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文献名1霊界物語 第48巻 舎身活躍 亥の巻
文献名2第4篇 福音輝陣よみ(新仮名遣い)ふくいんきじん
文献名3第16章 途上の変〔1270〕よみ(新仮名遣い)とじょうのへん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2023-05-31 13:50:45
あらすじ治国別・竜公と別に小北山を経由してやってきた松彦たちは、これまでの出来事を述懐する宣伝歌を歌いながら進んでくる。(第46巻第23章からの続き)五三公は、宣伝歌の中で自分が言霊別命の分身であることを明かし、治国別と竜公にもうすぐ面会できると松彦に告げた。そして歌い終わるとともに、五三公の姿は煙のように消えてしまった。大空には、五三公が大火団となって帰って行く様が見えた。一同はこの不思議な出来事に驚き、立ち止まって拍手し、その英姿を拝みながら涙した。さらに歌いながら一同がやってくると、浮木の森の陣営の物見やぐらが目に付いた。その近傍はバラモン軍の兵卒がたくさん集まって、右往左往しわめき叫んでいる。松彦は、もしや治国別たちが遭難したのではないかと心がせいて、敵の陣中をものともせずにかけて行った。
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年01月14日(旧11月28日) 口述場所 筆録者北村隆光 校正日 校正場所 初版発行日1924(大正13)年10月25日 愛善世界社版226頁 八幡書店版第8輯 673頁 修補版 校定版235頁 普及版119頁 初版 ページ備考
OBC rm4816
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本文 『神が表に現はれて  善と悪とを立て別る
 此世を造りし神直日  心も広き大直日
 只何事も人の世は  直日に見直せ聞き直せ
 身の過ちは宣り直せ  三五教の宣伝使
 治国別に従ひて  野中の森に来て見れば
 怪しの影の現はれて  心を揉みし折もあれ
 兄の命は何時の間か  竜公さまと諸共に
 吾等を見捨てて出で給ふ  冷淡至極のお人だと
 一度は怨んで居たけれど  一寸先の見え分かぬ
 曇りし身魂の吾々が  深甚微妙の神界の
 其お仕組は如何にして  悟り得らるる事あらむ
 只何事も神様の  心の儘と宣り直し
 小北の山に現はれて  ウラナイ教の松姫に
 思はず知らず巡り会ひ  思ひも寄らぬ吾娘
 優しき顔に名乗り合ひ  親子の名残惜しみつつ
 五三公さまを初めとし  万代祝ふ万公さま
 お寅婆さまの女武者  アク、タク、テクと諸共に
 一本橋を打渡り  怪しの森を打過ぎて
 漸く此処に着きにけり  木枯荒ぶ冬の日の
 四辺も淋しき旅の空  俄に降り積む銀世界
 見渡す限りキラキラと  塵もとめざる眺めなり
 此光景を見るにつけ  思ひ出すは世の中の
 詐り多き有様よ  百千万の罪科や
 穢れを腹に包みつつ  表面を飾る白雪の
 愛もなければ熱もなき  冷酷無残の世の様を
 暴露せるこそ慨てけれ  浮木の森に屯せる
 ランチ将軍、片彦や  其外百の軍人等
 体主霊従の悪念に  駆られて魔神の部下となり
 至聖至上の天国と  世に響きたる斎苑館
 神の聖場を屠らむと  百の軍を率つれて
 進み行くこそ慨てけれ  吾も片彦将軍の
 一度は秘書となりつれど  誠の道に眼覚め
 仁慈無限の大神の  心に復活せし上は
 如何でか枉に交はらむ  いざ之よりは松彦が
 心の限り身の極み  真心献げて片彦や
 ランチ将軍其他の  枉に曇りし身魂をば
 大慈大悲の大神の  其光明に照らしつつ
 天国浄土に導きて  神の教の司たる
 其本分を尽すべし  あゝ惟神々々
 厳の御霊の大御神  瑞の御霊の御前に
 真心こめて願ぎ奉る  朝日は照るとも曇るとも
 月は盈つとも虧くるとも  仮令大地は沈むとも
 山裂け海はあするとも  神に捧げし此身体
 如何でか命を惜しまむや  道理知らぬ世の人は
 猪武者と云はば云へ  仮令痴呆と誹るとも
 吾真心は何処までも  貫き通す桑の弓
 ひきて帰らぬ此意気地  此世に男子と生れ来て
 現在敵を目の前に  眺めて看過し得べけむや
 昨日に変る今日の空  心にかかる村雲は
 まだ晴れやらぬ師の君の  今は何処に在はすらむ
 又竜公は如何にして  吾師の君の御為に
 尽し居らむか、それさへも  心もとなき冬の空
 尋ぬる由もなき暮れて  行く手に迷ふ吾一行
 導き給へ天津神  国津神等八百万
 吾師の君の御前に  一時も早く片時も
 進ませ給へ惟神  神の御前に願ぎ奉る』
と歌ひつつ進み来るのは松彦である。五三公は又歌ふ。
『人は神の子神の宮  神霊界は云ふも更
 現実界の天地の  其経綸の司宰者と
 選まれ出でしものなれば  人は此世の元の祖
 国治立大神の  神言の儘に畏みて
 愛と善との徳に居り  真の信仰励みつつ
 天津御神の賜ひてし  一霊四魂をよく磨き
 忍耐力を養成し  人と親しみ又人を
 恵み助けつ神のため  世界のために真心を
 尽して此世の生神と  堅磐常磐に仕へ行く
 貴の身魂と悟るべし  仮令天地は覆るとも
 誠一つの大道は  天地開けし初めより
 億兆年の末までも  堅磐常磐の巌の如
 決して動くものでなし  吾等は神をよく愛し
 神の恵みに浸りつつ  只惟神々々
 神より来る智を磨き  宇宙の道理をよく悟り
 此世に人と生れたる  其天職を尽さずば
 此世を去りて霊界に  到りし時の精霊は
 伊吹戸主に審かれて  忽ち下る地獄道
 実に恐ろしき暗界に  顛落するは必定ぞ
 かくも身魂を穢しなば  吾等を造りし祖神に
 対して何の辞あるべき  日毎夜毎に村肝の
 心を鍛へ肝を錬り  善と悪とを省みて
 神の賜ひし恩恵を  うつかり捨つる事勿れ
 かかる境遇に陥らば  天地を造り給ひたる
 神に対して孝ならず  吾身を初め子孫まで
 曲津の群に墜ち込みて  塵や芥と同様に
 自ら世界に遠ざかり  百千万の罪業を
 集むる身とぞなりぬべし  省み給へ諸人よ
 吾は言霊別の神  天教山に現はれし
 木花姫の生魂  此処に二神は相議り
 心も清き精霊を  充して五三公の体に入り
 心曇れる人々に  神霊界の光明を
 照らし救はむそのために  此処まで従ひ来りけり
 あゝ惟神々々  神の任さしの神業も
 一段落なりぬれば  吾は之より身を変じ
 火光となりて斎苑館  皇大神の御舎に
 帰りて尊の御前に  心を平に安らかに
 大神業に仕へなむ  いざいざさらば、いざさらば
 治国別や竜公に  程なく面会するならむ
 其時汝松彦よ  五三公が今の有様を
 完全に委曲に伝へてよ  汝が伝言を聞くならば
 治国別も竜公も  さもありなむと首かたげ
 さこそあらむと喜んで  皇大神の神徳を
 忽ち感謝するならむ  松彦始め万公や
 其他百の信徒よ  随分健で潔く
 尊き神の神業に  心を清めて仕へませ
 愈之にて別れなむ  あゝ惟神々々
 御霊幸はへましませよ』
と歌ひ終ると共に五三公の姿は煙の如く消えて了つた。松彦始め一同は此不思議なる出来事にアフンとして、五三公が大光団となつて帰り行く大空を打眺め、途上に立止まり拍手して其英姿を涙ながらに拝みつつあつた。
 万公は又歌ふ。
『不思議な事が出来て来た  こりや又何とした事だ
 吾友達と思うてゐた  五三公さまは魔か神か
 俄に煙と変化して  斎苑の館へ帰るとて
 イソイソ逃げて去によつた  さはさりながら五三公は
 変つた奴と思うて居た  折角此処までついて来て
 拍子の抜けた吾々を  途中に見捨てて帰るとは
 合点の往かぬ人だなア  浮木の森の敵軍が
 恐うてマサカ逃げたとは  思はれぬけれど肝腎の
 戦場に乗込み来ながらも  逃げて去ぬとは情ない
 之を思へば師の君の  治国別の司まで
 何だか怪しうなつて来た  バラモン教を諦めて
 三五教に鞍替へを  遊ばしました松さまも
 さぞや本意ない事だらう  晴公さまも山口の
 森で親子の巡り会ひ  祠の森の玉国の
 別の命の御前に  スタスタ帰り行つた後
 五三公さまを力とし  此処まで進み来たものを
 こんな処で逃げられちや  如何やら心細うなつた
 松彦さまはバラモンの  軍に仕へし秘書の役
 アク、タク、テクも亦矢張り  バラモン教の残党よ
 お寅婆さまはウラナイの  教の道で覇を利かし
 ヤツと改心した上で  此処迄ついては来たものの
 何時変るか分らない  之をば思ひ彼思ひ
 深く思案を廻らせば  ほんに危険な身の上だ
 コレコレ松彦宣伝使  貴方に限つて別条は
 あるまいけれどヒヨツと又  片彦さまに巡り会ひ
 三五熱が冷却し  もとの鞘へと逆戻り
 なさつちや神に済まないぞ  天を欺き吾魂を
 欺く様になつたなら  其時や貴方の身の果てぞ
 決して変心せぬ様に  万公が忠告仕る
 こんな事をば云つたとて  決して怒つて下さるな
 お道を思ひお前をば  大切に思ふばつかりと
 老婆心かは知らねども  一寸苦言を呈します
 序にお寅婆アさまよ  お前も確りなさいませ
 蠑螈別やお民さま  もしも途中で会うたなら
 又も持病が再発し  口の車に乗せられて
 焼木杭に火がついた  様な不都合のない様に
 一言注意を加へます  それにつづいてアク、テクや
 タクの三人も気をつけよ  一旦男が口に出し
 三五教の御教を  信仰しますと云つた上は
 何処々々までも真心を  立て貫いて大神の
 清き尊き神業に  仕へまつれよ惟神
 神に誓ひて万公が  五人の方に気をつける
 あゝ惟神々々  御霊幸はへましませよ』
 斯く歌ひ来る折しも、浮木の森の陣営の入口に俄造りの物見櫓が目についた。よくよく見れば物見櫓の近傍はバラモン軍の兵卒蟻の山を築いた如く、右往左往に駆け巡りながら喚き叫ぶ其声は、一行の耳に何となく厳しく応へた。松彦一行は敵軍の中とは云ひながら、只事ならじ、或は治国別の遭難に非ずやと心も心ならず、敵の陣中を物ともせず、物見櫓の麓を指して足に任せて駆り行く。
(大正一二・一・一四 旧一一・一一・二八 北村隆光録)
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