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文献名1霊界物語 第75巻 天祥地瑞 寅の巻
文献名2第3篇 真鶴の声よみ(新仮名遣い)まなづるのこえ
文献名3第14章 鶴の訣別(三)〔1908〕よみ(新仮名遣い)つるのわかれ
著者出口王仁三郎
概要
備考
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あらすじ引き続き、従者神の国中比古の神、宇礼志穂の神、美波志比古の神、産玉の神たちが、顕津男の神の真鶴国固成の偉業をたたえ、また国の発展を祈りつつ顕津男の神との別れを歌った。
主な人物 舞台 口述日1933(昭和8)年11月27日(旧10月10日) 口述場所水明閣 筆録者白石恵子 校正日 校正場所 初版発行日1934(昭和9)年2月3日 愛善世界社版 八幡書店版第13輯 358頁 修補版 校定版258頁 普及版 初版 ページ備考
OBC rm7514
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本文  国中比古の神は、御歌詠ませ給ふ。

『真鶴の中津神国を固めまし
  今立たすかも瑞の御霊は

 朝夕に仕へまつりし瑞御霊に
  別るる今日を惜しまるるかな

 神風はそよろに吹きて玉藻山の
  常磐の松は囁きそめたり

 笹の葉にうつや霰のたしたしに
  国魂御子は生れましにける

 ちちのみの父まさずともははそはの
  母に千代鶴姫は育たむ

 旅立たす岐美を送らむ今日こそは
  めでたくもあり悲しくもあり

 涙もて嬉しく迎へしわが岐美を
  今日は涙に送らむとすも

 春たけし山の尾の上に瑞御霊と
  別るる朝を白梅の散る

 真鶴の国はつぎつぎ固まりて
  百の生物わきいでにけり

 八百万神を生みまし千万の
  ものを生かせて旅立たす岐美よ

 若草の妻の神言に別れゆく
  岐美の旅路は雄々しかりけり

 いすくはし生代の比女の御姿を
  その折々に偲ばせ給へ

 岐美待ちて気永く仕へし玉野比女の
  真心ゆめにも忘らせ給ふな

 白梅の花より清き玉野比女の
  姿拝めばわれも悲しき

 力おちしおもひするかな今日よりは
  岐美に別れて国土造りすも

 西方の国に立たさむ瑞御霊の
  行手遥けきを思へば悲しき

 久方の天津高宮に永久に
  いませる神も嘉し給はむ

 瑞御霊今日を限りと真鶴の
  国を立たすも空曇らひつ

 百神の水火のくもりて雲となり
  霧となりつつ空をふたげり

 いささ川水のながれは涸るるとも
  われは忘れじ岐美の功を

 現世も幽世もまた天界も
  主の大神の水火の中なる

 国といふ国は多けれど主の神の
  生きの命の照らざるはなし

 主の神はいや永遠の天地を
  固めむとして岐美を降せり

 月読の神の御霊と生れませる
  岐美にしあへば心豊けし

 豊なりし岐美に別れて只一人
  真鶴国土を開くは淋しも』

 宇礼志穂の神は御歌詠ませ給ふ。

『美しき国土を造りて旅立たす
  岐美の出でまし嬉しかりけり

 国土も神も嬉し嬉しの花咲かせ
  瑞の御霊は今や立たすも

 主の神の御水火に生りし白梅の
  花は散れども実り嬉しき

 月読の神は御庭の白梅に
  露を宿してかがやき給ふ

 奴羽玉の闇はなかりき月読の
  神の光のかがよふ限りは

 ふさがりし心も開く白梅の
  花の粧ひ愛しき岐美はも

 結び合ひし水火と水火との固まりて
  生れます御子や千代鶴姫の命

 雪よりも白き肌の御子なれば
  一入清しくましましにけり

 産玉の神の力に生れし御子は
  玉にもまして清くまします

 歓ぎまして旅立ちませよ真鶴の
  国土は万世までも動かじ

 現世の神と生れましし瑞御霊は
  今日を限りに旅に立たすも

 背の岐美に別れて一人玉藻山に
  宮仕へせむ玉野比女あはれ

 てらてらと松の梢に天津日は
  輝き給ひて国土固めましぬ

 山も野も瑞の御霊の言霊に
  いや栄えましぬこれの国原は

 われはただうれしうれしほ神にして
  岐美の出で立ち笑顔に送るも

 いすくはし真鶴の国の山も野も
  百花千花咲き匂ひつつ

 岐美が行く大野の果ても百千花
  咲き匂ひつつ慰めまつらむ

 白梅の花は漸く散り初めぬ
  後の実りを思へば楽し

 真鶴は言ふも更なり百千鳥
  林に鳴きて岐美を送るも

 西方の国土は広けく限りなし
  はてなき望み持たす岐美はも

 右左の契りを終へて御子生ませ
  立たさむ岐美の功を思ふ

 充ち満ちて隙間もあらぬ言霊の
  生きの力の大いなるかも

 勇ましく駒嘶きぬ今立たす
  岐美のすがたは此上なく勇まし

 水火と水火凝り固まりし真鶴の
  国魂神のみさち多かれ

 甘美国尊き国土よ真鶴の
  稚国原に月日照らひて

 天津日は隈なく照らひあしびきの
  山野の木草日々に栄ゆも

 御栄えのいやますますもあれかしと
  朝夕をわれは祈るも

 遠見男の神の守らす南の
  国土にめづらし真鶴の国

 住み心地よき天界に生れあひて
  如何で心の濁らふべきやは

 瑞御霊よさしの言霊畏みて
  吾は仕へむ千代に八千代に』

 美波志比古の神は御歌詠ませ給ふ。

『瑞御霊今日の旅立ち守りつつ
  われは行手にみはしを架けむ

 天に照る太陽のかげも時折は
  曇らふ世なり心して行きませ

 かき曇る空のしたびを走り行く
  駒の脚なみ安かれと思ふ

 さまざまの悩み苦しみ凌ぎつつ
  国魂神を生ます旅かも

 玉の緒の命の限り仕ふべし
  岐美のみゆきのみはし守りて

 鳴く鶴の声もかすみて聞ゆなり
  岐美旅立たす今日の神苑は

 春たけて白梅の花は散りぬれど
  岐美の心に開く百花

 真鶴の国は広けし一日二日
  駒駈けらすもなほ余りあり

 七日七夜駒に鞭うち走らせて
  いよいよ西の国に着かさむ

 山を生み地を固めて旅立たす
  岐美の功の重くもあるかな

 吾もまた瑞の御霊の御尾前に
  仕へてみゆきを安く守らむ

 五百鈴の清き小鈴を駒の尻に
  飾りてしやんしやん野路を行かなむ

 今日よりは岐美の旅立ち駿馬の
  しりへに鈴を飾りまつらむ

 万世の末まで駒に鈴かけて
  岐美のみゆきの形見となさばや

 白駒も五百鈴の音に勇み立ち
  蹄も軽く逸り進まむ

 右左草にひそみてなく虫の
  声にも似たり五百鈴の音は

 清しくも岐美ゆく野辺に鈴虫や
  松虫なきて行手を慰めむ

 鳳凰は御空に舞ひつをどりつつ
  駒は地上を嘶きて行かむ

 言霊のア声に生りし顕津男の
  神の出で立ち勇ましきかも

 吾も亦ウの言霊に生れあひて
  今日のみゆきを送る楽しさ

 空高み道遠みつつ大野原
  駒をうたさす岐美ぞ勇まし』

 産玉の神は御歌詠ませ給ふ。

『いつまでも名残はつきじ瑞御霊の
  やさしき神は今日を立たすも

 情深き岐美に別れて真鶴の
  国に仕へむ御子を守りつ

 いすくはし岐美の御水火の現はれて
  千代鶴姫の御姿くはし

 ははそはの母に抱かれ育ちます
  千代鶴姫の命やあはれ

 年月を御子に仕へて真鶴の
  国の千歳の礎守らむ

 生れし御子の生ひ立ちまさむよき月日
  岐美の御霊とわれは待つなり

 生代比女淋しかるらむ背の岐美に
  生きて別るる心思へば

 玉藻山この頂上の聖所に
  玉野の比女を補けて仕へむ

 玉藻山真鶴山と日毎夜毎
  天翔りつつわれは守らな

 果しなき稚国原を旅立たす
  岐美の雄々しき心を思ふ

 万世の名残惜みて別れゆく
  瑞の御霊を思へば悲しも

 さりながら主の大神の御旨なれば
  吾如何ともせむ術なけれ

 主の神は皇神国を固めむと
  任け給ひけむ瑞の御霊を

 何一つなき大空に天津国を
  生り出でましし主の神尊き

 かたちなき生言霊の凝り凝りて
  うつしき天界は生り出でしはや

 言霊の御稜威を思へば有難し
  万世生きて神に報いむ

 真鶴の山の麓を白雲は
  深く包めり岐美を惜むか

 玉藻山わきたつ雲のつぎつぎに
  膨れあがりて空曇らへり

 落ちたぎつ千条の滝も見えぬまでに
  白雲つつみて風静なり

 見渡せば真下の国原霧立ちて
  あやめもわかずなりにけらしな

 百鳥の声は聞けどもその姿
  霧の中なる今のながめよ

 玉藻山尾の上に立ちて見渡せば
  この国原は霧の海なり

 大空の雲ちりゆきて紺碧の
  空はつぎつぎあらはれにけり

 大空を包みし雲の破れより
  天津日かげはさし初めにける』

(昭和八・一一・二七 旧一〇・一〇 於水明閣 白石恵子謹録)
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