文献名1霊界物語 第34巻 海洋万里 酉の巻
文献名2第2篇 有情無情よみ(新仮名遣い)うじょうむじょう
文献名3第10章 空縁〔951〕よみ(新仮名遣い)からえん
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日2023-09-19 14:04:22
あらすじ建野ケ原の神館は小高い丘の上に建てられており、信徒がひっきりなしに参拝して神徳は四方に輝きわたっていた。一年前に婿入りし神館の主となった建国別は、黙然として想いにふけり、妻の建能姫の呼びかけにも気が付かないほど悩んでいた。建国別は、自分は今でこそ立派な名をもらって建日別命の後を継いでいるが、幼名は金太郎と言い父母の顔も知らず育ったため、父母に会いたいという執着心にさいなまれているのだと建能姫に明かした。建能姫は、今日はちょうど建国別が婿入りして神館の後を継いで一年になる吉日のため、夫婦そろって神様にお礼を申し上げ、役員信者にお神酒を饗応しようと提案した。建国別は妻の心遣いに感謝した。夫婦そろって奏上する祝詞は相和して得も言われぬ風韻が境内に隈なく響き渡った。役員信者たちは今日の祝宴に列して口々に建国別夫婦の高徳を称えあっていた。そこへ、玉公に案内されて黒姫がやってきた。玉公は門番に、黒姫が建国別の母親かもしれないと告げて、建国別に目通りを願い出た。建国別は神前での感謝祈願を終わって、建能姫に、自分の両親は立派な宣伝使となって活動しているような感覚を得たので、非常に心が晴れたことを告げていたところであった。そこへ門番の幾公があわててやってきた。幾公はてっきり黒姫が建国別の母親だと早合点して、注進にきたのであった。建能姫は、まずは自分が黒姫を案内してくるので、その上で面会して真偽を確かめようと言い、幾公に口止めする。あわて者の幾公はすでに幹部の健彦をはじめ、数人に話してしまった後であった。建能姫は幾公のあわて振りや脱線振りに笑いをこぼしながらも、黒姫に挨拶をなして奥座敷に案内をした。
主な人物
舞台
口述日1922(大正11)年09月13日(旧07月22日)
口述場所
筆録者加藤明子
校正日
校正場所
初版発行日1923(大正12)年12月10日
愛善世界社版127頁
八幡書店版第6輯 408頁
修補版
校定版133頁
普及版53頁
初版
ページ備考
OBC rm3410
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