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文献名1霊界物語 第12巻 如意宝珠 亥の巻
文献名2第3篇 天岩戸開(三)
文献名3第24章 言霊の徳〔520〕
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ手力男神は、館の正門に厳然として現われ、敵軍の襲来を待っている。攻め寄せる軍は、天菩比命に率いられ、血染めの刀を引っさげて館に迫り来る有様は、地獄の光景のようであった。
天菩比命は手力男神を認めると、名乗りを上げた。曰く、撞の御柱神の命によって悪逆無道の素盞嗚命を征伐にやって来たのだ、という。
手力男命はにっこりとして門を左右に開け、天菩比命の軍を招きいれた。そして食事を取って休息するようにと促し、自分たちは善言美詞によって言向け和す素盞嗚命の大御心を奉戴するものである、と宣言した。そして、疑う天菩比命らに対して、用意した酒食を毒見して見せた。
なおも罠を疑う天菩比命に対して、手力男は、七十五声の言霊、善言美詞によって天地清明、天下太平にこの世を収める言霊以外に何もないことを釈明した。
そこへ高杉別がやってきて、奥殿で大神の御神慮を伺ったところ、言霊をもって荒ぶる神を言向け和すように戒めを受けた、という。そして手力男の神の先見を称えた。
天菩比命はこの有様を見てすっかり殺伐たる心を忘れてしまい、部下たちに武具を脱いで休息するようにと命じた。数多の将卒たちは武装を解いて酒食を食らい、歓喜に踊り舞った。
このとき深雪姫は兵士たちが酒を酌み交わしている宴の場に現れて、声も涼しく宣伝歌を歌った。その歌は、素盞嗚命の真意を説き、天照大御神の誤解を解くように諭していた。
天菩比命はこの歌を聞いて懺悔の念に堪えず、涙に暮れていた。そのとき、両軍の間に巨大な火光が現れ、美しい男神となった。この神は伊弉諾命の御子・日の出神であった。正邪善悪の証明のために、天教山よりお降りになったのであった。
天菩比命の復命により、いよいよ須佐之男命の麗しき御心が判明した。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年03月11日(旧02月13日) 口述場所 筆録者岩田久太郎 校正日 校正場所
OBC rm1224
本文の文字数3011
本文のヒット件数全 3 件/深雪姫=3
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本文  手力男神は正門に現れ、儼然として敵軍の襲来を心待に待つて居る。
 天菩比命は数多の軍勢を引連れ、軍卒は手に手に松明を持ち、四辺に火をつけ焼き滅ぼしつつ進み来る。後よりは一隊の軍勢、血刀を振つて登り来る。その光景恰も地獄道の如く思はれけり。
 菩比命は門前に現れ、手力男神に向ひて、
菩比命『オー、汝は何神なるか、速須佐之男の悪逆無道なる邪神に従ふ曲津神、我は天教山に在します撞の御柱神の神命を奉じ、汝等を征伐せむが為に立向うたり。最早この嶋は殆ど焼き尽し、汝等が部下の将卒は、大半刃の錆と消え失せたれば、最早抵抗するの余力もなかるべし。イザ尋常に此門を開き降伏せよ』
と馬上に跨つた儘、威丈高に呼はり居る。手力男神は莞爾として、門を左右にサツと開き、
『サアサア、門は斯の如く開放致しました。何卒御自由に御這入り下さいませ。数多の軍卒等に於ても、嘸お疲れで御座いませう。是丈の嶋に火を放つて焼きなさるのも並大抵の御苦労では御座いますまい。御蔭でこの嶋を荒す猛獣毒蛇も殆ンど全滅致しました。お腹が空いたでせう、喉がお乾きでせう。此処に沢山の握り飯、酒も用意がして御座います。何万人のお方が御上り下さつても恥を掻きませぬ。どうぞ緩りと御上り下さいませ。その様に恐い顔をして、肩臂怒らし、固くなつて居られては御肩が凝りませう。我々は善言美詞の言霊を以て、直日に見直し宣り直す、神須佐之男大神の御神慮を奉戴するもの、決して決して酒にも飯にも毒などは入れて居りませぬ、御緩りとお召し上り下さいます様に』
菩比命『ヤアー、汝は百計尽き、毒を以て、我等を全滅せむとの巧であらう。その手は食はぬぞ』
『是は是は、迷惑千万。然らば手力男が御毒見を致しませう』
と云ひ乍ら、酒樽に柄杓を突き込み、掬うては二三杯グツと飲み、握り飯を矢庭に五つ六つ頬張つて見せた。
『然らば暫く休息いたす。今の間に館内の者共、城明渡しの準備を致せ』
『マアマア、さう厳しく仰せられるに及びませぬ。同じ天地の神の水火より生れた人間同志、心一つの持様で敵もなければ味方もない、何れも神の水火より生れた我々、天下の喜びも天下の悲しみも皆一蓮托生で厶る』
『汝はこの場に望んで気楽千万な事を申す奴、何か深い秘密が包まれてあるに相違なからう。左様な事に欺かるる菩火ではないぞ』
『手力男の秘密と申せば七十五声の言霊、美言美詞の神嘉言の威徳に依つて、天地清明国土安穏、病無く争ひ無く、天下太平にこの世を治める、言霊の秘密より外には何物も御座いませむ』
 高杉別はこの場に立現れ、
『オー、手力男殿、唯今奥殿に進み入り、深雪姫の御前に致つて、御神慮を伺ひ奉るに、瑞の御霊の御仰せ、言霊を以て荒ぶる神を言向け和せとの御戒め。イヤハヤ貴神の遣り方には高杉別も感服致した。大国別様も貴神と同様の御意見で御座る』
『左様で御座らう。オー、菩比命様、斯の如く当館は表は武器を以て飾り、勇敢決死の武士も数多養ひ居れども、御覧の如く、貴神が獅子奮迅の勢を以て、血染焼尽しの攻撃軍に向ひ、悠揚せまらず御覧の如く、剣は鞘に弓は袋に納まり返つた此場の光景、刃に血塗らずして敵を喜ばせ、敵を味方と見做して取扱ふは、仁慈の神の思召よくよく大神の御誠意を御認識の上、撞の御柱の大神に具さに言上あらむ事を望みます』
『案に相違の貴神らの振舞、今まで逸り切つたる勇気も、何処やらへ消え失せた様な心地で御座る。ヤアヤア部下の将卒共、菩比命が命令だ、直ちに甲冑を脱ぎ捨て、武器を放し、この場に一同集まつて休息を致せ』
 此一言に、逸り切つたる数多の将卒は、武装を解き、この場に喜々として現れ来り、酒に酔ひ握り飯に腹を膨らせ、歓喜を尽して踊り舞ひ修羅は忽ち天国と化したり。
 この時深雪姫命は大国別に導かれ、門内の広庭に、数多の軍卒及び部下将卒の他愛もなく酒酌み交し喜び戯るる前に現れ、声も涼しく歌ひ始め賜ふ。
『コーカス山に現れませる  瑞の御霊の御言もて
 御山を遠くサルヂニヤ  この神嶋に現れて
 世の有様を深雪姫  八十の曲津の猛びをば
 鎮めむ為に言霊の  珍の息吹を放てども
 曇り切つたる曲津見の  服らふ由もなきままに
 神の御霊の現れませる  十握の剣を数多く
 造りそなへて世を守る  神の心は徒らに
 剣を以て世を治め  弓矢を以て曲神を
 言向け和す為ならず  心の霊を固めむと
 玉の剣を打たせつつ  神世を開く神業を
 天教山に現れませる  撞の御柱大神は
 いよいよ怪しと思召し  深くも厭はせ嫌ひまし
 菩比命に言任けて  此処に攻め寄せ玉ひしは
 我等が心を白波の  瀬戸の海よりいや深く
 疑ひ玉ふ験なり  七十五声の言霊に
 世の悉は何事も  直日に見直し聞直し
 言向和し宣り直す  誠一つの一つ島
 天の真名井にふり滌ぎ  さ嚼に嚼みて吹き棄つる
 気吹の狭霧に生れたる  我は多紀理の毘売神
 心平に安らかに  神須佐之男大神の
 赤き心を真具さに  天に帰りて大神の
 命の前に逸早く  宣らせたまへや菩比の神
 朝日は照るとも曇るとも  月は盈つとも虧くるとも
 君に対して村肝の  穢き心あるべきか
 天津御神も見そなはせ  国津御神も知ろしめせ
 空に輝く朝日子の  日の出神の一つ火に
 照して神が真心を  高天原に細やかに
 宣らせ玉へよ菩比の神  善と悪とを立別ける
 神が表に現れて  疑ひ深き空蝉の
 心の闇の岩屋戸を  開かせ玉へスクスクに
 唯何事も人の世は  直日に見直し聞直し
 宣り直しませ天津神  御空も清く天照らす
 皇大神の御前に  謹み敬ひ畏こみて
 猛く雄々しく現れし  十握の剣は姫神の
 神言の剣いと清く  光り輝く神御霊
 瑞の御霊を大神の  御前に捧げ奉る』
と歌ひ了れば、菩比命は思ひ掛無きこの場の光景に力脱け、懺悔の念に堪へ兼て、さしもに猛き勇将も、涙に暮るる計りなりける。
 忽ち天空を轟かし、この場に舞ひ降る巨大の火光、彼我両軍の頭上を、前後左右に音響をたてて廻転し始めたり。神々は一斉に天を仰ぎ、この光景を見詰めつつあつた。火光はたちまち変じて麗しき男神となり、空中に佇立して一同の頭上を瞰下し玉ひつつありき。
 この神は伊弉諾命の珍の御子日の出神であつた。正邪善悪の証明の為に天教山より神勅を奉じて、降り玉うたのである。
 忽ち白煙となつて中空に消え玉ひ、後は嚠喨たる音楽聞え、次第々々に音楽の音も遠くなり行きぬ。いよいよ菩比命の降臨によつて、須佐之男命の麗しき御心判明し、命は直に高天原に此由を復命さるる事とはなりける。
(大正一一・三・一一 旧二・一三 岩田久太郎録)
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