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文献名1霊界物語 第75巻 天祥地瑞 寅の巻
文献名2第3篇 真鶴の声よみ(新仮名遣い)まなづるのこえ
文献名3第12章 鶴の訣別(一)〔1906〕よみ(新仮名遣い)つるのわかれ
著者出口王仁三郎
概要
備考
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あらすじ真鶴国の修理固成がようやく緒についてきたところで、顕津男の神は七十五声の言霊歌を歌った。その一連の歌は、真鶴国の造成が、言霊のはたらきによるものであったことを明かし、またこれからの生成発展も、水火(いき)と水火を結びあわせる言霊の活用(はたらき)によるものであることを歌っていた。そして、比女神たち、従者神たちにそれぞれ真鶴国のその後の役目を割り振り、自分は西方の国へ旅立つと歌い、ひらりと駒にまたがった。一同の神たちは、顕津男の神の馬のくつわを取り、しばし引きとどめて名残の歌を歌ったのであった。
主な人物 舞台 口述日1933(昭和8)年11月27日(旧10月10日) 口述場所水明閣 筆録者加藤明子 校正日 校正場所 初版発行日1934(昭和9)年2月3日 愛善世界社版 八幡書店版第13輯 350頁 修補版 校定版225頁 普及版 初版 ページ備考
OBC rm7512
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本文  天地の一切万有は、総て言霊の水火の活用によりて生れ出でたるものなる事は、前巻既に述べたるが如し。例へばカコクケキの言霊幸ひて烏、家鶏鳥、鵲等の鳥族生り出で、其声音も亦カコクケキを発するは其象徴なり。雀、鼠、其他の禽獣は、タトツテチの言霊幸ひて生れたるをもつて、今に其声音を保ち、猫の如きはナノヌネニに生れ、牛の如きはマモムメミより、馬の如きはハホフヘヒより、犬の如きはワヲウヱヰより、其他各禽獣虫魚は生れたる言霊の声音を万世に通じて発するものなり。
 茲に顕津男の神は真鶴国の修理固成やや緒につきたれば、七十五声の言霊を宣り給ひて、天界に必要なる禽獣虫魚及び木草のはしに至るまで、生言霊の水火によりて生み出で給ひたるこそ畏けれ。

『天晴れ天晴れ生言霊の幸ひに
  百の翼はなり出でにけり

 畏くも生言霊の天照りて
  国土は次ぎ次ぎ固まりにける

 冴えわたるスの言霊に天地を
  包みし雲も消え失せにける

 立つ雲のかげも消えたり言霊の
  御稜威は天地に澄みきらひつつ

 長き世の末の末まで言霊の
  水火は栄えて生命を守らむ

 花咲きて稔り豊けき国原は
  スの言霊の幸ひにこそ

 まろまろとわが言霊は響くなり
  吹き来る風も柔かにして

 安国と治め澄まさむ言霊の
  厳の力を腹に充たして

 若草の妻は御子をば生ましけり
  この真鶴の国の柱と

 いすくはし生言霊に生り出でし
  森羅万象に生命ありけり

 木に草におく白露の光さへ
  生言霊の水火のこもれる

 白雲の墜居向伏すそのかぎり
  ⦿の大神の御水火に生れし

 塵芥積り積りて地となり
  木草の種は萌え出づるなり

 賑しく栄ゆる国土は言霊の
  水火の力の功なりけり

 日も月もスの言霊の御水火より
  生れしを思へば畏くぞある

 水清き千条の滝も非時に
  宣る言霊はさやかなるかも

 五十鈴をふれるが如く常磐樹の
  こずゑは風に言霊宣るも

 生き生きてまかるべきもの一つなき
  わが天界は言霊の国土よ

 美しき天津神国のなり立ちも
  スの言霊ぞはじめなりける

 国土造り御子生む神業も言霊の
  水火の力の功なりけり

 スの声は総てのものの元津親
  ⦿の神これに現れましにける

 月も日も澄みきらひつつ大空に
  輝きたまふも言霊の水火

 奴羽玉の闇も晴れゆく言霊の
  水火の力の大いなるかな

 吹く風の音にも見ゆる言霊の
  強き力のたふとき功よ

 蒸しわかし天地なりし其元は
  水火と水火とのむすびなりけり

 ゆがみなき誠心の言霊は
  生きて活用きすべてを生ませり

 美しき生言霊の幸ひに
  この天界は生れ出でしはや

 ゑらゑらに歓ぎ賑はふ言霊の
  水火と水火とは神を生ませり

 景色よき真鶴国の国形は
  皆言霊ゆ生れ出でしはや

 跼まりぬきあしなしつ天地の
  中に生きたるわが言霊よ

 光り照りて神国を清むる天津日の
  光もいづの言霊なりける

 音色よき虫の鳴く声耳すませ
  聞けばのこらず言霊の水火よ

 荒野原経廻りここに真鶴の
  生国原は生れ出でにけり

 目出度さの限りなるかも国魂の
  神生れましぬ生言霊に

 選まれて瑞の御霊と生れたる
  我は言霊の局なるかも

 笑み栄え果しも知らぬ喜びの
  国土言霊に永遠を生くるも

 起きて見つ寝てみつ玉藻の山の上に
  心楽しき真鶴の国

 衣手を撫でゆく風も言霊の
  水火と思へば尊かりける

 そよと吹く風の響も言霊の
  水火の力の幸ひにこそ

 鳥獣虫類までも言霊を
  のらざるはなし神の御国は

 野に山に生言霊の幸ひて
  百花千花咲きみつるなり

 ほのぼのと遠山霞み近山は
  緑に萌ゆる言霊さき国よ

 もろもろの鳥獣や草木虫
  魚も残らず生みし言霊

 夜昼の差別わかちて万有を
  動かせやすます言霊の幸よ

 面白し心爽けし言霊の
  水火にみちたる国土に生れし

 国魂の神生れましぬ生代比女
  育くみまつれ神のちからに

 我は今国魂神を生みをへて
  西方の国土いざや拓かむ

 玉野比女神の神言は玉藻山
  神の御前に永遠に仕へよ

 国中比古神は国魂神守りて
  真鶴の国を永遠にひらかせ

 遠見男の神は南の国原を
  すべ守ります職掌なるぞよ

 産玉の神は千代鶴姫御子の
  生ひたたすまで守りたまはれ

 美波志比古神は往来の道芝を
  永遠に守りて神業たすけよ

 魂機張神は真鶴国魂の
  命を守れ千代に八千代に

 万有の水火と水火とを結び合せ
  国の栄えを永遠に守らへ

 真鶴の国に生り出づる万有に
  味はひ与へて世を守りませ

 いざさらば我は別れむ玉藻山
  ふたたびふまむ時楽しみて』

 斯く生言霊を宣らせつつ玉野宮居の神霊に別れをつげ、天の白駒にひらりと跨り、単騎出発せむとし給ひしぞ雄々しけれ。

『仰ぎ見れば雲の彼方にかすみたる
  西方の国の遥けくもあるか

 国土を生み御子を生みつつ果しなき
  旅ゆく我はやすらふ間もなし

 万代の基礎を定むる言霊の
  わがゆく旅に曲なさやりそ

 久方の天の高日の宮を出で
  けながくなりし国土生みの旅

 わが思ひはろけかりけり⦿の神の
  います宮居にかへり言申すまで

 八十比女はあれどもわが身一つにて
  国魂生まむことの苦しき

 御子生まばすぐ立ち出づる言霊の
  わが旅こそは何かさみしき

 玉野比女生代比女神のやさしかる
  心思ひて去りがてに居るも

 常磐樹の松の梢に鳴く鶴の
  声も一入今日はかなしき

 家鶏鳥の鳴く音も曇る心地して
  名残惜しみつ別れむとすも

 行く先は如何にならむとわづらひつ
  スの言霊を力と出でゆかむ

 国土稚き大野の原をはしりゆく
  駒の蹄のゆきもなやまむ

 いざさらば百神達よ別れむと
  駒に鞭うちいでむとしたまふ』

 茲に玉野比女の神をはじめ、御供に仕へ来りし神等は別れを惜しみ、顕津男の神の乗らせる駒の轡をとり、暫しの間と引きとめながら名残の御歌詠ませ給ひける。
(昭和八・一一・二七 旧一〇・一〇 於水明閣 加藤明子謹録)
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