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文献名1霊界物語 第46巻 舎身活躍 酉の巻
文献名2第4篇 謎の黄板よみ(新仮名遣い)なぞのおうばん
文献名3第22章 五三嵐〔1232〕よみ(新仮名遣い)いそあらし
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2023-03-22 19:22:23
あらすじ五三公は宣伝歌にて、自分は天教山の日の出神や木花咲耶姫の命を奉じて、身を変じて人の体に入って生まれ、治国別の弟子となっていたことを明かし、これまでの経緯を歌いこんでいる。お寅は自分がウラナイ教に入り込んだ経緯を歌い、三五教の宣伝使たちの諭しによって誠の教えに対する悟りを得ることができたことを感謝した。アクはまた、バラモン軍の斥候から三五教宣伝使のお供になった経緯を歌った。一同は拍子をとりながら怪しの森を指して進んで行く。
主な人物 舞台間道 口述日1922(大正11)年12月16日(旧10月28日) 口述場所 筆録者加藤明子 校正日 校正場所 初版発行日1924(大正13)年9月25日 愛善世界社版271頁 八幡書店版第8輯 455頁 修補版 校定版285頁 普及版112頁 初版 ページ備考
OBC rm4622
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本文 五三公『天教山に現れませる  日の出神や木の花の
 咲耶の姫の命もて  千変万化に身を変じ
 卑しき人の体に入り  名も五三公と改めて
 治国別の弟子となり  尊き神の御教を
 四方の国々八十の島  伝へて世人を天国に
 導き救ひ助けむと  河鹿峠を乗り越えて
 祠の森や山口の  大森林に宿泊し
 風に曝され雨にぬれ  又もや吹雪に追はれつつ
 野中の森の木下闇  一夜を明かし河鹿山
 橋の袂に来て見れば  ウラナイ教に魂を
 曇らせなやむお寅さま  お菊親子に廻り会ひ
 松彦司と諸共に  ウラナイ教の本山に
 一夜二夜を明かす中  醜の曲神は忽ちに
 誠の神の神力に  恐れて姿をくらましつ
 怪しき女を引きつれて  跡白浪と消えたまふ
 吾はこれよりフサの国  月の御国は云ふも更
 メソポタミヤの顕恩郷  エデンの園を乗り越えて
 神の現れますエルサレム  黄金山に攻めよせる
 醜の曲津を悉く  生言霊を打ち出し
 一人も残らず天国の  花咲き匂ふ楽園に
 導きゆかむ吾心  思へば思へば勇ましし
 朝日は照るとも曇るとも  月は盈つとも虧くるとも
 たとへ大地は沈むとも  天は地となり地は天と
 かへる暗夜が来るとも  神の依さしの神業を
 如何でか忘れまつらむや  松彦司よ万公よ
 アク、タク、テクの三人連れ  ウラナイ教のお寅さま
 神の光に照らされて  愛と信とを完全に
 悟りし上は世の中に  もはや恐るる事もなし
 浮木の森に屯せる  ランチ将軍、片彦や
 久米彦如何に勇あるも  神の依さしの言霊を
 いと穏かに打ち出して  言向け和し三五の
 仁慈の神の高徳を  心の底より悟らしめ
 地上にさやぐ醜風を  科戸の風に吹き払ひ
 花咲き匂ひ鳥歌ふ  清き涼しき天国を
 地上に立てむ、いざさらば  進みて行かむ神の道
 勇めや勇めや皆勇め  進めや進めや皆進め
 悪魔の軍勢の滅ぶまで  醜の魔神の失するまで
 あゝ惟神々々  御霊幸倍ましませよ』
 お寅は道々歌ひ始めた。
『浮木の村に名も高き  白浪女の博奕うち
 艮婆さまと讃へられ  数多の乾児を養ひて
 弱きを助け強きをば  挫くと云ひしは表向き
 其内実は弱きをば  いぢめて強きに怯ぢ恐れ
 弱肉強食の醜態を  現はし居たる浅ましさ
 今の世界の侠客は  いづれも表裏のあるものぞ
 決して弱きを助けない  又もや強きに敵せない
 唯世の中を渡りゆく  手段に如かぬものぞかし
 年はおひおひ寄つて来る  頭に霜を戴いて
 白浪言葉のきかぬ儘に  商売替へをせむものと
 隙を窺ひ居たる中  小北の山にウラナイの
 教の射場が開けしと  聞くよりお寅は雀躍りし
 善の仮面を被りつつ  篤き信者と見せかけて
 日ごと夜ごとに通ひつめ  蠑螈別に取り入つて
 内事の司となりすまし  会計一切手に握り
 一万円の金をため  老後の準備を計る中
 昔に捨てたる古爺  熊公の野郎がやつて来て
 外聞の悪い大勢の  中で胡床をかきながら
 巻舌づくめに呶鳴り立て  手こずらしたる苦しさに
 忽ち一計案出し  熊公を奥に連れ込んで
 酒でいためて呉れむものと  喋々喃々お世辞をば
 雲雀の如く並べたて  酒酌み交はし悦に入り
 熊公弱らせ神の道  酷しく強く言ひ聞かせ
 追つ払はむと思ひしに  豈計らむや熊公は
 悪胴据ゑて白を切り  一万円の金出せと
 云ひたる時の驚きは  身も世もあらぬ思ひなり
 五三公さまの仲裁で  一千円の手切れ金
 その場のごみは濁せども  まだ納まらぬ胸の中
 ウラナイ教の神様が  きつとお守りある上は
 熊公の奴は途中にて  体が痺れ口ゆがみ
 スツパリ改心致します  お金を受取り下されと
 吠面かわくであらうぞと  思つた事も水の泡
 熊公は金を懐に  深くもかくしスタスタと
 当てどもなしに足まめに  逃げ往く時の憎らしさ
 神も仏も世の中に  こいつアてつきりないものだ
 こんな事だと知つたなら  朝から晩まで水垢離
 体を冷たい目にあはせ  神を拝むぢやなかつたに
 大小幾多の神館  砕いて無念を晴らさむと
 思ふ折しも白狐さま  蠑螈別の姿して
 三万円のお土産を  渡して呉れた嬉しさに
 又もや神を拝まうと  悪心忽ちひるがへし
 喜ぶ間もなく蠑螈別は  黒き狐と早変り
 貰うた金は石瓦  馬鹿げた夢を見たものと
 悔めどかへらぬ胸の暗  忽ち晴るる神の声
 やつと吾身に立ち復り  直日に見直し聞き直し
 天地の神に平伏して  謝罪し奉れば村肝の
 心は俄に明くなり  真如の月は心天に
 輝き初めしうれしさよ  吾等は神に救はれぬ
 この喜びを独占し  居るべき時に非ざらむ
 心を尽し身を尽し  神の御為め世のために
 誠一つの三五の  教の道を宣伝し
 尊き神の真愛と  真智にさとりし高恩の
 万分一に報いむと  進む吾こそ嬉しけれ
 朝日は照るとも曇るとも  月は盈つとも虧くるとも
 星は天より落つるとも  一旦神に誓ひたる
 心を如何でかへさむや  天地の神も御照覧
 艮婆さまの改心を  完全に委曲に諾なひて
 尊き神の御使に  あたらせたまへ惟神
 尊き神の御前に  謹みゐやまひ祈ぎまつる
 あゝ惟神々々  御霊幸倍ましませよ』
 アクはまた歌ふ。
『バラモン軍の片彦や  ランチ将軍一隊の
 斥候兵と選まれて  妖怪窟と聞えたる
 森のかたへに来て見れば  俄に足が立ちどまり
 魂はをののき魄ふるひ  やむなく路傍に腰おろし
 ひそびそ話す折もあれ  片方の木蔭に松虫の
 さへづる如き細い声  ホヽヽヽヽツといやらしく
 三人の耳をかすめ来る  こりや耐らぬと息をつめ
 様子を窺ひ居る中に  将軍さへも恐れたる
 治国別の一行が  社のあたりに宿泊し
 眠り居たるぞ恐ろしき  それより三人は大野原
 枯野を分けてノタノタと  野中の森まで四つ這ひに
 進み往きしぞ苦しけれ  野中の森に現はれし
 怪しき声に肝つぶし  戦く折しも三五の
 教の道の松彦や  五三公、万公に助けられ
 誠の道に帰順して  後に従ひ居たる中
 小北の山に導かれ  日の出神の義理天上
 肉の宮なる魔我彦が  失恋話や万公が
 夜食に外れた不足顔  お寅婆さまの荒びをば
 面白をかしく拝見し  二夜さ三夜さ息やすめ
 変化の変化の変化武者  変化神社を初めとし
 末代日の王天の神  リントウビテン大神宮
 種物神社ユラリ彦  ブラブラ彦と現はれた
 怪しき神を拝まされ  面白をかしく日を送り
 松彦さまに従ひて  悪魔の征途に上るべく
 今やここ迄来りけり  あゝ惟神々々
 神は吾等と倶にあり  吾等は神の子神の宮
 如何でか曲の敵すべき  進めや進めやいざ進め
 ランチ将軍亡ぶまで  片彦、久米彦甲脱ぎ
 わが軍門に降るまで』
と一足々々拍子を取り、怪しの森をさして進みゆく。
(大正一一・一二・一六 旧一〇・二八 加藤明子録)
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