番号 | 文献名1 | 文献名2 | 文献名3 | 著者 | 発表年 | 詳細 | 本文内のヒット件数 | プレビュー(最大 8 件まで表示) | 番号 |
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1 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第1篇 竜の島根 | 第1章 湖中の怪〔1982〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 8 件/艶男=8 | ...き、男女二柱の御子ありき。兄をあでやか(艶男)と言ひ、妹をうららか(麗子)と言ふ。二......の眺め 心ゆくまでみそなはせ 兄の君なる艶男も 吾後追ひて来りませ ああこの清水川水......かと 吾立つ川辺に香るなり ああ兄の君よ艶男よ』 斯く歌ふ折しも、川底を真昼の如く輝......がある。よくよく見れば麗子が歌中の人物、艶男の兄であつた。 麗子は余りの不思議さと嬉......子の目に見えてゐる。 麗子は日頃恋ひ慕ふ艶男と思ひつめ、嬉しさと愛しさとの声をしぼり......や上らせよ兄の君よ』と力限りに歌ひながら艶男の上陸をうながしてゐる。水中の男はこれに......、うつぶして思案にくれてゐる。水中の男は艶男の声そつくりにて、『天晴れ天晴れ 御空は......忽ち暗中より一塊の火光現るよと見る間に、艶男と見えし男は人面竜身と変じ、乙女の体をひ... | 1 |
2 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第1篇 竜の島根 | 第2章 愛の追跡〔1983〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 8 件/艶男=8 | ...姿が、卒然として見えなくなりしより、兄の艶男は俄に心いらち、物淋しさを感じ、妹の在処......あたりより、麗子の声として、『なつかしの艶男の君よ恋しさの 果てなき君よよくも来ま......恋しさの 果てなき君よよくも来ませる 艶男の君の情に堪へ兼ねて われは悲しく草野......あざやかなる 月の光の露にうるほふ』 艶男は蘇りたる心地して、『その声は正しく妹の...... 曲神の伊猛り狂ふ世なりせば 心許すな艶男の君 天地に一人の君と思ふ故に われ叢......つ湖の底の 都にわれは今栄え居るも』 艶男は此の歌に、麗子は竜の都に誘惑され、現世......まつるべく 君は此世に止まり給はれ』 艶男はこれに応へて、『汝が言葉実にうるはしく......くにひきながら、中天に姿をかくしける。 艶男は麗子の事を忘れかね、仮令幽界に入りたり... | 2 |
3 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第1篇 竜の島根 | 第3章 離れ島〔1984〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 3 件/艶男=3 | ...りたる光景に、稍暫し不審の念晴れやらず、艶男の恋しき兄の事は忘れられず、父母の安否を......人間の子孫を生み了せむものと、雄々しくも艶男に対する恋心を断ち切らむとしたが、どうや......の底に一片の名残が残つて居た。『思ひきや艶男の君にあらずして 竜の都の君なりしはや... | 3 |
4 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第1篇 竜の島根 | 第4章 救ひの船〔1985〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 14 件/艶男=14 | ... 艶男は月下の草の根に、麗子の最早霊身となりて......の小船を漕ぎながら、釣竿を垂れて居たが、艶男の飛び込みし音にあと振り返り、水面を月か......中に救ひあげた。よくよく見れば国津神の子艶男である。老人は水を吐かせ、人工呼吸を施し......生せしめた。『君こそは国の御祖の御伜 艶男の君におはしまさずや 吾こそはいやしき漁......せ給ふな』 斯く歌ひて呼び生けたるにぞ、艶男は、漸く正気に復し、『訝しや生命死せしと......てて何かせむ 再び生きて国を守らせ』 艶男はいぶかしげに、『おもひきや汝は水火土湖......るべきを 心みじかき君にもあるかな』 艶男は翻然として、『ありがたし水火土神の御教......る竜宮の 島根は遠しいそがせ給ふな』 艶男は歌ふ。『月は皎々御空を渡る 吾は艶男湖... | 4 |
5 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第1篇 竜の島根 | 第6章 再会〔1987〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 14 件/艶男=14 | ... 水火土の神に送られて竜宮島に上陸したる艶男は、鉄門の前に立ち、『われこそは国津御祖......に送られ門に立たせり 御名を問へばわれは艶男と宣らしけり 姫に会はむと待たせ給へる......の神は、『いざさらば姫の言葉に従ひて 艶男の君進みましませ われも亦御後に従ひ竜神......に従ひ竜神の 司の館に進みゆかなむ』 艶男は道々小声にて歌ふ。『ああいぶかしやいぶ......共出でましし 御祖の神の御子を拝む』 艶男はこれに応へて、『海原を水火土の神に救は......一度の交りもなく、清浄潔白の間柄なれば、艶男も別に大竜身彦の命の妻となりしを恨む心も......ませる御前に 清き心を互に明かさむ』 艶男は歌ふ。『姫神の御言かしこし今よりは ......貴の光りに 弟姫の神に噂を聞き居たる 艶男彦は君にまさずや』 艶男は歌もて応ふ。『... | 5 |
6 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第2篇 竜宮風景 | 第7章 相聞(一)〔1988〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 11 件/艶男=11 | ...りける かかるところへ麗子姫の兄なる 艶男の来りしより 此島ケ根の若き女たちは ......は 大竜身彦の神殿に 朝夕仕へ侍りて 艶男の端麗なる容姿を 目引き袖引き眺めつつ......犯すべからず見えにける。 山吹は恐る恐る艶男の側近く、裲襠姿にて寄り来り、心の丈を歌......みそなはし 情のつゆを降らさせ給へ』 艶男はこれに答へて、『山吹の姫の心はさとれど......山尾根にかがよふ月かげを 見れば恥かし艶男曇る 村肝の心曇りてわれは今 あやめも......や竜宮の 庭に匂へる花を手折らせよ』 艶男は答ふ。『兎にもあれ角にもあれや今暫し ......の雨に萎れてうつぶせるが如き風情あり。 艶男はこれを見て歌ふ。『曲玉の池の汀に咲く花......白菊の花の露 掬ばせ給へ一夜の枕を』 艶男は歌ふ。『竜宮の島根に計らず渡り来て ... | 6 |
7 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第2篇 竜宮風景 | 第8章 相聞(二)〔1989〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 22 件/艶男=22 | ... 艶男は女神等の恋の鋭鋒をさけて、鏡の湖畔なる......開せるを持ち、左手に玉水盃を捧げながら、艶男の側近く進み寄り、満面笑みを湛へて、玉水......進み寄り、満面笑みを湛へて、玉水盃の水を艶男の前に差し置き、『珍しき......艶男の君よ御水召せよ 今日の暑さは咽喉のか......らに白萩は 伊吹の山に淋しく匂ふも』 艶男はこれに答へて、『ありがたし乙女の君の志......む花散らむ 早く手折らへ一本の白萩』 艶男は歌ふ。『白萩の花美しと見る吾は 岩の......のび草 しのびかねたるわが思ひかな』 艶男は白萩の情のこもる言葉に、ほつと当惑しな......けて恋ひ慕ふ 君は情なき薊の花かも』 艶男は歌ふ。『さまざまの汝が言霊に打出され ... | 7 |
8 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第2篇 竜宮風景 | 第9章 祝賀の宴(一)〔1990〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 7 件/艶男=7 | ...思ふ 今日よりはこの島ケ根も栄ゆべし 艶男、麗子渡り来ませば』 姫神はこれに答へて......に吾ありて 神の力にのみぞすがるも』 艶男は弟姫神の側に立ちて歌ふ。『今のさき高き......て歌ふ。『今のさき高き教を蒙りし 吾は艶男よわき男子よ ためしなき今日の喜び寿ぎて......にしあらざれば 生言霊の力もおよばず 艶男や麗子の君は国津神 生言霊を宣らさせ給......宣らさせ給へ』 ここに人体を全く備へたる艶男並びに麗子の弟姫神は、海津見姫の神の先頭......にも入らぬ竜体の あはれはかなき有様も 艶男の君、麗子の君は ここに渡らせ来ませしな......全きを得ざるなり 今日の慶事に相つぎて 艶男の君を守り立てて 国津神等人種を 産めよ... | 8 |
9 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第2篇 竜宮風景 | 第10章 祝賀の宴(二)〔1991〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 9 件/艶男=9 | ...身ながらに 今日は雄々しく心ときめく 艶男の君の面ざし伏し拝み 露の生命を惜しま......も喜びの 宴の酒に面ほてりける 清々し艶男の君の御姿は 伊吹の山を出づる月かも ......『女郎花ばかり住まへるこの島に 男の子艶男渡り来ませり 野に匂ふ女郎花なれど天津風......水火のかかれば雄々しくならむ 雄々しかる艶男の君の御姿 見つつふるへり伊吹の裾野に......玉の池の真清水掬む朝に わが見染めてし艶男の君よ ......艶男の君のかむばせ伏し拝み 白菊われは露に......白菊われは露にうるほふ 水底に写り給ひし艶男の 君の姿にあこがれしはや 水清き泉に......しより 今日のよき日を待ちわびにける 艶男の君は来ませり弟姫の 神輝けり竜の島根... | 9 |
10 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第2篇 竜宮風景 | 第11章 瀑下の乙女〔1992〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 14 件/艶男=14 | ...ばろ波の秀を踏み渡り来りし御祖の神の御子艶男を優遇せむと、種々焦慮の結果、竜宮島第一......大なること言語に絶するばかりなりける。 艶男は朝な夕な此寝殿に、天津祝詞や生言霊を奏......光映じて、得も言はれぬ光沢を放ちたり。 艶男は欄干に立ちて歌ふ。『鏡の湖の真清水を ......の白鳥は、何時の間にか剣の池に集り来り、艶男が言霊を聞かむとするものの如く見えにける......向ひて合掌し、何事かしきりに祈り居る。 艶男は欄干に立ちて此の光景を眺めながら、『烏......霊響かひて わが胸先は高鳴りにけり』 艶男は歌ふ。『いたづきに悩むわれなり真心の ......と思召せ 情のつゆによみがへる身よ』 艶男は歌ふ。『いとこやの乙女の姿たしたしに ......つれあひて とく術もなき小田巻の吾』 艶男は歌ふ。『乙女らの悲しき心悟れども わ... | 10 |
11 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第2篇 竜宮風景 | 第12章 樹下の夢〔1993〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 9 件/艶男=9 | ... 艶男は徒然を慰めむと神苑を立ち出で、庭伝ひに......らはれ来り、百津桂樹に身を支へながら、『艶男の君の行方をもとめつつ 桂の森に吾は来......が思ひ はらして一夜をやすませ給へ』 艶男はハツと思つたが、何くはぬ顔にて、『いと......もわれを招かず 無き名さへ立つ世なりせば艶男の 君よ恐れず吾恋許せよ 小波の静かに......なよ草を 褥となして天国にあそばむ』 艶男は、燕子花の猛烈なる恋愛心と、押しの強き......れより燕子花は七乙女の目も怖ぢず、公然と艶男の寝殿に朝夕起臥し、夫の歓心を購ふべく、......心の限り身の限り、まめまめしく仕へける。艶男は朝庭に立ち出で、剣の池に面を濯ぎながら......給へ、救はせ給へ』 斯く七日七夜間断なく艶男が宣れる言霊に、不思議や燕子花の全体忽ち... | 11 |
12 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第2篇 竜宮風景 | 第13章 鰐の背〔1994〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 7 件/艶男=7 | ... 艶男は燕子花と諜し合せ、夜陰にまぎれて竜宮島......の玉に月光輝き、得も言はれぬ風情である。艶男はその自然をながめて、『道の辺に咲く百草......き、渚辺に出で、躍り狂ふ波の秀をながめて艶男は、『翼なき身は如何にせむ白波の 竜の......走りゆく。鰐の背に乗れる二人は交々歌ふ。艶男『鰐の背に救はれ水上の山もとに 帰る思......人の鬨の声、どつとばかりに聞え来るにぞ、艶男、燕子花の二人は後振り返り手を差上げ月光......の命の御功を とどめて安き夜の湖原』 艶男は歌ふ。『一輪の月は御空に輝けり 吾は......り見ゆれども 波路は遠し吾は送らむ』 艶男は之に答へて、『ありがたし水火土の神の御... | 12 |
13 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第2篇 竜宮風景 | 第14章 再生の歓び〔1995〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 5 件/艶男=5 | ...恵みに守られて 君二柱生きていませり 艶男の君は何処ぞ麗子の 姫の行方は未だ知れ......はむ わが見たる昨夜の夢をうかがへば 艶男の君は帰りますべし 麗子の君の行方は竜宮......ば舟を操るは水火土の神、舷頭に立つは確に艶男と見ゆれども、いぶかしきは一人の女神なり......め居たり。 川神姫は、『水先に立つは確に艶男よ されどをみなの姿はあやしき 見なれ......みなの姿はあやしき 見なれざる女を乗せて艶男は 心いそいそ帰り来るらし 神々の厚き... | 13 |
14 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第2篇 竜宮風景 | 第15章 宴遊会〔1996〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 13 件/艶男=13 | ... 大御祖の神夫婦は、艶男が妻まで率ゐて、竜の島根より恙なく帰り来......、方一里に余る庭園なりける。 茲に神々は艶男の御子の帰り来れるを喜びて、各自歌ひ舞ひ......一度は死なまく思ひし老の身も 蘇りたり艶男に会ひて ......艶男は帰れど妹の麗子は 竜の島根にあるは悲......ぎて八十年を 国の司と過ぎにけるかも 艶男の御子の帰りし今日よりは 浦水の里も安......辺を伝ひて、庭園を逍遥する事となりぬ。 艶男は粟毛の駒に跨り、燕子花は白馬に跨り、川......、咲き乱れたる山吹の花を愛でつつ歌ふ。 艶男の歌。『蛙なく大井の川の底清く 黄金に......水ぬるみ ゆたにうつろふ水底の山吹』 艶男は歌ふ。『駒とめて暫し眺めむ大井川 岸... | 14 |
15 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第3篇 伊吹の山颪 | 第16章 共鳴の庭〔1997〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 10 件/艶男=10 | ...竜の島根の姫神等は、一夜の間に雲と消える艶男の後を探ねて、上を下へと騒ぎ立ち、悲歎の......形容しがたく見えにける。大竜身彦の命は、艶男の影の見えざるより失望落胆のあまり、奥殿......、何の手がかりもなきままに、『いとこやの艶男は今いづらなる 生命の力とたのみしもの......郷にかへる術なき波の上を 如何なしけむ艶男の君 大竜身彦の命の妻となりし われを......くるとも 竜の島根は沈むとも 朝夕恋ふる艶男の 君に対して二心 われあるべきや兄の君......に現はれたる侍女神あり。よくよく見れば、艶男に生命までもと焦れたる白萩なりけり。白萩......ざるものを 弟姫の御君如何に思召すや 艶男の君の御舎を 悲しさの涙は雨と降りしきり......わが魂は狂ひけらしな 夢現まぼろしなるよ艶男の 君の光は闇と消えつつ』 弟姫神の麗... | 15 |
16 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第3篇 伊吹の山颪 | 第17章 還元竜神〔1998〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 8 件/艶男=8 | ...へど白菊の 花はかなしも草にかくれて 艶男の花の香りはいづらなる 風の便りを聞く......いづらなる 風の便りを聞くよしもなし 艶男の君の手折らす白菊の 花はもとより枯れ......し子をいかにせむ この里の女神はことごと艶男の 御子をまさしく想像妊娠める よしや......よく見れば思ひきや、生命をかけて恋ひ慕ふ艶男の姿なりける。 三人の女神は、はつと驚き......ず、呆然として清しき男子の姿を眺め居る。艶男は百津桂樹の茂枝に直立しながら静に歌ふ。......園を守らむ』と言ひつつ、さつと吹く湖風に艶男は霊身をのせ、山の尾の上を取り巻く白雲の......。 ここに白萩、白菊、女郎花の三女神は、艶男、燕子花の二人は肉体共に水上の山深く住め......せる個所に忍び棲む事とはなりぬ。 之より艶男は三竜神の魂に夜な夜な引き込まれ、俄に大... | 16 |
17 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第3篇 伊吹の山颪 | 第18章 言霊の幸〔1999〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 4 件/艶男=4 | ... ゆくりなくも竜の島の花と称へし艶男の君の、一夜のうちに姿消え失せしより、大......香りは失せにけらしな 山に野に花は匂へど艶男の 君に勝れる顔はなし かくの如歎きの......橘の香は失せにけり 雲霧となりてかくれし艶男の 花の姿の惜しまるるかな』 藤袴は歌......ひてわれは今 宮の大門を開き来つるよ 艶男の逃げ去りたるも竜神の 姿に怖ぢさせ給... | 17 |
18 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第3篇 伊吹の山颪 | 第19章 大井の淵〔2000〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 14 件/艶男=14 | ... 水上山の神館は、艶男の帰り来りしより、忽ち歓楽郷と化し、豊か......地の恵に浴し、至治泰平の御代を謳歌せり。艶男は燕子花を此上なきものと愛でいつくしみ、......をじつと見詰めて浮かざるが常なりける。 艶男は燕子花の様子を怪しみながら、歌もて姫の......らば衣ぬぎて 此川中に浸らむものを』 艶男は答へて歌ふ。『汝が願いとも易けし村肝の......知らねども 夕べの川に一人浴みたし』 艶男は稍色をなしながら歌ふ。『心なき事を宣ら......心に見直して 妾の願をただに許せよ』 艶男は歌ふ。『汝がなやみわれは知らぬにあらね......をせきとめて 水を淀ませ遊ばせ給へ』 艶男は歌ふ。『汝が願われ諾ひて明日よりは ......月の傾く夕まぐれ、館をさして帰り行く。 艶男は数多の国津神を呼び集へ、川中に散布せる... | 18 |
19 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第3篇 伊吹の山颪 | 第20章 産の悩み〔2001〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 14 件/艶男=14 | ... 艶男の別名を橘と言ふ。......艶男の橘は妻の燕子花と共に、空澄み渡り風清き......して、そよ吹く小波を立て涼味津々たり。 艶男は歌ふ。『橘の花散る里の夕暮は 風も匂......と神かけて 二人が幸を祈りけるかな』 艶男は歌ふ。『大井川波の綾織る燕子花の 君......燕子花の 花は常世に捨てさせ給ふな』 艶男は歌ふ。『男の子吾花橘の香りもて 幾千......ながらも 藤ケ丘辺はもの憂かりけり』 艶男は歌ふ。『さもあれば吾は行かまじ燕子花 ......前に謹み敬ひ願ぎ奉る。あはれあはれわが子艶男と、先の日妹背の契を結びたる燕子花はも、......守らせ給へ。吾等夫婦は既に年老いて唯一柱艶男を力と頼みゐたりしに、幸なるかも竜の島根... | 19 |
20 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第3篇 伊吹の山颪 | 第21章 汀の歎き〔2002〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 10 件/艶男=10 | ...りと前後を忘れて眠り居たりしが、最愛の夫艶男に吾醜き元の姿を見つけられしをいたく恥ら......元の竜体と変じ、とこしへに此淵に沈みて、艶男の声を忍び忍びに聞きつつ楽しまむものと覚......戸を堅く閉して七日七夜をさし籠りけり。 艶男は突然の出来事に、且驚き且あきれ且歎かひ......歎き居にけり。斯くて在るべきにあらねば、艶男の君に今後の処置を計らむと居間を訪ぬれば......王を伴ひ、大井川の淵瀬に急ぎ来て見れば、艶男は両眼をはらし、涙の袖を絞りて何事かかこ......かかこち居る。 岩ケ根は差足抜足しながら艶男の側に近づき、背後よりむんずと身を抱へ、......ども帰らまじ 御国の為に思ひ直せよ』 艶男は之に答へて、『岩ケ根の厚き心は悟れども......宜よと思へども 神の御為忍ばせ給へ』 艶男は之に答へて、『汝が言葉宜よと聞けど吾魂... | 20 |
21 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第3篇 伊吹の山颪 | 第22章 天変地妖〔2003〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 9 件/艶男=9 | ... 艶男は、岩ケ根他四天王等の言葉を尽しての諫め......慰みとなしゐたりける。 岩ケ根は、若しや艶男に間違ひ無きやと案じ煩ひながら、真砂、白......従はしめたり。小雨ふる夕べ前、かたの如く艶男は真砂、白砂を伴ひ、大井ケ淵に暫時の舟遊......く耳をすまして聞けば、以前竜の島根にて、艶男に思ひをかけし白萩の悲しげなる声にぞあり......凝まりて 恋の淵瀬に悲しみ泣くなり』 艶男は微にこの声を聞きて、白萩の心の憐れさに......まじ君許に 近く棲みなば淵の底ひも』 艶男はこの声を聞き、狂気の如く胸を燃やしなが......。よくよく見れば人面竜身の燕子花なるに、艶男も真砂、白砂も一度に驚き、茫然として、あ......には舟も覆らむばかりの荒波となりければ、艶男は意を決して立ち上り、『わが恋ふる燕子花... | 21 |
22 | 霊界物語 第79巻 天祥地瑞 午の巻 | 第3篇 伊吹の山颪 | 第23章 二名の島〔2004〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 2 件/艶男=2 | ...の淵には四頭の竜神互に眼を怒らし、一人の艶男を奪はむと、間断なく格闘を続け、竜体より......持ちて獣なす 姫を娶るは罪とこそ知れ 艶男は神の律に叛きたる 報いによりて亡せに... | 22 |
23 | 霊界物語 第80巻 天祥地瑞 未の巻 | 第1篇 忍ケ丘 | 第1章 独り旅〔2005〕 | 出口王仁三郎 | 1934刊 | DB・ RMN |
全 7 件/艶男=7 | ...茲に水上山の館に、国土の司として鎮まれる艶男は、竜の島根にゆくりなくも救ひ上げられ、......人は元の竜体と変じ、玉耶湖の波を渡りて、艶男の住まへる水上山の麓を流るる大井川の対岸......を流るる大井川の対岸、藤ケ丘に身を潜め、艶男の日夜の声を聞きて楽しみ居たりけるが、茲......日夜の声を聞きて楽しみ居たりけるが、茲に艶男の妻燕子花の子を生める苦しさに、元の竜体......を垣間見され、その恐ろしき姿に仰天して、艶男は吾館に逃げ入りて震へ居たりける。 さて......ひ、互に鎬を削りて、口を紅に染めけるが、艶男も堪りかね、忽ち淵に身を投じたるより、天......しづめたまひて、天国浄土を築かせたまひ、艶男と燕子花との中に生れたる嬰児の竜彦が成人... | 23 |