をすると罰があたるぞ』
チル『エー困つた奴ぢやな。気の利かぬにも程がある。あんな奴を助けて堪るものかい』
キル『俺ア、貴様が何と云つてもあの宣伝使に恩があるのだ。恩を仇で返さうとは人間のなすべき事でないぞ。チツと誠の心となつて考へて見い』
 スガルは又次の男を小声で、
『オイオイ』
と云ひながら、鼻をつまんだり腋の下をこそばかして目を醒まさうとしてゐる。
セル『だゝゝゝ誰ぢやい、セルさまの鼻をつまみやがつたり腋の下をくすぐる奴は。こら寝る時はトツトと寝て働く時には精出して働くのだぞ。安眠の妨害をさらすと俺や了簡せぬから、さう思へ』
 スガルは小声で耳に口を寄せ、
『おいセル、大きな声で云ふな。宣伝使が目を覚ましちや大変だ。何奴も此奴も皆俺が引括つておいたのだから、之から皆寄つて目を覚まして彼奴を叩き伏せるか、但は将軍様の前へ引張つて行くつもりだ。さうすれば貴様達の手柄になるのだから』
 セルは寝ぶた目を擦りながら、
『何、俺を何か、将軍様の前へ引張つて行くと云ふのか。そりや怪しからぬ。俺ヤ何時そんな悪い事をしたかい。勝負は時の運だ。俺が負けて九死一生の場合に陥つたと云つて、それが罪になると云つては戦に行く事も出来ぬぢやないか。そりや一寸無理だよ。(大きい声で)おい皆の奴、起きてくれ、スガルの奴、俺達を片つ端から引張つて将軍様の前へつれて行くと吐しよるわいのう』
照国『アツハヽヽヽ』
レーブ『ウツフヽヽヽ』
照国『六蹈三略の兵法も味方の中から破れるか、面白いものだなア。グウグウグウ』
と又鼾をかく。
レーブ『こりやスガル、チルの両人、俺が狸寝をして居れば懐から捕縄を出しやがつて、俺等六人を縛りつけやがらうとしやがつたな。ヘン馬鹿にするない。此レーブさまは神変不思議の神術を以て、縛られた様な顔をして貴様の捕縄をグツと握り、貴様等八人を知らぬ間に括つておいてやつた。俺が一つ此の縄を引張るが最後、貴様等八人の首は一遍に締つて息がとまるやうにしてあるのだ』
と云ひながらグイグイとしやくつてみた。不思議や八人の首は徳利結びになり忽ち息がつまり、ウンウンウンと目を剥き手足をジタバタさせ苦しみ悶え出した。
レーブ『アハヽヽヽ面白い面白い、もしもし宣伝使様、梅さま、照さま、カルさま、起きた起きた。これから一つ猿廻しの芸当だ』
照国『アハヽヽヽうまくやつたなア』
『貴方の御内命通り、内々で私の得意の捕縄で何奴も此奴も縛りあげてやりました。一つ綱を引きませうか』
『一人づつ綱を解いてやつたが宜からう』
『さう早く解いてやると根つから興味が薄いぢや厶いませぬか。照さま、梅さま、春さま、カルさまにも一つ面白い処をお目にかけて其上でも滅多に遅くはありますまいぜ』
『グヅグヅして居ると息が絶れて了ふぢやないか』
『何構ひますものか。此奴ア今私等と一緒に冥土の旅をして来た奴です。も一遍一途の川を渡らしてやるも宜しからうぜ』
 八人はウンウンと呻き出した。
照国『おい、照、梅、春、カルの四人、早く綱をゆるめてやれ』
 此命令に四人は慌しく徳利結びをチクリチクリと弛めてやつた。急に解くと又もや息が絶えるからである。八人はムツクと起き上り、蛙つく這ひとなつて震へて居る。
『おい、スガル、チルの両人、貴様は命の御恩人に対し仇を以て酬いむとした犬畜生だ。サア外の奴六人は兎も角も、貴様等両人は俺が一つ活を入れてやる。貴様の魂は死んで居る。否腐つて居る。烙鉄でもあててやらねば到底元の正念にはなるまい』
 スガル、チルは、
『ハイハイ』
と云ひながらヂリヂリと一歩々々後へ寄り、隙を見すまし沼を目がけて一生懸命バサバサバサと飛び込み逃げ出した。セル、キル外四人の奴も二人の後について沼の中を一生懸命に、バサバサバサバサと沼に映つた満月を粉砕しながら一生懸命に逃げて行く。
レーブ『アハヽヽヽ到頭蛙突這ひになつて往生しやがつたな。まるつきり蛙の様な奴だ。蛙の行列向ふ見ずとは此事だ。到頭水で助かりやがつたなア』
 無心の月は皎々と照り輝き、此活劇を密かに見下してゐる。
(大正一一・一一・四 旧九・一六 北村隆光録)
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