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文献名1霊界物語 第74巻 天祥地瑞 丑の巻
文献名2第1篇 渺茫千里よみ(新仮名遣い)びょうぼうせんり
文献名3第8章 黒雲晴明〔1876〕よみ(新仮名遣い)こくうんせいめい
著者出口王仁三郎
概要
備考
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あらすじ顕津男の神の厚い情けの歌に、生代比女の恨みはおさまり、辺りは紫微天界の様相を取り戻した。従者神たちは、みな口々にこの奇跡をたたえる歌を歌った。そして、天津高宮に向けて恭しく神言を奏上し、七十五声の言霊を繰り返し、祈った。
主な人物 舞台 口述日1933(昭和8)年10月21日(旧09月3日) 口述場所水明閣 筆録者白石恵子 校正日 校正場所 初版発行日1934(昭和9)年1月5日 愛善世界社版 八幡書店版第13輯 191頁 修補版 校定版113頁 普及版 初版 ページ備考
OBC rm7408
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本文  ここに真鶴山を深く包みし生代比女の神の、恨みの炎は黒煙となりて、一行の神々を悩めたりしが、瑞の御霊の厚き情の言葉に、稍心安んじたるか、さしもに深き黒雲は、拭ふが如く晴れ渡り、梅ケ香四方に薫じ、紫微天界の真相を表はしければ、遠見男の神も喜びの余り、御歌うたひ給ふ。

『いたましき生代の比女神の心かな
  燃ゆる胸の火黒雲となりしか

 恐しきものは恋かも言葉かも
  闇は忽ち晴れ渡りける

 天の世に恋の黒雲ふさぐとは
  われは夢にも思はざりしよ

 愛善の天界なれば恋ふるてふ
  心のおこるも是非なかるべし

 愛されて愛し返すは天界の
  道に叶へるものとし思ふ

 瑞御霊神のやさしき言霊に
  晴れ渡りける恋の黒雲

 愛すてふ心はめぐしわれもまた
  愛し愛され住ままく思ふ』

 美波志比古の神はうたひ給ふ。

『二柱神の心をみたすべく
  われ言霊の神橋かけばや

 はしかけのわれ神となりこの恋を
  𪫧怜に委曲に遂げさせ度きもの

 さりながら主の大神の御依さしに
  そむかせまつるは心苦しも

 ことわりにあはねど恋は恋として
  聞くべき心の理ぞある

 理の外を流るる恋雲は
  神の力も及ばざりけり

 ウの声の生言霊に生れたる
  われには恋のかげだにもなし

 ただ恋ふるわれの心は瑞御霊
  神業の光のみなりにける』

 国中比古の神は御歌うたひ給ふ。

『玉の湖の汀の森にとこしへに
  います比女神の心いぢらし

 玉野比女神もこの事聞かすならば
  またもや炎をもやし給はむ

 神の代にかかる例はあらせじと
  万代のためわれは祈るも

 祈りても何の甲斐なき恋衣
  破らむ術のなきぞ悲しき

 栄えゆく豊葦原の国中に
  恋なかりせば神代は栄えじ

 よき事に曲事いつき曲事に
  よき事いつく神代なるかも

 鬼となり魔神となりて胸の火は
  真鶴山を雲に包みし

 恐しくまた優しきは恋すてふ
  心の炎の燃ゆるなりけり』

 産玉の神は御歌うたひ給ふ。

『瑞御霊神の心の苦しさを
  思へばわれは悲しかりけり

 玉野比女生代比女神の中にたち
  心なやます岐美ぞ偲ばゆ

 ままならば岐美の悩みを救はむと
  思へど及ばじ醜面われは』

 圓屋比古の神は再び御歌詠ませ給ふ。

『国土造り神を生まさむ神業の
  難きをつくづく今日悟りけり

 顕津男の悲しき心今ぞ知る
  国の柱と立たすが故に

 凡神の身にしおはさば大らかに
  恋を楽しみ給はむものを

 主の神の言葉は重し生代比女
  神の心は炎とわき立つ

 燃ゆる火の中に立たせる思ひして
  なやみ給へる瑞御霊あはれ

 真鶴の国津柱と立ち給ひ
  間もなく雲に包まれ給ひぬ

 村肝の心をつつむ恋雲を
  生代の比女は晴らしまさずや

 如何にしてこの難関を瑞御霊
  のがれ給ふと煩ふわれは

 生代比女燃ゆる胸の火消す術も
  なかりけらしな瑞御霊神も』

 宇礼志穂の神は御歌詠ませ給ふ。

『如何にして恋の縺毛とかばやと
  思ふも瑞の御霊の御為め

 生代比女神に叶へば玉野比女の
  神の心をなやまし給はむ

 上下のへだてを知らぬ恋なれば
  心のつよき霊止の勝つらし

 真鶴山黒雲ただに晴れぬれど
  まだ晴れやらぬ岐美の心よ

 われは今瑞の御霊の御胸を
  思ひて涙止めあへずも

 恋すてふ道は神代を限りとし
  末の世までも残さじと祈る

 祈るとも恋は詮術なかるらむ
  心の糸の縺れし女神に』

 魂機張の神は歌ひ給ふ。

『たまきはる生命をかけし恋衣
  破らむ術もあらじと思ふ

 たまきはる生命惜しまぬ比女神の
  恋の炎は鬼となりしか

 恋ゆゑに生命捨てむと思ふこそ
  心のいろのまことなるらし

 瑞御霊雄々しき優しきものごしに
  比女神の心いつきたりけむ

 理の道をなみしてひた進む
  恋の闇には木戸なかりけり

 ともかくも百神たちよ真鶴の
  山の聖所に神言宣らばや』

 この御歌に百神等は、心を清め身を浄め、恭しく神言を、天津高宮の方に向つて奏上し、七十五声の言霊を、繰り返し繰り返し、祈り給ふぞ久しけれ。
(昭和八・一〇・二一 旧九・三 於水明閣 白石恵子謹録)
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