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文献名1霊界物語 第54巻 真善美愛 巳の巻
文献名2第2篇 恋愛無涯よみ(新仮名遣い)れんあいむがい
文献名3第8章 祝莚〔1394〕よみ(新仮名遣い)しゅくえん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ御統瓊(美須麻琉) データ凡例 データ最終更新日2020-06-21 15:31:22
あらすじビクトリヤ城の客殿には、刹帝利、ヒルナ姫をはじめ治国別一行、タルマン、左守、右守、ハルナ、カルナ姫ならびに数多の役員が列席し、アールとハンナの結婚式が行われた。このことはだれともなく城下に広まった。そして政治大改革の象徴だと国民一同に期待された。治国別の媒介で結婚式はつつがなく行われた。祝宴の席で、治国別は祝歌を歌った。今までの道にたがえる形式差別を撤回し、上下心を一つにして神に仕え、ビク国の繁栄に尽くすことを祈った。左守、右守、タルマンも、金扇を開き、アールとハンナの結婚を祝う祝歌を歌った。
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年02月21日(旧01月6日) 口述場所竜宮館 筆録者北村隆光 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年3月26日 愛善世界社版99頁 八幡書店版第9輯 656頁 修補版 校定版97頁 普及版47頁 初版 ページ備考
OBC rm5408
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本文  ビクトリヤ城の客殿には刹帝利、ヒルナ姫を始め治国別の一行、及び内事司のタルマン、左守、右守を始めハルナ、カルナ姫、並びに数多の役員が列を正し、結婚式が行はれた。此事誰云ふとなく城下に拡がり、寄ると触るとレコード破りの結婚だと云つて、話の花が長屋の裏迄咲いてゐた。さうして政治大改革の象徴だと国民一同に期待されたのである。ここに治国別の媒介にて神前結婚の式も恙なく相済んだ。
 それから刹帝利、ヒルナ姫は治国別に厚く礼を述べ吾居間に帰つた。後に新夫婦を始め一同の祝宴が開かれた。
 治国別は祝歌を歌ふ。
治国別『神代の昔伊邪那岐の  皇大神は伊邪那美の
 神と諸共高天原にて  天の御柱巡り会ひ
 妹背の道を結びまし  山川草木の神までも
 完全に委曲に生み玉ひ  此世を安く美はしく
 造り給ひし雄々しさよ  その神術に習ひまし
 ビクトリヤ城の奥の間で  時代に目覚めたアールさま
 上下の障壁撤回し  耕奴の家に生れます
 ハンナの姫と合衾の  式を挙げさせ玉ひしは
 之ぞ全く天地の  尊き神の御心に
 かなひ奉りし吉例ぞ  尊き卑しき差別をば
 神の御子たる人草に  つけて待遇に差別をば
 作ると云ふは皇神の  心を知らぬ曲業ぞ
 一陽来復時臻り  至仁至愛の大神の
 大御心のそのままに  妹背の道を開きまし
 国人等に其範を  示させ玉ふ尊さよ
 かくなる上は国民は  王をば誠の親となし
 主と崇め師となして  心の底より真心を
 捧げて仕へまつるべし  神が表に現はれて
 善と悪とを立別ける  此世を造りし神直日
 心も広き大直日  只何事も人の世は
 直日に見直し聞直し  世の過ちは宣り直す
 皇大神の御前に  今まで道に違ひたる
 形式差別を撤回し  上下心を一にし
 御国のために国民が  力を協せ心をば
 一になして君の辺を  弥永久に楽しみて
 守り仕へむ惟神  神は嘸々此式を
 諾ひまして永久に  妹背の道を守りまし
 ビクの国をば弥栄に  栄え賑せ玉ふべし
 ああ惟神々々  神の御前に誠心を
 捧げて祝ひ奉る』
 左守司は金扇を開き自ら踊り自ら謡ふ。

左守(謡曲)『ああ有難や尊やな、掛巻も綾に畏き天地の、皇大神の神勅もて、ビクの国に鎮まり居ます、刹帝利、ビクトリヤ王の、初めての御子と在れませる、王子アールの君に、耕奴の家に生れ玉ひし、心雄々しき才女と、鴛鵞の衾の永久に、睦み親しみ妹と背の、道を開き玉ひたる、これの御式の尊さよ。仮令首陀の家に生れたりとも、誠に明かき賢女を、娶らせ玉ふ若君は、天地開けし其時より、例もあらぬ珍の御子、賢しき御子に在しまして、上と下との隔を絶ち、下国民を憐みまし、美はしき政を開かせ玉ふ、端緒ぞと左守の司を始めとし、右守司は云ふも更、百の司に至るまで、今日の芽出度き御式をば、仰ぎ喜び拍手の声も賑しく、その喜びは天地に、響き渡りて大空の、雲をつきぬき和田の原、水底深く響き渡り、四方八方の国の内外隈もなく、此新しき妹と背の御契を、仰がぬものぞなかるべし。実にも芽出度き君が代の、千代万代も極みなく、鶴は御空に舞ひ遊び、亀は御池に浮びつつ、君が幾代を祝ぎて、仕へまつるぞ芽出度けれ。朝日は照るとも曇るとも、月は盈つとも虧くるとも、天は地となり地は天となるとも、君が誠は幾千代も、変らせ玉ふ事ぞあるべき。実にも尊き三五の、神の教に仕へます、御空も清く治国別の、珍の宣伝使、二人の仲に立たせ玉ひ、神代の例そのままに、婚嫁の道を新しく、始め玉ひし尊さよ、神の御稜威も高砂の、尾上の松の友白髪、積もる深雪の何処迄も、溶けずにあれや妹と背の道、ああ惟神々々、恩頼を喜び勇み願ぎ奉る』

と謡ひ終つて座についた。右守司は又謡ふ。

右守(謡曲)『天なるや乙棚機のうながせる、玉の御統瓊御統瓊に、あな玉はや、みたにふたわたらす、あぢしき高彦根の神の、その御神姿にも比ぶべき、珍の御子なるアールの君、神の恵みに抱かれて、ここに理想の妻と在れませる、ハンナの姫を娶らせ玉ひ、今宵芽出度く合衾を、完全に委曲に挙げさせ玉ひ、四海波風静にて、枝も鳴らさぬ君の代の、その礎と畏くも、婚嫁の道を行はせ玉ひ、天地の神に代らせ玉ひて、吾国民を心安く、治め玉はむ天の御柱、国の御柱とこれの館に並ばして、すみきり玉ふぞ尊けれ。吾は右守の神司、まだ新参の身なれども、君の御為国の為、誠の事と知るなれば、仮令生命は捨つるとも、仕へまつらむ若君の御前、ハンナの姫の御前に、ああ二柱の妹と背の君よ、左守司を始めとし、その外百の司等を、誠の家の奴と思召され、如何なる事も打明けて、吩ひ咐け玉へ宣らせ給へ、上下睦ぶ君が代の、瑞祥示す今宵の空、月の光もさやかにて、星さへ今日は何時もより、光りも強くきらめき渡り、世継の君の行末を、祝ぎ守らせ玉ふなり、荒き風もなく悪き雨もなく、五穀は豊に実のり、天下太平国土成就、天神地祇を崇め祀り、父と母との君によく仕へまし、下国民を憐れみて、美はしき清き政を、布かせ玉へ聖の君と謡はれて、神の賜ひしビクの国を、弥永久に守らせ玉へ、神に誓ひて右守の司、若君二柱の御前に、慎み敬ひ願ぎ奉る。朝日は照るとも曇るとも、月は盈つとも虧くるとも、星は空より墜つるとも、地は震ひ山は裂け、海はあせなむ世ありとも、君に対して二心、吾あらめやも、心の限り身の限り、身を犠牲に奉り、君の御為世の為に、清き尊き三五の、神を拝み仕へまつり、君の御言を畏みて、下万民に臨みまつらむ、二柱の若君心安くましませよ。右守の司が天地の、皇大神の御前に、誠心捧げ今日の慶事を、寿ぎ奉る、ああ惟神々々、御霊幸はひましませよ』

 タルマンは又謡ふ。
『ビクトル山の山麓に  大宮柱太知りて
 皇大神を奉りつつ  国の王と在れませる
 ビクの御国の刹帝利  仁慈の君に仕へたる
 内事司のタルマンが  今日の慶事を心より
 喜び勇み祝ぎ奉る  三五教の神司
 治国別の宣伝使  松彦竜彦万公の
 珍の御子をば伴ひて  天降りましたるその時ゆ
 此城内に塞がれる  醜の雲霧あともなく
 吹き払はれて千万の  艱みは科戸の春風に
 散り行くあとは青々と  野辺の草木は茂り合ひ
 四方の山辺はニコニコと  笑ひ初めたる芽出度さよ
 かかる時しも刹帝利  世継の君と在れませる
 アールの御子を始めとし  その外五人の御子等は
 恙もあらず大神の  恵みに安く帰りまし
 吾君始め司等  喜び歓ぐ間もあらず
 又もや今日は合衾の  芽出度き式を挙げられて
 千代の礎を築きます  その瑞祥ぞ有難き
 三千世界の梅の花  一度に来る常磐木の
 松の緑もシンシンと  花咲き匂ふ君が御代
 枝も茂りて鬱蒼と  巣ぐへる鶴の声さへも
 いと勇ましく千代と呼ぶ  雀雲雀も諸共に
 今度の慶事を祝ふ如  声勇ましく歌ひけり
 ああ惟神々々  神の恵は目のあたり
 今迄悩ませ玉ひたる  君の心は春の日の
 氷と解けて桜花  一度に咲き出す如くなり
 花と蝶とに譬ふべき  妹背の君の御姿
 仰ぐも畏し大空の  八重の雲路を掻き別けて
 下り玉ひし天人か  天津乙女の降臨か
 見るも芽出度き御姿  喜び勇み御前に
 真心こめて祝ぎ奉る  朝日は照るとも曇るとも
 月は盈つとも虧くるとも  仮令大地は沈むとも
 誠の力は世を救ふ  誠一つを立て通し
 ビクの御国を何処迄も  上下心を協せつつ
 守らせ玉へ惟神  若君様の御前に
 慎み敬ひ願ぎ奉る  ああ惟神々々
 御霊幸ひましませよ』
と歌ひ終つて座に着きにける。
(大正一二・二・二一 旧一・六 於竜宮館 北村隆光録)
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