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文献名1霊界物語 第68巻 山河草木 未の巻
文献名2第4篇 月光徹雲
文献名3第16章 戦伝歌〔1740〕
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2019-05-08 07:42:48
あらすじカーク、サーマンが再び小屋の番をしているところへ、三五教の宣伝歌が聞こえてくる。
二人はデタラメな宣伝歌を歌って対抗しようとするが、怖気づいて水車小屋の地下に逃げ込んでしまう。
主な人物 舞台 口述日1925(大正14)年01月30日(旧01月7日) 口述場所月光閣 筆録者北村隆光 校正日 校正場所
OBC rm6816
本文の文字数4488
本文のヒット件数全 1 件/常世の国へ=1
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本文 『高天原に宮柱  千木高知りて永久に
 鎮まりゐます伊都能売の  神の命を畏みて
 山野河海を打渡り  照国別に従ひて
 河鹿峠や懐の  谷間を越えて漸くに
 祠の森に辿りつき  山口浮木の森を越え
 ライオン川を打渡り  葵の沼に照り渡る
 月に心を清めつつ  彼方此方の山々に
 立籠りつつ国人を  苦しめなやむ曲神を
 言向和し梓弓  引きて帰らぬハルの湖
 玉の御舟に身を任せ  数多の人を救ひつつ
 スガの港に上陸し  神の教を伝へつつ
 又もや山野を打渡り  照国別の師の君の
 神の軍と合せむと  夜を日についで進む折
 巽の方に鬨の声  炎々天を焦しつつ
 タラハン城市の大火災  救はにやならぬと雄健びし
 歩みを運ぶ折もあれ  曲神共に遮られ
 五日六日と徒に  あらぬ月日を過しつつ
 標渺千里の荒野原  進み来るこそ勇ましき
 天に日月冴え渡り  下界を照らし玉はむと
 心をなやませ玉へども  中津御空に黒雲は
 十重や二十重に塞がりて  天津日影を隠しつつ
 初夏の頃とは云ひ乍ら  まだ肌寒き秋心地
 田の面に植し稲の苗  発達あしく赤らみて
 飢饉の凶兆を現はせり  あゝ惟神々々
 御霊幸ひましまして  下万民の罪科を
 許させ玉へ又上に  立ちて覇張れる曲人の
 心を清め罪をとり  誠の人となさしめて
 天の下には仇もなく  暗も汚れもなき迄に
 照らさせ玉へ惟神  梅公別の宣伝使
 厳の霊や瑞霊  合せ玉ひてなりませる
 伊都能売霊の大神の  御前に慴伏し願ぎ奉る
 朝日は照るとも曇るとも  月は盈つとも虧くるとも
 仮令大地は割るるとも  誠一つの三五の
 神の教に従へば  この世の中に一として
 怯ぢ恐るべきものはなし  神が表に現はれて
 神と鬼とを立別ける  此世を造りし神直日
 心も清き大直日  只何事も人の世は
 只惟神々々  広き心に宣り直し
 罪を見直し聞直し  許して通る神の道
 行手に曲の現はれて  吾身に如何なる仇なすも
 神の恵に包まれし  誠の身魂何かあらむ
 襲ひ来れよ曲津神  戦ひ挑めよ大蛇共
 吾には厳の備へあり  生言霊の武器をもて
 幾億万の魔軍も  瞬く中にいと安く
 言向和し進むべし  三千世界の梅の花
 一度に開く神の教  開いて散りて実を結ぶ
 月日と土の恩を知れ  此世を救ふ生神は
 高天原に現れませり  あゝ勇しや勇しや
 神の任しの宣伝使  月の御国に降り来て
 いろいろ雑多の災や  百の苦み甘受しつ
 無人の境を行く如く  春野を風の亘るごと
 神の大道を開き行く  あゝ惟神々々
 御霊幸はひましませよ』
 水車小屋の立番に雇はれてゐたカーク、サーマンの二人は宣伝歌の声を聞いて、少時耳を傾けてゐた。
カーク『オイ、サーマン、どうやらあの声は三五教の宣伝歌の声のやうだぞ。何とはなしに心持が悪くなつて来たぢやないか。もしもあんな奴が此処へでも、やつて来よつたら忽ち地下室の太子の遭難を看破し、俺等を霊縛とやらをかけ倒しておき、肝心の玉を掻攫へて、帰るかも知れないぞ。幸にして外の道を通ればいいが、どうやら馬に乗つて此方に来るやうな塩梅式だ。此奴ア何とか考へねばなるまいぞ』
サーマン『ウン、いかにも、身体がビクビク慄ひ出して来た。金玉寺の和尚が上京しさうになつて来たよ』
カ『向ふも宣伝使だ。宣伝使を追払ふには、此方も宣伝使の真似をせなくちやなるまい。霊を以て霊に対し、体を以て体に対し、力を以て力に対するのが神軍の兵法だからのう』
サ『宣伝歌を歌へと云つたつて、俺は不断から無信心だからウラル教の宣伝歌なんかチツとも知らぬわ。「飲めよ騒げよ一寸先や暗よ」位は知つてるが、それから先はネツカラ記憶に存してゐないからな』
カ『ナーニ、そこはいい加減に出鱈目を喋るのだ。声さへさしておけばいいのだ。余り明瞭した事を云ふとアラが見えて却て威厳のないものだ。チツタ訳の分らぬ事を囀る方が、余程奥があるやうに見えて、敵を退散させるのに最善の方法だ。マア貴様から一つやつて見よ。肝心要の正念場になりや、このカークさまが堂々と言霊を発射するから、先づ先陣として貴様が出鱈目の宣伝歌をやつて見い。まだ距離が遠いから何をやつてもいい、只歌らしく聞へたらよい。此方の歌が明瞭解るやうになつたら、俺が本陣を承はるのだ。いいか一つやつて見い』
サ『俺や貴様の知る通り牝鶏だから到底歌へないよ。どうか歌はお前の専門にしておいてくれ。一生の頼みだから』
カ『よし、歌へなら俺一人で引受けるが、その代り、此間取つた百円の中二十円は此方へ、歌賃として渡すだらうな』
サ『エー、二十円も出さにやならぬなら俺が歌つて見せる。その代り貴様も歌ふのだぞ。貴様が歌はねば此方へ二十円貰ふのだ』
カ『ヨシヨシもし俺がよう唄はなんだら百円でもやるわ。サア歌つたり歌つたり、敵は間近く押寄せたりだ、早く早く』
サ『エー、喧しい男だな。何分腹に貯蓄がないのだから、さう着々と出るものかい。嬶が子を産り出すのは、随分苦しいと云ふけど、何程難産と云つても腹の中にあるものを出すのだから易いものだ。俺等は腹にないものを出すのだから苦しいものだよ。アーア二十円の金儲けは辛いものだな』
カ『エー、グヅグヅ言はずに早く歌つたり歌つたり』
サ『飲めよ騒げよ一寸先や暗よ  暗の後には月が出る
 つきはつきぢやが酒づきぢや  俺のお嬶のサカヅキは
 何処にあるかと尋ねたら  草野ケ原の谷の底
 お舟のやうな形した  池の真中に島がある』
カ『馬鹿そんな宣伝歌が何有難い。もつとしつかり言はぬかい』
サ『生れてから初めての歌だもの、さううまく行くものかい。さう茶々を入れない。サア之からやり直しだ。しつかり聞け、
 大宮山の神の森  千木高知りて永久に
 をさまり玉ふ神さまは  盤古神王と云ふ事だ
 此神様はカラピンの  大王様の氏神だ
 扨て此頃は何として  あれ丈け力が無いのだらう
 大切の大切の氏子さま  カラピン王のお城まで
 飛火が致して大切な  お宝物が焼けたのは
 神の守護のない証  今は洋行が流行るので
 神王様も沢山な  旅費を拵へ船に乗り
 常世の国へ渡つたか  お宮の眷族八咫烏
 一月前から一匹も  森でカアカア鳴きよらぬ
 只悲しげに杜鵑  ホヽヽヽヽ亡ぶと鳴いてゐる
 右守の司に頼まれて  カラピン王の太子をば
 懸賞付で縛り上げ  地底の牢獄に繋いだは
 皆俺等の功名だ  もし神さまが厶るなら
 氏子と生れます太子をば  こんな酷い目に会はしたら
 必ず罰をあてるだらう  チツとも祟のないのんは
 神がお不在の証ぞや  それ それ それ それ宣伝歌
 だんだんだんだん近うなつた  オイオイカーク用意せよ
 交代時間が迫つたぞ  俺の宣伝歌は種ぎれだ
 もう此上は逆様に  振つた処で虱さへ
 こぼれる気遣ひない程に  どうやら鼻血が落ちさうだ
 胸と腹とはガラガラと  大騒擾が勃発し
 地震雷火の車  臍の辺りが熱うなつた
 お臍が茶でも沸かすのか  暑くて苦しうて堪らない
 これこの通り汗が出る  こら こら こら こらカーク奴
 早く代つて歌はぬか  白馬の姿が見え出した
 どうやら立派な宣伝使  此方に向つて来るやうだ
 盤古神王塩長彦の  不在の神さまシツかりと
 私の願を聞きなされ  いよいよ歌の種ぎれだ
 あゝ叶はぬ叶はない  目玉が飛び出て来るやうだ
オイ、カーク之で二十円の価値はあるだらう。サア早く貴様もやらぬかい。敵は間近に押寄せたぢやないか』
カ『よーし、俺の武者振を見て居れ、立派な歌だぞ、ヘン、
 右守の司に仕へたる  俺は誠のカークさま
 頭をカーク恥をカーク  終ひの果には疥癬カク
 人に礼儀をカク奴は  俺ではないぞや今ここに
 吠面かわいて慄うてゐる  小童野郎のサーマンだ
 カークの如き腰抜を  俺の相棒にした奴は
 サツパリ向ふの見えぬ奴  右守の司も気がきかぬ
 どことはなしに気がおくれ  向ふ猪には矢が立たず
 近く聞ゆる宣伝歌  胸に響いてせつろしい
 いやいやまてまて之からだ  捻鉢巻をリンとしめ
 二つの腕に撚をかけ  ドンドンドンと四股をふみ
 三十六俵の真中を  俺が陣屋と定めつつ
 いかなる強き敵軍が  押よせ来るも追散らし
 殴り倒して吼面を  かわかせやるは目のあたり
 盤古神王塩長彦の  貴の大神守りませ
 あゝあ益々近よつた  こんな処へ宣伝使
 やつて来たならなんとせう  どうか彼方の方角へ
 迷うて行くやうにして欲しい  誠の神があるならば
 俺の願を聞くだらう  こりやこりやサーマン地下室に
 心を配れよ油断すな  大切の玉を奪られては
 後で言訳ない程に  あゝ惟神々々
 かうなる上は地下室に  隠れて厶る太子こそ
 却つて俺より幸福だ  ほんとに怪体な声がする
 彼奴の歌を聞く度に  腹はグレグレグレついて
 胸元苦く嘔げさうだ  俄に頭が痛み出す
 胸はつかへる腹痛む  足の付根がガクガクと
 遠慮もなしに慄ひ出す  あゝ惟神々々
 僅か百両の金貰うて  こんな辛い目をさせられちや
 ほんとに誠につまらない  あの百両は玉の緒の
 命一つと掛替だ  思へば思へば俺等の
 命はお安いものだな  あゝ惟神々々
叶はぬ叶はぬ、到底俺等の挺にも棒にも会ふ代物ではないわ。一層地下室に潜り込まうか。却つてこんな処におると宣伝使の目につき、首つ玉でも引抜かれちや大変だ。三十六計逃ぐるが奥の手、サーマンだつて地下室に潜り込んで土竜の真似をしてゐやがる。ナーニ俺一人頑張る必要があらうか』
と云ひ乍ら水車小屋の中に慌しく走り込みドンドンドンと地下室さして降り行く。
(大正一四・一・七 新一・三〇 於月光閣 北村隆光録)
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