文献名1開祖伝
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名336 祈りとまことよみ(新仮名遣い)
著者愛善苑宣教部・編
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日----
ページ
目次メモ
OBC B100600c36
本文のヒット件数全 0 件
本文の文字数732
その他の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい
霊界物語ネット
本文
開祖様は二十七年間、全生命を神に捧げつくされて、神を愛し人を愛し世を愛し、人の世に神の大愛と神より来たる真実とを伝える外何ものもなかったのです。
そもそも何が人類をして今日の大苦難に陥らしめたのでしょうか。
根本は一に神を忘れたことであります。そのために自己愛に沈溺し、闘争に明け暮れ同胞相はむの惨状を呈しているのです。
開祖様は短刀直入に「水晶みたまになりて下されよ」「改心いたして下されよ」と絶叫し続けられました。そしてもし人類がいつまでも神の御意思にそむき神の懐に還ることを忘れ、愛善の本義に目覚めないならば、人類は自ら掘った墓穴に転落し、一大災厄の到来をまぬがれることはできないと警告されかつ一身を犠牲にして日に夜に来たるべき大難を小難に、小難を無難にと燃ゆるがごとき愛をもって人類のために祈り続けられたのであります。
またお筆先には「まこと一つを貫く教えであるぞよ」と示されていますが、「まこと」「改心」「水晶みたま」と単に人類に呼びかけられたばかりでなく、開祖様八十三年の全生涯を通じて、身をもってまことを貫かれ、御自身水晶みたまのかがみを出されたのであります。
開祖様御昇天後、もう三十年になります。大いなるみあとを光と仰ぎ、開祖様の残された〝訓えの樹〟を私たちは実行によってつちかって行かねばなりません。
開祖様は今もなお私たちの心の中に生きていられます。苦難のふちに沈むとき、開祖様の祈りの声は耳もとに響き、温い救いの御手がさし延べられ、生活に疲れ希望を失う者には、開祖様のまことが光となって力強く照らして下さります。
さればこそ開祖様は人類のおごそかな父として、また優しき母として、永遠に生き通されることを信じて疑わないのであります。
(終)