文献名1道之大本
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3第4章よみ(新仮名遣い)
著者出口瑞月
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OBC B117100c04
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本文
一、遠津御祖伊邪那岐の大神は、信仰と行ひを全くして国を造り道を開かれたり。
二、野山の猛き獣類も子を愛せざるはなし。大神は最愛なる始めての御子をふさわらずとて葦船に乗せて流がし棄て給ひしは、道を守らんが為めなり。
三、道の為には親子の恩愛をも犠牲とせざるべからざるが故なり。天が下に子を愛せざる親はあらじ。涙を呑みてその御子を棄て給ひしは、真理を旨とし天津神の御教を厚く信じ玉ひし故なり。すなわち太占に卜へて、天津神の御諭を得、ここに言葉をもつて汚したるを悟り改め玉ひしは信仰の力なり。天が下の万物を救はんが為めに道に叶はせんとして、我が子を棄て玉ひし、その厚き恵みを酌み取りて、大神の行ひに習ふべし。