文献名1霊界物語 第38巻 舎身活躍 丑の巻
文献名2第2篇 光風霽月よみ(新仮名遣い)こうふうせいげつ
文献名3第11章 思ひ出(二)〔1048〕よみ(新仮名遣い)おもいで
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ焚書
データ凡例
データ最終更新日2022-11-04 13:35:45
あらすじ自分を排斥しようという反対者たちの活動は、次第に露骨になってきた。大原というところに泊まった帰り、地獄谷というところにさしかかると、羽織の紐がほどけて脱げようとする。不思議に思って鎮魂していると、十人ほどの暗殺隊が待ち伏せしていることが霊眼に見えた。四方春蔵が自分に同行していたが、四方も共謀者だったのである。そこで、四方春蔵に先に行くようにと命じると、四方は計画に気づかれたことに驚いて逃げてしまった。少し先に行くと、暗殺隊は計画が漏れたことを知って、辺りからごそごそと出てきてお迎えに上がったのだ、などと出まかせを言う。喜楽は彼らに先に歩くように言い、自分は一番後からついていった。一人逃げ二人逃げ、とうとう残りは五人になってしまった。そうして帰ってくると、教祖様は家の前の岩に赤い真綿と白い真綿を重ねて、喜楽の無事を祈願してくれていた。逃げ帰った連中は教祖様に叱られて、お互いに罪をなすりあっていたが、喜楽は済んだこととして許した。幹部たちは、喜楽の言動は悪の小松林だから改心させなければならないが、肉体は神様の御用でお使いになるのだから綾部に居なくてはならぬ、と無茶と言ってさんざん自分を苦しめた。神様からは早く布教の活動をしろと言われ、往生した。また別の機会に京都へ来ないかと言われて出立したが、これは自分を途中で待ち受けて殺そうとするたくらみであった。向こうが短刀を抜いたので、こちらも短刀を抜いて覚悟を示したところ、怖気がついたようで、とうとう勝負はせずに連れだって綾部に帰ったこともあった。また苦心して大阪に出て、内藤氏の家に落ち着いていた。すると偶然、中村、竹原、四方らが家の前を通った。声をかけると、自分の留守中に喜楽が書いた書物を五百冊ほど焼いてしまったという。あわてて園部までもどったが、四方平蔵氏がまた小松林の四足の守護神、とやりだす。癪に障ったから、揚げ豆腐と牛肉を牛乳で煮させて、洋服を着て四つん這いになって食べて見せてやった。園部の信者たちは、そんなことをするとますます誤解されるからやめてくれ、と泣いて頼み込んできた。四方氏らは小松林が喜楽の肉体から抜け出るよう証文を書け、と言ってきた。彼らが字が読める者がないのを幸い、漢字で出鱈目な証文を書いてやったが、後でまた、喜楽が幹部をだました、やはり悪の御魂だと言って責められた。帰ってみると、喜楽が書いたものはすべて焼かれてしまっていた。自分の言うことはまったく聞いてくれないので、久しぶりに教祖様に面会したところ、もうよそへは行かないように、とのお言葉であった。喜楽は幹部連中が書物を焼いたことを報告したので、教祖様は幹部たちをお叱りになった。それでこの件は決着がついた。
主な人物
舞台
口述日1922(大正11)年10月16日(旧08月26日)
口述場所
筆録者北村隆光
校正日
校正場所
初版発行日1924(大正13)年4月3日
愛善世界社版114頁
八幡書店版第7輯 200頁
修補版
校定版114頁
普及版58頁
初版
ページ備考
OBC rm3811
本文のヒット件数全 1 件/谷口熊吉=1
本文の文字数3170