文献名1開祖伝
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名35 夫・政五郎さんよみ(新仮名遣い)
著者愛善苑宣教部・編
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OBC B100600c05
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婿養子の豊助さんは大工さんで、入婿と同時に出口家の通り名である政五郎を襲名されました。当年二十九才、一貫五百の借銭と三人の弟子大工をおみやげとして婿に来られたのでした。
この花婿の政五郎さんは非常に気の軽い面白い方で、お酒が大好き、一日に一升はあがったそうです。一杯機嫌になると鼻唄や駄洒落を連発して、人を笑わせて喜んでいるという方でしたが、大工の仕事は実にみごとで、あちらからもこちらからも引っ張り凧でした。
大工は上手で仕事は随分忙がしかったが、元来人が善くて無欲なため、請負仕事をすれば損ばかりする、また弟子が一人前になれば、年期の来る半年も前に親元へ帰してやるというようなわけですから、次第々々に家計は左前になって行きました。そのうえ腹の黒い連中や、親類たちが寄ってたかって、出口家の資産を滅茶苦茶にしてしまいました。