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文献名1霊界物語 第73巻 天祥地瑞 子の巻
文献名2第3篇 東雲神国よみ(新仮名遣い)しののめしんこく
文献名3第28章 心内大蛇〔1859〕よみ(新仮名遣い)しんないおろち
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじここに、顕津男の神は、これからはいかなる批判にもはばからず神業を遂行することを現そうと、斎戒沐浴し、誓いの祝詞を唱えた。神々は顕津男の神に、心の大蛇を切って先に進んでほしいと歌を詠った。顕津男の神は、如衣比女の命を奪った大蛇は、顕津男の神自身の暗い心であったと宣し、中津滝の滝壺に身をひたし、自らを戒める歌を詠った。こうして顕津男の神は七日七夜の禊を修し、国魂神・美玉姫の命の養育を大御母の神に預け、神々を率いて東の国原を目指して高照山を後にした。
主な人物 舞台 口述日1933(昭和8)年10月17日(旧08月28日) 口述場所水明閣 筆録者谷前清子 校正日 校正場所 初版発行日1933(昭和8)年11月22日 愛善世界社版 八幡書店版第13輯 110頁 修補版 校定版289頁 普及版 初版 ページ備考
OBC rm7328
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本文  ここに顕津男の神は、今迄の退嬰的政策を採りし弱き心を悔ひ給ひ、心の駒を立直し、大勇猛心を発揮して、世に憚らず、阿らず、偽らず、清き赤き正しき心のままを輝かし、生言霊の幸ひに国魂神を生まむやと、再び主の神の祭壇に斎戒沐浴して、海河山野種々の美味物を八足の机代に所狭き迄置き足はし、生言霊も朗かに、太祝詞宣り給ひぬ。
『掛巻も綾に畏き、久方の天津高日の宮に厳の御柱立て給ひ、高天原に千木多加知りて、弥永遠に領有ゐます、天津大御祖の大神の大前に、高日の宮の神司、太元顕津男の神は、謹み敬ひ天に蹐まり地に跼して願ぎ白さく。抑々此の天界は、天之道立の神紫微の宮居に鎮まり在して、神々の心を治むる道を依さし給ひ、我はしも主の大神の神宣以て、東の宮の神司と任けられ、弱き心のたへがてに、神の依さしに背きつつ、高照山の麓なる此の宮居にうつろひて、神の依さしの神業に仕へ奉らふ折もあれ、如衣の比女を女と定め、美玉姫の命を生みて喜び勇む間もあらず、比女の神言は高照山の、中津滝に忍ばひ棲める、大蛇の神にあへなくも玉の緒の生命を奪はれぬれば、我はしも心の穢れを悔いにつつ、己が御霊を清めつつ醜の曲霊を退はむと、主の大神を祈る折、天の雲路をかき分けて、いと厳かに下り給ひし主の神の神宣畏み、これよりは心の駒を立て直し、百神等のささやきを浜の千鳥と聞きながし、空吹く風とみなしつつ、神の依さしの神業に、身もたなしらに仕ふべし。仰ぎ願はくば主の大神の清き正しき言霊の、貴の力をたび給ひて、我神業を遺ちもなく、𪫧怜に委曲に遂げさせ給へ。今日の良き日の佳き辰に、高日の宮の神司顕津男の神謹み敬ひ祈願奉らくと白す』
 大御母の神は、神前に向ひ御歌よまし給ふ。

『主の神の貴の神宣を畏みて
  今たたすかも瑞の御霊は

 主の神の神宣畏み吾も亦
  瑞の御霊の神業助けむ

 吾言葉正しと思ひ居たりしを
  今や悟りぬ偽りなりしと

 凡神の心をもちて主の神の
  御心如何に悟らひ得べきや

 中津滝の醜の大蛇は逃げぬれど
  なほ思はるる後のなやみを

 神々のくらき心の固まりて
  大蛇の神は生れ出でにけむ

 水清き中滝の淵に沈みたる
  曲は吾にもあらずやと思ふ

 澄きれる高日の宮に仕ふ吾は
  淵の大蛇にさも似たるかな』

 大物主の神は又謡ひ給ふ。

『この宮は見る目清しき中滝の
  淵にも似まして曲のわれをり

 神業を力限りにさまたげし
  吾は大蛇の霊魂なるらし

 神々の心のくもり晴れぬれば
  醜の大蛇は生れざるべし

 如衣比女を悩まし奉りし大蛇こそ
  吾等が心の曲にぞありける

 主の神に言とく由もなき迄に
  吾言霊は閉ざされにけり』

 明晴の神は又謡ひ給ふ。

『思ひきや吾魂に中ツ滝の
  大蛇の深く潜み居しとは

 比女神を悩ましたるも吾胸に
  住む大蛇よと思へば悲しき

 日に夜に比女を悲しむ心もて
  心の大蛇斬りはふるべき

 滔々と滝の清水のおつる如
  清しかれよと心を祈る

 吾心くもりゐし事恥かしと
  思へど詮なし魂洗はばや

 身を責むる鬼も大蛇も他になし
  皆吾魂ゆ生れ出づるも』

 近見男の神は又謡ひ給ふ。

『神々の言霊歌を聞きながら
  吾面映ゆくなりまさりつつ

 今日までの事を思へば恥かしも
  面ほてりつつ言葉さへ出でず

 他を悪しと思ひし事の浅ましさ
  皆吾魂ゆ生み出でしものを

 愛善の真言の心照る身には
  御魂さやけく四方を照さむ

 照すべき貴の魂を持ち乍ら
  曇らせ奉りし罪を悔ゆるも

 善き事と思ひひがめて日に月に
  吾為せし業曲にぞありける

 今日よりは心の駒を引き立てて
  愛善世界に進まむと思ふ』

 真澄の神は又御歌よませ給ふ。

『万丈の岩根にかかる清滝の
  清き心を持たまほしけれ

 真清水の澄みて溜れる深淵は
  底の底まで澄みきらひたり

 この滝とこの深淵は主の神の
  御霊の凝りて集へるならむか

 魂にひそむ大蛇を言向けて
  輝き給へ瑞の御霊よ』

 ここに顕津男の神は、憮然として謡ひ給ふ。

『愛恋の如衣の比女を悩ませし
  大蛇はくらき我魂なりけり

 今日よりは曲の影だにあらせじと
  生言霊のひかり照らさむ

 朝夕に神前に言霊宣りつれど
  心の曲は放れざりしよ

 この滝の清きが如く瑞御霊
  四方の神国うるほし奉らむ

 国魂の神となるべき御子生むと
  我は今日より霊魂磨かむ

 如衣比女み罷りたるも主の神の
  我を教ゆる鞭なりにけり

 我心清く正しくありしならば
  如衣の比女は罷らざりしを

 我心小さく汚くくもらひて
  淵の大蛇となりにけらしな

 我は今月の御霊と現れて
  国の八十国隈なく恵まむ』

 斯く謡ひ終り、中津瀬の滝壺に身をひたし給ひつつ、

『仰ぎ見れば万丈の滝よ伏して見れば
  千尋の淵よわが魂をののく

 戦ける心のおくにあるものは
  曲の大蛇の片割れならむや

 清く赤き真言の魂持つ身には
  千尋の淵もおどろかざるらむ』

 斯く謡ひ給ひつつ、百神と共に七日七夜の禊を修し、大御母の神に美玉姫の命の養育をたのみ置きて、高照の峰を後に、神々を率ゐて東の国原目ざしつつ、いそいそとして御山を降り給ふぞ畏けれ。
(昭和八・一〇・一七 旧八・二八 於水明閣 谷前清子謹録)
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