文献名1開祖伝
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名319 お筆先の内容よみ(新仮名遣い)
著者愛善苑宣教部・編
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OBC B100600c19
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開祖様のお筆先の文字は、六朝体に似た一種の風格を備えた書体で、書道のことを知らず金石文字の妙味を解しえない人には、一見実に下手のように見えますが、具眼の人が見れば、凡人の筆蹟でないことが判って驚嘆されます。
お筆先の文体はことごとく断定的で疑問的の文句は皆無です。初めて出たお筆先の、一部分を左に摘録いたします。
「三千世界一度に開く梅の花、艮の金神の世になりたぞよ、梅で開いて松で治める神国の世になりたぞよ。この世は神が構わな行けぬ世であるぞよ。今は獣の世、強いもの勝ちの悪魔ばかりの世であるぞよ。世界は獣の世になりておるぞよ。悪神に化かされて尻の毛まで抜かれておりても、まだ目が覚めん暗がりの世になりておるぞよ。これでは世は立ちては行かんから、神が表に現われて、三千世界の立替立直しをいたすぞよ。用意をなされよ。この世はさっぱりさらつの世に替えてしまうぞよ。三千世界の大洗濯大掃除をいたして、天下泰平に世を治めて、万古末代つづく神国の世にいたすぞよ。神の申したことは一分一厘違わんぞよ。毛筋の横巾ほども間違いはないぞよ」
こういったようなものでありまして、すべて平仮名で書かれてあります。開祖様がお筆先を書かれる時には、粗末なチビ筆と粗末な硯に安い墨を使って書かれました。目に一丁字のない開祖様御自身が書かれるのではなく、神様がお書かせになるのですから、老眼に不適当な夕闇の中であろうが、暗がりであろうが、そんな事に頓着なくドシドシ筆を運ばれるのでした。