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文献名1霊界物語 第24巻 如意宝珠 亥の巻
文献名2第4篇 蛮地宣伝
文献名3第16章 慈愛の涙〔746〕
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2017-05-11 11:00:12
あらすじ一つ島の諏訪の湖の神宝は、皇大神が三千年の遠い昔から、ミロク神政のあかつきに厳の御魂と現して神の御国を固めようと秘めておいた珍宝であった。
一つ島の奥深く諏訪の湖まで達した五人の宣伝使は、善一筋、人に譲る三五の特性を培い、禊を終えた後は大野ヶ原を進んで行った。この湖辺の野原は金砂銀砂が敷き詰められて道をなしていた。
すると向こうから十五人の悪漢が現れて、五人にいきなり殴りかかり、さんざんに打ち据えた。五人は十五人に感謝し涙に咽んで手を合わせた。五人の態度にさしもの悪漢も陳謝の涙を流しひれ伏して詫びた。
ふと五人が後を振り返ると、十五人の悪漢の姿はどこにもなかった。初稚姫は、あれは木花咲耶姫命のお気付けだったと一行に告げた。玉能姫一同は、感謝の涙を流した。
さらに進んで行くと、祠の前で熱心に祈願している老人に出会った。ふと声を掛けると、男は体中が膿み腐れる病気にかかっていた。そして女の唇で膿を吸ってもらえると治るので、宣伝使なら人助けに吸ってくれないか、と懇願した。
玉能姫、初稚姫、お民は何のためらいもなく全身の膿を吸い始めた。すべての膿を吸いだし終わると、五人は男を囲んで天津祝詞を奏上した。男は喜び感謝し、元気に歩いてその場を立ち去った。
五人は結構な神徳をいただいたことを感謝し、西へ西へと宣伝歌を歌いながら進んで行った。これより五人が西部一体を試練に会いながら宣伝してオーストラリヤ全島に三五教を宣布する物語は、後日詳述することとなる。
因みに初稚姫の御魂は三十万年後に大本教祖出口直子と顕れ給う神誓である。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年07月05日(旧閏05月11日) 口述場所 筆録者谷村真友 校正日 校正場所
OBC rm2416
本文の文字数3563
本文のヒット件数全 1 件/教祖=1
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本文  七十五声の言霊に  因みて澄める諏訪の湖
 皇大神が三千歳の  遠き神代の昔より
 ミロク神政の暁に  厳の御霊と現はして
 神の御国を固めむと  諏訪の湖底深く
 秘め給ひたる珍宝  竜の宮居の司神
 玉依姫に言依さし  三千世界の梅の花
 五弁の身魂一時に  開く常磐の松の代を
 待たせ給ひし畏さよ  浪立ち分けて現れませる
 玉を欺く姫神は  五ツの玉を手に持たし
 教の御子の五柱  前に実物現はせて
 往後を戒め神業の  完成したる暁に
 手渡しせむと厳かに  誓ひ給ひし言の葉を
 五人の御子は畏みて  夢寐にも忘れず千早振る
 神の誠を心とし  羊の如くおとなしく
 如何なる敵にも刃向はず  善一筋の三五の
 至誠の道を立て通し  人に譲るの徳性を
 培ひ育てし健気さよ  玉治別や玉能姫
 一層賢しき初稚姫の  神の命の瑞御霊
 久助、お民の五人連  諏訪の湖伏し拝み
 七日七夜の禊して  身も魂も浄めつつ
 大野ケ原をエチエチと  金砂銀砂を敷詰めし
 道芝イソイソ進み行く。  向ふの方より馳せ来る
 大の男が十五人  出会がしらに一行を
 目蒐けて拳を固めつつ  所かまはず打据ゑて
 一同息も絶え絶えに  無念の涙くひしばり
 笑顔を作り言ひけらく  『心きたなき我々は
 金砂銀砂の敷詰めし  清き大地を進みつつ
 心に恥らふ折柄に  何処の方か知らねども
 吾等が身魂を清めむと  心も厚き皇神の
 恵の拳を隈もなく  汚き身体に加へまし
 有難涙に咽びます  嗚呼諸人よ諸人よ
 汝は吾等の身魂をば  研かせ給ふ御恵の
 深くまします真人よ  あゝ有難し有難し
 是れより心を改めて  足はぬ吾等の行ひを
 補ひ奉り三五の  神の教の司とし
 天地の神や諸人に  恥らふ事の無きまでに
 身魂を研き奉るべし  嗚呼惟神々々
 恵の鞭を嬉しみて  皇大神の御教を
 四方の国々宣べ伝へ  世人の為めに真心を
 尽さむ栞に致します  山より高き父の恩
 海より深き母の恩  恵は尽きぬ父母の
 我子を愛はる真心に  優りて尊き御恵み
 謹み感謝し奉る  朝日は照るとも曇るとも
 月は盈つとも虧くるとも  仮令大地は沈むとも
 我等の命は失するとも  神の恵の此鞭の
 其有難さ何時迄も  忘るる事はあらざらめ
 汝は普通の人ならじ  諏訪の湖水に現れませる
 皇大神の御心を  持ちて現れます神ならむ
 謹み感謝し奉る  嗚呼惟神々々
 御霊幸倍ましませよ  此世を造りし神直日
 心も広き大直日  只何事も人の世は
 直日に見直し聞直し  身の過ちは宣り直す
 三五教の吾々は  如何なる事も惟神
 凡て善意に解釈し  只一言も恨まずに
 情の鞭を嬉しみて  厚く感謝し奉る
 水も洩らさぬ皇神の  尊き仕組の今の鞭
 受けたる此身今日よりは  心の駒に鞭ちて
 時々兆す悪念を  山の尾の上に追ひ散らし
 河の瀬毎に追払ひ  大慈大悲の大神の
 大御心に報ふべし  進めよ進めよいざ進め
 忍の山に逸早く  剣の山も何のその
 仮令火の中水の底  神の大道の為ならば
 などか厭はむ敷島の  大和心を振おこし
 国治立の御前に  奇しき功績を立て奉り
 目出度神代にかへり言  申さむ吉き日を楽しまむ
 嗚呼惟神々々  御霊幸はひましませよ』
と小声に玉治別は歌ひ終り、打擲された十五人の男に向ひ、一同手を合せて、嬉し涙に咽びける。さしも猛悪なる悪漢も、五人の態度に呆れ返り、感涙に咽び乍ら両手を合はせて大地に平伏し、陳謝の辞を断たざりけり。玉治別は大いに喜び茲に一場の宣伝をなしながら、悠々として此場を立ち去りにけり。
 後振り返り見れば障害なき大野原に十五人の荒男は、何れへ消えしか、影も形も見えずなり居たりける。初稚姫は、
『皆さま、今の方は誰方と思ひますか』
『玉治別には、どうも合点が参りませぬ。何処へ行かれたのでせう』
『イエイエ、あの方は天教山に現はれ給ひし、木花咲耶姫の御化身で御座いましたよ』
 玉能姫はこれを聞くより「ワツ」と計りに声を上げ嬉し泣きしながら、
『アヽ神様、有難う御座いました。何処迄も吾々の魂を御守り下さいまして、今度の御神業につきましては不断、御礼の申上げやうなき御心付けを下さいまして、有難う御座います。何とも御礼の申上げ様も御座いませぬ。御蔭を以て漸く忍耐の坂を越える丈けの御神力を戴きました』
と鼻を啜り嬉し涙を絞る。玉治別は啜り泣き一言も発し得ず嗚咽し乍ら、自転倒島に向ひ両手を合せ涙をタラタラと流し、是亦感謝に余念なく、久助、お民も只両手を合せシヤクリ泣きするのみ。初稚姫は、
『皆様、大神様の真の御慈愛が解りましたか』
 一同は、
『ハイ』
と云つたきり涙滂沱として腮辺に滝の如く滴たらし居たり。嗚呼惟神霊幸倍坐世。
 一行は感謝の祝詞を奏上し終つて、又もや炎熱焼くが如き原野を汗に着物を浸し乍ら足を早めて宣伝歌を歌ひ進み行く。
 折しも小さき祠の前に醜き一人の男、何事か祈願し居るにぞ、玉治別はツカツカと進み寄り、
『モシモシ貴方は何処の方で御座るか、見れば御病気の体躯と見えまする。何れへお出で遊ばすか』
と尋ぬるに男は玉治別の言葉にフト顔を上げたり。見れば顔面は天刑病にて潰れ、体躯一面得も言はれぬ臭気芬々として膿汁が流れて居る。玉治別は案に相違し突立つた儘、目を白黒して其男を黙視してゐる。
『私は此向ふの谷間に住む者だが、コンナ醜るしい病を患ひ、誰一人相手になつて呉れるものもなし、若い時より体主霊従のあらん限りを尽し、神に叛いた天罰で、モシ……コレ此通り、世間のみせしめに逢うて居るのだ。最早一足も歩む事は出来ぬ………お前さま、人を助ける宣伝使なれば、此病気を癒して下さいませ。モシ女の唇を以て此膿汁を吸へば、病気は全快すると聞きました。何卒お情に助けて下さるまいか』
 初稚姫はニコニコし乍ら、
『おぢさま、吸うて癒る事なら吸はして下さい』
と云ふより早く足許の膿汁を「チユウチユウ」と吸うては吐き、吸うては吐き始めたり。玉能姫は頭の方より顔面、肩先き手と云ふ順序に、「チユウチユウ」と膿を吸うては吐き出す。玉治別、久助は余りの事に顔も得上げず、心の中にて一時も早く病気平癒をなさしめ給へと、祈願を凝らして居る。お民は又もや立寄つて腹部を目蒐けて、膿汁を「チユウチユウ」と吸ひ始めたり。暫くの間に全身隈なく膿汁を吸ひ出し了りぬ。男は喜び乍ら両手を合せ、路上に蹲踞んで熱き涙に暮れ居たり。五人は一度に其男を中に置き、傍の流れ水に口を嗽ぎ手を洗ひ天津祝詞を奏上する。男は忽ち嬉しさうな顔をし乍ら、
『アヽ有難う御座いました。誰がコンナ汚い物を、吾子だとて吸うて呉れませう。お礼は言葉に尽されませぬ』
と一礼し乍ら直に立ちて常人の如く足も健かに歩み出し、終に遠く姿も見えずなりにけり。玉治別は感激の面色にて、
『三人の御方、ヨウマア助けてやつて下さいました。私も女ならば貴方方の如うに御用が致したいので御座いますが、彼の男が女でなければ不可ぬと申しましたのでつい扣へて居ました。イヤもう恐れ入つた御仁慈、国治立大神、神素盞嗚大神の御心に等しき御志、感激に堪へませぬ』
と又もや熱涙に咽ぶ。三人は愉快気に神徳を忝なみ、
『あゝ神様、今日は結構な御神徳を頂きました』
と両手を合せ感謝の祝詞を奏上し、一行五人西へ西へと、金砂銀砂の敷詰めたる如き麗しき野路を、宣伝歌を歌ひ進み行く。
 因に云ふ。初稚姫の霊魂は三十万年の後に大本教祖出口直子と顕はれ給ふ神誓にして、是れより五人は西部一帯を宣伝し、種々の試練に遭ひ、終にオーストラリヤの全島を三五教の教に導き、神業を成就したる種々の感ず可き行為の物語は、紙数の都合に依りて後日に詳述する事となしたり。嗚呼惟神霊幸倍坐世。
(大正一一・七・五 旧閏五・一一 谷村真友録)
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